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国道11号

徳島県徳島市から香川県高松市を経由して愛媛県松山市に至る一般国道 ウィキペディアから

国道11号
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国道11号(こくどう11ごう)は、徳島県徳島市から香川県高松市を経由し、愛媛県松山市に至る一般国道である。

概要 一般国道, 総延長 ...
概要 全ての座標を示した地図 - OSM ...
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国道11号 起点付近にある
徳島市 道路元標
徳島県徳島市 /かちどき橋南詰
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国道11号 終点付近にある
松山市 道路元標
愛媛県松山市 市役所前交差点
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概要

要約
視点

徳島県徳島市から、国の出先機関が多く集まる香川県高松市愛媛県東部に広がる四国最大の工業地帯を経て、愛媛県松山市までを結ぶ。沿線は北四国と呼ばれる地域と概ね重なる。讃岐街道や志度街道など江戸時代以前から存在していた各地の主要な街道が前身。一桁国道を持たない四国にとっては最も番号の小さい国道であり、国道32号国道33号国道55号国道56号などと共に、四国の大動脈となっている。徳島県から香川県にかけては高松自動車道と、愛媛県内では松山自動車道と並走する。

徳島市・鳴門市・高松市・坂出市丸亀市観音寺市四国中央市新居浜市西条市・松山市など、各県の主だった都市を通過しており、それら沿線市町の合計人口は208万人となり、四国の人口の51 %がこの沿線に集中する。特に香川県と愛媛県は、この道路沿いに町が発展しており、沿線には数多くのロードサイド型の大型店舗やファミリーレストラン、家電量販店等が建設されているなど、地域住民に与えている影響も非常に大きい。このため、全線を通して交通量が多く、特に徳島市・高松市・松山市の3都市で混雑が目立つ。徳島市の吉野川大橋付近の交通量は約85,000台/日(2003年平成15年)度)で四国トップ、徳島市から鳴門市にかけて片側3車線となっている。高松市では上に片側2車線の高速道路(高松自動車道)が通っているにも関わらず国道11号も片側3車線、松山市も中心部で片側3車線となっている。さらに2011年(平成23年)現在もいくつかの箇所でバイパス道路が建設、もしくは計画されている。

また、途中の愛媛県西条市(旧周桑郡丹原町)から東温市(旧温泉郡川内町)に至る桜三里は桜の名所としても知られる峠であり、登坂車線が設けられている。全路線中登坂車線があるのは、この地点と香川県さぬき市の天野峠、羽立峠(下り方面)のみである。

香川県では東かがわ市 - 高松市間で南部をさぬき東街道香川県道10号高松長尾大内線)が、高松市 - 観音寺市間で北部をさぬき浜街道が並行しており、国道11号の機能を補完している。愛媛県でも四国中央市 - 西条市間で愛媛県道13号壬生川新居浜野田線が並行しており、新居浜バイパスが完成しておらず対面通行が続く国道11号の新居浜市区間を迂回する道路となっている。

路線データ

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。

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歴史

  • 1885年明治18年)の内務省告示第6号「國道表」では、丸亀 - 松山間が国道31号「東京ヨリ愛媛縣ニ達スル路線」(現1号、2号経由、岡山で分岐し下津井 - 丸亀間は航路)の一部に、徳島付近が国道30号「東京ヨリ徳島縣ニ達スル路線」(現1号、2号経由。明石で分岐し淡路島を経由)の一部として指定された。1889年(明治22年)3月16日の内務省告示第8号で、丸亀 - 高松間が国道50号「東京ヨリ香川縣ニ達スル路線」(上記31号経由、丸亀で分岐)の一部として追加指定された。
  • 1920年大正9年)施行の旧道路法に基づく路線認定では、旧30号がそのまま国道21号「東京市ヨリ徳島縣廳所在地ニ達スル路線(甲)」となった。その他の四国に達する国道は下津井丸亀航路経由から宇高航路(宇野 - 高松間)経由に変更された。それに伴い、高松までだった旧50号が終点を徳島まで延長して国道22号「東京市ヨリ徳島縣廳所在地ニ達スル路線(乙)」に、丸亀より直接高知方面に向かっていた旧32号が、高松 - 竜川村(現・善通寺市)間で現香川県道33号高松善通寺線(一部は現香川県道175号衣掛郷東線)のルートをとって竜川で南進する国道23号「東京市ヨリ高知縣廳所在地ニ達スル路線」に、松山への旧31号が、竜川で23号から分岐する国道24号「東京市ヨリ愛媛縣廳所在地ニ達スル路線」となった。整理すると以下のようになる。
さらに見る 明治国道, 大正国道 ...

