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第64回有馬記念

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第64回有馬記念
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第64回有馬記念(だい64かいありまきねん)は、2019年12月22日中山競馬場で施行された競馬競走である。ダミアン・レーンが騎乗したリスグラシューが優勝した。

概要 開催国, 主催者 ...

リスグラシューは同一年の第60回宝塚記念と第64回有馬記念を制し、史上初めて牝馬によるグランプリダブル制覇を達成した[1]

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ファン投票の結果

要約
視点

11月16日から12月1日までファン投票が行われ[2]11月21日に第1回中間発表[3]11月28日に第2回中間発表[4]12月5日に最終発表が行われた。最終の有効投票総数は1,577,760票だった[5]

以下の表において出走馬は灰色の枠で表示する。

  • 最終順位上位100頭[6][7]
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レース施行前の状況

要約
視点

主な前哨戦の結果

凱旋門賞

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凱旋門賞を制したヴァルトガイスト
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凱旋門賞は、イギリスヴァルトガイストが制した。
参戦した3頭の日本調教馬(キセキ、フィエールマン、ブラストワンピース)のうち最先着である7着はキセキ[129]。騎乗したクリストフ・スミヨンは、「とても良いレースでした。ずっとヴァルトガイストの隣を走っていて、3コーナーから4コーナーまで順調でしたが、直線はスピードを上げることができませんでした。パリロンシャンの馬場は特殊で、この粘りの強い馬場はキセキには適していませんでした」と振り返り[129]、管理する角居勝彦調教師は、「残念です。前目での競馬をする作戦だったので、思っていたポジションとは違いました。馬群に入りましたが、それほどは引っ掛かっていなかったように思いますし、この馬場も苦手ではなかったはずですが、やはり日本馬にこの馬場をこなすのは難しいですね。ヴィクトワールピサ以来でしたが、凱旋門賞は世界の名馬、名調教師が集うレースで、この挑戦は楽しかったです。」とコメントした[129]

12頭中11着に敗れたブラストワンピースから、さらに15馬身離された最下位の12着にフィエールマン[130]。騎乗したクリストフ・ルメールは、「残念です。もっと良い結果を求めましたが、早目にバテてしまいました。馬場が重すぎて走りにくかったので、加速できませんでした。馬のコンディションは良かったのですが、パリロンシャンのコースも難しい。やはりもっと速い馬場が良いです。前に行ったのは作戦ではありませんでしたが、スタートが良かったのであのポジションになりました。それでちょっと引っ掛かってしまった。」と回顧[131]、管理している手塚貴久調教師は「正攻法の競馬で打ちのめされました。馬場を歩いて、後ろ目での作戦を立てていましたが、思った以上に良いスタートが切れて面食らいました。レース中はそれでも粘ってくれるかと期待しましたが、やはり難しかったです。ニューマーケットからの輸送でしたが、状態は良く落ち着いていたし、レースまでの流れは良かったと思います。馬場の悪さは分かっていたことなので敗因にはできません。凱旋門賞のような最高峰のレースに、しっかりと調整して本番に向かえたのは良い経験になりました。これをどこかで生かしたいし、またリベンジしたいと思います。」とした[131]

レース後、10月9日にフィエールマンが、翌10日にキセキが成田国際空港にそれぞれ帰国、競馬学校の国際厩舎に入厩し、輸入検疫が行われた[132]

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菊花賞を制したワールドプレミア

菊花賞

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菊花賞は、ワールドプレミアが制した。馬群の中団、馬場の内側に折り合いをつけて控え、最後の直線でその内側から抜け出し外から追い込んできたサトノルークスをクビ差退けて1着となった。騎乗した武豊は、「いい状態でしたし、勝てるレースをしようと思っていました。スタートを出て道中はずっと折り合いがついていましたし、上手に走ってくれました。最後の1冠に間に合って勝ってくれたし、ディープ(インパクト)産駒といこともありましたからね。僕自身、久しぶりのGIなのでうれしいです」と回顧した[134]

