トップQs
タイムライン
チャット
視点

利用者:Rapid double plus/準備稿6

ウィキペディアから

Remove ads

広島シティネットワーク(ひろしまシティネットワーク)とは、西日本旅客鉄道(JR西日本)広島支社広島都市圏で営業する在来線に付した愛称である。路線図およびロゴタイプでは「JRシティネットワーク広島」(JR CITY NETWORK HIROSHIMA) の表記も用いられている[1]

Thumb
広島シティネットワークのロゴ。

概要

Thumb
広島シティネットワーク
(路線記号・ラインカラー反映)

広島駅を中心に、放射状に伸びる山陽本線(山陽線)・可部線呉線芸備線で、2002年(平成14年)10月5日のダイヤ改正以降、以下の区間を広島シティネットワークとしている[2]特定都区市内制度における「広島市内の駅」よりも、芸備線を除き広島シティネットワークの方が広大である。

広島シティネットワークを広島駅を中心とした5方面に分け、運行系統別に新たな路線記号とラインカラーを導入することが2014年8月6日に発表され、2015年3月14日のダイヤ改正に合わせて運用を開始された227系電車の種別行先表示にも活用されている[3]

さらに見る 記号・色, 路線 ...
Remove ads

運行形態

要約
視点
山陽本線
広島県山口県を東西に貫く路線で、東広島市海田町府中町広島市廿日市市大竹市和木町岩国市を経由する。昼間は普通列車のみの運行で、白市駅 - 大野浦駅間で毎時4本、大野浦駅 - 岩国駅間で毎時3本となっている。朝夕は運行本数が増え(広島駅基準で最大毎時7本)、快速列車(通勤ライナー)も運行される。
呉線
瀬戸内海に沿って走る路線で、呉市坂町・海田町を経由する。全列車が山陽本線経由で広島駅へ直通する。昼間は快速列車(安芸路ライナー)が毎時2本、普通列車が毎時1本の運行で、快速通過駅では毎時1本しか停車しない。朝夕は運行本数が増え(広島駅基準で最大毎時6本)、安芸路ライナーに代わって通勤ライナーが運行される。
可部線
太田川西岸の広島市内を南北に走る路線である。全列車が山陽本線経由で広島へ直通する。普通列車のみの運行で、昼間は毎時3本となっている。朝夕は運行本数が増える(広島駅基準で最大毎時6本)。
芸備線
太田川東岸の広島市内を南北に走る路線である。昼間は普通列車のみ毎時2本の運行となっている。朝夕は運行本数が増え(広島駅基準で最大毎時3本)、快速列車(みよしライナー)も運行される。

赤ヘルナイター号

Thumb
広島駅発車標の赤ヘルナイター号表示(2009年9月4日)

2009年春、広島駅の南東にあった東広島駅(貨物)の跡地に、老朽化した旧広島市民球場に代わる施設としてMAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島が完成した。これに伴い、プロ野球のナイターが開催される日に限り、山陽本線・呉線・可部線に臨時列車を「赤ヘルナイター号」の列車名で広島駅から運転を開始した。広島駅の自動放送でも「赤ヘルナイター号」と案内される。最初の運転日は2009年4月10日中日ドラゴンズ戦)。

初年度の2009年は、山陽本線下りは五日市駅まで、山陽本線上りは瀬野駅まで、呉線は坂駅まで、可部線は緑井駅までと運転区間が短い一方で、運転本数を多く確保することで近距離区間の混雑解消を図っていた。毎年、運転区間・本数の見直しが行われており、芸備線では当初から運転されておらず、可部線では2011年以降運転されていない。

さらに見る 年\行先, R 山陽本線 下り ...

※平日基準。「△」は土曜・休日は2本、「※」は土曜・休日は1本、「×」は土曜・休日運休、「□」は2本運転の場合あり。

瀬戸内マリンビュー

定められた土曜休日に広島駅 - 三原駅間を山陽本線・呉線経由で運転している臨時の快速列車である。詳細は「瀬戸内マリンビュー」及び「キハ47形7000番台」を参照。

Remove ads

使用車両

定期列車に使用されるものを挙げる。

電車
気動車

国鉄から承継した車両の大半は大規模なリニューアル工事が施行され新車並の内装となっている。リニューアル工事が施行されていない車両に関しても、他線区から工事が施行された車両を転属させることで置き換え体質改善を図っている。

