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徳島県を通る高速道路 ウィキペディアから
徳島自動車道(とくしまじどうしゃどう、英語: TOKUSHIMA EXPWY[1])は、徳島県鳴門市の鳴門ジャンクション (JCT) を起点とし、愛媛県四国中央市の川之江東JCTに至る延長105.8キロメートル (km) の高速道路である。略称は徳島道(とくしまどう)[2]。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、鳴門JCT - 徳島JCT間が高松自動車道と松山自動車道(川之江JCT - 松山インターチェンジ (IC) 間)とともに「E11」が、徳島JCT - 川之江東JCT間が高知自動車道(川之江JCT - 高知IC間)とともに「E32」が各区間割り振られている[3]。
国土開発幹線自動車道の路線名は鳴門JCT - 徳島IC間は四国横断自動車道の一部で、徳島IC - 川之江東JCT間は四国縦貫自動車道の一部となっている。
2000年3月11日、徳島・愛媛県境である境目峠を貫く新境目トンネルを含む区間である井川池田IC - 川之江東JCTの開通によって四国四県の県庁所在地をX(エックス)の字に結ぶ通称エックスハイウェイが完成した。
ほぼ全線が吉野川に沿って走行しており、同じく吉野川沿いを走行する国道192号が吉野川の右岸(南側)を走行するのに対し、徳島道は三好市内を除いておおむね吉野川の左岸(北側)の山肌を縫うように走行している。土成IC - 阿波PAには、6本連続のトンネルがある。
開通以来、IC付近などを除く全線が暫定2車線の対面通行で最高速度が70 km/hの状態が続いていたが、土成IC - 脇町IC間の一部は2021年3月31日に4車線化され、最高速度100 km/hとなった。
道路規格と設計速度は鳴門JCT - 脇町ICが第1種第2級で100 km/h、脇町IC - 川之江東JCTは第1種第3級で80 km/hである。
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | 鳴門JCT | E11 高松自動車道 | 300.0 | - | 鳴門ICで E28 神戸淡路鳴門道と接続 | 徳島県 | 鳴門市 | |
1-1 | 松茂PA/SIC | 県道40号徳島空港線 | 302.5 | 板野郡 松茂町 | ||||
8 | 徳島JCT | E55 徳島南部自動車道 | 308.5 | - | 徳島市 | |||
1 | 徳島IC | 国道11号(吉野川バイパス) | 310.1 | キロポストは310.2KPまで、0.1KPから | ||||
- | 徳島TB | - | 3.1 | - | 2013年6月4日廃止[4] | |||
2 | 藍住IC | 県道1号徳島引田線 | 9.1 | 板野郡 | 藍住町 | |||
- | 上板SA | - | 15.9 16.7 |
○ | 下り線 上り線 |
上板町 | ||
3 | 土成IC | 国道318号 | 22.3 | △ | 阿波市 | |||
- | 阿波SIC | 徳島方面出入口のみ 事業中[5] | ||||||
- | 阿波PA | - | 37.1 37.4 |
○ | KPは上段 上り線、下段 下り線 | |||
4 | 脇町IC | 国道193号(香南脇道路(候補路線)[6]) | 41.2 | ○ | 美馬市 | |||
5 | 美馬IC | 国道438号 | 52.7 | △ | ||||
5-1 | 吉野川SA/SIC 三好BS |
県道266号昼間辻線(町道経由) | 68.5 | ○ | 吉野川ハイウェイオアシス併設 SICは6 - 22時でIC番号の標識は存在していない |
三好郡 東みよし町 | ||
6 | 井川池田IC | 国道32号(善通寺池田道路(候補路線)[6]) 国道192号 |
73.8 | 三好市 | ||||
- | 池田PA | - | 86.8 | |||||
7 | 川之江東JCT | E32 高知自動車道 | 95.3 | - | キロポストは95.5KPまで 川之江JCTで E11 高松道・松山道接続 |
愛媛県 四国中央市 | ||
ほぼ全線で暫定2車線となっているが、一部区間では4車線となっている。
徳島自動車道は、2020年現在でほぼ全線が暫定2車線区間となっており、4車線化されているのはインターチェンジ周辺などの11区間の14.7 km(整備率は約15 %)に限られているため、徳島県や沿線自治体等は渋滞緩和や安全対策として、早期4車線化を国土交通省や西日本高速道路株式会社へ要望している[22]。
現在は、西日本高速道路株式会社が主体となって藍住IC - 脇町IC間、美馬IC - 吉野川SA(または井川池田IC)間における拡幅の計画が立てられているが[22]、高松自動車道で全線4車線化が決定するも、予算が計上されず施工が止まっていた[注釈 1]。拡幅には通行量1日1万台が目処とされているなかで、1日約7千台にとどまっており、完全4車線化の見通しについては不透明である。
