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西部警察 PART-II
日本のアクションドラマ ウィキペディアから
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『西部警察 PART-II』(せいぶけいさつパートツー)は、1982年5月30日から1983年3月20日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜20:00 - 20:54(JST)に全40話が放送された、石原プロモーション制作のテレビドラマ。
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概要
前番組『西部警察』(PART-I)からハードアクションに重点を置いた作風を踏襲しつつ、本作品では後述の通り設定および登場人物の一部が刷新されている。また、本作品より次番組『西部警察 PART-III』にまたがっての長期企画となる日本全国縦断ロケがスタート、本作品では4度にわたる地方ロケが展開された。
PART1からの主な変更点
- 登場人物の交代
- 前作最終回までのレギュラーのうち、西部署捜査課の源田刑事・谷刑事は本作品には続投せず、彼らに代わる新メンバーとして沖田刑事・浜刑事が初回より登場。このうち捜査課への着任の経緯が描かれたのは沖田刑事のみで、浜刑事については本番組開始時点から既に捜査課に所属し、大門とも古くから面識があるものとして扱われている。
- また捜査課のメンバー以外では、前作に登場していた「CORNER LOUNGE」の朝比奈に代わり、本作品からは同様のポジションとして「セブン」の七重が新たに登場。この他前作からの続投となる大門明子も、シリーズの切り替わりに伴い演者が古手川祐子から登亜樹子へと交代している。
- 諸設定の変更
- 木暮課長や捜査課の面々が利用する飲み屋が、前述した登場人物の交代に伴って「CORNER LOUNGE」からスナック「セブン」に変更。また大門兄妹が住むアパートも、前作での壁が青と黄色の内装でロフト付きの洒落た部屋から、本作品以降は当時のアパートによく見られたオーソドックスな間取りへと変わり、明子の職業設定も漫画家から保育園の保母へと変更された。このほか、平尾刑事・鳩村刑事など続投したレギュラー刑事にも、衣装などの面でマイナーチェンジが見られる。
このように、前作の続編でありながらも上記した変更点が多数見られる点から、書籍によっては本作品を前作とは時間軸が異なるパラレルワールドと言及するケースもある[1]。
スタッフ面では、前作でメインテーマを始めとする作中音楽を手がけた宇都宮安重・石田勝範に代わり、本作品以降は羽田健太郎が作編曲、演奏は過去に『大都会 PARTIII』で石原プロ作品と関わりのある高橋達也&東京ユニオンが担当している。ただし、前作で使用されていた楽曲も引き続き使用されており、また東京ユニオン演奏によるレコードリリース用楽曲以外の汎用BGMは、『キッド』『科学救助隊テクノボイジャー』『スペースコブラ』『超時空世紀オーガス』など、同じく羽田が作曲を担当していた別作品からの流用が大半を占めている。
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主な出演者
→詳細は「西部警察の登場人物」を参照
- 大門軍団
- 大門圭介 - 渡哲也
- 沖田五郎 - 三浦友和
- 鳩村英次 - 舘ひろし
- 平尾一兵 - 峰竜太
- 北条卓 - 御木裕
- 浜源太郎 - 井上昭文(第1話 - 第35話[注釈 1])
- 南長太郎 - 小林昭二(第36話 - 第40話)
- 捜査係長
- その他のレギュラー
- 大門明子 - 登亜樹子
- 上村七重 - 吉行和子
- 国立六三 - 武藤章生
- 山野美子 - 小野田かずえ
- 矢島アイ子 - 豊島ひとみ
- 美代子 - 八木美代子
- 花子 - 山科ゆり
- 記者クラブメンバー - 山根久幸、柿沼大介、山本庄助
- 捜査課長
- 木暮謙三 - 石原裕次郎
スタッフ
- 制作 - 石原裕次郎
- 企画 - 小林正彦(石原プロモーション)
- プロデューサー - 石野憲助(石原プロモーション)、星裕夫(テレビ朝日)
- 撮影 - 宗田喜久松、内田清美、杉村博章
- 照明 - 椎葉昇、椎野茂
- 美術 - 小林正義
- 録音 - 佐藤泰博
- 整音 - 小峰信雄
- 編集 - 渡辺士郎、原桂一
- 助監督 - 原隆仁、荻原達、森清和夫
- 記録 - 藤本洋子、高山典子、小林みどり
- 制作担当 - 古賀正行、浅野謙治郎
- 俳優担当プロデューサー - 小島克己
- プロデューサー補 - 岩崎純、高山正彦、仲川幸夫
- 音楽 - 羽田健太郎
- 演奏 - 高橋達也と東京ユニオン
- 音楽ディレクター - 鈴木清司
- 音楽プロデューサー - 中村進(石原音楽出版社)
- サントラ盤 - テイチクレコード
- 音響効果 - 小島良雄(東洋音響)
- 録音スタジオ - にっかつスタジオセンター
- 技斗 - 高倉英二
- アクション - グループ十二騎会
- エキストラ - クロキプロ
- カーアクション - 三石千尋とマイクスタントマンチーム
- 衣装 - 第一衣裳
- 美粧 - 山田かつら
- 小道具 - 高津映画装飾
- 現像 - 東洋現像所
- 撮影協力 - 鈴木自動車工業、朝日航洋、共豊産業、エンケイ・アルミホイール
