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チャム文字 (Unicodeのブロック)
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チャム文字(チャムもじ、英語: Cham)は、Unicodeの140個目のブロック。
解説
ベトナム南部やカンボジア西部などに居住するチャム族が話す、オーストロネシア語族マレー・ポリネシア語派に属するチャム語の、特にベトナム側の東部方言を表記するためのチャム文字を収録している。
チャム文字はブラーフミー文字から派生した所謂ブラーフミー系文字(インド系文字)の一つであり、音素文字のうち子音字単独では暗黙の随伴母音/-a/(ただし、文字名が-UEで終わる鼻音の子音字は/-ue/[ɨ])を伴って発音され、別の母音にする際に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。ラテン文字などと同様に左から右への横書き(左横書き)であり、単語毎に分かち書きをする。
他の多くのブラーフミー系文字とは異なり、子音の随伴母音/-a/を発音せず子音のみで発音する場合にヴィラーマのような殺母音記号を用いず、半母音用、或いは末子音用の文字や結合記号を用いて表現する。
加えて、アラビア文字やタイ文字などと同様に独自の数字体系(チャム数字)を有している。
符号位置の順序はおおむね伝統的なチャム文字の順序に従っている。
Unicodeのバージョン5.1において初めて追加された。
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収録文字
要約
視点
「ラテン文字転写」の列はブラーフミー系文字のラテン文字への翻字方式の一つであるISO 15919(及び一部はIAST)に従う。
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小分類
このブロックの小分類は「独立母音字」(Independent vowels)、「子音字」(Consonants)、「従属母音記号」(Dependent vowel signs)、「子音記号」(Consonant signs)、「末子音字」(Final consonants)、「数字」(Digits)、「約物」(Punctuation)の7つとなっている[2]。
独立母音字(Independent vowels)
この小分類にはチャム文字のうち、頭子音のない母音の音節を表す際に用いられる独立した母音字が収録されている。
子音字(Consonants)
この小分類にはチャム文字のうち、基本的な子音字が収録されている。
従属母音記号(Dependent vowel signs)
この小分類にはチャム文字のうち、子音字に結合する母音記号が収録されている。
子音記号(Consonant signs)
この小分類にはチャム文字のうち、子音クラスタにおける半母音などを表すための、別の子音字に結合する子音記号が収録されている。
なお、複数の記号が一つの子音字に付けられることもある[1]。
末子音字(Final consonants)
この小分類にはチャム文字のうち、末子音に用いられる文字が収録されている。
数字(Digits)
この小分類にはチャム文字で用いられる固有の数字が収録されている。
約物(Punctuation)
文字コード
チャム文字(Cham)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+AA0x | ꨀ | ꨁ | ꨂ | ꨃ | ꨄ | ꨅ | ꨆ | ꨇ | ꨈ | ꨉ | ꨊ | ꨋ | ꨌ | ꨍ | ꨎ | ꨏ |
U+AA1x | ꨐ | ꨑ | ꨒ | ꨓ | ꨔ | ꨕ | ꨖ | ꨗ | ꨘ | ꨙ | ꨚ | ꨛ | ꨜ | ꨝ | ꨞ | ꨟ |
U+AA2x | ꨠ | ꨡ | ꨢ | ꨣ | ꨤ | ꨥ | ꨦ | ꨧ | ꨨ | ꨩ | ꨪ | ꨫ | ꨬ | ꨭ | ꨮ | ꨯ |
U+AA3x | ꨰ | ꨱ | ꨲ | ꨳ | ꨴ | ꨵ | ꨶ | |||||||||
U+AA4x | ꩀ | ꩁ | ꩂ | ꩃ | ꩄ | ꩅ | ꩆ | ꩇ | ꩈ | ꩉ | ꩊ | ꩋ | ꩌ | ꩍ | ||
U+AA5x | ꩐ | ꩑ | ꩒ | ꩓ | ꩔ | ꩕ | ꩖ | ꩗ | ꩘ | ꩙ | ꩜ | ꩝ | ꩞ | ꩟ | ||
注釈
|
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
出典
関連項目
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