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ポケットモンスター サン&ムーン

日本のテレビアニメ ウィキペディアから

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ポケットモンスター サン&ムーン』(ポケットモンスター サンアンドムーン)は、ゲームソフトポケットモンスターシリーズ」を原作とするOLM制作の日本のテレビアニメテレビ東京系列などで2016年11月17日から2019年11月3日まで放送された『ポケットモンスター XY&Z』の続編[注 2]で、アニメ版ポケットモンスターシリーズとしては第6シリーズとなる。「ポケモンSM」などと略される。

概要 ポケットモンスター サン&ムーン, アニメ ...

以下、本項においてアニメ版ポケットモンスターのシリーズ作品を示す際は必要に応じ、1997年から2002年に放送された『ポケットモンスター』は「PM」、『アドバンスジェネレーション』は「AG」、『ダイヤモンド&パール』は「DP」、『ベストウイッシュ[注 3]は「BW」、2019年から2023年に放送された『ポケットモンスター[注 4]は「PM2」と表記する。また、「XY」は特に記載のない場合は狭義の『XY』と『XY&Z』の2作を示す。

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概要

要約
視点

ゲーム『ポケットモンスター サン・ムーン』の発売前日にスタートした新シリーズで、本作は本編ゲーム『ポケットモンスター サン・ムーン』をベースとした作りになっており、ゲームと同じくアローラ地方が舞台となる。従来のシリーズはサトシとその仲間たちが各地方を旅してジム戦を重ね、ポケモンリーグを目指すことが主軸であったが、本作の舞台・アローラ地方にはポケモンジムが存在せず、サトシのポケモンスクールでの学校生活が主軸となっている。そのため、シリーズ放送開始以来、サトシが初めて学校に通うことになる。

「Zワザ」のシーンではゲーム版と同様に技名が字幕で表示される演出が入っており、日本語版なら日本語の字幕となる[注 5]

作中ではカロス地方の旅を終えた後の時系列かは明言されていないが、第42話・第43話で再登場したタケシがポケモンドクターの研修生をしていたり、カスミとタケシがメガシンカを使っていたりする為、時系列上は過去のシリーズから繋がっていることが描写されている。

本作放送時期の劇場版PMのリメイク、またはテレビシリーズと独立したオリジナルストーリーとして制作されたため、本作そのものの劇場版は制作されていない(出演声優の一部は劇場版にて別役で参加している)。

PM編から長らくオーキド博士及びナレーションなどを担当してきた石塚運昇が本作の放送期間中に逝去。同役及びオーキド校長役は第111話より堀内賢雄に引き継がれた。

放送

テレビ東京系では、初回となる2016年11月17日と翌週の11月24日は2週連続で1時間スペシャルとして放送された[注 6]

2017年4月にアニメシリーズ放送開始20周年を迎え、11月9日放送の第49話でシリーズ通算放送1000回を達成した[注 9]

2017年8月10日放送の第37話からは11月17日発売の『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』、2018年12月2日放送の第99話からは11月16日発売の『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』発売に先駆け、それに連動した話が放送されている。

第44話から第55話まではそれまでの話を踏襲しつつ、ほしぐも(コスモッグ)を中心とした新章に突入。シリーズ恒例である石塚運昇によるナレーションは第45話から第55話まで無く、冒頭にリーリエが前回を回想するシーンが挿入された(第48話を除く)。第61話からは、ウルトラビーストの捕獲を目的として結成したウルトラガーディアンズの関連エピソードが度々挿入されている。第128話からは、ククイ博士の悲願であったポケモンリーグがアローラ地方で初めて開催されるエピソードとなり、サトシがシリーズを通して初のリーグ優勝を果たした。

2018年10月からテレビ東京系列では日曜18:00 - 18:30枠に移動[4][注 10]。テレビ東京系列では19時台にアニメを放送してきたが、これで完全消滅した。

2019年9月1日に番組内で新シリーズ『ポケットモンスター』の放送を発表。本作は同年11月3日放送の第146話を以て完結した。最終話のエンドクレジットは「…and your dreams!」[注 11]と表記された。『PM2』第2話でサトシの部屋に本作で手に入れたアローラリーグ優勝のトロフィーやZパワーリングが置いてあること[注 12]やピカチュウが本作で覚えたエレキネットを使用していることから本作最終回で飛行機でアローラ地方から帰還後のストーリーである。

日本においてはシリーズで初めて欠番や未放送(お蔵入り)、放送延期となった話が存在しないシリーズでもある[注 13]

