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2010 FIFAワールドカップ・アジア予選
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2010 FIFAワールドカップ・アジア予選は、2007年10月8日から行われたアジア地域の2010 FIFAワールドカップ・予選である。本大会出場枠4.5であり、全試合ホーム・アンド・アウェー方式で行われた。予選に参加する国および地域は、アジアサッカー連盟に加盟している46チームのうち参加辞退したラオス・ブルネイ・フィリピンを除く43チームである。

(2008年6月22日)

(2009年6月17日)
アジアからの本大会出場国数
FIFAワールドカップ各地域予選での本大会出場枠は、本大会での各大陸連盟出場国の成績によって増減する。ドイツ大会で、1カ国もベスト16入り(=決勝トーナメント進出)出来なかったアジア勢は、今予選から本大会出場枠4.5から3.5に減らされる可能性があった。なお、ドイツ大会でベスト16を達成したオーストラリアは、2006年1月1日付でアジアサッカー連盟(AFC)に転籍していたが、本大会出場を決める予選が行われたのは2005年であり、当時はオセアニア予選に参加していた。そのため、2006年のドイツ大会へはオセアニア代表として出場していた。
AFCは、アジアの出場枠が4.5から減らされるのを防ぐため、FIFAにドイツ大会ベスト16の成績を残したオーストラリアがAFCに転籍したことなどを訴えた。その結果、FIFAワールドカップ・本大会AFC出場枠4.5枠の維持に成功した[1]。
なお、当時のFIFA会長ゼップ・ブラッターは南アフリカ大会でのアフリカ勢の活躍次第で、ブラジル大会の出場枠を再検討することを示唆しており[1]、アジア勢が南アフリカ大会で低迷すれば、出場枠が減らされる可能性があった。しかし最終的には、アジア代表の日本および韓国が南アフリカ大会でベスト16進出を果たし、次のブラジル大会でもアジアの4.5枠は維持された[2][3]。一方でアフリカ勢は開催国である南アフリカが史上初、開催国としてグループステージで敗退する[4]などベスト8に進出したガーナ[5]以外は地の利を活かせなかった。
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予選方式
予選は、4つのラウンドに分けて行われる。予選のチーム分けは直近のワールドカップ以降の成績に基づいて決定される[6]。上位5チームは3次予選からの参加となり、6位以下の38チームは1次予選から本戦出場を目指す。
- 1次予選
- 参加38チームを成績上位のポットAと成績下位のポットBに分類するが、組み合わせは無作為に決められる。そして各チームがホーム・アンド・アウェー方式で対戦し、勝利した19チームが次のラウンドへ進出する。
- 勝利19チームのうち、ランキング下位8チームは2次予選へと進出し、ランキング上位11チームは3次予選に進出する。
- 2次予選
- 1次予選勝利チームのランキング下位8チームがランキングに従って4つの組に分けられ、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦する。
- 勝利した4チームが3次予選へと駒を進める。
- 3次予選
- シードであるランキング上位5チーム、および1次予選勝利チームのランキング上位11チームと、2次予選に勝利した4チームの合計20チームが4チームずつ5グループに分かれてホーム・アンド・アウェー方式の総当たりリーグ戦(各チーム6試合)を行う。
- 各グループ上位2チームの合計10チームが最終予選に進出する。
- 最終予選
- 3次予選に勝利した10チームが5チームずつ2グループに分かれてホーム・アンド・アウェー方式の総当りリーグ戦(各チーム8試合)を行う。
- 各グループ上位2チームの合計4チームがW杯本大会出場権を獲得する。
- 各グループの3位チームはAFCプレーオフに回る。
- AFCプレーオフ
- 4次予選各グループ3位の2チームは、ホーム・アンド・アウェー方式のAFCプレーオフを行う。
- 勝利チームはオセアニア予選1位との大陸間プレーオフに進出する。
- 大陸間プレーオフ
- AFCプレーオフの勝利チームは、ホーム・アンド・アウェー方式の大陸間プレーオフを行う。
- 勝利チームがW杯本大会出場権を獲得する。
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参加する国と地域、およびシーディング
1次予選
→詳細は「2010 FIFAワールドカップ・アジア1次予選」を参照
