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ロボット110番

1977年に放送された日本のテレビドラマ ウィキペディアから

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ロボット110番』(ロボットひゃくとおばん)は、1977年4月8日から12月30日テレビ朝日系で放送された子供向け特撮ドラマ。

概要 ジャンル, 原作 ...
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ストーリー

ロボット博士の開発したガンちゃんたち4体のロボットが、ロボットサービスセンターを結成し、世のため・人のために活動する物語。

ロボットサービスセンターのロボットたちは自分の生みの親であるロボット博士のために新しい研究所を建てるという夢を持っており、その夢を叶えるためせっせと働いて資金を稼いでいる。また彼らの動力源の乾電池の費用も働いた資金から天引きされる。主人公のロボット「ガンガラガンちゃん」(通称ガンちゃん)は人情に厚いもののそそっかしいロボットで、失敗で赤字になり、最後はミスターチーフからの罰として壁から出てくる巨大なボクシンググローブの「バッテンパンチ」を食らってしまう…というのが毎週の基本ストーリー。

概要

がんばれ!!ロボコン』に代わるロボットホームコメディ作品[1][2][3]。メインライターは前作に引き続き上原正三が務めており、番組構成も前作を踏襲しているが[3]、金儲けを題材としているのが特徴である[1][2]

企画当初のタイトルは『ガンガラガンちゃん』[3]

本作品の監督は主に1977年3月まで長期間にわたって放送された人気刑事ドラマ「特別機動捜査隊」でも演出してきた監督(竹本弘一を除く)がそのまま担当している。

超合金ポピー(現・バンダイ))は、主人公のガンちゃんのみが発売された。

ガンちゃんの着ぐるみは、後の『ロボット8ちゃん』(フジテレビ・1981〜82年)第3話で故障で動かない「勉強ロボット」として登場し、その後の修理場面でパーツ状態になっている。また第36話にも登場した。また『太陽戦隊サンバルカン』(テレビ朝日、1981〜1982年)の機械生命体の体内の内部メカ描写にガンちゃんのものが使用されている。

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登場キャラクター

要約
視点

レギュラー

ロボットサービスセンター(RSC)

ガンちゃん:(声の出演)野沢雅子
スクラップ(他のロボットを作った後の余剰パーツ)を寄せ集めて生まれたロボット。一人称は「ボコチン」。外見がガンガラのようであることから、通称は「ガンガラガンちゃん」[4]
オレンジ色(作中ではみかん色といわれる)の円柱形の胴体を持ち、腹部のハッチ(エプロン)には名前の頭文字の「G」の文字が書かれている。出力は105馬力でエプロン内部の電極を使った電気ショックでのゴキブリの駆除を得意としているが、その際に何かを壊すことも多い。「ガンガラファイト!」のかけ声で気合いを入れてパワーを発揮するほかチョップ攻撃の「ガンガラアタック」や全出力を込めた「105馬力パンチ」などの技を持つ。「オートチェンジ」の掛け声で最高時速30キロの三輪車のようなガンちゃんカーに変形して走行したり、「プロペラセットオン」の掛け声で背中のプロペラで空を飛ぶこともできる[4]
腹部のハッチが電話の着信音に反応して開いてしまうので、電話のベルに弱い。いつも失敗ばかりしているが、それでも決してくじけない根性の持ち主で、研究所の建設だけでなくアップデート改造でもっと優秀なロボットになりたいという自身の夢も持っている。そして最終回でついにアップデートすることを決意するが、良夫らが署名までして反対運動されたのを知りアップデートをやめる。
子供と遊んでいることも多く、子供には人気があり、行き掛かり上ではあるが大人と対立した子供の味方になることが多い。
エネルギー源の乾電池は一日に1000円分の単1乾電池10個(DC15V)を使用し[4]、1週間当たりの電池代は7000円。
パンチを顔に受けて吹っ飛ばされたガンちゃんが目を回し「ガンガラパッパーヨ!」と言うのが定番。
後に放送された『ロボット8ちゃん』に壊れたロボットのガラクタとしてスーツが使用された。
ケイくん:(声の出演)小原乃梨子
RSCの儲け頭で、体力は劣るが頭の回る秀才ロボット[4]。家庭教師や機械や自動車の修理[4]、探偵業でお金を稼ぐのが得意だが、性格は意地悪でよくガンちゃんをバカにし、非難している。片道しか燃料がないロケットから救出された[注 1]以後はガンちゃんを認め、脈絡がない意地悪はなくなったが、あまり他人を省みないので他意のない嫌味も多い。
胴体は振り子時計、頭部は電球がモチーフ。背中に大きく「K」の文字が書かれている。腹部の振り子は内部メカの動作に応じて振れる仕組みらしい。内蔵された紫外線スコープや、腹部の時計は犯人追跡装置で犯罪者や行方不明者などの人捜しに使われる[4]。ただし磁力に弱い。
ビジネスライクで子供に十万請求したり、仲間のパールちゃんの修理の費用をガンちゃんに請求したりする上に厳しい家庭教師なので子供には嫌われる[注 2]反面確実に仕事をこなすので大人には人気があるものの、作中図らずも悪役になってしまうことも多い。
当初は頭部が豆電球型のデザインだったが、第3話以降はナスビ電球型に変更された。
ケイくんも赤字を出してバッテンパンチを食らう[注 3]。また、ガンちゃんの巻き添えで数回パンチを食らったりもしている。
ミスターチーフ:(声の出演)八奈見乗児
RSCのリーダーで、みんなが働いた収益金をシビアに計算する経理のロボット[4]。自ら「チーフ」と名乗っている[4]。黒いボディに球体が連なったような形状の手足を持ち、頭部は透明なドーム型で「顔」に当たる物は見られず、代わりに電子頭脳のメカが計算中はガチガチと機動している。
ガンちゃんらの業績の結果が腹部のメーターに表示され、赤字損益のロボットに「バッテンパンチ」のお仕置きを与える。ガンちゃんが黒字になった時でもお祝いの言葉と間違えて「バッテンパンチ!」と言うか、「バッテンパンチはなし」と言うつもりでパンチで切ったためバッテンパンチを起動させてしまう、最終回では同じパターンで三人全員にバッテンパンチを食らわせてしまった。またガンちゃんの場合無収入でも脈絡なくパンチを食らわせてしまう。
普段は、収益の計算以外の出番は少ない。パールちゃん不在の際には電話番をしているらしい。
パールちゃん:石原昌子(子役俳優)
RSCで事務と電話番を務める美少女ロボット[4]。通信機能を備えており、人間の少女に近い外見を持つ。彫刻のモデルなどの仕事に出ることもあった。
電話番を主に務め、保育園の子供の世話や看護婦の手伝いといった繊細な仕事を行うほかに複雑な仕事の依頼をケイくんと一緒に頼まれることも多い。しかしながら、天然気味な部分もあり、ガンちゃんが墜落であけた天井の穴を見て「星がよく見えて綺麗」と述べたこともある。またガンちゃんと並んで子供たちと仲がよい。
ガンちゃんの優しさを認めており、彼が行き詰まると元気付けたり、何かと気にかけている。アップデート改造を望むガンちゃんに対して、そのままでいてほしいとひとり涙を流したことも。
最終回のみチーフが間違えて起動したバッテンパンチに巻き込まれてしまう、その際には黒目が消えて白目になった。

