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東北中央自動車道
福島県から山形県に至る高速道路 ウィキペディアから
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東北中央自動車道(とうほくちゅうおうじどうしゃどう、英語: TOHOKU-CHUO EXPWY[1])は、福島県相馬市を起点に山形県を経由し、秋田県横手市で秋田自動車道に接続する総延長約268キロメートル (km) の高速道路である。略称は東北中央道(とうほくちゅうおうどう)[2]。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、「E13」が割り振られている[3]。
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概要
1984年(昭和59年)以降、この区間の道路は散発的に事業化されたが、1987年(昭和62年)第四次全国総合開発計画の閣議決定により、東北中央縦貫自動車道として相馬 - 横手間が高規格幹線道路に構想され初めて一体的に運用される見通しとなる。その後、順次事業化と着工が行われたが、事業化の見通しすら立たない区間も存在した。しかし、 2011年(平成23年)7月22日、東日本大震災をきっかけにした東北地方の復興の流れで国土交通大臣の大畠章宏により整備の方針が示され[4]、長らく基本計画区間のままで一部区間を除き事業化の目処が立っていなかった福島県内の区間が一般国道115号相馬福島道路として全区間が整備されることになった。
また、2013年度(平成25年度)には未事業化区間であった山形県北部から秋田県南部にかけての区間が「計画段階評価を進めるための調査」を行う区間に指定され[5]、全て調査区間に位置づけられることになり、このうち2015年度(平成27年度)に昭和 - 金山間は新庄金山道路、下院内 - 雄勝こまち間は横堀道路としてそれぞれ事業化[6]、2017年度(平成29年度)には及位 - 上院内間が真室川雄勝道路として事業化[7]、さらに2018年度(平成30年度)には金山 - 金山北間が金山道路として事業化され[8]、これにより構想から約31年を経て全ての区間が事業化となり、全線開通の見通しはたちつつある。
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路線名
国土開発幹線自動車道の路線名は東北中央自動車道であり、以下の表のとおりとされている。
高速自動車国道の路線を指定する政令の路線名は東北中央自動車道相馬尾花沢線であり、以下の表のとおりとされている。また、この路線名で建設されている箇所は少なく、多くは高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路である。
事業名は以下のとおりである。
- 一般国道115号 相馬福島道路[9] - 相馬IC - 桑折JCT
- 東北縦貫自動車道弘前線(東北自動車道) - 桑折JCT - 福島JCT
- 東北中央自動車道相馬尾花沢線 - 福島JCT - 米沢北IC
- 一般国道13号 米沢南陽道路 - 米沢北IC - 南陽高畠IC
- 東北中央自動車道相馬尾花沢線 - 南陽高畠IC - 尾花沢IC
- 一般国道13号 尾花沢新庄道路 - 尾花沢IC - 新庄IC
- 一般国道13号 新庄北道路 - 新庄IC - 新庄鮭川IC[10]
- 一般国道13号 泉田道路 - 新庄鮭川IC - 新庄真室川IC[10]
- 一般国道13号 新庄金山道路 - 新庄真室川IC - 金山IC[10]
- 一般国道13号 金山道路 - 金山IC - 金山北IC[11]
- 一般国道13号 主寝坂道路 - 金山北IC - 及位IC[12]
- 一般国道13号 真室川雄勝道路 - 及位IC - 上院内IC[7][13][14]
- 一般国道13号 院内道路 - 上院内IC - 下院内IC
- 一般国道13号 横堀道路 - 下院内IC - 雄勝こまちIC
- 一般国道13号 湯沢横手道路 - 雄勝こまちIC - 横手IC
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インターチェンジなど
- IC番号欄の背景色が■である区間は既開通区間に該当する。
施設欄の背景色が■である区間は未開通区間または未供用施設に該当する。 - スマートインターチェンジ (SIC) は背景色■で示す。
- 路線名の特記がないものは市道。
- バスストップ (BS) のうち、○/●は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
- 英略字は以下の項目を示す。
- 福島JCTから福島JCT料金所間は、本線でないため本線上にあるようなキロポストは設置されておらず、福島JCT料金所を起点に50KPから設置されている。
