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佐々木史朗 (映画プロデューサー)

日本の映画プロデューサー (1939-2022) ウィキペディアから

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佐々木 史朗(ささき しろう、1939年1月22日[1] - 2022年4月18日)は、日本映画プロデューサー[2]。本名は佐々木正路(ささき まさみち)[3]日本アート・シアター・ギルド(ATG)二代目社長[2][4]

概要 ささき しろう 佐々木 史朗, 生年月日 ...
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人物

ATGにて、他の映画会社とは一線を画す非商業主義的な芸術作品を製作配給[4]、数多くの若手映画監督の輩出に尽力した[2][4]

永年の映画界への貢献が称えられ、日本アカデミー賞協会特別賞や文化庁映画賞(映画功労部門)を受賞。東京国際映画祭の創設にも尽力。日本映画大学の理事長も長年務めた。黒沢清がカンヌ国際映画祭ある視点部門の監督賞を受賞した「岸辺の旅」の製作。

長年 新進気鋭の若手監督や錚々たる監督(大森一樹、長崎俊一、森田芳光、井筒和幸、高橋伴明、根岸吉太郎、金秀𠮷、大林宣彦、岡本喜八、俳優・柄本明、寺山修司、中江裕司、塩田明彦、季相日、中村義洋、沖田修一、西川美和)と共に映画を作り続けてきた。

また是枝裕和が監督デビューした直後に「どうしたら映画を作り続けていけるか」と教えを請いに事務所に伺った所、自分が関わった映画の予算書から収支まで全て見せてくれ、その秘訣・心構えを示してくれたという。

詩人、パフォーマーの三上その子は長女[5]。 おもなプロデュース作品は『ヒポクラテスたち』『転校生』『家族ゲーム』『20世紀ノスタルジア』『ナビィの恋』など。

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来歴

要約
視点

関東州大連市出身[3]山口県立岩国高等学校卒業[4]

早稲田大学に入学したが[4]、演劇とボクシングと文武両道を全うするも除籍[4]1959年早稲田大学を中退し、鈴木忠志別役実らと早稲田小劇場を設立[6]

1963年よりTBSテレビ演出部に勤務[4]

1970年にTBSを退社後、TBSとの共同出資で「東京ビデオセンター」を設立し、『日曜☆特バン』[4]などテレビ番組の製作を手がける[4][6]

1978年、会社創立7周年記念映画『星空のマリオネット』を製作した際、ATGと出逢ったことがきっかけで映画界に進出[3]。ATGとの関りは単にATG映画のファンだったこと[4]。1962年に日本で公開された『尼僧ヨアンナ』には封切を待ちかねて劇場に飛び込んだ[4]。"ATG第一期生"を自認[4]

『星空のマリオネット』でコンタクトを持った東宝松岡功社長の誘いに応じ[4]1979年2月1日付でATG二代目社長を兼務する[4]。佐々木は社長就任記者会見で「いまや、芸術映画か商業映画かという二つの物差しだけでは、はかり切れない時代だと思う。ATGが立ち直るためには若い人間の力が必要だ」などと話した[4]。1980年度の製作発表で、寺山修司大森一樹橋浦方人小林竜雄(監督作は実現せず)監督作製作を発表[4]。また長崎俊一井筒和幸を起用したことに関してかわなかのぶひろは「実績のある寺山や、人気のある大森の起用はともかく、橋浦や小林を使うのは凄い冒険だと思う。商売の上手いプロデューサーなら大島渚篠田正浩など客を呼べる監督で安全パイを狙うだろうが、あえてそれをしなかった。佐々木はプロデューサーシステムを狙っているんじゃないかな」などと評した[4]。第一回プロデュースは『海潮音』(橋浦方人監督)、第二作が『ヒポクラテスたち』(大森一樹監督)[4]。以降、長崎俊一森田芳光、井筒和幸、根岸吉太郎らの作品をプロデュースし[3]自主映画成人映画出身の若手監督に一般劇場映画を撮る機会を与えた[2]。また、大林宣彦の「尾道三部作」初作となる『転校生』が、クランクイン一週間前にスポンサーが降りて苦境に陥った際、東宝のプロデューサーから相談を受け、松竹日本テレビに話をつないで映画の実現に協力した[7]

1989年、ほかの5人の独立系プロデューサーと共にアルゴプロジェクトに参加し、邦画の新たな配給興行体制を試みる[3]

1993年、プロデュース事務所「オフィス・シロウズ」を設立し、代表に就任[6]。その後も中江裕司李相日沖田修一らを送り出した[3]

1998年、日本映画製作者協会代表副理事長[5]

2006年、早稲田大学客員教授・のち退職[5]

2007年、立命館大学映像学部客員教授・のち退職[5]。 2007年、日本映画大学(2011年開校)の理事長に就任[8](2018年まで)。

2004年、第27回日本アカデミー賞協会特別賞を受賞[9][10]

2019年、文化庁映画賞(映画功労部門)受賞[11]

2022年4月18日、肺がんで死去[12]

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著書

担当作品

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脚注

外部リンク

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