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日本海東北自動車道
新潟県から秋田県に至る高速道路 ウィキペディアから
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日本海東北自動車道(にほんかいとうほくじどうしゃどう、英語: NIHONKAI TOHOKU EXPWY[1])は、新潟県新潟市江南区の新潟中央ジャンクション (JCT) から、山形県を経由し、秋田県秋田市の河辺JCTへ至る高速道路である。
略称は日本海東北道(にほんかいとうほくどう)、日東道(にっとうどう)。本線上の案内標識では両方の略称が表示されている。ラジオ等の交通情報では前者で呼ばれることがほとんどである。象潟インターチェンジ (IC) から本荘ICは一般国道の自動車専用道路、その他の区間は高速自動車国道として供用されている。
2024年(令和6年)3月現在、新潟中央JCT(新潟県新潟市江南区) - 朝日まほろばIC(新潟県村上市)間、あつみ温泉IC(山形県鶴岡市) - 遊佐鳥海IC(山形県遊佐町)間、象潟IC(秋田県にかほ市) - 河辺JCT(秋田県秋田市)間が開通している。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、秋田自動車道(河辺JCT - 小坂JCT間)とともに「E7」が割り振られている[2]。
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概要
要約
視点
日本海沿岸の縦貫軸として、新潟県下越、山形県庄内、秋田県沿岸部の3地域を結ぶ高速道路。盆地の東北自動車道や、太平洋沿岸の常磐自動車道・三陸沿岸道路などと共に、東北地方を南北に縦貫するルートの一つとして整備が進められている。ほぼ全線にわたって国道7号やJR羽越本線と並行し、全通した場合は近畿圏や中京圏、首都圏から北東北への最短ルートとなる。
豪雪地帯を通過するため、冬季は普通タイヤ車を対象にチェーン規制が実施されることが多い。
路線名
- 北陸自動車道 : 新潟中央JCT - 新潟空港IC
- 日本海沿岸東北自動車道 : 新潟空港IC - 朝日まほろばIC
- 日本海沿岸東北自動車道 : あつみ温泉IC - 鶴岡JCT
- 東北横断自動車道酒田線 : 鶴岡JCT - 酒田みなとIC
- 日本海沿岸東北自動車道 : 酒田みなとIC - 遊佐鳥海IC
- 一般国道7号 象潟仁賀保道路 : 象潟IC - 仁賀保IC
- 一般国道7号 仁賀保本荘道路 : 仁賀保IC - 本荘IC
- 日本海沿岸東北自動車道 : 本荘IC - 河辺JCT
長らく日本海沿岸東北自動車道の基本計画区間だった朝日まほろば - あつみ温泉間、遊佐 - 象潟間の2区間は、それぞれ一般国道7号の朝日温海道路( 朝日まほろばIC - あつみ温泉IC)、遊佐象潟道路(遊佐鳥海IC - 象潟IC)として2013年(平成25年)5月15日に事業化され[3]、高規格道路が連結する見込みである。
国土開発幹線自動車道の路線名は新潟中央JCT - 新潟空港ICが北陸自動車道、新潟空港IC - 河辺JCTが日本海沿岸東北自動車道である。案内標識上は未開通の朝日温海道路・遊佐象潟道路を除き上記のすべての区間で「日本海東北自動車道」の名称が使用されている。
当初、新潟中央JCT - 新潟空港ICは北陸自動車道として供用されていたが、2002年(平成14年)5月26日の新潟空港IC - 聖籠新発田ICの開通に合わせ、日本海東北自動車道に変更された区間である。この開通に合わせて、インターチェンジ番号やキロポストも北陸自動車道の(米原JCTを起点とした)ものから新潟中央JCTを起点としたものに変更された。この他、鶴岡JCT - 酒田みなとICは開通当初山形自動車道として供用されていたが、2012年(平成24年)3月24日のあつみ温泉IC - 鶴岡JCTの開通に合わせ、日本海東北自動車道に変更された区間である。
日本海東北自動車道(日東道)と日本海沿岸東北自動車道(日沿道)は名称が類似しているため混同されやすいが、日沿道自体は新潟市 - 青森市までの区間であり、開通区間は日本海東北自動車道の新潟空港IC以北の区間のほか、河辺JCT - 二ツ井白神ICおよび大館能代空港IC - 小坂JCT間が秋田自動車道、小坂JCT - 青森IC間は東北自動車道として供用もしくは事業化されている。
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インターチェンジなど
- 便宜上、朝日温海道路、遊佐象潟道路を含めて記載する。
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に存在する。
