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新庄酒田道路
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新庄酒田道路(しんじょうさかたどうろ)は、山形県新庄市を起点とし同県酒田市に至る延長約50 km(キロメートル)の地域高規格道路(自動車専用道路)である。国道47号バイパスとして整備されている。2024年12月現在、起点側末端部である新庄南バイパスと新庄古口道路、終点側末端部である余目酒田道路が全線開通しており、それに続く部分である高屋防災、高屋道路、および戸沢立川道路が事業中である。
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建設経緯
山形県内陸部と庄内地方を結ぶルートとしては国道47号のほか、途中に国道112号月山道路を介した山形自動車道があるが、前者は幅員が狭く冬季期間は凍結の恐れがあり、後者は幅員は広いものの月山道路区間で勾配が厳しく、特に大型貨物車の通行において障害となっている。また両ルートとも迂回路がなく悪天候等で通行止めになることも少なくないため、その場合秋田県内や新潟県内を大きく迂回することを余儀なくされることから、物流活動に支障をきたしているとされる。さらに大型化が進んでいる海上輸送コンテナを酒田港で扱うに当たり、月山道路の勾配とともに国道47号の幅員狭小がその輸送の障害となり、酒田港での取扱貨物量が伸びない原因の一つとなっている。国道47号沿線は宮城・山形県境の堺田越も含め勾配が緩く、当道路とそれに接続する石巻新庄道路の整備がこれらの解消に寄与するものと期待されている[1]。
また東日本大震災においては、被災した太平洋側への物資輸送に日本海側からの「横軸」ルートの重要性が指摘され、震災直後国道47号の交通量は増加し、酒田港は太平洋側の港の代替港として役割を果たしている。宮城県石巻、大崎、山形県新庄、酒田の4市は2000年より「みちのくウエストライン」構想を掲げている。ともに港がある石巻市から酒田市までの距離は160 kmと東北地方において最短距離で太平洋側と日本海側を結ぶことから腰=ウエストに見立てて名づけられたもので、経済、文化、交流などの強化に効果があるとされる。当道路と石巻新庄道路はこの構想に対応するものであり、これらの4市は各市の商工会議所が開催する少年サッカー大会などで交流を深め、2012年4月には災害援助協定を結ぶなど連携を強め、早期整備を国に働きかけている[2]。
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構成する道路名
- 新庄南バイパス
- 新庄古口道路
- 高屋防災
- 高屋道路
- 戸沢立川道路
- 余目酒田道路
各事業区間
要約
視点
新庄南バイパス
新庄古口道路
新庄市大字本合海(福宮交差点) - 最上郡戸沢村大字古口(古口IC)、10.6 km
- 路線データ[5][6]
- 1994年(平成6年)6月 - 地域高規格道路計画路線指定[5]
- 1995年(平成7年)8月 - 調査区間指定[5]
- 2000年(平成12年)12月 - 整備区間指定[5]
- 2001年(平成13年)4月 - 着工準備[5]
- 2005年(平成17年)4月 - 事業化[5][6]
- 2007年度(平成19年度) - 用地着手[6]
- 2008年度(平成20年度) - 工事着手[6]
- 2015年(平成27年)11月8日 - 福宮IC - 升形IC(新庄市大字本合海 - 新庄市大字)間延長2.4 km開通[6][7][8]。
- 2018年(平成30年)7月15日 - 津谷IC - 古口IC(戸沢村大字津谷 - 戸沢村大字古口)間延長2.2 km開通[6][7]。
- 2022年(令和4年)3月18日 - 新庄市大字升形 - 最上郡戸沢村大字津谷間延長6.0 kmの開通予定について、地すべり発生のため2022年度(令和4年度)の開通予定を見直し[9]。
- 2023年(令和5年)8月8日 - 新庄市大字升形 - 最上郡戸沢村大字津谷間延長6.0 kmの開通予定について、2024年度(令和6年度)とすると発表[10]。
- 2024年(令和6年)12月7日 - 升形IC - 津谷IC(新庄市大字升形 - 最上郡戸沢村大字津谷)間延長6.0 kmが開通[11]。
高屋防災
高屋道路
- 2006年度(平成18年度) - 事業化[16]
- 2010年度(平成22年度) - 用地着手[16]
- 2013年度(平成25年度) - 工事着手[16]
- 2023年(令和5年)6月21日 - 開通時期について、高屋トンネル(仮称)の工事に関し、補強が必要な地質が想定より広範囲で確認されたため、2024年(令和6年)度に予定していた開通時期を見直すと発表[17][18][19]。
現道区間は、連続雨量150 mm以上通行止区間であり、急カーブとスノーシェルターが続くボトルネック区間であり、土砂崩れや大雨時の浸水被害が頻発する国道47号最大の難所である。当該区間を1本のトンネルでショートカットすることにより、規制区間の交通事情が格段によくなることが見込まれている。
戸沢立川道路
最上郡戸沢村古口 - 東田川郡庄内町狩川、5.8 km[20]。
- 路線データ[20]
余目酒田道路
東田川郡庄内町廻館 - 酒田市東町、12.7 km(うち自動車専用道路10.1 km、一般道2.6 km)。
- 路線データ
新庄酒田道路の末端部として、最上地方・庄内地方の交流を促進し、酒田市の国道7号新両羽橋などの最上川橋梁部での渋滞緩和、庄内町市街部における円滑な交通を目的として事業が進められた[23]。 余目東 - 酒田中央間は自動車専用道路[25]、起点 - 余目東・酒田中央 - 東町は一般道となる[26]。
- 2003年度(平成15年度) : 都市計画決定
- 2004年度(平成16年度) : 事業化
- 2006年度(平成18年度) : 用地着手、工事着手
- 2008年(平成20年)12月 : 都市計画変更決定
- 2009年(平成21年)6月 : 酒田中央ICで日本海東北自動車道への連結許可
- 2015年(平成27年)11月14日 : 新堀 - 東町間延長5.9 km開通[27]
- 2018年(平成30年)3月18日 : 廻館 - 新堀間延長6.8 kmが開通し全線開通[27]
- 2018年(平成30年)4月1日 : 余目酒田道路に並行する現道が山形県道38号酒田鶴岡線[注釈 1]・山形県道44号余目温海線[注釈 2]・山形県道117号余目松山線[注釈 3]に変更され、国土交通省管理から山形県管理に移管[28]。
日本海東北自動車道と余目酒田道路の接続については2009年(平成21年)に東日本高速道路と酒田中央JCT[注釈 4]設置に関する調整を開始し、2012年(平成24年)11月に基本協定を締結した。これにより工事量が増加したため新堀 - 東町間の開通が2014年度(平成26年度)の予定であったのが翌年度に延期された[29]。
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インターチェンジなど
- 全区間山形県内に所在。
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。未開通区間の名称は全て仮称である。
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路線状況
車線・最高速度
道路施設
事業主体
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地理
通過する自治体
脚注
関連項目
外部リンク
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