トップQs
タイムライン
チャット
視点

M-AGE

ウィキペディアから

Remove ads

M-AGE(エム・エイジ)は、日本ロックバンド

概要 出身地, ジャンル ...

来歴・概要

要約
視点

1984年春、KOICHIROが幼馴染のOKAZAKIを誘い、M-AGEの前身バンド「モラル」を結成。地元茨城でイベント出演を中心にライブ活動を行なう。1986年春、KOICHIROの高校卒業と同時に東京へと進出、それを機にバンド名を「M-AGE」へと改名する。一方、同じ頃にパンクバンド「THE SHITBABIES」を脱退したMIYO-KENは、知り合いの紹介でKAJIWARAらとバンド「リッツ」を結成する。THE SHITBABIES時代はベースを担当していたMIYO-KENだが、新バンドではギターパートを希望。そのため、自身のベースとKAJIWARAのギターを交換し、KAJIWARAにベースを担当するよう命じる。

1989年、M-AGEはその前年に知り合った所属事務所「TAFF PROJECT」社長の紹介で映画「YAWARA!」(原作:浦沢直樹、主演:浅香唯)に出演する。KOICHIROは主人公・猪熊柔が憧れる高校の先輩・錦森広之役で、OKAZAKIら残りのメンバーはバンド役で出演する。また、同年3月4日にはTBSテレビ三宅裕司のいかすバンド天国」に出演し、完奏こそならなかったが「ANGEL FANTASY」(アルバム『KISS』に収録)を披露する。しかし、「イカ天」後にM-AGEからギターの香田知宏、ベースの北見聡一朗がそれぞれ諸事情で脱退。後任としてリッツを脱退したMIYO-KENとKAJIWARAが加入することとなる。

1990年、MIYO-KENが上京し、バンド活動が本格化。四谷FOURVALLEYなどでライブ活動を続け、翌1991年2月25日にミニアルバム『KISS』を発売する。しかし、宣伝の規模に反してアルバムがほとんど売れなかったことに加え、アルバムそのものの出来、また化粧を施した耽美なアーティストイメージなどに疑問を感じ、話し合いの末バンドは方向転換を決意。当時メンバーが好んで聴いていたこと、またジーザス・ジョーンズが流行っていたこともあり、バンドサウンドとマンチェスター・サウンドの融合を試すこととなる。一方、同じ時期に雑誌のインタビューでメンバーがジーザス・ジョーンズに言及していたことに目を留めたビクター音楽産業のディレクター・田中淳一が所属事務所を通してM-AGEにコンタクトを取り、バンドサウンドにハウスを導入することを提案する。田中の提案がバンドの新しい方向性と合致していたこともあり、ミーティングを重ねるうちに両者は意気投合。バンドが新しい方向性を形にするべくデモテープを作成すると、音源を聴いた田中はコンピレーション・アルバム『DANCE 2 NOISE』への参加を打診する。バンドは早速『DANCE 2 NOISE』用に『CALL ME』のレコーディングを開始。その際にスクラッチを盛り込むことを思い付き、事務所社長の伝手で新宿「ミロス・ガレージ」でDJをしていたDJ PEAHにゲストプレイヤーとして参加を依頼する。このレコーディングで好感触を得たバンドは、レコーディング終了後DJ PEAHにバンドへの参加を正式に要請。スクラッチプレイヤーとしての活動を模索していたDJ PEAHもこれを快諾し、こうしてM-AGEの全メンバーが揃うこととなる。

バンドとして新たなスタートを切ったM-AGEは、そのまま1stアルバムのレコーディングを開始。レコーディング終了後の12月16日に西麻布Space Lab YELLOWで行われた『DANCE 2 NOISE 001』発売記念のライブイベントに初めて5人で出演し、ライブを披露する。翌1992年1月21日、1stシングル『WALK ON THE MOON』、1stマキシシングル『3 RE-MIX + 1』でビクターインビテーションよりメジャー・デビュー。同年2月21日には1stフルアルバム『MUSTARD』をリリースし、「V-CUBE」と題した全国7箇所を廻るプロモーションツアーを実施する。同年4月6日日清パワーステーションにて初のワンマンライブを実施。同年7月には全国4箇所を廻る「AFTER MEAT MUSTARD」ツアーを実施する。ツアー中の同年7月22日にシングル『someday close your eyes』、マキシシングル『someday ep』を発表。そして、「AFTER MEAT MUSTARD」ツアー終了後にロンドンへと渡りレコーディングを実施すると、丁度この頃に発足したばかりであったビクターインビテーションの姉妹レーベル、XEO Invitationへ移籍(発足時期に同じく在籍・移籍したアーティストにBRAIN DRIVESOFT BALLET)、同年11月21日に2ndアルバム『vibES』を発表する。

