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アーホム文字 (Unicodeのブロック)
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アーホム文字(アーホムもじ、英語: Ahom)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
13世紀から18世紀ごろにかけて、かつて現在のインド北東部のアッサム州にあたる地域に存在していたアーホーム王国の公用語であった、タイ・カダイ語族に属するアーホム語を表記するために用いられたアーホム文字を収録している。アーホム文字は一部の写本では周辺地域で話されたインド・ヨーロッパ語族インド・イラン語派インド語群に属するアッサム語の表記にも用いられた[1]。アーホム語は現在死語となっているが、伝統的な司祭たちの手によって1920年以降アーホム文化の復興が進められており、それに伴ってアーホム語及びアーホム文字の使用が復活しつつある[1]。
アーホム文字はブラーフミー文字から派生した所謂ブラーフミー系文字(インド系文字)の一つであり、音素文字のうち子音字単独では暗黙の随伴母音/-a/を伴って発音され、別の母音にする際に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。書字方向はラテン文字などと同様に左から右への横書き(左横書き)である。
現在のアーホム語や一部の写本では単語毎に分かち書きをするが、多くの古典的写本では分かち書きをせずスペースなしで単語が連続している[1]。
多くのブラーフミー系文字とは異なり、独立母音字は存在せず、頭子音が存在しないことを表す子音字U+11712 𑜒 AHOM LETTER A
に母音記号を付加することで表す。
加えて、アラビア文字やタイ文字などと同様に独自の数字体系(アーホム数字)を有している。
符号位置の順序はおおむね、2011年10月にアッサム州シブサガル県モランで開催されたアーホム語コミュニティのリーダー会議で承認されたアーホム文字の順序に従っている[1]。
Unicodeのバージョン8.0において初めて追加された。
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収録文字
要約
視点
「ラテン文字転写」の列はブラーフミー系文字のラテン文字への翻字方式の一つであるISO 15919(及び一部はIAST)に従う。
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小分類
このブロックの小分類は「子音字」(Consonants)、「介音字」(Medials)、「母音記号」(Vowel signs)、「数字」(Digits)、「数値」(Numbers)、「約物」(Punctuation)、「追加の子音字」(Additional consonants)の7つとなっている[2]。
子音字(Consonants)
この小分類にはアーホム文字のうち、基本的な子音字が収録されている。
介音字(Medials)
この小分類にはアーホム文字のうち、半母音のように機能する、子音連続時に頭子音に後続して用いられる中間音を表す子音記号が収録されている。
母音記号(Vowel signs)
この小分類にはアーホム文字のうち、子音字に結合する母音記号が収録されている。
数字(Digits)
この小分類にはアーホム文字で用いられる固有の数字が収録されている。
なお、アホーム数字に関する知識は不完全であり、アホーム特有の形が分かっているのは 1、7、8、10 のみである。その他の数字の形はビルマ文字から借用されたものである。6 と 9 および残りの数字、2、3、4、20 は、アホームでそれらの数字を綴った単語に過ぎない[1]。
数値(Numbers)
この小分類にはアーホム文字のうち、位取り記数法を用いず、単位数字を並べて表現する数値記号(Unicode上では10進法の位取り記数法を用いる"digit"とは区別される)が収録されている。
約物(Punctuation)
追加の子音字(Additional consonants)
文字コード
アーホム文字(Ahom)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+1170x | 𑜀 | 𑜁 | 𑜂 | 𑜃 | 𑜄 | 𑜅 | 𑜆 | 𑜇 | 𑜈 | 𑜉 | 𑜊 | 𑜋 | 𑜌 | 𑜍 | 𑜎 | 𑜏 |
U+1171x | 𑜐 | 𑜑 | 𑜒 | 𑜓 | 𑜔 | 𑜕 | 𑜖 | 𑜗 | 𑜘 | 𑜙 | 𑜚 | 𑜝 | 𑜞 | 𑜟 | ||
U+1172x | 𑜠 | 𑜡 | 𑜢 | 𑜣 | 𑜤 | 𑜥 | 𑜦 | 𑜧 | 𑜨 | 𑜩 | 𑜪 | 𑜫 | ||||
U+1173x | 𑜰 | 𑜱 | 𑜲 | 𑜳 | 𑜴 | 𑜵 | 𑜶 | 𑜷 | 𑜸 | 𑜹 | 𑜺 | 𑜻 | 𑜼 | 𑜽 | 𑜾 | 𑜿 |
U+1174x | 𑝀 | 𑝁 | 𑝂 | 𑝃 | 𑝄 | 𑝅 | 𑝆 | |||||||||
注釈
|
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
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出典
関連項目
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