1次予選の組み合わせ抽選は、2007年8月6日に行われた。1次予選の勝利チーム19チームのうち、ランキング下位8チームは2次予選へ進出、ランキング上位11チームは3次予選へ進出する。
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2次予選
→詳細は「2010 FIFAワールドカップ・アジア2次予選」を参照
2次予選には、1次予選勝利チームのランキング下位8チームが参加する。各チームはランキングに従い4つのグループに分けられ、ホーム・アンド・アウェー方式で対戦を行う。そして各グループの勝利チームが3次予選へ進出する。
3次予選
要約
視点
→詳細は「2010 FIFAワールドカップ・アジア3次予選」を参照
3次予選には、シードであるランキング上位5チーム、および1次予選勝利チームのランキング上位11チームと、2次予選に勝利した4チームが参加する。各チームは組み合わせ抽選会を経て、4チームずつ5グループに分けられる。そして各グループでホーム・アンド・アウェー方式の総当りリーグ戦を行い、各グループ上位2チームの、計10チームが最終予選に進出する。
(以下、国名に併記したFIFAランキングは、3次予選抽選が行われた2007年11月時点)
グループ1
グループ2
グループ3
グループ4
グループ5
3次予選突破チーム
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最終予選
要約
視点
→詳細は「2010 FIFAワールドカップ・アジア4次予選」を参照
最終予選には、3次予選に勝利した10チームが参加する。各チームは5チームずつ2グループに分けられる。そして各グループでホーム・アンド・アウェー方式の総当りリーグ戦を行い、各グループ上位2チームの、計4チームがワールドカップ出場権を獲得する。各グループ3位は、アジア地区プレーオフへ進出する。
グループA
グループB
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AFCプレーオフ
→詳細は「2010 FIFAワールドカップ・アジア5次予選」を参照
4次予選両グループの3位チーム同士により、AFCプレーオフを行う。ホーム・アンド・アウェーでの勝者がオセアニア予選1位のニュージーランドとのAFC/OFCプレーオフ(後述)に進出する。
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AFC/OFCプレーオフ
→詳細は「2010 FIFAワールドカップ・大陸間プレーオフ・アジア対オセアニア」を参照
AFCプレーオフ勝者であるアジア5位チームが、オセアニア予選1位のチームと対戦し、勝者がワールドカップ本選出場権を獲得する。
2試合合計1-0でニュージーランドがワールドカップ出場権を獲得した。
トピックス
韓国対北朝鮮戦の試合会場
今大会のアジア3次予選及び最終予選で、北朝鮮対韓国戦は4試合行われたが、北朝鮮のホームの2試合は平壌でなく上海で行われた。
北朝鮮では北朝鮮と韓国の試合が18年ぶりに行われる予定であったが、北朝鮮側が「韓国の国旗や国歌斉唱を、自国民の前で行いたくない」と、平壌での韓国国旗掲揚並びに国歌斉唱を拒否した。これに対し韓国側が「国際試合の規定に従うべきだ」と反発しFIFAに仲裁を要請、その後FIFAは2008年3月7日、会場を第三国に移せば韓国の国旗掲揚と国歌演奏が可能になるとして、試合を中国の上海で行うとする異例の措置をとることを決め南北双方に通知、2008年3月26日に行われた3次予選の試合は上海で行われ、同様に2008年9月10日の最終予選の直接対決も上海で行われた。
2試合とも無事に上海で行われたが、韓国国内ではこの決定について「FIFAが規定を守らなかった北朝鮮を処分することなく、開催地の変更を認めたことに対し、悪しき前例を作った」などと批判する声も噴出した。
尚、南北間のスポーツ交流においては、韓国側は北朝鮮の国旗や国歌の国内での使用を許可している。これに対し、北朝鮮が韓国の国旗や国歌を国内で披露した例は現在まで一度も無いとのこと。
(NHK BSニュース 2008年3月8日放送分)
中東勢の全滅
今大会のアジア予選ならびに大陸間プレーオフでは、東アジア勢から3カ国が本選行きを決めた[8][9]一方、中東勢は1カ国も出場権を得られなかった[10][11]。これは、1974年西ドイツ大会のアジア・オセアニア予選からオーストラリアのみが出場して以来、36年ぶりの事態であった。
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脚注
外部リンク
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