2015年から広島地区では32年ぶりとなる新型電車・227系が運行を開始した。最終的に3両編成が64本と2両編成が42本の合計276両が投入され、広島エリア(山陽本線・可部線・呉線など)で運行中の115系などを置き換える計画である。

プロジェクト

可部線輸送改善

  • 2003年に廃止された可部線末端部(可部駅 - 三段峡駅)46.2kmのうち、官公庁や商業施設が立地する可部駅から約1.6kmの区間が電化路線として復活する。これは沿線の宅地開発が進むとともに地元からの強い要望があるもので、2017年春の開通を目指して工事中である[11][12][13]
  • 可部線の緑井駅 - 可部駅間ではラッシュ時間帯であっても20分間隔で運転されているが列車の増発を望む声も多いことから、上八木駅で列車交換ができるように改良工事を行うと共に、可部線の運行本数の増加に備えて変電所設備を増強する計画がある[14]
  • 横川駅の山陽本線接続部では、現在の配線では可部線への下り列車の到着と、可部線からの上り列車の発車が同時にできないため、これを同時進入出ができるように改良した[15][14]。2015年3月のダイヤ改正前に完工。

新駅設置

新保安システムの導入

広島シティネットワーク内の保安システムは、ATS-SWによって整備されてきたが[22]、これは停止信号や曲線などの線路条件に対して特定の地点での速度照査を行う機能であった。新保安システムATS-DW [23]は、あらかじめ信号機の位置や速度制限箇所そして分岐点などの線路情報が入ったデータベースを車両に設置し、信号の現示・駅の番線や分岐といった地上子からの情報、車輪の回転や閉塞などから得られる列車位置と速度の情報これらをもとにデータベースと比較して列車を制御するもので、これによって速度照査以外にもホームの無い側のドアが開扉することの防止・停止位置の大幅なズレの防止などの機能が実現できる[22]

広島シティネットワーク内では、227系電車のみが対応しており山陽本線白市駅 - 岩国駅間で地上設備を整備したのち、順次使用が開始される。

Remove ads

IC乗車券の導入

Thumb
広島シティネットワーク内に設置された改札機(2007年9月 西条駅)

広島シティネットワーク内のすべての駅がICOCAに対応している。

2007年9月1日よりIC乗車券ICOCAが使用できるようになり、同時に東日本旅客鉄道(JR東日本)のSuicaスルッとKANSAIPiTaPaも使用できるようになった。その後2008年3月29日より東海旅客鉄道(JR東海)のTOICAが、2011年3月5日より九州旅客鉄道SUGOCAが、2013年3月23日より北海道旅客鉄道(JR北海道)のKitaca、首都圏私鉄・バス各社のPASMO名古屋鉄道などのmanaca西日本鉄道nimoca福岡市交通局はやかけんが利用できる。

ICOCA導入に先立って2007年4月より広島シティネットワークを含む岡山・広島地区の135の駅でIC乗車券対応の自動改札機が設置されたが、半数近くの駅が簡易改札機となっている。また一部の駅では、ICカード専用改札機も導入されている。