施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。
未開通区間の名称は仮称である。 - スマートインターチェンジ (SIC) は背景色■で示す。
- 路線名の特記がないものは市道。
- バスストップ (BS) のうち、○/●は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
- 英略字は以下の項目を示す。
- あつみ温泉IC - 鶴岡JCTのキロポスト (KP) は、鶴岡JCTで接続する山形道の「130.1KP」を基準にして、そのKPに合わせるための暫定KP(鶴岡JCT - 酒田みなとICは山形道だった時のKPが設置してある)。
- 河辺JCT - 象潟ICのKPは、暫定的に秋田自動車道側の河辺JCTを起点としている。
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料金
本道は、設立に当たっての事業方式の違いによって有料/無料区間が混在している。道路管理も、無料区間は国土交通省の各河川国道事務所、有料区間はNEXCO東日本の各管理事務所と、異なった組織が所管している。
→詳細は「日本海沿岸東北自動車道 § 事業主体」を参照
無料区間
荒川胎内IC - 朝日まほろばIC間、あつみ温泉IC - 鶴岡JCT間、酒田みなとIC - 遊佐鳥海IC間、本荘IC - 岩城ICは、高速道路会社によらない国と地方自治体の負担による新たな直轄事業である新直轄方式によって建設事業が進められたため、前述区間のうち鶴岡西IC - 鶴岡JCTを除く区間[23]は通行料金が発生せず、無料である。
有料区間
上記無料区間以外は、一般の高速道路と同じ料金体系に基づき料金を徴収される。
ただし一部特例があり、鶴岡JCT料金所 - 酒田みなとIC、および山形自動車道の湯殿山IC - 鶴岡JCTの庄内地方の区間では他の有料道路と接続していない飛地となっているため、割安な料金となっている。
- 湯殿山IC - 庄内あさひIC : 210円(430円)
- 庄内あさひIC - 鶴岡IC : 350円(530円)
- 鶴岡IC - 庄内空港IC : 260円(440円)
- 鶴岡JCT - 庄内空港IC : 210円(410円)
- 庄内空港IC - 酒田IC : 210円(350円)
- 酒田IC - 酒田中央IC : 100円
- 酒田中央IC - 酒田みなとIC:150円
※上記の料金は普通車のもの。()内は通常単価で計算した場合の料金。
2区間以上を連続して走行した場合は、それぞれの区間の料金の合算額とする。 (PDF)
2010年(平成22年)6月28日から有料区間の新潟中央JCT - 荒川胎内IC、岩城IC - 河辺JCT間において無料化社会実験を行っていたが、2011年(平成23年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の復興費用確保のため、同年6月20日の0時をもって一旦終了した[24]。そして同日より、東日本大震災の被災者支援と復興・復旧支援を目的に、一部車両を対象に通行料金を無料とする措置を同区間で開始したが[24]、2012年(平成24年)3月31日に日本海東北道における無料措置は終了している[25]。
歴史
1994 | (7月)(北陸自動車道として)新潟中央JCT - 新潟亀田IC |
---|---|
1995 | |
1996 | |
1997 | (10月)(山形自動車道として)鶴岡JCT - 酒田IC (11月)(北陸自動車道として)新潟亀田IC - 新潟空港IC |
1998 | |
1999 | |
2000 | |
2001 | (7月) 秋田空港IC - 河辺JCT (8月)(山形自動車道として)酒田IC - 酒田みなとIC |
2002 | (5月)新潟空港IC - 聖籠新発田IC (10月)聖籠新発田IC - 中条IC、岩城IC - 秋田空港IC |
2003 | |
2004 | |
2005 | |
2006 | |
2007 | (9月)両前寺仮出入口 - 岩城IC |
2008 | |
2009 | (7月)中条IC - 荒川胎内IC |
2010 | (3月)荒川胎内IC - 神林岩船港IC |
2011 | (3月)神林岩船港IC - 朝日まほろばIC |
2012 | (3月)あつみ温泉IC - 鶴岡JCT (10月)金浦IC - 両前寺仮出入口 |
2013 | |
2014 | |
2015 | (10月)象潟IC - 金浦IC |
2016 | |
2017 | |
2018 | |
2019 | |
2020 | (12月)酒田みなとIC - 遊佐比子IC |
2021 | |
2022 | |
2023 | |
2024 | (3月)遊佐比子IC - 遊佐鳥海IC |
2025 | (予定)小砂川IC - 象潟IC |