- 尾花沢IC以北は、高速自動車国道に並行する一般国道自動車専用道路のため、国道13号扱いだが、一般国道と高速自動車国道のキロポストが混在しているが詳細は不明。
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歴史
1994 | (11月)十文字IC - 横手IC |
---|---|
1995 | |
1996 | |
1997 | (6月)湯沢IC - 十文字IC (11月)米沢北IC - 南陽高畠IC |
1998 | |
1999 | (11月)川原子IC - 新庄IC |
2000 | |
2001 | |
2002 | (9月)山形上山IC - 東根IC |
2003 | |
2004 | (7月)三関IC - 湯沢IC |
2005 | (11月)外沢IC - 及位IC |
2006 | (8月)須川IC - 三関IC (12月)野黒沢IC - 川原子IC |
2007 | (8月)雄勝こまちIC - 須川IC |
2008 | (3月)金山北IC - 中田IC |
2009 | |
2010 | |
2011 | (3月)新庄IC - 新庄鮭川IC |
2012 | |
2013 | |
2014 | (11月)尾花沢IC - 野黒沢IC |
2015 | |
2016 | (9月)福島JCT - 福島大笹生IC (11月)上院内IC - 下院内IC |
2017 | (3月)相馬山上IC - 相馬玉野IC (11月)福島大笹生IC - 米沢北IC |
2018 | (3月)相馬玉野IC - 霊山IC (4月)大石田村山IC - 尾花沢IC |
2019 | (3月)東根IC - 東根北IC (4月)南陽高畠IC - 山形上山IC (12月)相馬IC - 相馬山上IC |
2020 | (8月)伊達桑折IC - 桑折JCT |
2021 | (4月)霊山IC - 伊達桑折IC (12月)村山本飯田IC - 大石田村山IC |
2022 | (10月)東根北IC - 村山本飯田IC (11月)新庄鮭川IC - 新庄真室川IC |
- 1984年度(昭和59年度) : 横手南バイパス(8.6 km)が事業化する[39]。
- 1985年度(昭和60年度) : 湯沢バイパス(9.0 km)が事業化する[39]。
- 1986年度(昭和61年度) : 尾花沢新庄道路が事業化する[40]。
- 1987年(昭和62年)
- 6月30日 : 第四次全国総合開発計画の閣議決定により、東北中央縦貫自動車道として相馬 - 横手間が高規格幹線道路に構想される[41][42]。
- 9月1日 : 国土開発幹線自動車道建設法の一部改正により、東北中央自動車道として相馬市 - 横手市が国土開発幹線自動車道の予定路線となる[43]。
横手南バイパスと、湯沢バイパスを湯沢横手道路に事業名を変更する[39]。
- 1989年(平成元年)
- 1990年(平成2年)
- 1991年(平成3年)
- 1993年(平成5年)11月19日 : 山形上山 - 東根間の施行命令が出る[45][48]。
- 1994年(平成6年)11月22日 : 湯沢横手道路の十文字IC - 横手IC間が開通する[47]。
- 1995年度(平成7年度) : 米沢 - 米沢北間の都市計画が決定する[50]。
- 1996年(平成8年)
- 1997年(平成9年)
- 1998年(平成10年)
- 1999年(平成11年)
- 2000年度(平成12年度) : 新庄北道路が事業化する[57]。
主寝坂道路の工事に着手する[53]。 - 2001年度(平成13年度) : 福島JCT - 米沢IC(現・米沢八幡原IC)間の用地買収に着手する[51]。
- 2002年(平成14年)9月16日 : 山形上山IC - 東根IC間が開通する[45][48]。
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)3月 : 霊山道路が事業化する[60]。
- 2010年(平成22年)
- 2010年度(平成22年度) : 霊山道路の阿武隈IC(現・霊山飯舘IC) - 霊山IC間の用地買収に着手する[60]。
- 3月 : 南陽高畠IC - 山形上山IC間の用地買収に着手する[46]。
- 6月28日 : 米沢北IC - 南陽高畠IC間、山形上山IC - 東根IC間、湯沢IC - 横手IC間がそれぞれ高速道路無料化社会実験の対象区間となる[71]。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 : 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により、米沢北IC - 南陽高畠IC間、山形上山IC - 東根IC間、湯沢IC - 横手IC間が一時通行止めとなる[72]。
