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Version 5.0
第5期WANDSのアルバム ウィキペディアから
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『Version 5.0』(バージョン・ゴ・テン・ゼロ[10])は、2023年8月30日に発売されたWANDSの7枚目のアルバム。
ゴリゴリのハードチューンからドラマチックなバラードまで、「第5期=Version 5.0」のWANDSならではのロックナンバーが詰め込まれた作品であると紹介されている[11]。
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概要
アルバムのリリースは、2020年に発売された第5期として初めてのオリジナルアルバム「BURN THE SECRET」以来となる。
前作は過去曲の第5期リメイクが10曲中4曲収録されていたが、本作は「世界が終るまでは…」「MILLION MILES AWAY」そして通常盤ボーナストラックの「ありふれた言葉で」と全13曲中3曲となっている。
柴崎は、前作は今までのWANDSを意識して制作していたが、本作は過去に囚われずふっきれた感覚があり、第5期らしく活動できるようになってきたと感じている[12][13]。ようやくスタートラインに立てたという気持ちで、そういった意味も含めて「Version 5.0」というタイトルになった[14]。
上原も、前作は自分にない部分をフィクション的に作っている部分があったが、本作は今の自分の心境が溢れ、自分を出せたとしている。その上で、90年代のWANDSを知らない世代にも先入観なく聴いて好きになってほしいと語った[12]。また、前作を木村真也が「過去のWANDSと今のWANDSを繋ぐ接着剤」と表現したが、上原は、制作活動やライブの経験を通してもう接着剤は必要ないと確信し、WANDSヴォーカルとしての上原大史を確立できたと自信を滲ませた[13]。
本アルバムのリリースにあたり、「RAISE INSIGHT」以外の既発表曲は柴崎浩によってミックスし直された[15][動画 1]。
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リリース
要約
視点
リリースの形態
シングル曲(「カナリア鳴いた頃に」「YURA YURA」「愛を叫びたい」「世界が終るまでは… [WANDS 第5期 ver.]」「RAISE INSIGHT」)のMVが収録された特典blu-rayを含む初回限定版 A、未公開写真を掲載したフォトブックレットを含む初回限定版 B、ボーナストラックを含む通常盤の3形態でリリースされた[16]。
初回限定版 Aおよび初回限定版 Bは全12曲収録。通常盤は共通の12曲に加えてボーナストラック「ありふれた言葉で [Acoustic Version 5.0]」を含む13曲を収録している。
リリースまでの経過
2023年5月26日、テレビ朝日「ミュージックステーション」にWANDSが出演。VTR企画の1993年のヒットソングにちなみ、WANDSは同番組初披露となる「愛を語るより口づけをかわそう 〜WANDS 第5期 ver.〜」のパフォーマンスを行った[17]。
同日、2023年8月30日発売の7thアルバム「Version 5.0」がアナウンスされた[18]。
7月15日、「Version 5.0」の収録曲、アルバムジャケット、新アーティスト写真が公開された[19]。
7月22日、「Verion 5.0」収録曲の「愛を叫びたい」のMVが公式YouTubeチャンネルにてプレミア公開された[20]。プレミア公開された後はYouTube Edition(ショートver.)のみ視聴可能となった。
7月28日、「Version 5.0」収録曲の「We Will Never Give Up」のフルサイズが、FM802「FRIDAY Cruisin' Map!!」にて初オンエアとなった[21]。
同日、オフィシャルサイトにアルバム試聴ページがオープン。「We Will Never Give Up」、「RAISE INSIGHT」、「YURA YURA」、「愛を叫びたい」、「カナリア鳴いた頃に」、「世界が終るまでは… [WANDS第5期ver.] 」、「MILLION MILES AWAY [WANDS第5期ver.] 」の試聴が可能となった。これより、毎週アルバム収録の新曲音源が公開され始めた[22]。
