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ドラゴンボールZ 超究極武闘伝

日本のコンピュータゲーム ウィキペディアから

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ドラゴンボールZ 超究極武闘伝』(ドラゴンボールゼット エクストリームブトウデン)は、バンダイナムコエンターテインメントより2015年6月11日に発売されたニンテンドー3DS用ゲームソフト。

概要 ジャンル, 対応機種 ...

キャッチコピーは「オラより強ぇ奴は誰だ!!」「空前絶後の2D対戦アクション」。

概要

ドラゴンボール』の2D対戦型格闘ゲーム[1]。2D格闘ゲームとしては、2005年にリリースされた『ドラゴンボールZ 舞空烈戦』以来、約10年ぶりとなる。開発はアークシステムワークスが担当[2]

エントリーキャラクターはバトル・アシスト含め100人以上。

アップデートすることによって『ONE PIECE 大海賊闘技場』とローカル、オンライン対戦が可能になる[3]

初回封入特典として『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』のダウンロード番号が付属された。ただしBGMはオリジナル版から差し替えられている(BGM差し替えの詳細については山本健司#BGM盗作問題を参照)。

システム

本作は、プレイアブルキャラクターとアシストキャラクターによる5人までのチームバトル方式をとっている[4]。キャラクターにはコストとしてドラゴンパワーが設定されており、チーム編成に当たっては指定されたドラゴンパワーを下回るように考慮する必要がある[4]

バトルキャラクターの交代は、バトル中にバトルキャラクターのパネルをタッチする形で行う。また、キャラクター選択時にZアシストキャラクターを選び、バトル中にZアシストキャラクターのパネルをタッチすると技が発動する[4]。キャラクターごとに攻撃、回復、防御、ステージ変化など様々な効果が存在する[4]

必殺技などに必要なゲージとして「気ゲージ」がある。また、体力が50%以下になると「覚醒状態」となり、必殺技がより強化される。

ゲームモード

Zストーリーモード
シングルプレイ用のストーリーモード。操作キャラクターの異なる全6種が存在し、シナリオ毎に10ステージ存在。クリア後に敵方サイドのシナリオが解放、いずれもバトル前後に短い会話とダイジェスト形式のナレーションメッセージが流れる。
コンプリートによりバトルキャラクター「ブロリー」と称号が得られる。
  • ドラゴンチーム編
    • サイヤ人襲来から魔人ブウ編までをラディッツ、ナッパ、ベジータ、ギニュー、悟空(中身はギニュー)、フリーザ、18号、セル、ブウと戦いなぞる。
  • 孫悟空編
    • ドラゴンチーム編のステージを必ず孫悟空(ステージ5のみギニューの身体で戦う)が操作できる状態でなぞる。IFストーリーとあるが会話が変わるだけで戦闘相手とエンディングは変わらない。
  • クリリン編
    • ドラゴンチーム編のステージで戦う相手を必ずプレイアブルキャラクターにクリリンが入った状態で戦う。IFストーリーとあるが、戦う場所やナレーションと会話が原作と異なる場合があるだけで、戦闘相手は同じ(ブウとは戦わない)で大筋も原作と変わらない。
  • 孫悟飯編
    • IFストーリーとあるが、戦う場所やナレーションと会話が原作と異なる場合があるだけで、戦闘相手はラディッツがピッコロに代わり、18号の代わりに悟空と並行世界のトランクスが増えるだけで大筋は原作と変わらない。
  • ピッコロ編
    • IFストーリーとあるが、戦う場所やナレーションと会話が原作と異なる場合があるだけで、戦闘相手はギニューが悟飯に代わり、ブウがゴテンクスに代わるが大筋は原作と変わらない。
  • ベジータ編
    • 戦闘相手はラディッツがクリリンに代わりセルがトランクスに、ブウが悟空に代わる。最終ステージ以外は戦う場所やナレーションと会話が原作と異なる場合があるだけで、大筋は変わらない。
  • 悪役軍団編
    • ドラゴンチーム編で殺された悪役側サイドがメインのIFストーリー。
摩訶不思議アドベンチャー
数々のミッションが配置されたマップを攻略し、Zアシストキャラクターやアイテムなどを入手するモード[4]。ミッション毎にノルマが設定されており、クリア後ノルマに応じて「S」「A」「B」の評価ランクが付く。SランクでそのミッションのZアシストキャラクターを、A - Bランクの場合アイテムを入手できる。アイテムはアイテムショップで購入しておくことでミッション中で使用が可能。また、特定のZアシストキャラクター入手で称号が得られる。
コンプリートによりバトルキャラクター「超サイヤ人ゴッド孫悟空」と称号が得られる。
超究極天下一武道会
Zストーリーモード・摩訶不思議アドベンチャーをクリアすることで選択可能。
所謂ハードモードであり、CPUキャラクターの反応速度が格段に上昇している。

登場キャラクター

バトルキャラクター

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Zアシストキャラクター

さらに見る 名前, 声優 ...
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開発

要約
視点

小学生に人気のあるニンテンドー3DS向けのソフトとしては『ドラゴンボールヒーローズ』があったものの、あちらはカードの組み合わせの戦略を重視したタイトルだった[5]。バンダイナムコエンターテインメントの平野真之らは、『ドラゴンボール』らしいバトルや対戦を子どもたちに味わってほしいという考えから、本作の企画を立ち上げた[5]

この当時のアクションゲームは協力プレイが主流であり、平野は当時の子どもたちが対戦ゲームになじみがないと考えていた[5]。実際体験イベントに来た小中学生の中には対戦ゲームが初めてである者が多かったため、平野達は本作で対戦ゲームの魅力を一から教えたいと思っていた[5]。そこで、彼らはニンテンドーDS用ソフト『ドラゴンボールZ 舞空烈戦』の開発に協力したアークシステムワークスに声をかけた[5]。同社は対戦格闘ゲームの開発に定評があり、しっかり名前を出した方がユーザに注目をしてもらえるという考えから、広報に際しては同社の名前が前面に出された[5]