工事概要

  • 1931年(昭和6年)愛媛県小松町南川-安井間の改良に着手[6]
  • 1934年(昭和9年)香川県内高松以東の改良に着手[7]
  • 1941年(昭和16年)徳島市助任町付近の改良に着手[8]
  • 1943年(昭和18年)戦争により改良工事中断[9]
  • 1946年(昭和21年)改築事業再開。愛媛県西条市飯岡 - 天皇工事着手[9]
  • 1947年(昭和22年)高松丸亀間改良に着手[10]
  • 1956年(昭和31年)香川県東讃地区改良に着手[7]
  • 1957年(昭和32年)愛媛県丹原町 - 川内町(桜三里)工事着手[11]
  • 1958年(昭和33年)4月徳島県内工事着手[12]
  • 1960年(昭和35年)7月、香川県天野峠 - 羽立峠間の改良に着手[13]。9月、鳴門市黒崎地区の改良完了[12]
  • 1961年(昭和36年)4月徳島県鳴門市内工事着手。高松市宮脇町で二次改築に着手[13]
  • 1962年(昭和37年)3月、香川県大内 - 白鳥間の改良完了[14]
  • 1963年(昭和38年)10月、高松市内高徳線立体交差事業に着手。12月、天野峠 - 羽立峠間の改良完了[13]
  • 1964年(昭和39年)3月三津舗装工事の完成により徳島県内一次改築完了。桜三里の改良完了[15]。4月、高松市内バイパスの調査を開始[13]。9月、高松市内高徳線立体交差完成。香川県豊浜町箕浦の改良に着手[13]
  • 1965年(昭和40年)愛媛県川之江市内の舗装工事の完成により愛媛県内一次改築完了[9]
  • 1966年(昭和41年)3月、豊浜町箕浦の改良完了により、国道11号全線で一次改築完了[16]

災害

  • 1976年(昭和51年)9月11日22時30分 - 9月14日9時30分まで、愛媛県新居浜市船木で台風17号による斜面崩壊により全面通行止め、本復旧は1977年(昭和52年)11月に完成した[17]
  • 1990年(平成2年)10月8日9時50分ごろ、徳島県鳴門市北灘町鳥ケ丸の国道11号で、道路の上方63 mの崖部より直径1.2 mほどの岩が道路脇のストンガードを突破して、走行中の奈良交通京都支社の大型観光バス(乗客乗員49名)フロントガラスを直撃、3人が死亡(運転士・バスガイド殉職、他に乗客1名)、11人が重軽傷を負った。バスが100 mほど暴走したが乗客がサイドブレーキをかけ停車させた。
  • 2004年(平成16年)8月30日 - 8月31日 香川県高松市木太町から瓦町まで台風16号による高潮で冠水し全面通行止め。
  • 2004年(平成16年)9月29日 愛媛県新居浜市船木で台風21号による斜面崩壊により42時間全面通行止め[18]
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路線状況

要約
視点

新居浜市内の「道から始める『新しい公共』のまちづくり」で平成22年度手づくり郷土賞受賞

別名

バイパス

バイパスとして建設された区間

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吉野川バイパス
国道28号との分岐)
徳島県板野郡松茂町
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坂出丸亀バイパス
瀬戸中央自動車道 坂出IC付近
香川県綾歌郡宇多津町

現道と並行し、複数経路となっている一般道路

重複区間

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国道30号との重複区間
香川県高松市番町1丁目

道路施設

橋梁

トンネル

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金山トンネル
香川県坂出市福江町

道の駅

休憩所

  • 香川県
    • うましの休憩所(東かがわ市)
    • 羽立峠休憩所(さぬき市)
  • 愛媛県
    • レストパーク桜三里(東温市)

バスの駅

事前通行規制区間

さらに見る 区間, 延長 ...

交通規制を参照

地理

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愛媛県新居浜市船木
(2015年5月)

通過する自治体

交差する道路

徳島県

香川県

愛媛県

主な峠

  • 香川県
    • 羽立峠(標高40 m、さぬき市)
    • 天野峠(標高41 m、さぬき市)
    • 綾坂(標高35 m、坂出市)
    • 鳥坂峠(標高70 m、三豊市)
  • 愛媛県
    • 桜三里(標高313 m、東温市 - 西条市)
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ギャラリー

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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