1番人気に推されたヴェロックスは、最後の直線で5番手から抜け出し、一時先頭に立ったが内側と外側で抜け出た2頭に前を譲り3着となった[135]。騎乗した川田将雅は、「位置取りもリズムも良く、いい内容でしっかり走ってくれました。3000メートルの距離が長かったと思わざるを得ないような、最後の直線での苦しさでした」とし[135]、管理する中内田充正調教師は、「馬自身は一生懸命頑張ったし、地力だけで3着に残ってくれた。まだ3歳だし、今後に期待したい」とした[135]

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コックスプレートを制したリスグラシュー。(第60回宝塚記念出走時)鞍上はダミアン・レーン

コックスプレート

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コックスプレートは、リスグラシューが制した[140]。後方に待機し第3コーナーの手前で動き出し、最終コーナーでまくりを見せて大外から進出[140]、残り100メートルで先に抜け出していたキャステルヴェキオを並ぶ間もなく差し切り差を広げ、最終的には後方に1馬身1/2の差をつけて勝利した[140][141]

騎乗したダミアン・レーンは、「良いスタートを切ることが出来ましたが、最初のコーナーまでペースが速かったので、無理にポジションを取りに行くことよりも折り合いに専念しました。4コーナーで外に出したときに、素晴らしい脚を出してくれたので勝利を確信しました。リスグラシューは1番人気でオーストラリアでも話題になっていたので、期待に応えられて良かったです」と振り返った[142]

管理する矢作芳人調教師は、「道中の位置取り的にかなり厳しいと思っていたので、馬が強いとしか言いようがありません。馬の強さに感心していますし、嬉しすぎて涙が出ないです。次走としては、絶対ではないですけれども有馬記念を目標にという風に考えています。馬や応援してくれた全ての人に感謝しています」とコメントした[142]

レース後、11月5日成田国際空港に到着、競馬学校の国際厩舎にて輸入検疫が行われた[143]

天皇賞(秋)

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ウイニングランをするアーモンドアイ(鞍上クリストフ・ルメール
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ラッキーライラック(鞍上クリストフ・スミヨン

エリザベス女王杯

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エリザベス女王杯は、ラッキーライラックが制した。

1馬身4分の1離された2着はクロコスミア、これが2017年、18年のエリザベス女王杯に続いて3年連続の2着となった[146]。騎乗予定であった戸崎圭太が11月4日に浦和競馬場で行われたJBCレディスクラシックでモンペルデュに騎乗し落馬負傷で骨折[147]、急遽藤岡佑介に乗り替わって参戦した[148]。レースでは、前半1000メートルを62秒8で逃げ、最後の直線で後続を離したが内側からラッキーライラックに差し切られた[146]。騎乗した藤岡佑介は、「初騎乗でしたが、厩舎サイドにアドバイスは頂いていました。単騎で行けましたし、良い雰囲気で1〜2コーナーを迎えられました。1分2秒くらいのペースで行って、3コーナーでは後ろから来るのが分かっていましたが、待たずに流していくイメージ通りの競馬が出来ました。あそこまで行くと勝ちたかったです」とコメントした[149]

前走に府中牝馬ステークスで重賞初勝利となったスカーレットカラーは7着に敗れた。騎乗した岩田康誠は「正攻法のレースをして、直線途中まではグッときていたけど、そこから脚が上がった感じでした。レースとしてはいい形で運べました」と回顧した[150]

なお1番人気に推されたラヴズオンリーユーは、3着となった[151]

ジャパンカップ

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スワーヴリチャード(鞍上:オイシン・マーフィー
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施行前の状況

