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エタリオウ

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エタリオウ
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エタリオウ(英:Etario[1])は、日本競走馬。馬名の由来は「得たりおう。うまくしとめたとき、応戦するときに発する言葉」[2]

概要 エタリオウ, 欧字表記 ...

勝ち鞍が未勝利戦のみにもかかわらずGIレース含め2着7回と好走していたことから、ファンに「最強の1勝馬」と呼ばれていた[3]

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経歴

要約
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デビュー前

2015年2月13日、北海道安平町ノーザンファームで誕生[1]2016年セレクトセール1歳馬市場に上場され、Gリビエール・レーシング代表の森岡幸人によって8,700万円(税抜)で落札された[4]

2歳(2017年)

栗東友道康夫厩舎に入厩。9月24日の新馬戦阪神芝2000m)でデビューし、4着となる。2戦目の未勝利戦では最後方追走から4コーナーで一気の捲りで先頭に立ち、そのまま押し切って初勝利を挙げた。年末の500万下条件戦では直線で外からシャルドネゴールドに交わされ、2着となった[5]

3歳(2018年)

3歳初戦の梅花賞(500万下)では後方から追い込むも先行したメイショウテッコンにハナ差及ばず2着となる。なお、このレースでは直線で内側に斜行し、3頭の進路を妨害。鞍上の和田竜二が9日間の騎乗停止処分となり、本馬も平地調教注意となった[6]。続くゆきやなぎ賞(500万下)では早め先頭から粘り込みを図るも、サトノワルキューレに差し切られて2着に敗れた[7]。格上挑戦で挑んだ青葉賞ではゴーフォザサミットに交わされてからもしぶとく粘り、3着スーパーフェザーにハナ差先着して4戦連続の2着とし、東京優駿への優先出走権を手にした[8]

東京優駿ではヒュー・ボウマンを鞍上に迎えたが、下馬評では完全な伏兵扱いであった。ボウマンは「調教に乗った感じと今までの映像を観た感じでは、終いを活かす競馬をした方が良い」と陣営に進言し、前走までとは一転して後方待機の競馬を選択する。レースは上位を先行馬が占める展開になったが、エタリオウ1頭だけが後方から上位争いに加わり、僅差の4着に入った[9]。しかし、最後の直線で外側に斜行したことでボウマンは9日間の騎乗停止処分を受けた[10]

秋初戦の神戸新聞杯ではミルコ・デムーロと新コンビを結成。最後方追走から直線大外を追い込み、同厩舎のダービー馬ワグネリアンに半馬身差の2着となった。しかし、またしても悪癖が顔を出して直線で内側に斜行。デムーロは過怠金3万円を課された[11]。2番人気に推された菊花賞では超スローペースの中、徐々にポジションを上げていき、直線入り口で先頭に躍り出たが、内側を急追してきたフィエールマンにゴール前でハナ差交わされてまたも2着に惜敗した[12]

4歳(2019年)

4歳初戦となった日経賞では1番人気に推され、先団追走から向こう正面で逃げるメイショウテッコンに並びかけたが、直線では逃げ粘るメイショウテッコンとの差を詰められず3戦連続の2着となった[13]

古馬2戦目は天皇賞(春)に出走。フィエールマンに次ぐ2番人気に推される。レースでは最後方待機から直線の末脚に賭けるも、道中のペースが緩んだ事が影響し4着に終わった[14]

続いて第60回宝塚記念 (GI)に横山典弘を鞍上に迎えて出走。12頭中6頭がGI馬という中で、2016年ダービー馬マカヒキや2017年皐月賞馬アルアインを抑えた4番人気となる。レースでは後方待機策を取ったものの直線でバテてしまい、結果は自身最低の9着に沈んだ[15]

秋初戦の京都大賞典 (GII)は本年の天皇賞(春)でフィエールマンと接戦を演じて2着に入ったグローリーヴェイズに次ぐ2番人気に推されたが、直線で伸びを欠き5着に終わった[16]。レース後、鞍上の横山典弘騎手は「もうちょっとラストは動いてほしかった。ブリンカーを深くするなど、これから考えていかないと…」と今後の課題を述べた[16]

次走のジャパンカップも7着に敗れたが、鞍上の横山典弘は レース後に「この馬らしさを見せてくれた。スイッチが入った感じだった」と語った[17]第39回ジャパンカップも参照)。

年末の有馬記念には10番人気で出走。鞍上の横山典弘が「前走以上の出来だ」と語っていたものの、レースでは展開が向かず10着に敗れた[18]第64回有馬記念も参照)。

5歳(2020年)

日経賞で始動したが6着、天皇賞(春)では10着と大敗。秋冬のレースでの復活が目指されていたが、その後、脚の腫れなどが見られたため、出走を断念して2020年12月10日付けでJRA競走馬登録を抹消[19][20]、引退となった。

引退後

引退後はYogiboヴェルサイユリゾートファーム種牡馬となった[21][20]。初年度はアーモンドアイの半姉パンドラズホープなど4頭に種付けを行った。

1勝馬ながら本賞金1億9570万円を獲得した本馬は、1986年以降にJRAでデビューした1勝馬の中で最高額の記録となった[19]

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競走成績

要約
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以下の内容は、netkeiba.comの情報[5]に基づく。

さらに見る 競走日, 競馬場 ...
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血統表

エタリオウ血統(血統表の出典)[§ 1]
父系サンデーサイレンス系
[§ 2]

ステイゴールド
1994 黒鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Fiower
父の母
ゴールデンサッシュ
1988 栗毛
*ディクタス Sanctus
Dronic
ダイナサッシュ *ノーザンテースト
*ロイヤルサッシュ

*ホットチャチャ
Hot Cha Cha
2006 黒鹿毛
Cactus Ridge
2001 鹿毛
*ヘネシー Storm Cat
Island Kitty
Double Park Lycius
Just Pretty
母の母
Reduced Sentence
2000 黒鹿毛
Broad Brush Ack Ack
Hay Patcher
Long Term Private Account
Infinite
母系(F-No.) (FN:5-f) [§ 3]
5代内の近親交配 5代内アウトブリード [§ 4]
出典
  1. 血統情報:5代血統表|エタリオウ、JBISサーチ、 2018年10月22日閲覧
  2. エタリオウの種牡馬情報、競馬ラボ、2021年4月23日閲覧
  3. 血統情報:5代血統表|エタリオウ、JBISサーチ、2018年10月22日閲覧

関連項目

出典

外部リンク

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