- 協力 - 日産自動車
- 制作 - 石原プロモーション、テレビ朝日
音楽
メインテーマ
- 「ワンダフル・ガイズ」
- 作編曲 - 羽田健太郎 / 演奏 - 高橋達也と東京ユニオン
- 前作までオープニング冒頭を飾っていた、捜査課の面々による西部署正面の階段降りのカットが廃止された。階段降りの映像自体は、本作品用に新規に撮影したカットが、浜刑事の最終登場回である第35話の次回予告まで使用された。
- PART-IIIも同様に使用されるが、キーの違いやラスト部分が異なっている。
- このテーマにはバラード調にした歌詞付きのアレンジ版が使われており、その曲はPART-IIIの第16話・第32話などで使われる。
- 作編曲 - 羽田健太郎 / 演奏 - 高橋達也と東京ユニオン
主題歌
- 「時間(とき)よお前は…」
- 作詞 - なかにし礼 / 作曲 - 浜圭介 / 編曲 - 竜崎孝路 / 唄 - 石原裕次郎
- 発売 - テイチクレコード(現・テイチクエンタテインメント)
- 「勇者たち」
- 作詞 - なかにし礼 / 作曲 - 浜圭介 / 編曲 - 高田弘 / 唄 - 石原裕次郎
- 発売:テイチクレコード(現・テイチクエンタテインメント)
挿入歌
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放送日程
要約
視点
※DVD:鳩村BOX1には第1話 - 第20話、鳩村BOX2には第21話 - 第40話、ダーティーキャラクターコレクションシリーズ1には第23話を収録。後に「西部警察 40th Anniversary コンプリートDVD-BOX」が発売されるまでは、DVD化におけるシリーズ中唯一の全話収録であった。
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地方ロケ
本作品と同時期に、土曜正午に放送されていたバラエティ番組『独占!女の60分』では、地方ロケ編が放映される前日に同番組のアタッカー(リポーター)がロケ現場を訪れ、その舞台裏などを紹介する企画も放送された。
- ※日本全国縦断ロケも参照。
- 静岡(第10・11・17話)
- このうち、第17話以外は全国縦断第1弾としての扱い。その前編に当たる第10話では、木暮を乗せたヘリコプターが、再開発事業に伴い当時空き地となっていた国鉄(現:JR東海)静岡駅前に着陸する場面も盛り込まれた。静岡朝日テレビ20年史によると、市街地しかも駅前広場にヘリコプターを着陸させる案が出た当時、静岡市や静岡県警に何度も交渉した末にようやく許可が出たと記されている。またこのシーンに際して、他のテレビ朝日系列局からクレームも寄せられたという。
- 後編の第11話では、クライマックスシーンにおいて時価400万円に上る浜名湖の遊覧船を爆破。
- 広島(第18・19話)
- 全国縦断第2弾。第18話のクライマックスシーンでは、広島電鉄の路面電車(にしき堂号)を、広電宮島駅(現:広電宮島口駅)構内で爆破。この「にしき堂号」は、元大阪市電1801型の広島電鉄750形電車766号車(登録上は755号車)で、撮影に当たっては塗装・広告がパールライスのそれからにしき堂のもみじ饅頭へと変更されている。撮影終了の後、766号車は登録抹消の上で解体された。
- 北海道(第26・29話)
- 全国縦断第3弾。第26話では、すでに横転して警官のいない白パトと、犯人の乗った宝酒造のトラック(いすゞエルフ)が衝突の後に爆発、90分スペシャルとして放送された第29話では、元ホテルの廃屋がクライマックスシーンでの爆破に使用された。
- 名古屋(第37・38話)
- 全国縦断第4弾(※クレジットは名古屋のみだが、実際は名古屋と三重)。第37話では三重の長島温泉・ナガシマスパーランド(三重県)でロケを敢行。
- 第38話では、店舗改装を控えていたグリーンロード沿いのステーキのあさくま藤ヶ丘店(名古屋市名東区照が丘)を爆破したほか、廃工場(二村化学工業(現:フタムラ化学)名古屋工場跡)の煙突(作中ではお化け煙突と呼称)倒壊がクライマックスシーンの見せ場に配された。
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登場車両
その他
福井県と石川県においては、前作より福井テレビ・石川テレビ(いずれもフジテレビ系列)が、土曜13:00 - 13:54にて『西部警察』シリーズの遅れネットを実施していたが、次番組『西部警察 PART-III』の開始に際してこれらの県でのネット局が変更され、福井県ではもう1つの県域局である福井放送(放送当時は日本テレビ系列局)で月曜21:00 - 21:54(1983年4月4日付の福井新聞におけるラ・テ欄より)に、石川県ではやはり当時もう1つの県域局だった北陸放送(TBS系列)で火曜22:00 - 22:54に、それぞれ放送されるようになった。
『西部警察』シリーズの再放送を度々実施してきたCS放送のファミリー劇場では、2011年2月に本作品の「HDリマスター版」をCSにて初放送するにあたり、その宣伝企画として同局のPR番組『ファミ缶』2月号内で、旅番組『ぶらり途中下車の旅』(日本テレビ系列)を下敷きにしたミニコーナー『日本全国ぶらり爆破の旅』が制作・放送された。
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脚注
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