特別登録時

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GI優勝馬

GI優勝馬は史上最多の11頭が出走した。牝馬三冠達成などGI6勝、前走の天皇賞(秋)も勝利したアーモンドアイ2019年の宝塚記念牡馬相手に勝利し、オーストラリアに渡りコックスプレートを勝利して帰国初戦のリスグラシュー菊花賞優勝馬で凱旋門賞参戦しフランスから帰国後初戦であるキセキホープフルステークス皐月賞中山競馬場GIを2勝している3歳のサートゥルナーリア。2019年の天皇賞(春)と2018年の菊花賞を制し凱旋門賞参戦、フランスから帰国後初戦であるフィエールマン。2019年の菊花賞を制し直接参戦するワールドプレミアジャパンカップGI2勝目を挙げたスワーヴリチャード。2017年の東京優駿(日本ダービー)、2018年の天皇賞(秋)でGI2勝のレイデオロ。2019年の大阪杯を制しGI2勝のアルアイン。2017年のジャパンカップを優勝したシュヴァルグラン。2017年のNHKマイルカップを制したアエロリットである。

重賞優勝馬

重賞を勝利した経験があるのは3頭。2017年府中牝馬ステークスを制し、2017年、18年19年エリザベス女王杯で2着のクロコスミア。2019年のオールカマーなど重賞3勝のスティッフェリオ。2019年の府中牝馬ステークス勝利したスカーレットカラーが勝利した。

その他の出走馬

その他は、若駒ステークス若葉ステークスリステッド競走2勝で、皐月賞2着、東京優駿(日本ダービー)菊花賞で3着のヴェロックス。2018年の菊花賞2着など2着7回の1勝馬のエタリオウが出走した。

引退レース

リスグラシュー、レイデオロ、アルアイン、シュヴァルグラン、アエロリット、クロコスミアの6頭は有馬記念をもって引退すると発表、有馬記念が引退レースとなった[156][157][158][159][157][156]

当日の状況

天候

直前の1週間は、火曜日に1.0mm、木曜日に1.0mm未満の降水量が記録された[160]。当日の天気予報は、ウェザーマップによると、曇りのち晴れ、最高気温は9℃、昼頃から雨になると予報した[161]ウェザーニュースによると、曇りのち雨、最高気温は8℃、降水確率は60パーセント、本格的に雨が降り出すのは早くても昼過ぎで、発走時刻までそれほどの強い雨にはならないと発表した[160]

馬場状態

レース2日前時点では、野芝が約6 - 8センチ、洋芝が約10 - 14センチの草丈で、芝の状態は「3コーナーから4コーナーおよび正面にかけて、コース内側に傷みがあります」とJRAが発表[162]、Aコースを使用して施行された[162]

含水率は、ゴール前で9.9パーセント、第4コーナーでは9.9パーセントが記録された[162]

人気

1番人気に推されたのは、ファン投票1位のアーモンドアイ、単勝オッズは1.5倍で支持率50.95パーセントとなった[163]。2番人気は、GI連勝中のリスグラシューで単勝オッズ6.7倍。3番人気は、3歳馬のサートゥルナーリアが入り、単勝オッズ7.8倍でこの3頭が単勝オッズ10倍未満であった。

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出走馬と枠順

要約
視点

2019年12月22日 第5回中山競馬第8日目 第11競走 天気:曇、馬場状態:良、発走時刻:15時25分

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公開枠順抽選会

さらに見る 抽選順, 抽選ゲスト ...

レース3日前の12月19日、東京都港区品川プリンスホテルにて有馬記念フェスティバル(公開枠順抽選会)が行われた[166][167]。司会はフジテレビアナウンサー佐野瑞樹堤礼実。インタビュアーに細江純子。ゲストで、くじ引き順を決める抽選を担当する、JRA(日本中央競馬会)CMキャラクター高畑充希松坂桃李[168]。その他、出走馬陣営の関係者が出席した。その様子はBSフジにて生中継、及びBSフジの公式Youtubeチャンネルにてライブストリーミングで配信された[169]

ネクタイの色

リスグラシューを管理する矢作芳人調教師は、抽選に赤い帽子ネクタイを身に着けて参戦[170]。ネクタイに触れながらカプセルを選択した。結果、赤帽子で出走する3枠6番に入り、矢作はガッツポーズを見せた。矢作は「言うことがないというか、ここしかないという枠。欲しかった枠です」と話した[170]

