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シャノアール (コーヒーチェーン)
コーヒーチェーン ウィキペディアから
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シャノアール (Chat Noir) は、C-United株式会社が運営する喫茶店チェーンの店舗ブランド。正式名称は「コーヒーハウス・シャノアール (Coffee House Chat Noir) 」[1]。シャ・ノアール (chat noir) はフランス語で「黒猫」を意味する。
江古田店(閉店済)
かつてはカフェ・ベローチェとともに株式会社シャノアールが運営していた。本項では同社についても記述する。現在の運営会社についてはC-Unitedを参照。
概要
要約
視点
1965年(昭和40年)に創業し[2]、東京都福生市に「シャノアール」1号店を出店。当初は東京都内を中心に首都圏1都3県に出店していたが、1980年代から全国進出を開始。最盛期の1995年には日本全国に「コーヒーハウス・シャノアール」75店舗を展開したが[2]、2000年代以降はコーヒースタンド方式の「カフェ・ベローチェ」が主力事業となっていく[2]。2010年代には再び首都圏1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)へ店舗網を縮小し、2014年10月時点では「コーヒーハウス・シャノアール」23店舗を展開していた。
創業以来、創業者一族の中村家が歴代社長を務める同族経営であったが、2020年に投資ファンドのロングリーチ・グループに買収され、2021年に株式会社シャノアールが珈琲館株式会社(現:C-United)へ吸収合併[3][4]されて以降は「珈琲館」ブランドへの業態転換が進められ、「シャノアール」ブランドの店舗は姿を消していく(#沿革も参照)。

京王八王子店
そして、最後まで残っていた京王八王子店(東京都八王子市)が2023年3月24日に閉店することで、「コーヒーハウス・シャノアール」ブランドは姿を消すことになる[1][5]。
出店形態は、鉄道駅前または駅から至近距離に立地し、1階にコンビニエンスストアなど集客力の高いチェーン店が入居するビルの2階に、相乗効果による来店を意図して出店する店舗が多かった。またセルフサービス方式の「カフェ・ベローチェ」とは一線を画して、店員によるフルサービスを保つとともに[1]、店内はくつろげるよう客席をゆったりと取っている[1]。そのため、ホットブレンドコーヒーが350円(税込、2023年2月時点)[6]と比較的安価なメニュー構成でありながら「談話室」的な用途としても利用され、顧客の年齢層はファーストフード店などより高めであった[注釈 1]。また、全席禁煙を売りにしたスターバックスなどのシアトル系コーヒーの台頭や、神奈川県をはじめとした受動喫煙防止条例制定の影響により、全席禁煙とする外食チェーンが増える中でも、喫煙可能な店舗(分煙の店舗を含む)を多数維持しており、この点はカフェ・ベローチェも同様であった。
メニューは、コーヒーなどのソフトドリンクのほか[6]、コーヒーゼリーやパフェ・サンデーといったデザート[6]、軽食メニューとしてトースト、サンドイッチ、ホットサンド、サラダ、パスタ各種が用意されていた[6]。軽食メニューはドリンクセットとすることもでき[6]、また開店から午前11時まではモーニングセットも提供する(2023年2月時点)[6]。名物メニューとして「ビッグパフェ」があり、ソフトクリームやグラノーラを加えた高さ約30cmに及ぶ大きなパフェで、フレーバーは「ストロベリー&チョコ」と「キャラメル」の2種類がある(2023年2月時点)[1]。
店舗はフランチャイズ方式ではなく、直営によるコーポレイト・チェーン方式で展開する。千葉県市川市塩浜地区に研修と商品開発の機能を集約した「シャノアール研修センター」を保有する。また、ブラジルのコーヒー積出港であるサントス市商工会議所が認定するコーヒー鑑定士資格「クラシフィカドール」の育成を積極的に行う。[要出典]
店名の由来
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創業者の中村脩(なかむら おさむ)[7]は、日本にもカフェ文化を根付かせたくカフェ事業を始めるにあたり、フランス・パリの新進気鋭の芸術家たちがモンマルトルの丘のふもとにある「シャノアール」というカフェに集い、雑談や議論を交わしていたという話を聴き、カフェ文化の香りを受け継ぐ意味で、社名と店名をシャノアールとした。[要出典]
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株式会社シャノアール
