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フダーワーディー文字 (Unicodeのブロック)
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フダーワーディー文字(フダーワーディーもじ、英語: Khudawadi)は、Unicodeのブロックの一つ。
解説
19世紀後半までインド北西部やパキスタンのシンド州などで話されるインド・ヨーロッパ語族インド・イラン語派インド語群に属するシンド語を表記するためにかつて用いられたフダーワーディー文字を収録している。ランダー文字から派生した文字体系であり、日常的な筆記、会計、その他の商業目的に用いられた。19世紀後半にイギリスによる統治において正書法が定められた影響によりこの文字体系は用いられなくなり、現在のシンド語はパキスタンではアラビア文字が、インドではデーヴァナーガリーが用いられる[1]。
フダーワーディー文字はブラーフミー文字から派生した所謂ブラーフミー系文字(インド系文字)の一つであり、音素文字のうち子音字単独では暗黙の随伴母音/-a/を伴って発音され、別の母音にする際に母音記号を付加することで発音を切り替えるアブギダに分類される。ラテン文字などと同様に左から右への横書き(左横書き)であり、単語毎に分かち書きをする。
加えて、アラビア文字やタイ文字などと同様に独自の数字体系(フダーワーディー数字)を有している。
符号位置の順序はおおむね伝統的なフダーワーディー文字の順序に従っている。
Unicodeのバージョン7.0において初めて追加された。
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収録文字
要約
視点
「ラテン文字転写」の列はブラーフミー系文字のラテン文字への翻字方式の一つであるISO 15919(及び一部はIAST)に従う。
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小分類
このブロックの小分類は「独立母音字」(Independent vowels)、「子音字」(Consonants)、「記号」(Sign)、「従属母音記号」(Dependent vowel signs)、「各種記号」(Various signs)、「数字」(Digits)の6つとなっている[2]。
独立母音字(Independent vowels)
この小分類にはフダーワーディー文字のうち、頭子音のない母音の音節を表す際に用いられる独立した母音字が収録されている。
子音字(Consonants)
この小分類にはフダーワーディー文字のうち、基本的な子音字が収録されている。
記号(Sign)
この小分類にはフダーワーディー文字のうち、様々な記号類が収録されている。
従属母音記号(Dependent vowel signs)
この小分類にはフダーワーディー文字のうち、子音字に結合する母音記号が収録されている。
各種記号(Various signs)
この小分類にはフダーワーディー文字のうち、母音字や子音字に結合する発音記号などの様々な記号が収録されている。
数字(Digits)
この小分類にはフダーワーディー文字で用いられる固有の数字が収録されている。
文字コード
フダーワーディー文字(Khudawadi)[1] Official Unicode Consortium code chart (PDF) | ||||||||||||||||
0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | A | B | C | D | E | F | |
U+112Bx | 𑊰 | 𑊱 | 𑊲 | 𑊳 | 𑊴 | 𑊵 | 𑊶 | 𑊷 | 𑊸 | 𑊹 | 𑊺 | 𑊻 | 𑊼 | 𑊽 | 𑊾 | 𑊿 |
U+112Cx | 𑋀 | 𑋁 | 𑋂 | 𑋃 | 𑋄 | 𑋅 | 𑋆 | 𑋇 | 𑋈 | 𑋉 | 𑋊 | 𑋋 | 𑋌 | 𑋍 | 𑋎 | 𑋏 |
U+112Dx | 𑋐 | 𑋑 | 𑋒 | 𑋓 | 𑋔 | 𑋕 | 𑋖 | 𑋗 | 𑋘 | 𑋙 | 𑋚 | 𑋛 | 𑋜 | 𑋝 | 𑋞 | 𑋟 |
U+112Ex | 𑋠 | 𑋡 | 𑋢 | 𑋣 | 𑋤 | 𑋥 | 𑋦 | 𑋧 | 𑋨 | 𑋩 | 𑋪 | |||||
U+112Fx | 𑋰 | 𑋱 | 𑋲 | 𑋳 | 𑋴 | 𑋵 | 𑋶 | 𑋷 | 𑋸 | 𑋹 | ||||||
注釈
|
履歴
以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。
出典
関連項目
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