8月5日、アルバム試聴ページから「官能SADISTICに濡れて」の試聴が可能となった[23]。
同日、B ZONE所属アーティストのグッズ販売サイト「Musing」における購入特典の絵柄が公開された[23]。
8月10日、本アルバムの応援店オリジナル特典の対象店舗が決定した[24]。
8月12日、アルバム試聴ページから「GET CHANCE GET GROW」の試聴が可能となった[25]。
8月16日、本アルバム収録曲「We will Never give Up」が各種サブスクリプションサービスにて先行配信された[26]。
8月19日、アルバム試聴ページから「WONDER STORY」の試聴が可能となった[27]。
8月21日、本アルバムの発売を記念し、「SPACE SHOWER TV」のマンスリーコンテンツ「イチオシ!」9月度アーティストにWANDSが選ばれた[28]。9月6日には『WANDS MUSIC VIDEO SPECIAL』が、9月17日には『WANDS スペシャル』と『WANDS×BREAKERZ ライブスペシャル “ROCK BONDZ”』が放送された[29]。
8月23日、アルバム試聴ページから「SHOUT OUT!!」の試聴が可能となった[30]。
同日、本アルバムの発売を記念し、タワーレコードあべのHopp店にてエントランス看板が設置されることとなった。期間は8月29日から9月10日まで[31]。
8月24日、本アルバムの発売を記念し、一部の店舗でミニパネルが展示されることが決定した[32]。また、パネル展開催期間中に対象店舗で本アルバムを購入すると、抽選で展示していたパネルがプレゼントされる。ミニパネル展示は8月29日からで、展示の期間は開催店舗によって異なる[33]。
リリース以降
8月30日、9月1日から9月15日にかけて、新宿駅東口にある街頭ビジョンの「クロス新宿ビジョン」にて、本アルバムに収録の「愛を叫びたい」のMV(90秒間)が放映されることが発表された[36]。
9月4日、千葉テレビのMV番組「ONGAX」にて、「愛を叫びたい」のMVが2023年9月度のラインナップとしてオンエアされることが発表された[37][38]。
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ライブツアー
2023年4月20日、ライブツアー「WANDS Live Tour 2023」が開催されると発表された[39]。ツアーの期間は、2023年9月6日から9月26日の間で、WANDS第5期としては前年の「WANDS Live Tour 2022 〜FIRST ACT 5th period〜」に続く2度目の全国ツアーとなる。本アルバムを引っ提げたツアーである[40]。
5月24日、ツアータイトルが「WANDS Live Tour 2023 〜SHOUT OUT!〜」[41]に決定した。なお、サブタイトルでは「SHOUT OUT!」と表記されているが、本アルバムに収録されている曲のタイトルは「SHOUT OUT!!」である。
同年1月より、体調と相談しながら活動を続けていくとして復帰したキーボードの木村真也は、いずれの日程にも不参加の形を取った。
10月6日、ツアーファイナルのZepp Haneda(TOKYO)公演の模様を、10月27日にU-NEXTにてライブ配信および見逃し配信することが発表された[43]。
12月1日、同じくツアーファイナルのZepp Haneda(TOKYO)公演の全曲とドキュメンタリー映像を収録したblu-ray「WANDS Live Tour 2023 〜SHOUT OUT!〜」が2024年2月28日に発売されると発表された[44]。
収録内容
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楽曲解説
- シングル収録曲の詳細は、各項目を参照。
- We Will Never Give Up
- 2023年7月28日にFM802の「FRIDAY Cruisin' Map!!」にて、フルサイズが初オンエアされた[21]。
- 同日、オフィシャルサイトにて45秒間の試聴が可能となった。
- 8月16日、各種サブスクリプションサービスにて先行配信された。
- 柴崎は、本アルバムはライブツアーでの活動を通して「こういうタイプの曲が欲しい」という気持ちを反映して作った曲が多く、この曲はまさにそれで、ライブの残像が頭の中にある状態で作った[12]。
- 柴崎は、仮歌を入れて上原に渡し、上原が歌詞とヴォーカルを乗せて返してきたものを受け取った際、より洋楽らしいテイストが強まり、自分はこれ程かっこいい曲を作っただろうかと鳥肌を立てて驚いた程で、上原とこの曲を高く評価している[13]。
- この曲と次の「GET CHANCE GET GROW」はライブを意識した流れで、声出しが解禁されたライブで会場が一体となって盛り上がる景色を期待したものである[13]。
- GET CHANCE GET GROW
- 8月12日、オフィシャルサイトにて45秒間の試聴が可能となった。
- 柴崎の「出だしが温度低め」というニュアンスが上原にきちんと伝わった曲で、上原も、柴崎の仮歌やメロディと伴奏からそのニュアンスを汲み取ったと語った。柴崎は、わざわざ言ずとも上原が柴崎の意図を理解していることが表れているとしている[45]。
- WONDER STORY
- 作詞、作曲、編曲を全て上原大史が手掛けた。なおWANDSの楽曲において作詞、作曲、編曲の全てを単独で務めたのは上原が初。
- 8月19日、オフィシャルサイトにて45秒間の試聴が可能となった。
- アルバムに収録できるだけの曲ができたので一枚にまとめたのが本アルバムで、制作の後半に「あとどのような曲が必要か」を話した際、上原が何年も前からストックしていたこの曲を採用した。柴崎は、足りないピースを埋めるのに相応しい曲だと思い、3曲目にこの曲を入れたいという話をしたという[46][47]。
- 当初サビしかできていなかったが、急遽アルバムに収録することとなったためフルコーラスを作った[46]。ドラム等も上原がアレンジしたものが採用されたので、結果的に編曲も上原が担当する形となった[47]。
- RAISE INSIGHT
- 空へ向かう木のように
- 8月26日、オフィシャルサイトにて45秒間の試聴が可能となった。
- 官能SADISTICに濡れて
- 8月5日、オフィシャルサイトにて45秒間の試聴が可能となった。
- 「泣きはらした〜」の箇所は柴崎が歌っている[48]。
- 上原は、サザンオールスターズの桑田佳祐の影響を受けており、この曲の英語と日本語が入り混じった歌詞や「余韻」「哀愁」といったワードはそれがよく表れている部分だという[46]。
- 上原は、パンチがあってアバンギャルドでイカれた曲にしたいと思っており、柴崎も、「官能SADISTIC」はパンチのあるフレーズだと認識している。メロディのみだと漠然としていたが、力強いフレーズが乗ったことで楽曲として1ランク上がったとしている[46]。
- 上原は、CD音源メインの時代にはこのような特に「良いこと」を歌っているわけでもないカオスな曲を作ろうという発想にならなかっただろうとしており、柴崎は、だからこそ他の曲を引き立たせることもできるし、ライブやアルバムには必要な曲だと認識している[13]。
- SHOUT OUT!!
- 作詞、作曲、編曲を全て上原大史が手掛けた。
- 8月23日、オフィシャルサイトにて45秒間の試聴が可能となった。
- アルバム完成間際、もう一曲欲しいという話が出て半日程で作られた曲[45][47]。上原がスマホのアプリで即興的に作った[12]。
- 上原は、ライブをやっていく中で盛り上げるためだけの曲があってもいいと思い、またこのような曲が前後の曲を引き立たせるアクセントの役割を果たすだろうと語った[45][47]。
- 上原は、ライブの声出しが解禁されたことで、この曲で声出しの雰囲気を練習しておいてほしいとしている。また、上原と柴崎は、この曲で一緒に歌うことを楽しいと感じてほしいと語った[45]。
- 上原の言う、この曲のようにオーディエンスを煽るものや「官能SADISTICに濡れて」のような曲も、柴崎は、再始動してライブを重ねてきたからこその成果であり、リアルタイムのWANDSを感じてもらえるアルバムとして成り立たせるうえでは欠かせないものだとしている[13]。
- YURA YURA
- 愛を叫びたい
- カナリア鳴いた頃に
- 2021年6月9日リリースの18thシングル。
- 7月28日、オフィシャルサイトにて45秒間の試聴が可能となった。
- 世界が終るまでは… [WANDS 第5期 ver.]
- MILLION MILES AWAY [WANDS 第5期 ver.]
- 1995年4月24日リリースの4thアルバム「PIECE OF MY SOUL」および1997年11月6日リリースの2ndベストアルバム「WANDS BEST 〜HISTORICAL BEST ALBUM〜」の収録曲の新録にして19thシングル「YURA YURA」名探偵コナン盤のカップリング曲。
- 7月28日、オフィシャルサイトにて45秒間の試聴が可能となった。
- WANDSの歴代ボーカル(上杉昇、和久二郎、上原大史)全員によってレコーディングされた唯一の楽曲。WANDS史上初めて作詞で上杉昇、作曲で木村真也、編曲で柴崎浩と第2期WANDSメンバーの名前が全員クレジットされたバージョン。
- これをもって、「MILLION MILES AWAY」のアルバム収録が3種全て完了した。
- ありふれた言葉で [Acoustic Version 5.0]
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参加ミュージシャン
- 上原大史
- Vocals
- Background Vocals(#1 - #13)
- All Instruments except Guitar(#3, #7)
- 柴崎浩
- Guitars
- Background Vocals(#8)
- Chase Vocal(#6)
- All Instruments(#1, #2, #4 - #6, #8 - #13)
- Mixing(#4, #8 - #12)
- 木村真也
ゲストミュージシャン
批評
「オリコン」の兒玉澄子は、「『90年代の伝説の継承』ではない、リアルタイムのバンドとしての意思と矜恃が反映された楽曲群」と評価した[13]。
「タワーレコード」のフリーマガジン「bounce」にてWANDSに取材をした北野創は、「bounce」に掲載されたインタビュー記事が「Mikiki」に転載[54]された際、自信の「X」にて「第5期WANDSとしてのスタイルが確立されたといっても過言ではない」との評価を付け加えた[55]。なお、当該インタビュー記事は、2023年下半期における同サイトの記事全体で47番目にアクセス数が多かった[56]。
同じく「bounce」にて本アルバムのレビューを行った長澤香奈は、「ソリッドなギター、豪快なバンド・サウンド、一点を貫くように放つ鋭い歌声」というWANDSのカラーは維持しつつ、「現体制の魅力が伝わる充実作」と評した。また、柴崎がメインで作編曲を手掛けている中、上原による2曲が「いいアクセント」になっていると述べた[57][58]。なお、「Mikiki」の当該レビュー記事は、同サイトの2023年下半期において最もアクセス数の多いレビュー記事だった[59]。
「Real Sound」の森朋之は、本アルバムに収録された新規楽曲の聴きどころを紐解いたうえで、「2人の言葉通り、『WANDSの新たな可能性』そして『自分ができることを追求する』をダイレクトに示す作品」と評価した。また、「X」にて「#WANDS_Ver5」というハッシュタグのもと、「ずっと聴いていたいアルバム」「今のWANDSを聴いてほしい」など、現に新旧のファンから賞賛の声が寄せられていると指摘した[60]。
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チャート成績
アルバム「Version 5.0」は、2023年9月6日公開の「Billboard Japan Hot Albums」で初登場7位[1]、「Billboard Japan Download Albums」で初登場5位[2]、「Billboard Japan Top Albums Sales」で初登場9位(推定9,149枚の売上)[3]を記録した。
また、9月11日付の「オリコン」の「週間合算アルバムランキング」で初登場6位(換算売上ポイント:11,416PT)[4]、「週間アルバムランキング」で初登場6位(推定10,393枚の売上)[5]、「週間デジタルアルバムランキング」で初登場5位[7]、「週間ROCKアルバムランキング」で初登場1位[8]を記録した。
9月度の「オリコン」の「月間アルバムランキング」では21位(推定12,773枚の売上)[6]を記録した。「月間ROCKアルバムランキング」では4位[9]を記録した。
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脚注
参考文献
外部リンク
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