Remove ads

歴史

広島シティネットワーク設定前

  • 1982年(昭和57年)11月15日:山陽本線広島駅 - 岩国駅間にシティ電車設定。115系3000番台の投入に伴い、快速電車から153系が撤退。快速が広島駅 - 岩国駅間各駅に停車するようになる。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:シティ電車を山陽本線広島駅 - 西条駅間、呉線海田市駅 - 広駅間、芸備線広島駅 - 下深川駅間にも拡大設定。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:新井口駅が開業。山陽本線と呉線の快速が全廃。
  • 1986年(昭和61年)
    • 3月3日:シティ電車を可部線横川駅 - 可部駅間にも拡大。
    • 11月1日:シティ電車の運行範囲を山陽本線は白市駅まで、芸備線は狩留家駅まで拡大、川原石駅に全列車停車化。
広島地区用115系3000番台
PJRPJRNC
広島地区用115系3000番台
岡山
下関
クハ115 モハ115 モハ114 クハ115
TcMM'Tc'
  • 黄色は新製車。
  • 1988年(昭和63年)
    • 3月13日:呉線と可部線の水曜日運休列車を全廃。
    • 4月3日:宮内串戸駅が開業。
  • 1989年平成元年)8月11日:中野東駅・阿品駅が開業。
  • 1991年(平成3年)3月16日:山陽本線広島駅 - 西条駅間に快速列車が復活。可部線可部駅以南の全列車が広島に乗り入れ。
  • 1992年(平成4年)3月19日:呉ポートピア駅が開業。
  • 1994年(平成6年)
    • 7月21日:快速「スーパーラビット」が広島駅 - 福山駅間で運転開始(毎日2往復運転・ノンストップ)[24]。。
    • 8月20日:大町駅が開業。緑井駅に交換設備を新設し、古市橋駅折返し列車は緑井駅折返しとなる。
    • 10月1日:安芸長浜駅が開業。
  • 1996年(平成8年)3月16日:日中の呉線広島駅 - 呉駅間に快速列車が復活。
  • 1998年(平成10年)
    • 3月14日:平日朝ラッシュ時に、柳井駅・岩国駅 - 広島駅間で快速列車を運転開始。宮島口駅で緩急接続を行う。
    • 10月3日:平日夕ラッシュ時に、広島駅 - 岩国駅・柳井駅間で快速列車を運転開始。五日市駅で緩急接続を行う。
  • 1999年(平成11年)2月7日:呉線を中心としたダイヤ改正。
    • 水尻駅・かるが浜駅が開業。
    • 川原石駅は広島寄りに500m移設し交換設備を新設。
    • ラッシュ時にも呉線で快速列車を運転開始。公募の結果、快速列車の愛称が「安芸路ライナー」となる。当初は全国版の時刻表には愛称非掲載。
  • 2000年(平成12年)3月11日:前空駅が開業。
  • 2001年(平成13年)
    • 3月3日:日中の山陽本線広島駅 - 岩国駅間に快速「山陽シティライナー」が運転開始。上りのみ、岩国駅 - 西条駅間を快速運転する列車を設定。
    • 10月1日:朝ラッシュ時に快速「山陽シティライナー」が2本のみ、八本松駅に新規停車。白市行最終電車を西条行に区間短縮。
  • 2002年(平成14年)3月23日:ダイヤ改正。
    • 新広駅が開業。
    • 「スーパーラビット」号を正式に廃止。
    • 夕方ラッシュ時の広島駅 - 岩国駅・柳井駅間の快速が毎日運転化。
    • 日中の呉線快速「安芸路ライナー」がワンマン列車化され、4両編成から3両編成に短縮。