また、アークシステムワークス社内にはドラゴンボールシリーズのファンが多く、GUILTY GEARシリーズBLAZBLUEシリーズのスタッフへのヒアリングが行われたほか、彼らもテストプレイに参加した[5]

システム構築

ファミ通.comに初報が上がった際、ユーザーの中にはアークシステムワークスの代表作の一つである『BLAZBLUE』のような作品になるのではないかと見る向きもあったが、本作のディレクターを務めたアークシステムワークスの古谷亮輔はそのようにはせず、だれでも遊べるようにすると、ファミ通.comとのインタビューの中で明らかにしている[5]

バンダイナムコエンターテインメントから提供されたコンセプトをもとにアークシステムワークスが企画の草案を作り、それから双方の間で話し合いながら仕様を固めた[4]。企画立案に際しては、アークシステムワークスの対戦格闘ゲームをもとにしつつも、子どもがより入りやすい形がイメージされた[4]。具体的には、本格的な対戦格闘ゲームに多い技の差し合いを控えめにし、子どもが喜ぶであろう派手なコンボをどんどん使えるゲーム性が組まれ、『BLAZBLUE』のスタイリッシュタイプのように、ボタンの連打だけでも爽快なコンボを繰り広げられるようになっている[4]。そのうえで、コンボルートの変化も用意された[4]。また、コマンド必殺技は排され、派手な必殺技も特定のボタンの同時押しのみで出せるようにした[4]。当初キャンセルの導入は考えられていなかったが、テストプレイを重ねる中でアークシステムワークス側のコアスタッフが物足りなさを感じたため、最終的には導入された[4]

当初はスーパーファミコン用ソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝』のように地上と空中でステージ画面を分割することも考えられたが、本作では背景を3Dにする以上困難であるとして見送られた[4]。その代わり、地上から空中に吹き飛ばし、空中ステージに移行する方式が取られた[4]。ステージの広さは一般的な対戦格闘ゲームと同等である一方、「気弾」のような飛び道具の性能は、他作品では問題視されそうなほど強力に作られている[4]。ただし、気弾が効かない突進技「ハイパーダッシュ」を導入するなど、気弾だけで勝てないようにしてある[4]

本作においては、プレイアブルキャラクターとアシストキャラクターによる「チームバトル」が導入された[6]。理由の一つは、ブルマのように戦闘は不得手だが魅力的なキャラクターもなるべくたくさん登場させたいという平野の考えに由来する[6]。また、1対1ではアークシステムワークスの他作品のようにストイックになりすぎてしまうため、アシストキャラクターを入れてパーティーゲームのような雰囲気を演出したいという意向もあった[6]。一度に最大の10人のキャラクターを表示させるだけでも大変なのに、強力なアシストキャラクター大勢呼び出されても困るため、「ドラゴンパワー」によるコスト管理システムの導入[注釈 1]や、性能面のバランスを取りながらの調整となった[6]。また、一般的なアシストシステム導入作品では単に攻撃するだけなのに対し、本作では防御や回復、さらにはステージを変化させる[注釈 2]といった多様な動きを導入する形で重要性を高めた[6]

キャラクター選定

プレイアブルが当然であろう主役級のキャラクターはすぐに登場が決まった。ストーリーモードがサイヤ人編からということもあり、ラディッツやフリーザなど、シナリオにおける重要人物も選定された[6]。その後、当時放送されていたテレビアニメ『ドラゴンボール改』の登場人物も多くしようということになった[6]

リリース

本作の体験版は2015年5月下旬より、ニンテンドーeショップで無料配信された[7]。より無料ダウンロードが可能。ゲームモードは「フリーバトル」「VSバトル」の2種類が収録されており、使用可能キャラクターはプレイアブルキャラクター4名[注釈 3]、アシストキャラクター8名[注釈 4]である[8]。また、体験版のデータを製品版に引き継ぐことで孫悟空(超サイヤ人ゴッド超サイヤ人)を得られる[8]


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ダウンロードコンテンツ

要約
視点

インターネットに接続して、アップデートと同時に追加コンテンツや追加キャラクターをダウンロードできる。また、公式HPに順次掲載された解放コマンドを、ゲームのTOP画面で入力すると入手できる追加キャラクターもある[9]

無料DLC

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キャンペーン

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その他

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反響

ファミ通.comに本作の初報が掲載された時点から、『ドラゴンボール』のファンだけでなく、対戦格闘ゲームのファンからも反響が挙がっていた[5]

売上

2015年6月8日 - 6月14日の週間売上ランキングで7.4万本を売上、国内ゲームソフト売上ランキングで初登場2位を記録した[25]。出荷本数は2015年12月時点で、18万本を記録[26]

評価

さらに見る 評価, 集計結果 ...

Metacriticにおける評価は100点満点中61点で、レビューは賛否両論もしくは平均的だった。ビジュアルやスプライトといった視覚的な要素や要となるゲームプレイは評価された一方、サブモードやオンラインプレイが不十分であることや、革新性に欠けるといった指摘も寄せられた[27]

Destructoidでは10点満点中5点がつけられ、スプライトの完成度が評価された一方、物語の表現や戦闘システムが面白みに欠け、モードもいまいちだったと指摘されている[38]

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関連商品

  • 『ドラゴンボールZ 超究極武闘伝 リミットブレイクバトルガイド』(集英社、2015年6月11日、ISBN 978-4-08-779721-3

脚注

外部リンク

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