前作同様、初回にサトシらがアローラ地方に向かい、最終回でカントー地方に帰還するまで、一部のエピソード[注 14]を除き一貫してアローラ地方が舞台となっている。シリーズ名の変更もなかった。

番組構成

当初は前作の『ポケットモンスター XY&Z』の放送時間が18:55 - 19:25に変更された2016年4月以降と同様に、アバン→OP→Aパート→提供クレジット→CM→Bパート→CM→ED→ミニコーナー→CM→次回予告→提供クレジットの順であったが、2018年10月の放送時間移動後は、アバン→OP→Aパート→提供クレジット→CM→Bパート→ED→CM→ミニコーナー→次回予告→提供クレジットの順に一部変更された。次回予告は直接本編映像に「次回予告」のテロップが入って始まる形式となり、締めくくりの台詞である「みんなもポケモン、ゲットだぜ!」は言わなくなった。

ベストウイッシュ』第61話からCM前後のアイキャッチで行われていたポケモンシルエットクイズは引き続き継続されているが、今作では画面左側に表示されたポケモンのシルエットと同じものを選ぶ形式から、バラバラに並んでいる4枚のパズルに描かれているポケモンを当てるものに変更となった。

第129話以降は視聴者が『Pokémon GO』で撮ったスナップ写真がCM前後のアイキャッチで紹介されるようになった。

第3話以降は、アバン前とED後に、シリーズ初のデータ放送と連動したおまけコーナー「ポケもんだい」がスタートする。アバン前では主にその回で活躍する人物がその回の本編に関するクイズを出題し、ED後はクイズの答えを発表した後その回の後日談となるショートアニメを流している。第93話から第98話は「ポケもんだい」の答え発表前にミニコーナー「イーブイどこいくの?」が放送されていた[5]。前シリーズまでのおまけコーナーと同様に映画の最新情報等がある際は休止するが、本作では前作のようにオーキド博士ではなく、ナレーションが情報をガイドしている。

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あらすじ

カロス地方での旅を終え、セレナシトロンユリーカ兄妹と別れカントー地方に帰還したサトシとピカチュウは、母のハナコ、バリヤードと共に観光旅行でアローラ地方へやってきた。

アローラの地に降り立ったサトシは、新しいポケモンたちとの出会いに興奮する中、ポケモンスクールを訪れる。そこでサトシは、アローラ地方に伝わる特別な技・Zワザや「しまめぐり」による試練の存在を知る。さらに、メレメレ島の守り神であるカプ・コケコと出会い、Zリングを渡される。

サトシはカプ・コケコとの不思議な出会いを経て、アローラ地方に残りポケモンスクールに留学することを決める。そして、スクールで出会った仲間たちと共に、新たな生活と冒険を始めるのだった。

登場人物

要約
視点

既存キャラクター

  • 前作から引き続きサトシ、サトシのピカチュウ、ロケット団、オーキド博士、ハナコらが登場。『PM』から登場しているキャラを含め、本作ではキャラクターデザインがこれまでより大幅に変更され、ややシンプルなゆるっとした線で描かれている。サトシはやや日焼けした姿になっている。これに対してサトシの声優である松本梨香は「梨香自身も驚いたりしたけど、サトシへの愛はかわらない。これからも全力でみんなに愛されるサトシを演じます」とコメントしている[6]。またキャラクターの顔が崩れたり鼻水を垂らすなどのギャグ的な演出も増えている。
  • ロケット団3人組は『BW』以降と同様に毎回は登場しない。初回にムサシ達が登場しないのは無印編以来だが、初回から2話連続で登場しなかったのはシリーズ初となる。また、これまでのシリーズではバトル敗北で遠くへ吹っ飛ばされて「やな感じ〜!」という台詞となっていたが、本作では彼らを一方的に世話するキテルグマ(第103話からはキテルグマ&ヌイコグマ親子)に連れ去られて「何この感じ〜!?」という台詞となっている[注 15]。また敗北時だけでなく勝利寸前でキテルグマに連れ去られ退場というパターンもあった(サトシをはじめその場に居合わせた人物やポケモンは、キテルグマ達が何をしに来たのか分からずに呆然としている)。また、これまでのシリーズでサトシの事を「ジャリボーイ」と呼んでいたが、本作では「スクールボーイ」と呼ぶ場合もある。
  • 『PM』で準レギュラーとして登場していたカントー地方のプリン(マイク型マーカーペンを持つ個体)が『AG』の第39話から約14年ぶりに再登場した[注 16]。 

