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伊勢自動車道

三重県を縦断する高速道路 ウィキペディアから

伊勢自動車道
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伊勢自動車道(いせじどうしゃどう、英語: ISE EXPWY[1])は、三重県津市伊勢関インターチェンジ (IC)/関ジャンクション (JCT) から、松阪市などを経由し、同県伊勢市伊勢ICへ至る高速道路高速自動車国道)である。略称伊勢道(いせどう)[2]。法令上の正式な路線名は近畿自動車道伊勢線名古屋市 - 伊勢市)[3]であり、伊勢自動車道はその一部である。

概要 高速自動車国道(有料), 路線延長 ...

高速道路ナンバリングによる路線番号は、東名阪自動車道とともに「E23」が割り振られている[4]

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概要

要約
視点

三重県中部と伊勢志摩間の亀山松阪伊勢の各主要都市を結ぶ三重の大動脈で、勢和多気JCT紀勢自動車道[5]伊勢IC伊勢二見鳥羽ラインにそれぞれ接続する。1975年(昭和50年)10月22日に最初の供用を開始し、1993年(平成5年)3月29日に全線開通した。

2010年(平成22年)6月28日から2011年(平成23年)6月19日までの間、津IC以南の区間において高速道路無料化社会実験を行っていた[6]

全線を通じて勾配が小さくカーブが少ない線形となっており、伊勢平野の部分を通行する伊勢関IC(関JCT) - 松阪IC間、勢和多気IC - 伊勢西IC間の両区間は、ほぼ平坦な区間が続いている。ただし、山間部を通る松阪IC - 勢和多気IC間のみ、勾配・カーブともにややきつくなっており、全3箇所(5本)あるトンネルのうち2箇所(4本)はこの区間にある。また、伊勢西IC - 伊勢IC間は完成2車線(片側1車線)で、最高速度は60 km/hに規制されている。

通常時は事故等がなければ渋滞が発生することは稀であるが、正月などの観光シーズンには伊勢神宮への参拝客などにより渋滞が発生するため、伊勢地域観光交通対策協議会を設けて「パーク&バスライド」を実施し、渋滞の緩和を図っている。他の区間では東名阪自動車道上り線の渋滞末尾が津IC付近まで達することがある。

1975年(昭和50年)10月の開通当初から約30年間は、東名阪道と伊勢道は直結しておらず、東名阪道の亀山ICを通行後は無料の名阪国道国道25号)を経由して、伊勢道の関JCTから入るようになっていた。また、この当時は東名阪道には鈴鹿本線料金所、伊勢道には関本線料金所の計2箇所の本線料金所が設けられていたが、この両料金所通過を原因とする渋滞が多く発生していた。この渋滞を解消すると同時に、東名阪道と伊勢道とを通し料金で通行出来るようにするため、東名阪道・伊勢道を直結する「亀山直結線」が計画され、2005年(平成17年)3月13日に開通した。亀山直結線の開通と同時に鈴鹿本線料金所は廃止となり、亀山ICには新たな料金所が設置された。また、東名阪道との接続部に伊勢関ICが増設され、旧・関本線料金所は一部が伊勢関ICの料金所へと転用された。

パーク&バスライド

正月やゴールデンウィークにおいて、伊勢神宮に向かう参拝客による伊勢自動車道本線や、伊勢神宮周辺道路での渋滞対策のため、伊勢地域観光交通対策協議会を中心に伊勢市・三重県警・NEXCO中日本等の協力のもとに、パーク&バスライドを実施している[7][8]。これは、県営サンアリーナに臨時駐車場(駐車料金1,000円)を設け、無料シャトルバスで伊勢神宮内宮もしくは外宮へ送迎するものである。伊勢自動車道においては、伊勢西IC・伊勢ICの出口規制が行われ[注釈 1][9]、参拝客は伊勢ICから接続する伊勢二見鳥羽ライン朝熊東IC(旧称サンアリーナIC)まで走行し、そこでバスに乗り換えるよう誘導している。

路線名

伊勢自動車道に含まれる現在の路線名・道路名は、下記のようになる。

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インターチェンジなど

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歴史

路線状況

要約
視点

車線・最高速度

さらに見る 区間, 車線 ...

上記のとおり、ほとんどが4車線で整備されていて、伊勢関IC - 松阪ICは最高速度が100 km/hのところがある一方、伊勢西ICから伊勢ICは2車線で最高速度が60 km/hである。また、伊勢西IC - 伊勢IC間は完成2車線のため拡幅も行われない。

サービスエリア・パーキングエリア

売店は安濃サービスエリア (SA) と嬉野パーキングエリア (PA) に設置されている。ガソリンスタンドレストランは安濃SAにのみ設置されており、同SAは伊勢・尾鷲方面への最終給油所でもある。安濃SA上り線のガソリンスタンド以外は、24時間営業を行っていない。

また、NEXCO中日本と伊勢道沿線の企業であるおやつカンパニーとが協力して商品化した「イセエビ味のベビースターラーメン」が、伊勢自動車道限定として安濃SA・嬉野PAで販売されている。「伊勢自動車道限定」と商品に記載があるが、接続する紀勢自動車道の奥伊勢PAでも販売されている。

主なトンネルと橋

Thumb Thumb
松阪トンネル下り線入口
多気トンネル下り線入口

表中、橋梁の長さが空欄であるのは不明を示す。

区間 構造物名 長さ 備考
津IC - 久居IC 安濃川橋
岩田川橋
久居IC - 一志嬉野IC 雲出川橋 400 m
松阪IC - 勢和多気JCT 松阪トンネル 下り線919 m・上り線872 m ※1
櫛田川橋 200 m
多気トンネル 下り線701 m・上り線728 m ※2
玉城IC - 伊勢西IC 宮川橋 580 m
伊勢西IC - 伊勢IC 伊勢トンネル 70 m
  • ※1 : 伊勢自動車道最長のトンネル。上り線が一期線(1990年12月6日開通)、下り線が二期線(1998年12月11日開通)。
  • ※2 : 上り線が二期線、下り線が一期線。

トンネルの数

さらに見る 区間, 上り線 ...

道路管理者

ハイウェイラジオ

  • 津(伊勢関IC - 芸濃IC)
  • 一志嬉野(一志嬉野IC - 松阪IC)
  • 勢和多気(勢和多気JCT - 玉城IC)

一志嬉野局と勢和多気局は2013年(平成25年)に新設

交通量

24時間交通量(台) 道路交通センサス

さらに見る 区間, 昭和63(1988)年度 ...

(出典:「平成2年度 道路交通センサス報告書」(建設省中部地方建設局)・「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

  • 平成2年度以前のデータでは伊勢関ICが未開設のため名阪国道関JCT -芸濃ICを採用。

2002年度 区間別平日平均交通量(台)

  • 伊勢関IC - 伊勢TB(区間平均) : 19,235(前年度比97.9%)

周辺自治体の変化

松阪市では、伊勢自動車道の開通が工業の発展するきっかけとなり、松阪中核工業団地などに多くの工場が立地するようになった[14]

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地理

通過する自治体

接続する高速道路

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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