その他、赤いネクタイの池添謙一は、フィエールマンを赤帽子の3枠5番[171]。緑のネクタイの角居勝彦キセキを緑帽子の6枠11番[171]津村明秀は、アエロリットを桃帽子の8枠15番という結果としたが、その隣で抽選に同席した管理調教師の菊沢隆徳ピンクのネクタイを着用していた[171]

佐々木主浩

14番、10番、15番と3年連続外枠となっているシュヴァルグランは[171]、オーナーの佐々木主浩が「外、外、外だよ~」と言いながら登壇、自ら抽選し8枠16番。わかった瞬間に崩れ落ちる佐々木オーナーの姿に会場には笑い声が起きた[171]。佐々木は「狙ってました。」とし[172]、「絶対、外枠を引くと思ってた(苦笑い)。ラストランなので、後は福永(祐一)騎手に任せます。すみません」とコメントした[173]

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レース結果

要約
視点

レース展開

スタートは少しバラついて、レイデオロが後方からの競馬に。キセキやワールドプレミアも少し後手を踏んだが、それ以外はまずまずのスタートを切った。1週目のコーナーに入ったところでアエロリットがハナを奪い、2番手付近にクロコスミアやスティッフェリオといった先行勢が位置し、フィエールマンやアルアインが中団前目に付け、スワーヴリチャードは中団に、1番人気のアーモンドアイは中団外目の好位置を追走した。アーモンドアイの後ろにリスグラシュー、後方にシュヴァルグラン、レイデオロ、最後方からワールドプレミア追走という形でホームストレッチから2週目1コーナーに突入した。

コーナーに入った頃にはアエロリットが大逃げの形を取り、1000mを58秒5のハイペースで通過。バックストレッチから2週目3コーナーに入ってもこの体制は変わらず、4コーナー残り400mの標識を通過すると各馬が追い込みを始めると共に、アエロリットの脚色が衰え始めた。

直線に入るとスティッフェリオが先頭に並びかけ、アーモンドアイも一時先頭に躍り出るもそれほど脚が伸びず、各馬が横一線になったところで外からサートゥルナーリアが飛び出してきた。

しかし、それらを大外からリスグラシューがまとめてかわし、食い下がるサートゥルナーリア以下を抑え切って5馬身差で圧勝。GI3連勝で引退レースを有終の美で飾った。勝ちタイムは2分30秒5(良)。

2着には直線先頭に立つと最後まで粘ったサートゥルナーリアが入り、3着に後方から追い込んだワールドプレミアが入った。1番人気のアーモンドアイは直線で完全に後退し、デビュー以来初めて掲示板を外す9着に終わった。

レース結果

以下の情報はnetkeiba.com[174]に基づく。

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データ

ハロンタイム 6.9 - 11.1 - 11.4 - 11.4 - 11.5 - 12.2 - 12.3 - 12.1 - 11.7 - 12.3 - 13.4 - 12.2 - 12.0
上がり4ハロン[175] 49秒9
上がり3ハロン[175] 37秒6
優勝馬上がり3ハロン 34秒7(リスグラシュー)
上がり最速 34秒7(リスグラシュー)

払戻

単勝[174] 6 670円
複勝[174] 6 210円
10 270円
7 390円
枠連[174] 3-5 300円
馬連[174] 6-10 2990円
ワイド[174] 6-10 850円
6-7 1450円
7-10 2000円
馬単[174] 6-10 6130円
3連複[174] 6 - 7 - 10 10750円
3連単[174] 6 - 10 - 7 57860円
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記録