なお、2016年8月25日に西日本高速道路株式会社 四国支社は、脇町IC - 土成IC間において、阿波PA付近を中心とした区間7.5 kmに付加車線を設置することを明らかにした。脇町IC - 土成IC間の前後にある付加車線を含めた10.2 kmを4車線化し、おおむね5年程度を目標に供用開始を目指している[23]。その後、先述の阿波PA付近の7.5 kmに関しては、2020年12月19日に対面通行が解消され[18][19]、翌2021年3月31日に4車線化された[20]。
2019年には、国交省により藍住IC - 川之江東JCT間が4車線化優先整備区間に指定された。[11][12][13]
区間 | 構造物名 | 長さ | |
---|---|---|---|
上り線 | 下り線 | ||
松茂PA - 徳島IC | 今切川橋 | 1,181.6 m | |
徳島IC - 藍住IC | 徳島高架橋 | [24]1,272 m | |
徳命高架橋 | [24]1,693 m | ||
藍住IC - 上板SA | 東中富高架橋 | 564 m | |
土成IC - 阿波PA | 浦ノ池トンネル | 172 m | |
水田第一トンネル | 544 m | ||
水田第二トンネル | 226 m | ||
秋月トンネル | 207 m | ||
切幡トンネル | 695 m | ||
金清トンネル | 506 m | ||
上喜来高架橋 | [24]696 m | ||
脇町IC - 美馬IC | 野村谷川橋 | [25]528.5 m | |
美馬IC - 吉野川SA | 河内谷川橋 | [24]525 m | |
太刀野トンネル | [注釈 2]2,400 m | ||
宮の岡橋 | [24]548 m | ||
吉野川SA - 井川池田IC | 吉野川橋 | [24][注釈 3]853 m | |
井川池田IC - 池田PA | 池田トンネル | 1,280 m | |
新山トンネル | 890 m | ||
池田へそっ湖大橋 | [24]705 m | ||
白地トンネル | 2,892 m | ||
池田PA - 川之江東JCT | 新境目トンネル | 2,794 m | |
下川トンネル | 875 m | ||
下川川橋 | 780 m | 763 m | |
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
鳴門JCT - 土成IC | 0 | |
土成IC - 阿波PA | [注釈 4]6 | |
阿波PA - 美馬IC | 0 | |
美馬IC - 吉野川SA | 1 | |
吉野川SA - 井川池田IC | 0 | |
井川池田IC - 池田PA | 3 | |
池田PA - 川之江東JCT | 2 | |
合計 | 12 |
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17(2005)年度 | 平成22(2010)年度 | 平成27(2015)年度 | 令和3(2021)年度 |
---|---|---|---|---|
鳴門JCT - 松茂PASIC | 調査当時未開通 | 5,707 | 6,010 | |
松茂PASIC - 徳島IC | 5,259 | 5,301 | ||
徳島IC - 藍住IC | 5,502 | 5,710 | 7,057 | 5,059 |
藍住IC - 土成IC | 7,901 | 8,382 | 9,207 | 6,653 |
土成IC - 脇町IC | 7,863 | 8,475 | 9,119 | 6,651 |
脇町IC - 美馬IC | 6,731 | 7,413 | 8,178 | 5,830 |
美馬IC - 吉野川SASIC | 5,696 | 6,368 | 7,118 | 4,912 |
吉野川SASIC - 井川池田IC | 5,617 | 6,183 | 6,905 | 4,728 |
井川池田IC - 川之江東JCT | 4,905 | 5,518 | 6,283 | 4,154 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
2010年度の調査では、全線を平均した交通量は6,864台。最も交通量が多い区間は藍住IC - 脇町IC間で、8,000台を超えている。2005年調査と比較した交通量は全線を通して増加しているが、混雑度は1.0を下回っており、混雑することは全線を通してほとんどない。また、暫定2車線の影響で最高速度は全線で70 km/hであるが、実際の旅行速度は昼間12時間で全区間で70 km/hを超えており、最大81 km/hで流れている区間もある。
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