- 3月26日 : 新庄北道路の新庄IC - 新庄北IC(現・新庄鮭川IC)間が開通する[73]。
- 4月 : 南陽高畠IC - 山形上山IC間の工事に着手する[46]。
- 6月20日 : 政府が東日本大震災の復旧・復興費用をまかなうため、0時をもって高速道路無料化社会実験が一旦終了し、一時凍結される[74]。
東日本大震災による被災者支援、復旧・復興支援を目的に、一部車両を対象に通行料金を無料とする措置を、有料区間である米沢北IC - 南陽高畠IC間、山形上山IC - 東根IC間、湯沢IC - 横手IC間でそれぞれ開始される[75]。 - 8月31日 : 東日本大震災による復旧・復興支援を目的に、一部車両を対象に通行料金を無料とする措置が終了する[75]。
- 11月 : 相馬福島道路の相馬西道路と、阿武隈東 - 阿武隈間が事業化する[60]。
- 11月26日 : 復興道路着工式が行われる[76]。
- 11月30日 : 東日本大震災による被災者支援を目的に、一部車両を対象に通行料金を無料とする措置が終了する[75][注釈 2]。
- 12月1日 : 東日本大震災による観光振興を目的に、土日祝日の普通車・軽自動車等(ETC搭載車限定)で無料とする措置を実施する[77]。
- 2012年(平成24年)
- 2012年度(平成24年度) : 相馬西道路の相馬IC - 相馬西IC(現・相馬山上IC)間の用地買収に着手する[60]。
相馬福島道路の阿武隈東IC(現・相馬玉野IC) - 阿武隈IC(現・霊山飯舘IC)間の用地買収に着手する[60]。
泉田道路が事業化する[78]。 - 3月31日 : 東日本大震災による観光振興を目的に、土日祝日の普通車・軽自動車等(ETC搭載車限定)で無料とする措置を終了する[77]。
- 4月20日 : 大笹生IC(現・福島大笹生IC)、米沢中央IC、東根北IC、村山北(1)IC(現・村山名取IC)、村山北(2)IC(現・村山本飯田IC)、村山大石田IC(現・大石田村山IC)がそれぞれ連結許可される[79]。
- 7月20日 : 相馬福島道路の霊山 - 福島間の都市計画が決定する[80]。
- 11月27日 : 霊山道路の阿武隈IC(現・霊山飯舘IC) - 霊山IC間の工事に着手する[81]。
- 2012年度(平成24年度) : 相馬西道路の相馬IC - 相馬西IC(現・相馬山上IC)間の用地買収に着手する[60]。
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年)
- 2019年(平成31年/令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)
- 2022年(令和4年)
- 2024年(令和6年)3月24日 : 山形PAスマートICが供用開始する[110]。
開通予定年度
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路線状況
要約
視点
車線・最高速度・料金
全線で暫定2車線(ほとんどの区間で完成4車線)となっているが、一部区間では追い越し車線が設置されている。また、各本線料金所付近は40 km/hになっている。
- ※ : 米沢北IC - 南陽高畠ICと山形JCT - 天童IC間は4車線化優先整備区間[102][103][104]
主なトンネルと橋
- 背景色が■である区間は未開通区間に該当する。未開通区間の名称と構造物名はすべて仮称である。
トンネルの数
- 背景色が■である区間は未開通区間に該当する。未開通区間の名称はすべて仮称である。
- 暫定2車線(※印の区間は完成2車線)の対面通行であるため、上下線で1本のトンネルとなっている。
道路管理者
交通量
24時間交通量(台) 道路交通センサス
(出典:「平成22年度道路交通センサス」、「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
- 平成22年(2010年)度の調査期間中において米沢北IC - 南陽高畠ICと山形上山IC - 東根ICと湯沢IC - 横手ICでは、高速道路無料化社会実験が行われていた。
2002年度 区間別平日平均交通量(台)[114]
- 山形上山IC - 東根IC: 2,107
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地理
通過する自治体
接続する高速道路
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ギャラリー
- 福島・山形県境を経由する東北中央自動車道(2017年11月)
- 建設中の西郷高架橋(2017年6月)
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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