リスグラシュー

  • 管理する矢作芳人調教師は有馬記念初出走で初制覇。

その他

  • ノーザンファーム生産の競走馬は12頭出走し、1着から4着までを独占した[177]
  • 有馬記念当日の中山競馬場の入場者数は、9万374人[178]。2018年の第63回有馬記念の90.2パーセントで前年比で減少[178]。開門前から徹夜で中山競馬場に並んだいわゆる「徹夜組」は1090人で2018年の第63回有馬記念の143.4パーセントで前年比で増加[178]
  • 有馬記念のみの売上は、468億8971万4600円。2018年の第63回有馬記念の107.4パーセントで前年比で増加[178]
  • 有馬記念当日、中山競馬場で行われた12回のレースでの売上は593億3979万1000円で2018年の105.7パーセントで前年比で増加[178]
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エピソード

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勝利騎手 ダミアン・レーン
リスグラシュー
  • 騎乗したダミアン・レーンは、「アーモンドアイなど強い馬が相手でしたが、この馬に乗るのは3度目で、矢作調教師が"コックスプレートの後もさらに成長しているよ"と言われたので、今日は自信満々で乗りました。いいペースの流れになるだろうと思っていましたが、レースはその通りで、ラチ沿いのいいポジションをロスなく行けました。うまくスペースも出来て進んで行けました。本当に強い勝ち方をして、これが引退レースとは残念です。素晴らしい有馬記念に参加することが出来てありがたく思っています。特に、特例で騎乗出来る措置を取ってくれたJRAには感謝しています。皆さん、ありがとうございました」とコメントした[179]
  • 管理する矢作芳人は、「感無量です。やはり有馬記念は競馬ファンにとって1年の集大成ですし、日本人として特別な思いがあります。言葉では言い表すことが出来ません。コックスプレートの後は有馬記念に向けて逆算してやってきましたし、また一段と馬体が成長していました。悔いを残さないように、先週、今週と併せ馬をして、最高のパフォーマンスを見せてくれたと思います。宝塚記念もコックスプレートもレーン騎手で勝ちましたし、リスグラシューの鞍上に一番いいのはレーン騎手だと思って、JRAに申請をしました。(申請が通った時には)JRAはやるな、と思いました。スタートがカギだと思っていましたが、駐立する格好を見ていて、これは大丈夫だと思っていたら出てくれましたし、道中は(騎手に)任せていたので安心して見ていられました。オーストラリアで勝って、5歳の暮れにしてさらに進化していると思いましたが、自分の見立てが間違っていなかったと分かって嬉しいです。年度代表馬のタイトルを一生に一度は取ってみたいと思っていましたが、それが近づいたと思います。リスグラシューは史上稀に見る名牝です。ありがとうとしか言えません。スタッフもよく考えてやってくれて、牧場スタッフの皆さんもよくやってくれました。みんなのおかげです」とした[179]
  • 所有するキャロットファームの代表、秋田博章は、「じっとして動かなかったものね。ジョッキーの判断はすごいし、(馬は)強いのひと言」と振り返り、「(来春の)ドバイを使ってからにすると、発情が遅れるし、良い子を産む可能性を邪魔することになる」と引退の理由を公表した[180]
  • 生産したノーザンファームの場長、中島文彦は、「ひ弱さが消え、ここにきての急成長ぶりはこちらとしても驚き。引退は惜しいが、いい花道を飾ってくれた」とした[180]
サートゥルナーリア
  • 騎乗したクリストフ・スミヨンは、「勝った馬は強すぎました。大事なのはいかにレース前に冷静でいられるかでしたが、それはうまく行きましたし、ゲートに入った時に、"よし、これは"と思いました。強いて言えば、もう少し前のポジションが取れれば良かったのですが、ただ、仮に前から伸びていても、リスグラシューが来ていたのではないでしょうか。勝ち馬はこれで引退ですし、来年はこの馬が日本で一番強いということになるのではと思います。最後まで止まっていませんが、2500mよりは2000mの方がいいのかもしれません。この馬は日本でトップクラスの馬であるという気持ちは変わりません」と回顧した[179]
