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バッテンロボ丸

日本のテレビドラマ ウィキペディアから

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バッテンロボ丸』(バッテンロボまる)は、1982年10月3日から1983年9月25日までフジテレビ系で全51話が放送された子供向けのロボット特撮テレビ番組、および主役ロボットの名称。東映不思議コメディーシリーズ第2作目。

東映不思議コメディーシリーズ
通番 題名 放映期間
第1作 ロボット8ちゃん 1981年10月
- 1982年9月
第2作 バッテンロボ丸 1982年10月
- 1983年9月
第3作 ペットントン 1983年10月
- 1984年8月
概要 バッテンロボ丸, ジャンル ...
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内容

ロボット「ロボ丸」がマンマル星からペケール星の戦争を止めようとしていたが宇宙で迷子になり、少年野球大会でナナコの打ったホームランボールがおへそに当たり人間とロボットの共存するカリントニュータウンに墜落してしまい、海野写真館に住み込んだことから始まるドタバタギャグコメディ作品。

概要

ロボット8ちゃん』の好評を受けて製作されたシリーズ第2作[1][2]

正義の味方を名乗っているロボ丸は、バッテンボーやバッテンバイク、空飛ぶマントを使いまさに正義のヒーロー的でこれらの要素を加え、前作との差別化を図っている。また、デザイン面でも『がんばれ!!ロボコン』以来の走行形態への変形というギミックの代わりに、感情にあわせて顔面が変形するという別の玩具および劇中演出のためのギミックが盛りこまれ独特の印象を残している。

このシリーズの顔とも言える浦沢義雄が初めてメインライターを務めた[3]。ロボットや恐竜が共存する独自の世界観を舞台としており、奇抜なゲストキャラクターによる物語が展開するのも特徴である[4][5]。本作品での何でもありのシュールな物語は、以降の作品にも引き継がれてゆく。浦沢は、前作とロボットが変わっても根本的な部分が変わるわけではないとし、キャラクターの違いなどはさほど意識しなかったと述べている[3]

キャストの面では前作『ロボット8ちゃん』からの流れで引き続き榊原るみと朝比奈尚行が務め[2][注釈 1]、声優も一部の人物が前作から引き続き起用されている。また本作品にて当時43歳の坂本太郎が監督デビューを果たした[6][注釈 2]

初期タイトルは『カチャロボけったん』[2]

本作品途中の1983年3月よりポピーからバンダイに合併されたため、一部の商品はポピー版(放送段階あたり)のものとポピー・バンダイ版またはバンダイ版のものが販売された。これは同時期の『科学戦隊ダイナマン』『宇宙刑事シャリバン』『光速電神アルベガス』『マシンロボ』なども同様である。

