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福島県の有料道路 ウィキペディアから
あぶくま高原道路(あぶくまこうげんどうろ、英語: ABUKUMA KOGEN ROAD[1])は、福島県西白河郡矢吹町の矢吹インターチェンジ (IC) から福島県田村郡小野町の小野ICに至る日本の高速道路(自動車専用道路)の愛称である。福島空港・あぶくま南道路として、地域高規格道路に指定されている。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E80」が割り振られている[2]。
東北自動車道 矢吹ICと磐越自動車道 小野ICを結ぶ自動車専用道路で高速道路と一体となって高速交通ネットワークを形成する道路で、福島空港へのアクセス路となり、また地域の広域的な連携・交流の活性化や緊急・災害時におけるバイパスとしての機能が期待されている道路でもある[3]。
1994年度(平成6年度)より一部区間の事業が着手され、2001年(平成13年)3月に最初の開通区間となる矢吹IC - 玉川IC間を供用開始。2011年(平成23年)3月26日に全線開通予定のところ、同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により開通式典は中止になり、のちに公式には予定より2日早い3月24日に矢吹IC - 小野IC間の35.9キロメートル (km) が開通したことが発表された[3]。この地震の影響により、既供用区間の福島空港IC - 石川母畑IC、蓬田PA - 小野IC間が一時通行止めになったり、予定されていた蓬田PAの仮出入口の廃止日時も繰り上げられた。
矢吹中央IC - 玉川IC間のみが有料区間で、それ以外(矢吹IC - 矢吹中央IC間と玉川IC以東)は無料区間である[4]。有料道路区間となる間は、福島県道路公社管轄の有料道路である。第1種第3級の自動車専用道路であり、延長は6.6 km、1999年(平成11年)1月4日着工、2001年(平成13年)3月26日完成、事業費は31.6億円[5]、料金は普通自動車 310円である[6]。料金徴収期限は完成の30年後である2031年3月26日までである。なお、ETCは利用できない。
「あぶくま高原道路」は募集により決定された愛称で[7]、道路法上の路線名は主要地方道・福島県道42号矢吹小野線であり、全区間が地域高規格道路福島空港・あぶくま南道路に指定されている[3]。建設時から、当道路と東北自動車道、磐越自動車道で首都機能移転候補都市を三角形に囲むことから、トライアングルハイウェイと呼ばれていた。
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 起点から の距離 |
終点から の距離 |
備考 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 矢吹IC | E4 東北自動車道 国道4号 |
0.0 | 35.9 | 東北道のIC番号は「15」 | 福島県 | 西白河郡 矢吹町 | |
2 | 矢吹中央IC | 県道44号棚倉矢吹線(町道経由) 県道106号石川矢吹線(町道経由) |
3.9 | 32.0 | ||||
- | 矢吹料金所 | - | ||||||
3 | 玉川IC | 国道118号 県道42号矢吹小野線(現道) |
10.5 | 25.4 | 石川郡 | 玉川村 | ||
4 | 福島空港IC | 県道42号矢吹小野線(現道) 県道63号古殿須賀川線 |
13.6 | 22.3 | ||||
5 | 石川母畑IC | 県道42号矢吹小野線(現道) 県道40号飯野三春石川線 |
17.1 | 18.8 | 石川町 | |||
6 | 平田西IC | 県道42号矢吹小野線(現道、村道経由) | 21.1 | 14.8 | 平田村 | |||
- | 蓬田仮出入口 | 県道42号矢吹小野線(現道) | 24.0 | 11.9 | 小野方面旧仮出入口 東日本大震災により廃止 蓬田PAを設置予定だった | |||
7 | 平田IC | 国道49号 | 27.3 | 8.6 | 道の駅ひらたが近接 (0.4 km) | |||
8 | 小野IC | 国道349号 E49 磐越自動車道 |
35.9 | 0.0 | 磐越道のIC番号は「2」 | 田村郡 小野町 | ||
県道36号小野富岡線(県道吉間田滝根線広瀬工区) |
平成6年度より、最初の事業区間となる矢吹町、玉川村及び小野町の一部区間について事業着手され、1994年(平成6年)8月に矢吹IC - 福島空港間および平田村(国道49号) - 小野IC間(延長21 km)の路線計画が公表される。同年12月に本路線の全体計画が地域高規格道路の計画路線に指定され、翌1995年(平成7年)4月、あぶくま高原自動車道建設事務所を平田村大字永田に設置するとともに、一部区間が地域高規格道路の整備区間に指定された。さらに、平成8年度から矢吹町の未着手区間について事業着手がなされ、平成9年度から玉川村の国道118号 - 福島空港間について事業着手された[3]。
2001年(平成13年)3月に最初の開通区間となる矢吹IC - 玉川IC間(延長10.5 km)を供用開始。2002年(平成14年)9月に玉川IC - 福島空港間(3.1 km)が供用開始されて、東北自動車道と福島空港間が有料自動車専用道路で結ばれる[3]。福島空港まで開通した翌年の2003年(平成15年)9月以降から、無料区間にあたる福島空港と磐越自動車道とを結ぶ区間について地域高規格道路の整備区間に指定され、2004年(平成16年)に平田IC - 小野IC間(延長8.6 km)を供用し、さらに福島空港IC - 平田IC間の山間部の平成22年度供用を目指して整備がすすめられた[3]。2009年(平成21年)3月に蓬田PA - 平田IC間(3.3 km)、同年8月に福島空港IC - 石川母畑IC間(3.5 km)の開通と順調に路線は延長されていったが[3]、2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に起因する東日本大震災の被害を受け、道路は全面通行止めとなる。3月24日に石川母畑IC - 蓬田PA間(6.9 km)の供用開始により全線(矢吹IC - 小野IC間35.9 km)が開通となるものの、この年の震災復旧のための災害対策基本法に基づく緊急交通路の指定により、緊急車両や一部車両に限り無料通行が認められる通行規制が敷かれるとともに、被災した道路復旧工事が行われた。震災発生から1年度の2012年(平成24年)3月、復旧工事終了によって通行止めが解除されて有料区間の無料開放が終了された。
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
矢吹IC - 玉川IC | 0 | 0 |
玉川IC - 福島空港IC | 1 | 1 |
福島空港IC - 石川母畑IC | 0 | 0 |
石川母畑IC - 平田西IC | 4 | 4 |
平田西IC - 平田IC | 0 | 0 |
平田IC - 小野IC | 3 | 3 |
合計 | 8 | 8 |
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 |
---|---|---|---|
矢吹IC - 矢吹中央IC | データなし | 3,115 | 3,902 |
矢吹中央IC - 玉川IC | 711 | 1,467 | |
玉川IC - 福島空港IC | 1,712 | 2,897 | |
福島空港IC - 石川母畑IC | 調査当時未開通 | 1,712 | 2,897 |
石川母畑IC - 平田西IC | 調査当時未開通 | データなし | |
平田西IC - 平田IC | 2,291 | 4,011 | |
平田IC - 小野IC | データなし | 2,291 | 4,011 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
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