リリース後の翌1993年1月に「CHAIN ME RUN」ツアーを実施するなどバンドの活動は順調に見えたが、1993年5月、当時ジュリアナ東京のDJだったジョン・ロビンソンによるリミックス3曲収録を収録した『NEXUS 7』の発表後、ベースのKAJIWARAが脱退。バンドはそのまま四人体制で活動を続け、同年12月16日3rdアルバム『INTERFACE』を発表するも翌1994年に解散。

解散後はメンバーがそれぞれソロ活動に場を移した他、元メンバーのMIYO-KENが所属するユニット、u crack irigaruにサポートとして同じく元メンバーのOKAZAKIとDJ PEAHがサポートで参加したりと、一部メンバーが揃って共演したりもしていた。

2020年1月21日、長年の沈黙を破り、オフィシャルサイトと公式Twitterアカウントが開設。サイト内には『M-AGE 20210121』とだけ記載されていたが、9月18日に解散時オリジナルメンバーによる2021年1月21日の再結成ライブが発表された[1]。2021年2月10日にはバンドとしては初のベスト・アルバムであり、再結成後初の作品となる『RE:CONSTRUCTION 1991-1994』を発売。CD2枚組で通常盤と限定生産盤の2種類が発売され、両者共通のCDはデビューから解散までの全音源の中から選曲されており(リミックスやアルバム未収録曲も含む)、加えて再結成後初の新曲となる『Bird Cage』も収録。限定生産盤にはさらに未商品化映像を含めた映像特典を集めたDVDとブックレットも同梱する。なお、再結成ライブは新型コロナウイルス感染症の流行により、幾度となく延期を余儀なくされたものの、同年9月22日にTSUTAYA O-EASTにて晴れて実現した[2]

再結成後は「FAIT ACCOMPLI」「聖者の行進」「キミ No TRIGGER」といった新曲や、過去曲のリミックス作品『RE:QREATE 1991-1994』シリーズを制作してきたが、2022年7月22日の吉祥寺CLUB SEATA公演「INTO THE NEW BEGINNING」をもって「reunion 1st season」を終了。以降はアルバム制作への専念を表明した[3]

