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長府製作所
日本の電機メーカー ウィキペディアから
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株式会社長府製作所(ちょうふせいさくしょ、英: CHOFU SEISAKUSHO Co.,Ltd.)は、山口県下関市長府に本社を置き、給湯機器や空調機器など住宅設備機器の製造販売を行う電機メーカーである。
給湯器では国内大手であり、石油給湯器と太陽熱温水器の生産シェアで国内トップクラス[2][3]。東証プライム上場企業。キャッチフレーズは「快適をもっとたっぷり」。
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概要
山口県下関市に本社を置く住宅設備機器メーカー[4]。主力製品には、石油給湯器、ガス給湯器、エコキュート、ルームエアコン、太陽熱温水器、システムバス、システムキッチンがある[2]。近年は、「技術でエコを変えていく」をテーマに省エネ製品に注力している[5]。
グループ会社は、親会社である同社と連結子会社3社、非連結子会社1社、持分法適用会社2社から構成されている[4]。
経営状況
2020年12月期におけるセグメント別売上高比率は給湯機器が48.3%、空調機器が41.9%であり、この2部門で売上高の9割を占め、同社の主力部門となっている[4]。
海外輸出に関しては、2008年12月期に空調機器の輸出売上高は約50億円あったが、円高や安価な中国製品が欧州市場のシェアを拡大していることにより、リーマンショック以降は20億円まで落ち込んでいる[6]。従来のエアコンは、日本の商社経由でイタリアやギリシャを中心に販売していた[6]。その後、2010年にはイタリア、フランス、ドイツ、英国の空調機器メーカーと販売契約を結ぶ計画を立て、欧州戦略の再構築を図ろうとした[6]。2018年の海外戦略では、同社は価格勝負ではなく、欧州、米国、オーストラリアを中心に環境配慮型の付加価値の高い製品を輸出することで海外市場の強化を図り、売上高の海外比率を現在の5%から10%へ高めることを目標に掲げている[7]。
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歴史

1954年7月に農機具(脱穀機、耕耘機など)メーカーとして創業[8]。当初は、山口県経済農業協同組合連合会の長府工場を譲り受けて製品を製造していた[9]。やがて乾燥機用の灯油バーナーの改良に成功したのを機に、現在の主力製品である石油給湯機器への礎を造り上げた[10]。1963年には、家庭用温水ボイラの製造を開始し、住宅設備業界へ進出を図った[11]。
1969年以降は、農機具メーカーからは完全撤退し、住宅設備機器メーカーに転身[8]。1971年、同社が他社に先駆けて石油瞬間ボイラの開発に成功し「長府ボイラ」の名を一般に拡大させ[12]、「西のソニー」とも評された[8]。1979年の広島証券取引所上場時には、額面で1株50円の株が日本最高値の3700円に達し、自社株式の7割を保有する同社の社員やOBから億万長者が続出し大きな話題となった[11][13]。この出来事により、会社を去る社員が多く現れ、中でも幹部社員らが競合するボイラー会社を設立したことは痛手であり、当時社長だった川上米男は「上場はしくじった。やめておけばよかった」と悔しんだ[9]。同年、太陽熱温水器の製造販売を開始[14]、その後も人工大理石浴槽[15]、システムキッチンなどの製品を多角的に開発している[16]。
2000年代に入ってからは、国内人口減少や新設住宅着工数の伸び悩み、消費税増税などによる経営環境悪化を見据え、企業買収による新規市場参入や資本・業務提携などを進めている[17][18][19]。2007年7月1日にサンポットを子会社化し、同社の持つノウハウを元に暖房器具分野へ進出[17]。2017年3月23日、大阪テクノクラートを子会社化し、社内に「エンジニアリング部門」を新設し、業務用給湯器市場への参入を図った[18]。
2015年12月11日には、同じ給湯機器メーカーであるノーリツとの資本・業務提携を締結した。この提携により、安定的に商品・サービスを提供できる体制を取ることを目指している[19]。
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沿革
- 1954年(昭和29年)7月 - 資本金500万円をもって株式会社長府製作所設立[4]。
- 1963年(昭和38年)5月 - 栃木県塩谷郡高根沢町に栃木工場を建設[20]。
- 1974年(昭和49年)3月 - ステンレス浴槽の製造開始[4]。
- 1976年(昭和51年)
- 2月 - 家庭用ルームエアコンの製造開始[21]。
- 9月 - 滋賀工場建設[22]。
- 1979年(昭和54年)
- 1980年(昭和55年)8月 - ファンヒーターの製造開始[23]。
- 1981年(昭和56年)3月 - 清原工場を建設[4]。
- 1984年(昭和59年)6月 - ガス給湯器の製造開始[4]。
- 1985年(昭和60年)9月 - 栃木工場を清原工場へ統合し、宇都宮工場に改称[24]。
- 1989年(平成元年)6月 - 人造大理石浴槽の製造開始[15]。
- 1991年(平成3年)7月 - システムバスの製造開始[4]。
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)
- 2002年(平成14年)10月 - CO2ヒートポンプ機「エコキュート」の製造を開始[4]。
- 2003年(平成15年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 8月 - 太陽熱利用給湯システム「エネワイター」を製造開始[4]。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)
- 2014年(平成26年)
- 6月5日 -「蛍遊苑 長府製作所記念館」をオープン[28]。
- 10月1日 - エネファーム用リモコンが「2014年度グッドデザイン賞」を受賞[29]。
- 2015年(平成27年)12月11日 - 株式会社ノーリツとの資本・業務提携を締結[19]。
- 2017年(平成29年)3月23日 - 株式会社大阪テクノクラートを子会社化[30]。
- 2022年(令和4年)4月1日 - サンポットと合併[31]。
歴代代表
歴代社長
歴代会長
主な事業拠点

本社・支店
工場
過去
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関係会社
連結子会社
非連結子会社
持分法適用会社
主な製品


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関連項目
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