2026 | (予定)遊佐鳥海IC - 吹浦IC |
- 1994年(平成6年)7月28日 : 北陸自動車道として新潟中央JCT - 新潟亀田IC間が開通と同時に磐越自動車道と接続する。
- 1997年(平成9年)
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年)
- 2005年(平成17年)10月1日 : 日本道路公団民営化により、東日本高速道路株式会社の所管となる。
- 2006年(平成18年)2月7日 : 荒川IC(現・荒川胎内IC)- 朝日IC(現・朝日まほろばIC)間が新直轄区間となる。
- 2007年(平成19年)
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)2月2日 : 有料区間の新潟中央JCT - 荒川胎内IC間、岩城IC - 河辺JCT間を高速道路無料化社会実験の対象区間とする案が発表される[32]。
- 2月15日 : 荒川胎内IC - 神林岩船港IC間の開通が2010年3月28日になることと、仮称であった神林IC、村上IC、村上第二IC、朝日第二IC、朝日ICの各インターチェンジの名称が、それぞれ神林岩船港IC、村上瀬波温泉IC、村上山辺里IC、朝日三面IC、朝日まほろばICに正式決定する[33]。
- 3月28日 : 荒川胎内IC - 神林岩船港IC間が開通する[34]。
- 4月1日 : 荒川胎内IC - 神林岩船港IC間の管理体制が新潟国道事務所から羽越河川国道事務所に変更される[35]。
- 6月28日 : 有料区間の新潟中央JCT - 荒川胎内IC間、岩城IC - 河辺JCT間を対象とした高速道路無料化社会実験が開始される[36]。
- 2011年(平成23年)
- 2012年(平成24年)
- 2013年(平成25年)5月15日 : 基本計画区間だった朝日温海道路、遊佐象潟道路が事業化する[3]。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 2019年(平成31年/令和元年) 9月4日 : 国土交通省が日本海東北道の暫定2車線区間のうち、豊栄SA/SIC - 荒川胎内IC間と酒田中央IC - 酒田みなとIC間を10 - 15年後を目処に4車線化する優先整備区間に選定する方針を発表[46][47][48]。
- 2020年(令和2年)
- 2023年(令和5年)
- 2024年(令和6年)
開通予定年度
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路線状況
要約
視点
車線・最高速度・料金
大半の区間で暫定2車線となっているが、一部のIC付近では追い越し車線が設置されている区間もある。また、各本線料金所付近は40 km/hに、酒田みなとIC - 遊佐鳥海IC間と象潟IC - 金浦IC間は鉄柵の分離帯が設置されているため80 km/hとなっている。
鶴岡JCT - 酒田みなとICは、他の区間と比較して割安な料金設定となっている。
詳細は山形自動車道#料金特例を参照。
サービスエリア・パーキングエリア
日本海東北道の休憩施設は豊栄サービスエリア (SA) を含めすべて無人である。さらに、日本海東北道にはガソリンスタンドが設置されている休憩施設はない。
なお、三瀬インターチェンジ (IC) - 鶴岡西IC間の鶴岡市矢引・大広地内にある矢引パーキングエリア[15](PA)は、他のパーキングエリア (PA)・サービスエリア (SA) と異なり、駐車場のみでトイレ等は無い。下り線側のPAには道路管理施設が設置され、駐車場は共用となっている。
主なトンネルと橋
トンネルの数
※トンネルのある区間は暫定2車線の対面通行であるため、上下線で1本のトンネルとなっている。
道路管理者
交通量
24時間交通量(台) 道路交通センサス
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
※平成22年度調査時は、仁賀保ICは完成しておらず、両前寺仮出入口 - 本荘ICの供用だった。
- 平成22年度の調査期間中において有料区間全線では、高速道路無料化社会実験が行われていた。
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地理
通過する自治体
接続する高速道路
鶴岡JCTでは新潟方面⇔酒田方面および山形方面⇔酒田方面のみのハーフジャンクションであり、新潟方面⇔山形方面の通行はできない。このため、新潟方面と山形方面を日本海東北道経由で行き来する場合は、鶴岡西IC - 鶴岡IC間で一旦高速道路を降りて国道7号を経由する必要がある。
脚注
関連項目
外部リンク
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