Remove ads

メンバー

現メンバー

KOICHIRO(こういちろう)
ボーカル担当。本名:永沼ながぬま 幸一郎こういちろう1968年2月24日生まれ。茨城県日立市出身。
中学生の頃に従兄弟の影響でイエロー・マジック・オーケストラジューシィ・フルーツ立花ハジメなどを聴くようになり、中学三年生の時に初めてバンドを組む。高校一年生の終わりに幼馴染のOKAZAKIを誘って、M-AGEの前身となるバンド「モラル」を結成。M-AGEの母体を作った、オリジナル・メンバーの一人である。
M-AGE解散後は、1995年に岩崎究と共に「Undo」を結成。1997年にオムニバスアルバム『CYNICAL SYNDROME』に『Joy』『RAISING CAIN』を提供し、ライブ活動やレコーディングを行なうも1998年に活動停止。その後、イベント「NEW WAVE JUNKIES」に参加するなど単発での活動はあったものの、喉を痛め音楽業界から引退、郷里でグラフィックデザイナーに転身していた[4]
MIYO-KEN(みよけん)
ギター担当。本名:三代みよ けん。活動によっては本名をそのまま名義として使用。1966年7月5日生まれ。茨城県高萩市出身。
小学校六年生の終わり頃からギターを弾き始め、高校生の時にパンクバンド「MERRY GO ROUND」(後に「THE SHITBABIES」に改名)を結成。同バンド脱退後にKAJIWARAと共に「リッツ」を結成。1989年にM-AGEに加入。
M-AGE解散後は、M-AGE時代のディレクター・田中淳一が関わる数々のレコーディングに参加。「GUNIW TOOLS」のサポートや「L'Arc〜en〜Ciel」のベーシストtetsuyaのシングル『wonderful world /TIGHTROPE』にギターおよび編曲で参加するほか、「BUCK-TICK」の櫻井敦司が中心となって結成したロックバンド「THE MORTAL」にベーシストとして参加している。現在は清春のソロ・ライブでのバンドマスターを務めるかたわら、自身のポストロックインストバンド「青天の霹靂」やエレクトリックユニット「u crack irigaru」としても活動している。
OKAZAKI(おかざき)
ドラム担当。本名・岡崎おかざき 達成かつしげ。活動によっては本名や本名(フルネーム)のローマ字表記のOKAZAKI KATSUSHIGE名義を使用することもある。1967年2月22日生まれ。茨城県日立市出身。
中学三年生の文化祭でクラスメイトと組んだビートルズのコピーバンドがきっかけでドラムを始める。高校生入学後、ブラスバンド部でドラムを担当するかたわら、「アップルズ」という名のビートルズのコピーバンドを結成。コピーバンド解散後、高校二年生の終わりに幼馴染のKOICHIROとM-AGEの母体となるバンド「モラル」を結成する。M-AGEのオリジナル・メンバーの一人。
M-AGE解散後は「GUNIW TOOLS」にサポートメンバーとして参加するかたわら、2002年から同バンドのギターASAKIとともに「AGE of PUNK」としても活動。また、2004年からは「BUCK-TICK」のギタリスト今井寿や「media youth」「hide with Spread Beaver」などの活動で知られるギタリストのKIYOSHIとともに「Lucy」を結成、2枚のオリジナルアルバムを発表している。2008年からは「Minimum Rockets」にてツインドラムの片翼を担うほか、元M-AGEの三代堅が率いるエレクトリックユニット「u crack irigaru」のサポートドラムとしても活動している。
DJ PEAH(でぃーじぇい・ぺー)
DJ担当。本名・はやし 信也のぶや。DJネーム「PEAH」は師匠の須永辰緒に命名されたものであり、アルコールに酔って嘔吐を繰り返していたことに由来する。1971年9月28日生まれ。栃木県足利市出身。
小学校六年生で初段を取るほどの柔道少年であったが、姉に連れて行ってもらった地元のクラブ「Jive Turkey」で音楽の洗礼を受け、DJを目指すようになる。中学卒業後に上京し、新宿「ミロス・ガレージ」で火曜日レギュラーとしてDJを担当していた須永辰緒に師事。須永のレコード持ちとしてミロス・ガレージや西麻布「トロス・クラブ」などで開催されるイベントに同行しDJとして修行するかたわら、ラップ・チーム「MC PYU & DJ PEAH」としてイベントやコンテストに参加するようになる。チーム解散後、1991年にM-AGEに参加。
M-AGE解散後はソロアルバム『DJ PEAH』を発表する他、BUCK-TICK今井寿SOFT BALLET藤井麻輝によるインダストリアルユニットSCHAFTのアルバム『Switchblade』へのスクラッチ提供や、hitomiのシングル『CANDY GIRL』発表時のライブにサポートとして参加するなど、様々な分野で活動。しかしその後モチベーションを失い、DJ活動から身を引くも、SNSをきっかけに活動を再開[5]。DJのほか、元M-AGEの三代堅によるユニット「u crack irigaru」のサポートDJやテクノポップバンド「Love The Candy's」の一員として活動している。

元メンバー

KAJIWARA(かじわら)
ベース担当。本名・梶原かじわら 祐司ゆうじ1968年8月1日生まれ。茨城県日立市出身。
中学生の頃に音楽に興味を持ち始め、高校一年生の時にフェンダー・スクワイアのストラトキャスターを購入する。高校三年生の時に地元の先輩に誘われ、バンド「リッツ」を結成。ベースを担当するよう言われ、メンバーの一人だったMIYO-KENに自身のギターを渡し、自分はMIYO-KENのベースを使うことになる。1989年、M-AGEに加入。
1993年に脱退し、元Cutemen電気グルーヴCMJKとともにテクノロックユニットCONFUSION」を結成する。2枚のフルアルバムを発表するも「グラフィックデザイナーになる」と言い残し、「CONFUSION」を脱退。そのまま音楽業界から引退している。
Remove ads

ディスコグラフィー

要約
視点

InvitationおよびXEO Invitationレーベルより発売された音楽作品(コンピレーション・アルバムを除く)は、2021年5月19日よりリマスタリングのうえ音楽配信ストリーミングダウンロード共)開始。また『STARSHELL -CASPAR POUND REMIX OF M-AGE-』を除いた他作品は、同年6月10日よりハイレゾ音源の配信もスタート。

シングル

さらに見る 発売日, タイトル ...

EP

さらに見る 発売日, タイトル ...

オリジナル・アルバム

さらに見る 発売日, タイトル ...

リミックス・アルバム

さらに見る 発売日, タイトル ...

リメイク・アルバム

さらに見る 発売日, タイトル ...

ベスト・アルバム

さらに見る 発売日, タイトル ...

映像メディア

さらに見る 発売日, タイトル ...

コンピレーション・アルバム

さらに見る 発売日, タイトル ...

ミュージック・ビデオ

さらに見る 曲名, 備考 ...
Remove ads

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads