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ポケットモンスター (劇場版)
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ポケットモンスター (劇場版)(ポケットモンスター げきじょうばん)では、『劇場版ポケットモンスター』などの、ゲームソフト『ポケットモンスターシリーズ』を原作とするテレビアニメ『ポケットモンスターシリーズ』の劇場版アニメ映画作品について解説する。
概要
要約
視点
東宝による配給で、作品群の通称は、第1作(1998年)から第16作(2013年)までは「ピカチュウ・ザ・ムービー」(PIKACHU THE MOVIE)で、第17作(2014年)から第19作(2016年)までは『ポケモン・ザ・ムービー○○(シリーズタイトル名)』(Pokémon the movie ○○)である。2019年新型コロナウイルスの感染拡大により冬季公開に変更された第23作(2020年)を除き全作品が夏休み映画として公開されているが、2021年は映画が開始されて以来初めて公開されない年となり、2022年の夏は「25周年ポケモン映画祭」として投票で選ばれた過去の3作品[1]が上映された。
監督は、第20作(2017年)までと第22作(2019年)はTVアニメシリーズ総監督の湯山邦彦が、第21作(2018年)・第23作(2020年)は『ポケットモンスター ベストウイッシュ』より参加している矢嶋哲生が、第22作(2019年)は湯山と共同という形で榊原幹典が務めている。予告映像は本編からの流用ではなく、専用のものが制作されている。劇伴(音楽)は『黒き英雄 ゼクロム』『ココ』[注 1]を除き全作品宮崎慎二による。「ピカチュウ・ザ・ムービー」のロゴは4作目まで(アメリカでは3作目まで)は毎年異なったが、5作目から16作目まで(アメリカでは4作目から16作目まで)はほぼ統一されている。
一部の例外を除き、作品中メインとなるポケモンはそれまでのゲーム版で公開されていなかった初登場のポケモンとなることが多く[注 2]、制作初期はそのポケモン名を組み込まない仮タイトルを公開し、時機を見てそのポケモン名を入れた正式タイトルを発表する流れを基本としている。
製作
毎年、様々な芸能人がゲスト声優として参加しており[注 3]、山寺宏一[注 4]はこれまでの全作品に参加している。その他には、7作目『裂空の訪問者 デオキシス』から9作目までは山寺と同じく『おはスタ』に出演していたベッキーが連続で出演した。10作目以降は、テレビ東京系放送のポケモン情報番組(『ポケモン☆サンデー』→『ポケモンスマッシュ!』→『ポケモンゲット☆TV』→『ポケモンの家あつまる?』)にレギュラー出演していた中川翔子が参加しており、出演決定の際は同番組内で役名が発表されるのが恒例であった[注 5]。
エンディングテーマ
主題歌を手掛ける歌手は、小林幸子のような演歌歌手から、安室奈美恵、PUFFY、スキマスイッチ、Every Little Thing、いきものがかりなどのJ-POPアーティスト、サラ・ブライトマンのような海外アーティストなど、様々で幅広い。林明日香は異なる主題歌で2回主題歌を担当、小林幸子は1作目主題歌を22作目にて中川翔子(12作目の主題歌も担当)を加えセルフカバーしている。
評価
2008年3月、シリーズ全体の功績を評価され、第17回日本映画批評家大賞特別功労賞(増淵健賞[2])が「ピカチュウプロジェクト」に贈られた。シリーズとしては初の受賞である。子供向けのアニメ作品としては、2004年に田山力哉賞を受賞した当時の『ドラえもん』声優陣に続く2例目。
2011年上映の14作目『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒き英雄 ゼクロム・白き英雄 レシラム』時点での合計で、観客動員数は6,074万人、興行収入は644.2億円[3]にまで達し、2015年上映の18作目『ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ』時点での合計で、観客動員数が7,000万人を突破し、国内邦画のヒットシリーズとして確立した。
またシリーズで唯一、2002年上映の5作目『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス』が第76回アカデミー長編アニメ映画賞に出品された。
最も興行成績が良かった作品として、1998年上映の1作目『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』、2000年上映の3作目『劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王 ENTEI』の計2作品がゴールデングロス賞日本映画部門最優秀金賞を受賞した。
他にも、2001年上映の4作目『劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を超えた遭遇』、2003年上映の6作目『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ』といった計9作品がゴールデングロス賞日本映画部門優秀銀賞を受賞した。
テレビシリーズとの比較
TVシリーズに比べて劇場版シリーズは描写がリアル寄りになっており、例として「TVアニメ版ならば高所から人が落下すると地面に人型の穴が開くところを、劇場版では普通に怪我をする」等がある。TVアニメでは恒例のロケット団が「やな感じ〜」と飛ばされて星になるくだりは、話の展開に関わるようなシーンではやらないようにしているとのこと。また、「幻のポケモンを図鑑に登録してしまうのはどうなのか」ということで映画の中では、図鑑は使わないことにしているとのこと[4]。TVシリーズのキャラクターは登場するものの、内容上のつながりはあまり意識されていないことからパラレルワールドとも言えるが、TVシリーズでも劇場版と関連するシーンやエピソードが盛り込まれることはある。また20作目以降は、TVシリーズと関連しないオリジナルストーリーやリメイク版が公開されている。
メディアミックス
6作目『七夜の願い星 ジラーチ』からは、ゲーム版では通常では入手できないポケモンのデータを入手できる特別前売り券が販売されるようになり、以降の作品でも同様の前売り券が販売されている。10作目『ディアルガVSパルキアVSダークライ』から21作目『みんなの物語』までは、映画館内でもニンテンドーDS・ニンテンドー3DS本体のワイヤレス通信機能を用いたポケモンのデータ配布が実施されていた。また入場者特典として限定のポケモンカード・ポケモントレッタ・ガオーレディスク等が配布される事がある。
長編映画はすべて、てんとう虫コミックスで漫画化されている。第5作まではフルカラー印刷のアニメコミック(アニメ本編のシーンを使用してコマ割りして吹き出しをそえたもの)のみ存在するが、第6作以降は漫画家にコミカライズさせた執筆形式の漫画作品も出版されている。これは映画公開にあわせて、月刊コロコロコミック本誌にタイアップのかたちでネタバレ対策の観点からストーリーの途中まで連載されたものをまとめたものである。当初は毎年異なる漫画家を起用していたが、第13作から第16作まで井上桃太が連続して漫画化を担当した。第13作以降は、長編映画がノベライズされた小説が出版されている。
上映から1年後には、その年の新作の宣伝を兼ねてテレビ放送が行われるが、2005年からは放送時間の関係で、冒頭部分(作品全体についての説明が毎年冒頭で行われている)やエンディングの部分を中心に、一部のシーンがカットされている。これとは別に、アニメ専門チャンネルのキッズステーション(テレビ版も放送しているが、2013年2月17日からはデジタルリマスターHD版(第1作~第5作)を放送)でも、各作品が不定期(主に週末の特番枠)に放送されている(ただし、短編作品『ピチューとピカチュウ』は未放送)ほか、地上波では、一部の局で年末年始の時期に特番で放送されている(いずれも一部シーンのカットはない)。夏に放送の場合はテレビ版のネット局全てで放送されるが、年末年始の場合はテレビ東京系列以外の独立UHF局では、一部の局のみの放送となる。映画で使われたBGMは、その後TVシリーズで使用されることがある。
2007年9月21日には、劇場版10周年を記念して第9作までの全作品(同時上映された短編を含む)を収録したDVD-BOX『劇場版ポケットモンスター PIKACHU THE MOVIE BOX』が限定生産で発売された(第5作までと第6作以降を収録した2巻構成)。特典として、復刻版のミニチュア劇場パンフレット(長編のみ)、各作品の予告編を収録したスペシャルディスク、特製のデータブックが封入された。通常のパッケージ版は第1作からDVDとVHSで発売されていたが、VHS発売は第8作『ミュウと波導の勇者 ルカリオ』で終了。また、Blu-ray版は第14作の『ビクティニと黒き英雄 ゼクロム/白き英雄 レシラム』から発売されるようになり、それ以前の作品13作品と短編シリーズを収録したBlu-ray BOX『PIKACHU THE MOVIE PREMIUM BOX 1998-2010』が限定生産で発売され、さらにDVDも上記DVD-BOXに以降の4作品を加えて発売された[5]。
25周年ポケモン映画祭
『劇場版ポケットモンスター ココ』以降は新作の制作は行われておらず、2022年はアニメ25周年を記念し、歴代劇場版作品23作品の人気投票を行い、上位3作品が同年8月11日から9月8日まで期間限定で上映される企画「夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭」が開催された[6]。上映作品は2022年8月11日に『水の都の護神 ラティアスとラティオス / ピカピカ星空キャンプ』、同年8月19日に『七夜の願い星 ジラーチ / おどるポケモンひみつ基地』、同年8月26日に『ディアルガVSパルキアVSダークライ』。
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作品一覧
要約
視点
長編作品
- 監督:湯山邦彦(1 - 20・22)、矢嶋哲生(21・23)、榊原幹典(22)
- ゲスト声優:山寺宏一(1 - 23[注 4])、ベッキー(7 - 9)、中川翔子(10 - 15・17 - 21[注 5]・23)
短編作品
全ての作品がポケモン達の視点でストーリーが進行し、サトシなどの人間のキャラクターは下半身(もしくは後ろ姿か首から下、または口)のみ描かれる。(ニャースの妄想として登場する)サカキだけ顔も描かれていた。
機内上映作品
夏休み期間に全日空の一部の機内で短編アニメーションが上映されている。
2004年から2011年までの上映作品については
→「ポケットモンスター (OVA) § 機内上映作品」を参照
3D映画
期間限定で上映された短編の3D映画作品。
ポケモン3Dアドベンチャー ミュウを探せ!
ポケモン3Dアドベンチャー2 ピカチュウの海底大冒険
プラネタリウム映画
プラネタリウム設営館で上映の映画。コニカミノルタプラネタリウム制作。
- ポケットモンスターアドバンスジェネレーション プラネタリウム 天空からの挑戦
- 2004年制作。
- ポケットモンスター アドバンスジェネレーション あつまれ!ポケモン・プラネットセンター
- 2006年制作。
- ポケットモンスターダイヤモンド・パール あつまれ!ポケモン星まつり
- 2008年制作。
- ポケットモンスター ベストウイッシュ 光と影のテンキュウギ
- 2011年制作。キャッチコピーは「解き明かせ、テンキュウギの謎―」
- ポケットモンスター XY 宇宙の破片(そらのはへん)
- 2014年制作。キャッチコピーは「宇宙を埋め尽くす無数の脅威!キズナの力で未来を切り拓け(ひらけ)!」
- ポケットモンスター サン&ムーン プラネタリウム
- 2017年制作。上映時間29分。全天周CG+アニメーション。キャッチコピー「ゼンリョクで見逃すな!太陽と月が奏でる"奇跡の瞬間"」
- プラネタリウム ポケットモンスター オーロラからのメッセージ
- 2020年制作。上映時間28分。全天周CG+アニメーション。ポケットモンスター (2019年のアニメ)版の映画化。
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アニメ映画主題歌
要約
視点
第15作(ケルディオ)までのオープニングは全てピカチュウレコード(メディアファクトリーのレーベル)よりリリースされていたが、タイアップであるエンディングは発売元が異なっていた。第16作以降は一部を除き、オープニング・エンディング共にソニー・ミュージック系列のアーティストを起用している。
オープニングについては第23作(ココ)を除き、テレビシリーズで使用されている楽曲、あるいはその映画バージョンを使用している。
第23作(ココ)では作詞作曲を岡崎体育、歌をトータス松本が担当した「ふしぎなふしぎな生きもの」をオープニング・エンディングとは別にメインテーマとして使用した。
長編作品の主題歌
短編作品の主題歌
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脚注
外部リンク
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