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菊花賞
日本の中央競馬の重賞競走 ウィキペディアから
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菊花賞 (きくかしょう、きっかしょう[注 1])は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GI)である。


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概要
要約
視点
イギリスの「セントレジャー」を範にとり、1938年に「京都農林省賞典四歳呼馬」の名称で創設された4歳 (現3歳)馬による重賞競走[7]で、1948年より現名称となった[7]。前後して創設された横濱農林省賞典四歳呼馬 (現:皐月賞)や東京優駿 (日本ダービー)とともに、日本のクラシック三冠競走を確立した[8]。旧八大競走にも含まれている。
クラシック三冠競走の最終戦として行われ、皐月賞は「最も速い馬が勝つ」、東京優駿 (日本ダービー)は「最も運のある馬が勝つ」と呼ばれるのに対し、本競走はスピードとスタミナを兼ね備え、2度の坂越えと3000mの長丁場を克服することが求められることから「最も強い馬が勝つ」と称されている[注 2][7]。最もスタミナのある優秀な繁殖馬を選定する観点から出走資格は「3歳牡馬・牝馬」とされ、せん馬 (去勢馬)は出走できない[7]。
施行場は阪神競馬場で行われた1979年・2021 - 2022年を除き、すべて京都競馬場で行われている[7]。距離の3000mも第1回から変更されていない[7]。
地方競馬所属馬は1995年より、外国産馬は2001年よりそれぞれ出走可能になったほか、2010年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[7]。
競走条件
出走資格:サラ系3歳牡馬・牝馬 (出走可能頭数:最大18頭)
- JRA所属馬 (外国産馬含む、未勝利馬・未出走馬は除く)
- 地方競馬所属馬 (後述)
- 外国調教馬 (優先出走)
負担重量:馬齢 (牡57kg、牝55kg)
- 第1回・第2回は牡馬55kg、牝馬53kg。第3回 - 第6回は牡馬57kg、牝馬55.5kg[9]。
出馬投票を行った馬のうち優先出走権 (後述)のある馬から優先して割り当て、その他の馬は収得賞金の総計が多い順に出走できる (残る1枠が複数の同収得金額馬だった場合は抽選で出走馬が決まる)。
優先出走権
出馬投票を行った外国調教馬は、優先出走できる[10]。
JRA所属馬は、下表のトライアル競走で3着以内に入った馬に優先出走権が与えられる[10]。
地方競馬所属馬は上記のトライアル競走で3着以内に入った馬のほか、桜花賞・皐月賞・優駿牝馬 (オークス)・東京優駿 (日本ダービー)で1着となった馬に優先出走が認められている[10][11]。また、桜花賞・皐月賞・優駿牝馬 (オークス)・東京優駿 (日本ダービー)で2着となった地方競馬所属馬、およびNHKマイルカップで2着以内に入着した地方競馬所属馬にも出走資格が与えられる[7][10]。
賞金
2024年の1着賞金は2億円で、以下2着8000万円、3着5000万円、4着3000万円、5着2000万円[1][2]。
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歴史
年表
- 1938年 - 4歳牡馬・牝馬による競走「京都農林省賞典四歳呼馬」として創設[7]。京都競馬場・芝3000mで施行。
- 1943年 - 名称を「京都農商省賞典四歳呼馬」に変更[7]。
- 1944年 - 能力検定競走「長距離特殊競走」として施行したが、全馬がコースを間違えたためレース不成立[7][12]。
- 1945年 - 施行せず[7]。
- 1946年 - 名称を「農林省賞典四歳馬」に変更[7]。
- 1948年 - 名称を「菊花賞」に変更[7]。
- 1984年 - グレード制導入に伴いGI[注 3]に格付け。
- 1995年 - 指定交流競走となり、地方競馬所属馬が出走可能になる[9]。
- 2001年
- 2003年 ‐ 負担重量を馬齢表記に変更。
- 2004年 - 「日本中央競馬会創立50周年記念」の副称をつけて施行[13]。
- 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIに変更[14]。
- 2010年
- 2013年 - 外国馬の出走枠を外国産馬と分離し、外国調教馬が最大9頭まで出走可能になる[16]。
- 2014年 - 「JRA60周年記念」の副称をつけて施行[17]。
- 2021年 - 京都競馬場の整備工事に伴い、阪神競馬場で施行[18](2022年も同様[19])。阪神競馬場芝内回り3000mの出走可能頭数は18頭に変更した[20][10]。
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歴代優勝馬
要約
視点
コース種別の記載がない距離は、芝コースを表す。
距離は全て3000mで施行。
優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記にそろえている。
競走名は第5回まで「京都農林省賞典四歳呼馬」、第6回は「京都農商省賞典四歳呼馬」、第7回・第8回は「農林省賞典四歳馬」、第9回以降は「菊花賞」[7]。
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菊花賞の記録
- レースレコード - 3:01.0 (第75回優勝馬トーホウジャッカル)[23] なお、このタイムは芝3000mのJRAレコード及び京都競馬場芝外回り3000m3歳以上のコースレコードでもある。
- 優勝タイム最遅記録 - 3:26 4/5(第7回優勝馬アヅマライ)[24]
- 最多優勝騎手 - 5勝
- 同一騎手の最多連覇記録 - 2連覇
- 栗田勝(第24回・第25回)、武邦彦(第34回・第35回)、菅原泰夫(第42回・第43回)、C.ルメール(第84回・第85回)
- 最多優勝調教師 - 5勝
- 尾形藤吉(第1回・第6回・第14回・第20回・第24回)[25]
- 同一調教師の最多連覇記録 - 2連覇
- 二本柳俊夫(第22回・第23回)
- 最多優勝馬主 - 3勝
- (有)社台レースホース(第57回・第64回・第67回)、(有)サンデーレーシング(第65回・第72回・第79回)
- 最多勝利種牡馬 - 5勝
- ディープインパクト(第77回・第79回・第80回・第81回・第83回)
- 最年少勝利騎手 - 武豊(第49回・19歳7ヶ月23日)[26]
- 最年長勝利騎手 - 武豊(第80回・50歳7ヶ月6日)
- 親子制覇
- セントライト - セントオー
- トサミドリ - キタノオー・キタノオーザ・ヒロキミ
- シンザン - ミナガワマンナ・ミホシンザン
- ダンスインザダーク - ザッツザプレンティ・デルタブルース・スリーロールス
- ディープインパクト - サトノダイヤモンド・フィエールマン・ワールドプレミア・コントレイル・アスクビクターモア
- 兄弟制覇
- 騎手・調教師の両方で優勝
- 清水茂次(第2回(調騎兼業))、伊藤勝吉(第3回(調騎兼業))、武田文吾(第7回・第9回、第11回・第25回)、小西喜蔵(第4回、第18回)
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脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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