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2011年12月23日に公開された日本映画 ウィキペディアから
『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』(れんごうかんたいしれいちょうかん やまもといそろく たいへいようせんそうななじゅうねんめのしんじつ)は、2011年(平成23年)12月23日に公開された日本映画。
聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- | |
---|---|
監督 | 成島出 |
脚本 |
長谷川康夫 飯田健三郎 |
原作 |
半藤一利 『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 |
製作 | 小滝祥平 |
製作総指揮 |
川城和実 古賀憲一 渡部隆 武部由実子 大橋善光 大芝賢二 福井栄治 桑田潔 |
出演者 |
役所広司 玉木宏 柄本明 柳葉敏郎 阿部寛 吉田栄作 椎名桔平 益岡徹 袴田吉彦 五十嵐隼士 河原健二 坂東三津五郎 原田美枝子 瀬戸朝香 田中麗奈 中原丈雄 中村育二 伊武雅刀 宮本信子 香川照之 |
音楽 | 岩代太郎 |
主題歌 | 『眦』小椋佳 |
撮影 | 柴主高秀(JSC) |
編集 | 阿部亙英 |
制作会社 | デスティニー |
製作会社 |
バンダイビジュアル 東映 木下工務店 ワタナベエンターテインメント 東映ビデオ テレビ朝日 寿スピリッツ SBIホールディングス ブロードメディア・スタジオ アサツー ディ・ケイ 吉田正樹事務所 ディ・コンプレックス フードディスカバリー エネット 新潟日報社 新潟放送 新潟総合テレビ テレビ新潟 新潟テレビ21 読売新聞社 山陽鋼業 アオイコーポレーション デスティニー |
配給 | 東映 |
公開 | 2011年12月23日 |
上映時間 | 141分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 15.3億円[1] |
キャッチコピーは、「総員出撃 それは、平和への最後の戦いだった」「誰よりも、開戦に反対した男がいた。」「常在戦場」。
半藤一利の監修による。聯合艦隊司令長官・山本五十六元帥の実像を映画化したとする戦争映画。文芸作品である。監督は成島出。主演は役所広司。
全国308スクリーンで公開され、2011年12月24・25日の初日2日間で興収1億5078万7300円、動員12万4972人に達し、映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第2位となった[2]。
日本公開から半年以上が経過した2012年9月には第36回モントリオール世界映画祭に特別招待され、25日と26日の2日間、ワールド・グレイツ部門で正式上映された[3]。
半藤による監修のもと、艦の食器に至るまで時代考証については正確さに徹した。他の山本を扱った作品では扱われなかった、彼が水饅頭や汁粉が好物だったエピソードを挿入するなど、個性や人間味を描き出す工夫がなされている。
撮影に際し、海軍省の庁舎(通称赤レンガ)は現存していないので、外見が類似した現存する法務省旧本館がロケに使われた。
1939年(昭和14年)、山本五十六中将は海軍次官として、三国同盟反対の立場を貫いていた。7年前の満洲事変から続いている中国との局地的戦闘に加え、中国を支援するアメリカを退けたい日本国民にとって、強力なナチス・ドイツとの同盟は余りにも魅力的だったのだ。世論を煽る新聞や陸軍の圧力を飄々とかわす五十六。留学経験もあり博識な五十六は、「武力は十分に育てるが防御的なもので、外交で戦争を避ける“不戦艦隊”」という思想を重んじていた。だが、五十六は連合艦隊司令長官に任命されて海軍省を去り、1940年(昭和15年)に三国同盟は締結された。
1941年(昭和16年)、日本は真珠湾攻撃を決行した。司令長官としての五十六の狙いは敵空母の撃沈にあった。空母が日本に近づけば、艦載機による空襲を受けるからだ。アメリカ艦隊を撃破した上で早期講和に持ち込むために、全滅も覚悟する五十六。だが、日本海軍の上層部は長期戦を想定していた。機動部隊を率いる南雲忠一に、艦隊を無傷で帰投させよと命じる永野修身軍令部総長。そのために南雲は、真珠湾への第二次攻撃を行わず、攻撃隊を撤収させた。アメリカ軍の空母は出航中で攻撃を免れ、外務省の不手際でアメリカへの最後通牒も間に合わなかった。
快進撃を続ける日本軍に湧く国民たち。講和を主張する五十六の声は上層部に届かなかった。そんな中、アメリカ空母ホーネットの艦載機による日本本土への空襲が開始された。1942年(昭和17年)、アメリカ空母を誘い出し撃沈するために、ハワイ諸島の給油地であるミッドウェー島への侵攻を指揮する五十六(ミッドウェー海戦)。だが、状況把握のミスによって日本軍は大敗した。惨敗にもかかわらず大勝利と報ずる日本のマスコミ。同年8月、ガダルカナル島に前進基地を建設中の日本軍が、アメリカ軍に攻略された。日本軍は人命・物資共に多大の被害を被り、大型戦艦を出動させようにも燃料がない事態に陥った。五十六は連合艦隊による最後の決戦を計画し、勝利による講和に望みをかけた。
1943年(昭和18年)、ラバウル基地に入った五十六は、各所からの反対を押し切って攻撃機に搭乗し前線視察に向った。4月18日、ブーゲンビル島上空で敵機に撃墜され、五十六は戦死。その2年4か月後に、日本は無条件降伏による終戦を迎えた。
コミカライズ版が2011年11月16日創刊の『グランドジャンプ』(集英社)にて、創刊号から第17号(2012年7月18日発売)にかけて連載。監修:半藤一利、作画:坂木原レム。
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