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登場人物

ロボットと生物

バッテンロボ丸
マンマル星からやって来た宇宙ロボット[1]。自称正義の味方だが悪戯好きで、いつも騒動を起こしてしまう。身長178cm・体重260kg・視力1.5[注釈 3]。頭の形状を変え能力を変化させる機能があり、それは感情の変化によっても起こる。また腕はある程度伸縮でき、困った時やピンチの時は手足を縮め頭で逆立ちした状態になる。腹部にある×の形をした部分は外すことができ、一辺が長く伸びてバッテン棒に変化する。バッテン棒[注釈 4]は先端からさまざまな物を出すことが出来る。26話でマンマル星から空飛ぶマントが貸し出される。好物はさくらんぼ。弱点はヘソ(バッテン棒の中心部分)。口癖は「フンガロ」とキメ台詞のつもりで使う「そこんとこヨロシク」。
前作と同じく、フジテレビの8チャンネルにちなんで、数字の8を象っている。
ロボ丸の顔の表情[注釈 5]
ノーマルトップ
通常の円形の顔。
モリモリトップ
上半分が横に長く尖った形になる逆三角形の顔で、主に力を出すときに使う。
ゴーゴートップ
全体的に横に長くなり両辺が尖った葉っぱ型の顔で、スピードアップさせるときに使う。この時は瞳のハイライトが星形になる。
ビービートップ
全体的に縦に長くなるダルマ型の楕円形の顔で、驚いたときに使う。聴力が強化される。
メカメカトップ
横に長い楕円形で、操縦の技量が上がり、マシンに乗る時に使う。
ガチガチトップ
顔が丸い山形(下側が左右に尖った形になる)になる状態で、敵から身を守るための防御用とされている。沈んだ感情の時もこの形をとる。
ネクラゲ
ロボ丸と一緒にやって来た宇宙生物でロボ丸の親友。無責任な発言が多い。
グーチョキパートリオ
屯田博士が製作したロボットたち。トリオは各自の体内に共感回路を持ち、これによって兄弟のように心を通わせ合うことが可能。
グット
怪獣型のロボット[7]。怪力自慢だが頭が悪く涙もろい。また、物騒な発言も多い。語尾に「だどお」を付けるのが口癖。焼き芋が好物で、体内の弾み車が動力源らしい。
チョキット
昆虫型デザインのロボット[7]。頭の蓋を閉じたり開いたりする。頭に2本の角があり、その先端はアイデアが浮かんだ時に点灯する。体内のゼンマイが動力源らしい。リンゴが好物で、優れた頭脳を持つトリオの知恵袋的存在。
パラット
黄色い葉っぱ型のロボット[7]。体内の乾電池が動力源らしい。バナナが好きなプレイボーイで長い舌を出す。
ルンルンアイコ
カリントCATVのとてもかわいい美少女レポーターロボット。普段の町の様子もスクープも平等に放送する純粋な報道屋。屯田博士製作。
コンポセンセイ
カリントCATVでニュースキャスター(DJ[7])として働いているキャスターロボット。普段はシステムコンポの形をしており、パーツを組み替えて人型に変形する[7]。音楽には非常に詳しく、ステレオとしての機能も持っている。
  • デザインはポピーが販売した玩具、テクノロボ・コンポボーイの流用[2]。変形シーンもコンポボーイのCMを流用している[2]。玩具はコンポボーイの金型を簡易化し、脚部の内装部品をシールに変えている。
  • 頭部の造形も異なっており、変形バンクも頭部のシーンだけ変更されている。
ポチザウルス
比間田会長のペットの恐竜。四足歩行のブロントザウルスに近い姿で蝶ネクタイをつけている。愛称は「ポチ」。高い知能を持ち、人語を解するため、言葉も話せる。
バズカン
馬型ロボット。自動的にお腹にガスがたまり、限界になるとそれを口のバズーカから発射する機能を持つ。また腹部にはガスのメーターがある。それを利用して丘の上から一時間に一回時間を知らせる時報の役目をしている[7]。屯田博士が製作し、比間田会長が購入した。普段から独りで山の上にいるため寂しがりな性格。
ワンブンヤ
犬型(ブルドッグ)ロボット。カリントニュース社の社長兼、記者兼、新聞配達人。常にカメラを持ち、取材する時には右手が大きな鉛筆に変わり、口の部分が印刷機になっており、その場で記事の作成と印刷をすることができる。
カペタン
クワガタムシ型の大工ロボット。大工以外にも人助けのために色々な仕事をしている。ボディ部分は大工の服装を思わせるデザインで右手がペンチ、左手が鑿になっており、また頭の角(大顎)はノコギリになっている。
夏場はアイスキャンデー販売で屋台を引くこともあり、その際は左手は工具ではなかった。ネーミングの由来は英語圏での大工を意味するカーペンター(Carpenter)から[要出典]

カリントニュータウンの住人

海野 はるかうんの はるか
海野写真館を経営する大助の妻。自宅と兼用である写真館の庭にロボ丸のバッテンソーサーがあるためロボ丸と家族同様の付き合いをしている。厳しくも優しく、明るく前向きな人柄で、家族の中心になっている。夫婦関係は熱々。
海野 大助
海野写真館の経営者。経営者としても夫や父親としても多少頼りなくおっちょこちょいだが、ロボ丸の失敗を怒らず諭す穏やかな人物。比間田会長と屯田博士は大学時代の後輩。
海野 ナナコ
海野家の一人娘。小学3年生[8]。誰よりもしっかりした性格をしており、ドジつづきのロボ丸を支え、心配している。
比間田会長ひまだかいちょう
フルネームは「比間田寝太郎」。カリントニュータウン町内会長をはじめ、なりふり構わず「会長」になっているカリントニュータウンの名士。金と地位はあるが、その分ヒマを持て余している。一人暮らしが長いため、料理が得意。
屯田博士とんだはかせ
フルネームは「屯田一平」。カリントニュータウン一のロボット学者。ロボ丸の性能が自分の製作したロボットより優れているため、分解しようと企んでいる。比間田会長とは犬猿の仲。
小百合
海野家に居候している美人婦警で、町のアイドル的存在。普段は、「いどう交番」と書かれた三輪自転車で町内のパトロールを行っている。理論物理学者をしている姉・みどりがおり第15話で比間田会長と結婚し海野家から義兄となった比間田邸に引っ越す。
ゴロー、ミツル、ケンジ、マコト
4人共ナナコの友人でナナコに片思い。野球が好き。ゴローは力が強い。ミツルは頭がいい。ケンジはスポーツマン。マコトはひょうきん。
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メカニック