新キャラクター

  • 本作ではゲーム版『サン・ムーン』の主人公をモデルとしたメインキャラクターは登場せず、ゲーム版の登場人物であるリーリエがメインヒロインに起用されている。過去作ではゲーム版の女主人公あるいはジムリーダーがメインヒロインとなっていたが、それ以外のゲーム版の登場人物がヒロインとなるのはアニメシリーズ初となる。途中の第51話以降はゲーム版と同じくポニーテールの髪型で、活動的な服装(通称・がんばリーリエ)に変わる場合がある。
  • 今作ではジムおよびジムリーダーは存在しないため、過去シリーズまで定番であったジムリーダーのメインキャラクターは登場せず、代わってゲーム版の「キャプテン」からカキ、マオ、スイレン、マーマネがメインキャラクターとして登場している(過去シリーズのジムリーダーに相当する「しまキング」「しまクイーン」もメインではないものの登場する)。なお無印編でのジムリーダーでサトシの旅仲間であったタケシカスミは第42話・第43話・第102話・第103話に登場。サトシ達と同じくキャラクターデザインが大幅に変更されているが、第42話・第43話の衣装と手持ちポケモンは無印編当時の物となっている。
  • ククイ博士はサトシの下宿先およびポケモンスクール教師、ナリヤ・オーキドはポケモンスクール校長として登場。ロトム図鑑や新キャラクターの手持ちポケモンには以前にポケモンを演じたことのある声優が登用されている。
  • ストーリーが学校生活中心に変わった関係で、今までのレギュラーメンバーのように、毎回全員が揃って登場するわけではなく、話によっては台詞なしで登場したり、全く登場しないキャラクターもいる。
  • ゲーム版の悪の組織「スカル団」は第1話より登場しており、初回からロケット団以外の悪の組織が登場するのはシリーズ初となる[注 17]
  • ジョーイ、ジュンサーのデザインや声優は『BW』・『XY』同様一新され、手持ちのポケモンも変更された。

以下の人物・団体は個別項目を参照。

メインキャラクター
エーテル財団
準メインキャラクター
その他のキャラクター
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用語

本作独自の設定について述べる。
ポケモンスクール
本作での主な舞台。アローラ地方のメレメレ島に存在している。
留学生であるサトシをはじめ、リーリエ・カキ・マオ・スイレン・マーマネらが通う。ククイ博士は教師として勤め、校長はナリヤ・オーキド。彼の手持ちポケモンであるネッコアラが始業・終業・ウルトラガーディアンズ出動などの鐘を鳴らしている。
マラサダ
アローラ地方の名物。ロケット団3人組が資金稼ぎのために、キテルグマ型のキッチンカーにて販売している(劇中では「マラサダドーナツ」と呼んでいる)。ミツハニー型ドーナツなどのバリエーションもある。
ウルトラガーディアンズ
エーテル財団のルザミーネが設立。ウルトラホールを越えてやってきたウルトラビーストを危害が及ばないよう捕獲し、元の世界に戻す事が主な目的としている。ネッコアラが警鐘を鳴らし、サトシたちポケモンスクール生徒とそのポケモンたちが現地への調査命令を受ける。隊員コスチューム(ポケモンには隊員バッジ、雄にはネクタイ、雌にはリボン[要出典])は過程で自動的に着用される。専用のライド用ポケモンに乗って出動する。了解のかけ声は「ウルトラジャー」。
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スタッフ

要約
視点

前作からスタッフが一部交代しており、監督が矢嶋哲生から冨安大貴に、シリーズ構成が冨岡淳広から松井亜弥に、キャラクターデザイン広岡トシヒトから中野悟史と安田周平に、美術監督金村勝義から武藤正敏に、撮影監督が白井久男から折笠裕子にそれぞれ変更となっている[1]。『PM』の放送開始から『XY&Z』までアニメーション監修としてシリーズに携わってきた小田部羊一は本作より不参加となった。