  • 管理する角居勝彦は、「落ち着いてレースをしてくれました。右回り、左回りは特に気にしていなくて、それよりも落ち着きの方がポイントでした。現段階の力は出し切ることが出来ましたが、勝った馬が強かったです。」と振り返った[179]
ワールドプレミア
  • 騎乗した武豊は、「ラストはいい伸びでした。ある程度、決め打ちするしかチャンスはないと思って、じっくりとためるだけためて行きました。4コーナーからの伸びは良かったですし、来年が楽しみです」と振り返った[179]
フィエールマン
  • 騎乗した池添謙一は、「今日は勝ちに行く競馬をしました。1周目のスタンド前でしっかりとポジションを取ることが出来て、アーモンドアイをマークしながらレースを進めて、勝負どころから仕掛けて行きました。4コーナーではいけるかもと思いましたが、自分よりさらに後ろにいた馬に交わされてしまいました。直線はジリジリとなりながらもよく踏ん張っています。勝ちに行っての4着ですから、フランス帰りでもよく頑張っています」とした[179]
  • 管理する手塚貴久は、「いい競馬でした。勝ちに行って、オッと思わせるほどでした。まだまだこれから良くなるでしょうし、これくらいの距離は合っています。池添騎手がうまく乗ってくれました」と振り返った[179]
キセキ
  • 管理する角居勝彦は、「最近は道中あまり行けなくなっています。その中でもよく盛り返してくれています」とした[179]
シュヴァルグラン
  • 騎乗した福永祐一は、「形としては悪くありませんでしたが、勝負どころで内にモタれて苦しいところを見せていました。それでももう1回ファイトしてくれて、最後までしっかり走ってくれました」とコメントした[179]
レイデオロ
  • 騎乗した三浦皇成は、「うまくゲートを出ることが出来ず、後ろからになってしまいました。それでも最後はよく来ていますし、よく走ってくれました」と振り返った[179]
ヴェロックス
  • 騎乗した川田将雅は、「いい雰囲気でレースに臨めて、この馬としてはいい形で競馬を組み立てることが出来ました。この経験が今後に生きればと思います」とした[179]
アーモンドアイ
  • 騎乗したクリストフ・ルメールは、「スタンド前で冷静さを欠いてしまいました。2500mでリラックスしていないと最後は疲れてしまいます。アーモンドアイも最後は疲れてしまいました。フィジカルや状態は大丈夫でしたが、リズムが良くありませんでした」とした[179]
  • 管理する国枝栄は、「レース前の精神状態は良く、スタート直後もいい感じに見えました。ただ、1周目のスタンド前で他の馬が動いたこととファンの歓声に反応してしまい、ポンと外へ出てしまいました。そこから1周スイッチが入ったままになってしまい、ガス欠になりました。あの位置でもリラックスしていれば良かったのですが、気が入っていていつもの走りではありませんでした。レース後、馬に異常はなかったです。今は呆然としていて、次走については何も考えられていません」とコメントした[179][注 7]
エタリオウ
  • 管理する友道康夫は、「状態は良く、横山典弘騎手も『前走以上』だと言ってくれたが、展開が向かなかった」と振り返った[181]
アルアイン
  • 騎乗した松山弘平は、「状態が良くなっていて、気性の悪さも気にならなかった。直線で先頭に立つ場面もあり、最後まで頑張ってくれた」とコメントした[182]
スワーヴリチャード
スティッフェリオ
  • 騎乗した丸山元気は、「自分のペースで行けた。2周目の3〜4コーナーで馬場の荒れたところを通り、脚を取られたりしたが、自分の競馬は出来た」とした[184]
アエロリット
  • 騎乗した津村明秀は、「一生懸命に走りすぎるところのある馬だが、よく頑張ってくれた」とした[184]
スカーレットカラー
  • 騎乗した岩田康誠は、「内枠でポジションを取りに行って、うまく折り合うことも出来ました。この馬のレースは出来ました」とした[184][179]
クロコスミア
  • 騎乗した藤岡佑介は、「3番手は想定通りでした。厳しいペースになって、最後は一杯一杯になってしまいました」とした[184][179]
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テレビ・ラジオ中継

本レースのテレビ・ラジオ放送の実況担当者

脚注

参考文献

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