バッテンソーサー[1]
地球でのロボ丸の住居であるUFO。上部の半透明なドーム部分が操縦席。UFOの下部から煉瓦模様で窓のある太い円柱形のスペースが出てきて住居型に変形できる。グーチョキパートリオのイタズラで飛行機能が故障したので常時住居型をとっている。住居型の場合はバッテンハウスと呼ばれる。
バッテンバイク
ロボ丸が移動時に使う四輪バイク。ボディをコンパクトに縮めたモトカプセルの形でバッテンソーサーから発進し、その後ボディが前後に伸びてハンドルや座席が展開、バッテンバイクとなる。

キャスト

声の出演

キャラクターアクション

  • バッテンロボ丸[2] - 高木政人
  • グット - 小泉豊
  • チョキット - 山崎清
  • パラット - 石塚信之
  • ルンルンアイコ - 岡本美恵子→岡本恵
  • コンポセンセイ - 笹本和良
  • ポチザウルス - 伊東勇治木原将
  • バズカン - 木原将、伊東勇治
  • ワンブンヤ - 笹本和良
  • カペタン - 伊東勇治
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スタッフ

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主題歌

オープニングテーマ
『バッテンロボ丸』
作詞 - 高田ひろお / 作曲 - 風戸慎介 / 編曲 - いちひさし / 歌 - 曽我町子ヤング・フレッシュこおろぎ'73
第4話まではTVサイズ用テイク、5話以降はレコード用テイクを使用。第14話からは映像にバズカン、カペタン、ワンブンヤのカットが追加。
エンディングテーマ
『ぼくらのカリントニュータウン』
作詞 - 冬杜花代子 / 作曲 - 風戸慎介 / 編曲 - いちひさし / 歌 - 山野さと子、ヤング・フレッシュ、こおろぎ'73

劇中歌

  • 第7話「小さな魔女の大冒険」 ロボ丸とプティプティチェリーが出会うシーンで、「プティプティチェリー」(歌 - 山野さと子、こおろぎ'73)が劇中歌として披露された。
    • 第41話でも使用された。
  • 第25話「星の妖精さんコンニチワ」 「ジャンケンカーニバル」(歌 - こおろぎ'73)と「オムレツファミリー」(歌 - 榊原るみ、朝比奈尚行、富岡香織)を披露。
  • 第30話「すごいぞ宿題自動販売機」 「ネクラゲのうた」(歌 - 上野博樹、松本知子)
  • 第44話「ナナコに捧げるバラード」 「お風呂でピカピカ」(歌 - 曽我町子、石井由美)を使用。
  • 第45話「雷小僧 オヘソを返せ!」 「マルマル音頭」(歌 - 上田敏也)を使用。第48話にも使用。
  • 第47話「男一匹 番長が行く!」 「あなたの窓に」(歌 - 山野さと子) を使用し、ロボ丸が中森明菜の「トワイライト -夕暮れ便り-」を歌う。

放送リスト

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視聴率

ビデオリサーチ調べ、関東地区

放送局

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劇場版

1983年春には東映まんがまつりで劇場用作品「お化けを飼う少女」が上映され、テレビ放送でも第46話「お化けを飼う少女ユメコ」として放送された[1][注釈 9]。同時上映だった『科学戦隊ダイナマン』でも本作品同様に、第32話として放送されている。なお、2007年12月発売のDVD「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」および2009年11月21日に発売される「東映特撮ヒーロー THE MOVIE Vol.5」に収録され初収録された。

映像ソフト化

  • 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録され、初のソフト化となった。

漫画

CS放送・ネット配信

CS放送
ネット配信

商品展開

  • ポピーより、超合金シリーズでロボ丸、ポピニカシリーズでバッテンソーサーを発売。また独自シリーズであるカリントメイトシリーズでバッテンバイク、グット、チョキット、パラット、ワンブンヤ、バズカン、カペタン、コンポセンセイを発売した。その他にもポピーからはミニソフビ、メロディロボ丸、くっつきロボ丸、はしるロボ丸、DXコンポセンセイなどたくさんの玩具が発売された。

脚注

参考文献

関連項目

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