  • 原案 - 田尻智増田順一杉森建
  • スーパーバイザー - 石原恒和
  • 企画 - 宮原俊雄(第1話 - 第48話)→片上秀長(第49話 - 第146話)、岡本順哉
  • アソシエイトプロデューサー - 折方崇志
  • アニメーションコーディネーター・ポケもんだい構成[注 20] - 吉川兆二
  • 総監督 - 湯山邦彦
  • 監督 - 冨安大貴
  • 副監督 - 小平麻紀(第53話 - 第146話)
  • シリーズ構成・イーブイどこいくの?構成 - 松井亜弥
  • 設定制作 - 下山将李
  • 設定協力 - GAME FREAK inc.The Pokémon Company
  • キャラクター設定 - 松島賢二、松宮稔展、中津井優
  • キャラクター原案 - 大村祐介、吉田宏信、海野隆雄、渕野大樹、李ヒョンジョン、井部真那、ジェイムスターナー、菜花健作、吉川麻由花、栃木遥、安藤絵美、前田咲子、山本裕輝、ありがひとしにしだあつこ、江尾可奈子、水谷恵、鶴田沙綾、市川春子
  • キャラクターデザイン - 中野悟史安田周平
  • アニメポケモンデザイン - 一石小百合松原徳弘毛利和昭佐藤和巳、香月麻衣子、片山美和、田島瑞穂、堤舞
  • 総作画監督 - 中野悟史[注 21]
  • 美術監督 - 武藤正敏
  • 色彩設計 - 吉野記通
  • 撮影監督 - 折笠裕子
  • 編集 - 野川仁
  • 音響監督 - 三間雅文
  • 音楽 - 宮崎慎二
  • 一部原曲・作曲 - 一之瀬剛足立美奈子、佐藤仁美、黒田英昭、大賀智章
  • 音楽プロデューサー - 佐野弘明(第1話 - 第146話)、村田莉恵(第61話 - 第146話)
  • 音楽協力 - テレビ東京ミュージック
  • ナレーション - 石塚運昇(第1話 - 第44話、第56話 - 第84話、第87話 - 第91話)→堀内賢雄[注 22](第95話 - 第146話)、中川慶一(第85話・第86話[9]、第92話 - 第94話)
  • キャスティング協力 - 81プロデュース
  • 協力 - ジェイアール東日本企画
  • プロデューサー - 松山進(第1話 - 第88話)→細谷伸之(第89話 - 第117話)→關口彩香(第118話 - 第146話)、田中茂裕、村椿拓郎(第1話 - 第19話)→田口秀一(第20話 - 第146話)
  • アシスタントプロデューサー - 佐藤慎(第1話 - 第56話)→古川亘(第57話 - 第101話)→中内麻友(第102話 - 第146話)、山内未來(第1話 - 第28話)→吉田拓也(第29話 - 第146話)(テレビ東京)
  • 番組宣伝 - 山室泰造(第1話 - 第19話・第91話 - 第106話)→魚田英孝(第20話 - 第90話)→徳弘憲治(第107話 - 第128話・第135話)→大江繭子(第129話 - 第134話・第136話 - 第146話)(テレビ東京)
  • アニメーションプロデューサー - 加藤浩幸
  • アニメーション制作 - OLM Team Kato
  • 製作 - テレビ東京MEDIANETShoPro
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主題歌

要約
視点

前作に引き続きソニーミュージック系の曲を使用。

オープニングテーマ

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エンディングテーマ

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挿入歌

ノンクレジット。インストゥルメンタルとして流れたものは除く。

  • 「アローラ!!」(第15話、第20話、第36話、第63話)
  • ニャースのバラード」(第21話)
  • 「ポーズ」(第29話、第40話、第41話、第69話)
  • 「ロケット団 団歌」(第58話、第73話、第122話)
  • 「未来コネクション」(第71話、第72話、第75話、第76話、第78話、第79話、第82話、第117話、第120話、第121話)
  • 「めざせポケモンマスター -20th Anniversary-」(第77話、第102話)
  • 「キミの冒険」(第102話、第106話、第130話、第146話)
  • 「心のノート」(第137話)
  • 「タイプ:ワイルド」(第139話、第140話、第144話)
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各話リスト

要約
視点

放送日はテレビ東京同時ネットのもの。話数は放送順に数えたもので、公式発表はされていない。

2016年 - 2017年
さらに見る 話数, サブタイトル ...
放送休止
2018年 - 2019年
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放送休止
  • 2018年1月1日の放送は「THEカラオケ★バトル」のため休止。
  • 2018年3月29日の放送は「激録・警察密着24時!! 〜2018春〜」のため休止。
  • 2018年6月21日の放送は「あなたの家にもお宝が!突撃!しあわせ買取隊」のため休止。
  • 2018年7月12日の放送は「ポケモン みんなの3時間スペシャル!!▽ポケんちSP&映画『キミにきめた!』」のため休止。
  • 2018年12月30日の放送は「世界!職人ワゴン」のため休止。
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ポケもんだいリスト

2016年 - 2017年
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2018年 - 2019年
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放送局

プラネタリウム映画

ポケットモンスター サン&ムーン プラネタリウム
2017年製作。コニカミノルタ製作のプラネタリウム映画。上映時間29分。全天周CG+アニメーション。

国外での放送

日本国外ではディズニーXDにて放送されている。

脚注

関連番組

外部リンク

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