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沿革
同族経営時代
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- 1965年 - 1号店「珈琲館シャノアール福生」を東京都福生市に開店。
- 1969年 - 3号店「新宿珈琲館&洋酒館」を新宿三丁目に開店。コーヒーだけでなく洋酒を提供する。
- 1973年 - コーヒーマシンを導入。
- 1985年
- 1986年
- 1987年 - 新業態「カフェ・ヴィラージュ」を開業。
- 1988年 - 新業態「カフェテリア・ノックノック」を開業。
- 1993年
- 1996年 - 新業態「ブック&カフェ」開業。
- 1997年
- 2002年
- 社内にコーヒー鑑定士「クラシフィカドール」が誕生。
- 関西地区に進出。
- 2003年 - 200号店「カフェ・ベローチェ春日駅前店」を開店。
- 2004年 - 創業者で社長の中村脩が脳内出血により死去[7]。妻の歩が代表に就任。
- 2005年 - 広島地区に進出。
- 2006年 - 東京都板橋区板橋本町から池袋サンシャイン60ビルへ本社を移転。
- 2007年 - 「カフェ・ラ・コルテ」を開業。
- 2008年 - 千葉県市川市に「シャノアール研修センター」が完成。
- 2017年 - 中村脩・中村歩の子息である中村成佑が代表に就任。
買収・合併以降
- 2020年
- 2021年4月1日 - 同様にロングリーチグループが出資する珈琲館株式会社に吸収合併され、法人格が消滅。同時に珈琲館株式会社はC-United株式会社へ社名変更[3][4]。合併により以降はシャノアールから珈琲館への業態転換が進められる。
- 2022年
- 2月19日 - 横浜市で最後の店舗だった鶴見店(鶴見駅西口直結、ミナール鶴見4階)[15]が閉店[2][16]、珈琲館鶴見店へ業態転換(同年4月7日より)[17]。これにより横浜市内からシャノアールが消滅[2]。
- 2月20日 - 東京北多摩地区で最後の店舗だった調布店(調布駅東口、ミニストップ調布駅前店2階)[18]が閉店[2][19]、珈琲館調布店へ業態転換(同年4月9日より)。これにより北多摩地区からシャノアールが消滅[2]。
- 2月21日 - 東京23区内で最後の店舗だった千歳烏山店(千歳烏山駅北口、ヴィ・ド・フランス千歳烏山店2階)[20]が閉店[2][21]。これにより東京23区内からシャノアールが消滅[2]。残りの店舗は向ヶ丘遊園店と京王八王子店の2店舗となる[2]。
- 2023年
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過去の店舗ブランド
株式会社シャノアールが運営していた「コーヒーハウス・シャノアール」「カフェ・ベローチェ」以外の店舗ブランド。
- 新宿珈琲館&洋酒館 - 1969年に開店。のち業態変更し、カフェ・ベローチェ新宿三丁目店[28]として営業。
- カフェ・ヴィラージュ - 1987年に新百合ヶ丘店、1988年に国立店を開店するが、いずれも閉店した。
- カフェテリアノックノック - 1988年に京王八王子店を開店、1997年に「リアナパデッラ」へ業態変更ののち、別会社として独立した。
- カフェ・ラ・コルテ - 店名のコルテ (Corte) はイタリア語で「宮廷」「中庭」[注釈 4]を意味する。コーヒーだけでなくアルコール類のメニューも充実したカフェバーで、7時から18時まではセルフサービス、18時以降はテーブルサービスで営業する。2008年に本格的なイタリアンバルとして1号店となる赤坂店[29]を開店したが、イタリアと生活習慣が異なる日本では浸透が難しく、のちに業態をカフェバーに変更した。その他、日本橋店[30]、神保町店[31]を出店したが、いずれも閉店した。
事件・不祥事
株式会社シャノアール時代に発生したもの。
- 2007年10月1日、講談社の雑誌『おとなの週末[32]』同年10月号に掲載された「人気カフェチェーンランキング」で、主要コーヒーチェーン11社のうち最下位とされた。これを受け、株式会社シャノアールは名誉を傷つけられたとして1,100万円の損害賠償と出版差し止めを求め、講談社を提訴した[要出典]。
- 2013年、カフェ・ベローチェで勤務していたパートタイマーが、雇用契約を終了(雇い止め)したことの不当性と、「鮮度」という言葉で人格を傷つけられたとして、運営会社の株式会社シャノアールを相手取り、雇用の継続と200万円の損害賠償を求めて東京地方裁判所に提訴した[33][34][35]。2016年2月16日、東京高等裁判所で和解が成立した[33][34][35]。
脚注
関連項目
外部リンク
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