中村一家

RSCは一月3万円で中村家の庭を借りている[4]

パパ(中村 秀夫):工藤堅太郎
ガンちゃんが居候する、中村家の父親。ヒトモノ商事の係長[4]。ママに安月給だといわれる。大らかな性格だが[4]、肉体派で学生時代にはサッカー選手で稲妻シュートという技を繰り出していた。祭に関しても並々ならぬ思い入れがあり、第25話では卓越した和太鼓の腕前を披露して町内の人々を感嘆させた。
ママ(中村 きみ子):久保田民絵
中村家の母親。お金にうるさい典型的なカカア天下で[4]、ガンちゃんの過失による破壊の繰り返しでノイローゼ気味になったこともある。ガンちゃんに厳しい一方でケイくんやパールちゃんを頼りにしてはいるが、第27話および最終回ではRSCのロボット全員を疎んじていた本音を吐露しており、その頑迷さが遠因となって最終回で良夫の家出を招いてしまう。
中村 アケミ:小野瀬弘見(子役俳優)
中村家の長女。通称「ケミちゃん」。ガンちゃんの味方で彼に度々仕事を紹介したりしている。
中村 良夫:田中和則(子役俳優)
中村家の長男。ガンガラ(大きな空き缶)に似ているという理由で「ガンガラガンちゃん」の通称をつけた。
ガンちゃんが好きで、彼が忙しいときに構ってほしくて悪戯してみたりすることもある。

その他

南田巡査:谷村昌彦
朝日町派出所で働く街のお巡りさん[4]。ガンちゃんの破壊の被害に遭うことも多い。事件が起こると「何だ何だぁ!?」といって現れる。
ロボット博士:石森章太郎
ガンちゃん達を作った博士。第25話、最終話で登場。

ゲスト

#放送リストの節を参照。

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スタッフ

主題歌

2曲とも、オムニバスアルバム「ロボットコメディ主題歌・挿入歌大全集」(CD、2007年に発売)に収録されている。

OP:「ロボットガンちゃん110番」
歌:藤本房子ヤング・フレッシュ/作詞:石森章太郎/作曲:小林亜星/編曲:高田弘/レーベル:日本コロムビア
ED:「バッテンパンチの唄」
歌:藤本房子、ヤング・フレッシュ/作詞:八手三郎/作曲:小林亜星/編曲:高田弘/レーベル:日本コロムビア

放送リスト

要約
視点
さらに見る 話数, 放送日 ...

1977年8月5日は、『ゴールデンナイター大洋巨人戦のため休止[5]。複数の書籍[2][6]で放送回数を39回としているのは誤り。


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放送局

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漫画 

映像ソフト化 

  • 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録され、初のソフト化となった。
  • 2016年8月3日に東映ビデオ/ベストフィールドよりDVD-BOXが発売された。初の全話ソフト化である。
  • 劇場版『大鉄人17』の上映終了後、本作品と『5年3組魔法組』『ジャッカー電撃隊』『快傑ズバット』の予告編が上映された。本作品の予告はテレビ放映開始前に劇場で公開するために制作されたとみられ、撮影会と思しきガンちゃんやロボットたちがカメラマンに囲まれている様子が写されている。この予告編映像は「東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX」や『大鉄人17』のDVDに収録されている。

CS放送・ネット配信

CS放送
ネット配信

脚注

参考文献

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