広島シティネットワーク設定後

  • 2002年(平成14年)10月5日:ダイヤ改正により「広島シティネットワーク」設定。
    • 終日、八本松駅に快速「山陽シティライナー」が停車。ラッシュ時は西条駅で緩急接続を行う。
    • 昼間時のみ、瀬野駅に快速「山陽シティライナー」が新規停車。昼間時は瀬野駅で緩急接続を行う。
    • ラッシュ時、芸備線広島駅 - 狩留家駅間で快速列車を運転開始。
  • 2003年(平成15年)
    • 3月15日:山陽本線の日中の快速が「シティライナー」に、ラッシュ時の快速が「通勤ライナー」に変更。
    • 10月1日:ダイヤ改正。
      • 日中の芸備線広島駅 - 三次駅間に快速「みよしライナー」運転開始。ラッシュ時の快速列車は「通勤ライナー」になる。
      • 矢賀駅・安芸矢口駅・下深川駅に一部の急行「みよし」が新規停車。
      • 広島駅 - 岩国駅間、広島駅 - 白市駅・糸崎駅間の水曜日運休列車を全廃。
      • 夕方ラッシュ時広島駅 - 坂駅間区間列車の毎日運転化。
    • 12月1日:可部線可部駅 - 三段峡駅間を廃止。
  • 2004年(平成16年)
    • 3月13日:天神川駅が開業。新井口駅に快速「通勤ライナー」が新規停車。
    • 10月16日:ダイヤ改正。
      • 夕方ラッシュ時、可部線に快速「通勤ライナー」運転開始(下りのみ)。
      • 日中の呉線の快速は「安芸路ライナー」、ラッシュ時の快速は「通勤ライナー」と変更。これにより、ラッシュ時に運転される快速の愛称を各線で統一。
      • 天神川駅・矢野駅・坂駅に「安芸路ライナー」が新規停車。
  • 2005年(平成17年)10月1日:呉線広島駅・呉駅 - 三原駅間に臨時快速「瀬戸内マリンビュー」運転開始。矢野駅に呉線の快速「通勤ライナー」が新規停車。
  • 2006年(平成18年)3月18日:「瀬戸内マリンビュー」の広駅 - 三原駅間が各駅停車となる。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日:ダイヤ改正。
      • 海田市駅に山陽本線の快速「通勤ライナー」が朝夕2往復のみ新規停車。
    • 4月14日 - 7月29日:各駅で自動改札機を順次導入。
    • 7月1日:芸備線を中心としたダイヤ改正。快速「みよしライナー」の停車駅を見直し、終日に渡って運転。芸備線では「通勤ライナー」の名称消滅。
    • 9月1日ICOCAICOCA電子マネーサービス開始。
  • 2008年(平成20年)3月15日:和木駅が開業。宮内串戸駅・大竹駅に快速「シティライナー」新規停車。広島駅 - 岩国駅間では「シティライナー」と「通勤ライナー」の停車駅が同一となる。
  • 2009年(平成21年)
    • 3月14日:平日ダイヤで運転されていた土曜ダイヤを、休日ダイヤに変更。それに合せて、表記も「休日運休」→「土休日運休」となる。南岩国駅を広島シティネットワークエリアに内包。
    • 4月10日:臨時列車「赤ヘルナイター号」運転開始。MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島でのプロ野球のナイター開催日限定運行。
  • 2010年(平成22年)3月13日:各線で、特に利用客の少ないとみられる早朝・深夜時間帯の便の時刻繰り下げ・減便を行なう。また、快速「シティライナー」を全廃。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月12日:ダイヤ改正。
      • 広島空港連絡乗車券販売終了[25]
      • 土休日運休列車を拡大。
    • 4月2日東日本大震災により山陽本線、呉線、可部線で使用される車両保守部品の製造工場が稼動停止となり部品の納入が困難な為、それまでに納入されていた部品の在庫も極力確保するという観点から、芸備線を除き9 - 16時の間で通常の50%程度の間引き運転を実施し、臨時列車も一部運休[26]
    • 4月8日:部品の納入が可能な見通しが立ち、間引き運転が解除され通常ダイヤに戻る[27]
  • 2012年(平成24年)3月17日:可部線の「通勤ライナー」を全廃。山陽本線の「通勤ライナー」は夕方、土曜・休日の運転を休止し普通列車に置き換え。また、昼間時間帯に大野浦駅 - 岩国駅間と呉線で列車本数削減。南岩国駅を再び広島シティネットワークエリア外とする。
  • 2013年(平成25年)3月16日:土休日運休の列車を拡大。利用状況に合わせた編成両数の変更。
  • 2014年(平成26年)
    Thumb
    路線記号・ラインカラーを反映した駅名標と発車標
    • 3月15日:夕方通勤時間帯に山陽本線の運転間隔の均等化と増発。利用状況に合わせた編成両数の変更。
    • 8月20日:広島市北部(可部、緑井・八木地区等)で同日未明に発生した平成26年8月豪雨による土砂災害の影響により可部線全線・芸備線広島駅 - 三次駅間が終日運休。この災害発生前日の19日夜にも広島地区は大雨や落雷により大きなダイヤの乱れがエリア内の他の路線でも発生した[28]
    • 8月23日 - 同31日:緑井駅 - 可部駅間で路線バスによる代行輸送を開始(国道54号佐東バイパス経由)[29]
    • 9月1日:緑井駅 - 可部駅間で運転再開し、全線復旧[30]
    • 11月2日広島駅において新跨線橋が供用開始[31]。路線記号・ラインカラーを先行導入。
    • 12月:広島市による駅建設用地取得の手続きが遅れていることから、可部線延伸開業を2017年春に1年延期[11]
  • 2015年(平成27年)
    • 3月:横川駅の可部線線形改良工事完工。
    • 3月14日:ダイヤ改正。
      • 新白島駅が開業[16][19]
      • 山陽本線・呉線に新型近郊型車両227系の営業運転開始。
      • 路線記号・ラインカラーを本格的に導入。

今後の予定

  • 2017年(平成29年)春:可部線延伸区間(可部 - 新河戸(仮称)間)開業。西条駅 - 八本松駅間の寺家地区に寺家駅(仮称)開業。
  • 時期未定:車両増備に合わせて可部線に新型近郊型車両227系の営業運転開始予定。ATS-DW対応拡大。
Remove ads

脚注

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads