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ZABADAK

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ZABADAK(ザバダック)は、日本のロックユニット

概要 出身地, ジャンル ...

1985年吉良知彦上野洋子松田克志の3人で結成し[1]、翌1986年東芝EMIよりLPレコード『ZABADAK-I』でデビューした。1993年の上野の脱退後は、吉良によるソロユニットとして活動し、2011年3月、小峰公子が正式メンバーとして加入して2人組ユニットとなった[2][3]2016年7月に吉良が死去してからは、小峰とサポートメンバーにより活動を続けている。

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メンバー

小峰公子(こみね こうこ)
作詞、ボーカル、アコーディオン、他。
音楽ユニットKARAK(活動休止中)のメンバー。1987年よりZABADAKに多数の歌詞を提供し、ライブサポートも務めた。2011年3月、アルバム『ひと』発表と共に、ZABADAKに正式加入した[3]
私生活では吉良の妻である[3]

旧メンバー

上野洋子(うえの ようこ、1963年10月11日 - )
プロデュース(ZABADAKとして)、作曲・編曲・作詞、ボーカル、ピアノ、アコーディオン、キーボード、プログラミング、他。
1993年まで在籍。
松田克志(まつだ かつし、1963年 - )
作詞、ドラムスパーカッション、他。
1987年まで在籍。ZABADAK在籍時は作詞も担当し、2009年の『平行世界』以降ふたたび歌詞提供をしている。
北海道帯広市出身。現在は岩手県を拠点にプログレッシブ・ロック・バンド「Otaria's Bloc(k)(オタリアズ・ブロック)」などで活動[4]
吉良知彦(きら ともひこ、1959年12月6日 - 2016年7月3日[5]
バンドリーダー。プロデュース(zabadakとして)、作曲編曲作詞ボーカルギターベースキーボード、他。
2016年7月3日死去。56歳没[5]
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名称の由来

1986年の東芝EMIからのデビュー時に、仮の名前として「プロジェクトK」と呼ばれていたグループ名を正式に「ZABADAK」と命名した。名称の由来は、吉良がデビュー直前になってもバンド名が決められず、レコード会社のスタッフに早く決めるよう催促され、目に留まったレコードから名を採ったことによる[1]。スタジオ内で数十枚のレコードを適当に探していたところ、"Zabadak英語版" という曲名のレコードが見つかり「なんとなく字面が面白いな」という理由で決まった[1]。"ZABADAK" は、デイヴ・ディー・グループによる1967年のヒット曲で、このタイトルは "just a meaningless word"(意味を持たない単語)[6]である。

略歴

要約
視点

デビューから「のれん分け」まで

いわゆる「ハコバン」(ライブハウス付きのバンド)で活動していた吉良知彦が、ケイト・ブッシュの『DREAMING』にインスピレーションを受け、1984年自主製作盤『AFTER THE MATTER』を制作した。この時に、音楽学校での仲間で後のメンバーとなる上野洋子、松田克志が参加。翌1985年、吉良名義で「第3回PARCOオルガン坂大賞」に応募して入賞。グランプリは逃したが、審査員の一人であった立川直樹の推薦もあり、上野・松田とのバンドとして東芝EMIからのデビューが決まる[1][3]。初期は株式会社トランスフォーマーに所属した[7]

1986年、東芝EMIの新設レーベル「POPSIZE(ポップサイズ)」設立第1弾のひとつとして発売されたミニアルバム『ZABADAK-I』でデビュー[8]。同年はアイシクル・ワークス英語版の来日ツアーでオープニングアクトも務めた[8]

バンドとしての活動のかたわら、デビュー当初よりCM音楽制作者として注目されるようになり[8]、多数のCM曲映画音楽などを手掛け、一部はオリジナル作品としてアルバムに収録された[9]

1987年に松田克志が脱退。松田在籍時のアルバムは『ZABADAK-I』『銀の三角』および、この2枚を後に再編集した『WATER GARDEN』のみである。

1989年に事務所をレコーディングスタジオ経営会社マグネット内のZABADAK OFFICEに、レコード会社をMOON RECORDSレーベル(アルファ・ムーン)に移籍した[10]。この時期は、上野洋子の透明感ある歌声と吉良知彦の美しいメロディ、および緻密なサウンドで人気を博した[11]

1993年9月25日日比谷野外音楽堂でのコンサートをもって上野洋子が脱退し、これを「のれん分け」と称した[11]。同日にはベスト・アルバム『decade』も発売された[11]

以降、吉良知彦は「自分だけのために」作る音楽をZABADAK名義とし、商業音楽家としての活動を吉良名義として使い分けながら[12]、2011年までZABADAKを吉良知彦のソロユニット(ワンマンバンド)として継続した[11]

ソロユニットから第2次デュオ期へ

その後、マグネット運営のインディーズ・レーベル・BIOSPHERE RECORDSと、メジャーレーベルのポリスターから作品を発表する傍ら、演劇集団キャラメルボックスの音楽も担当した[11]

2001年、所属事務所のZABADAK OFFICEとBIOSPHERE RECORDSから独立、新事務所Penelope、新レーベルGargoyleを設立した。

2009年に発表したアルバム『平行世界』には、元メンバーの松田克志が作詞した楽曲「樹海 -umi-」が収録された。

2011年3月、アルバム『ひと』の発表と共に、吉良の妻であり長年にわたりZABADAKに作詞、ボーカルなどで参加してきた小峰公子が正式加入した[11]

その他、吉良はプレイステーションRPGクロノ・クロス』(1999年)でギター、ブズーキの演奏を担当したり、NHK『おかあさんといっしょ』への楽曲提供などを行った。

吉良知彦の死去とその後

2016年7月3日、吉良知彦が死去し[11]、同年7月6日にオフィシャルサイトで発表された[5]。同年3月のステージの際に体調を崩したが、療養後に活動を再開し、企画ライブやツアーの予定を立てていた矢先だった[5]。吉良の訃報は音楽ニュースサイトナタリーなどでも報じられ[13]、同サイトでは報道直後の週(7月7日 - 7月13日)の1週間における記事のうち、このニュースがアクセスランキング1位となった[14]

同年8月7日、ファンのための「お別れの会」が「〜katami wake〜かたみわけ」と題し、演劇集団キャラメルボックスの協力によりサンシャイン劇場で行なわれた[15]

ZABADAKのその後の活動は、小峰公子とサポートメンバーによって継続されると発表された[16][17]

2017年には小峰が作詞、上野洋子が編曲を担当して完成させた吉良の未発表曲が、糸奇はなのデビュー曲「環-cycle-」(アニメ魔法使いの嫁エンディングテーマ)として発表された[18]

サポートメンバー

ZABADAKは吉良を中心とするユニットとして活動するが、特にライブ演奏ではサポートメンバーが多く参加し、彼らに支えられた不定形な形態となっている[12]

主要パートは以下のとおり。

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ディスコグラフィー

要約
視点

アルバム

複数のレーベルからアルバムがリリースされており、再発盤、サウンドトラック、ソロアルバム、ミニアルバム、カバーアルバムなどの諸形態があるため、アルバムの枚数の数え方には諸説あり、下記の数え方は便宜上のものである。

iTunes StoreAmazon.co.jp着うたフルなどでの音楽配信については省略する。

トリオ期

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デュオ期

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ソロ期

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第2次デュオ期

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シングル

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映像作品

  • live(1991年4月25日 MMG/VHS・LD)
  • noren wake(のれん分け)(1993年12月5日/VHS、2005年2月14日 BIOSPHERE RECORDS/DVD)
  • noren wake ...plus(1994年5月5日 BIOSPHERE RECORDS /LD)
    • 『noren wake』にボーナストラックを加えたレーザーディスク。
  • “OTO” LIVE 12.28,1994 at ON AIR WEST TOKYO(1995年12月25日 ZABADAK OFFICE/VHS、2005年2月14日/DVD)
  • zabadak 10566(2000年11月12日 BIOSPHERE RECORDS /VHS、2005年2月14日/DVD)
  • ZABADAK ACOUSTIC LIVE(2002年7月14日 GARGOYLE/VHS)
  • still I'm fine(2003年1月11日 GARGOYLE/VHS)
  • biosphere years 1988-2000 zabadak special DVD box(2003年6月30日 BIOSPHERE RECORDS/DVD)
    • 通販のみ、500セット限定で発売されたDVD BOX。『noren wake』『“OTO”LIVE』『zabadak 10566』と下記2作品を収録。
  • 1986-1993 SPECIAL EDITION(2005年2月14日 BIOSPHERE RECORDS/DVD)
    • プロモーション・クリップとLDに収録されていた『noren wake』のボーナストラック。
  • “trio”at ON AIR EAST 1997.6.1(2005年2月14日 BIOSPHERE RECORDS/DVD)
  • ZABADAK 2006〜2007@CLUB CITTA’(2007年12月20日 GARGOYLE/DVD)
  • ZABADAK a Paris(2008年7月19日 GARGOYLE/DVD)
  • ZABADAK 新春月光夜會(2010年6月24日 GARGOYLE/DVD)

CM曲

楽曲提供

  • サウンドトラック
    • 白虎社ビデオ作品『光の王国』『KIMELLA』ほか(1986年 - 1987年)[19]
  • 作曲

参加作品

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出演

  • POP SALAD Part.2 BO-GA (FM愛知) 1992年4月 – 9月 - レギュラー番組

影響

音楽家への影響

カバーしたアーティスト

その他の影響

  • アニメ『灰羽連盟』の第一話タイトル「繭・空を落ちる夢・オールドホーム」は、ZABADAKの「飛行夢(そら・とぶ・ゆめ)」を原作者の安倍吉俊が高校時代に聴いていたことからアイデアを得ている[22]
  • 西川秀明の漫画『Z MAN』の最終巻(第11巻)で「休まない翼」が引用されている。

脚注

関連項目

外部リンク

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