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Bloodthirsty butchers
日本のパンクロックバンド (1986-2013) ウィキペディアから
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bloodthirsty butchers(ブラッドサースティ・ブッチャーズ)は日本のロックバンド。通称「ブッチャーズ」。トイズファクトリー、キングレコード、MCAビクター、東芝EMI、コロムビアミュージックエンタテインメント、自主レーベル「391tone」を経て[1]、2013年に活動終了。
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メンバー
- 吉村 秀樹(よしむら ひでき、1967年1月20日 - 2013年5月27日(46歳没))
- ボーカル、ギター、北海道留萌市出身、B型。2013年5月27日、急性心不全のため逝去[2]。
- 射守矢 雄(いもりや たけし、1967年3月31日(58歳) - )
- ベース、北海道留萌市出身、O型。現在は射守矢雄と平松学(fOUL)として活動。
- 小松 正宏(こまつ まさひろ、1970年5月7日(55歳) - )
- ドラムス、北海道留萌市出身、O型。FOE(會田茂一のソロプロジェクト)、SOSITE、Crypt Cityに参加。
- 田渕 ひさ子(たぶち ひさこ、1975年12月9日(49歳) - )
- ギター、福岡県福岡市出身、O型。元ナンバーガールのギタリストで、解散後に結成したLAMAと並行して2003年加入。のちにブッチャーズの活動と並行してtoddleを結成。吉村秀樹とは夫婦関係にあった[3]。
旧メンバー
- 佐野 紀代己(さの きよみ)- ドラムス
脱退後、小松加入まで何人かドラマーが交代していた。
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概要・来歴
要約
視点
ブッチャーズ結成前、北海道留萌工業高等学校の同級生である吉村秀樹と射守矢雄、北海道留萌高等学校出身の上原子友康、1期下の佐野紀代己は北海道留萌市で「畜生」というバンドを組んで活動していた。その時に「留萌にすげえバンドがいる」と聞かされた増子直純によって札幌に招待され、増子との親交が生まれる(後に増子と上原子は怒髪天を結成する)[4]。
1年ほどの空白期間の後、1986年に吉村が「もう1回やろうよ」と言ったことがきっかけで、吉村・射守矢・佐野の3人でブッチャーズが結成される。バンド名はアンディ・ミリガン監督のカルト映画「血に飢えた断髪魔(原題:Bloodthirsty Butchers)」に由来している[5]。結成から半年ほどが経った同年11月14日に札幌市のライブハウス「キャンパス21」で初ライブ[6]。初ライブ時点で7曲のオリジナル曲を持っていた。当該ライブには射守矢が別に活動していたバンド「チェリーブラッド」も出演していたが、ブッチャーズの始動と共にチェリーブラッドは活動を停止し、射守矢はブッチャーズに専念することになった。なお、留萌出身のメンバーで結成されたバンドだが、吉村の意向もありブッチャーズとして留萌でライブを行うことは一度も無かった[7]。
活動初期はドラマーが安定せず、佐野の脱退後は何人ものドラマーが入れ替わっていた。結成から3年後の1989年、リハーサルを行っていたスタジオのオーナーに紹介され、当時のドラマーと入れ替わる形で同郷の小松が加入。札幌時代はライブハウス「ベッシーホール」を拠点に活動していた[7]。
1990年、初アルバムとなる「BLOODTHIRSTY BUTCHERS」発売。結成から札幌市を拠点にたびたび上京してライブ活動を行なっていたが、1991年11月のフガジ初来日での共演を機に東京に拠点を移す。
1993年、アルバム「I'm standing nowhere」発売。
1994年、トイズファクトリーより初メジャー・デビュー・アルバム「LUKEWARM WIND」発売。
上京後には1993年と1994年にアメリカツアーを敢行、アメリカ北西部のインディーロックの中心の一つであるオリンピア・YoYoレコード主催のインディーフェス「YoYo a Go Go」に二回(1994、1997)参加するなどした。
1996年、キングレコードよりアルバム「kocorono」が発売。プロデューサーは吉村秀樹と共にコーパス・グラインダーズでも活動している名越由貴夫。
1999年、ミニアルバム「「△」SANKAKU」発売。同年、MCAビクターよりアルバム「未完成」が発売。
2003年、アルバム「荒野ニオケルbloodthirsty butchers」が発売。三人編成としては最後のアルバムとなるその年、ツアーを共にした田渕ひさ子が加入し、四人編成となる。
2004年、コロムビアミュージックエンタテインメントより田渕ひさ子加入後初となるアルバム「birdy」発売。
2005年、アルバム「banging the drum」発売。
2007年、自主レーベル「391tone」よりアルバム「ギタリストを殺さないで」発売。
2010年、再びキングレコードよりアルバム「NO ALBUM 無題」と、12ヶ月をコンプリートした「kocorono完全盤」を同時リリース。
2013年、アルバム制作終了後の5月27日、吉村が急死。同年11月14日に発売された「youth(青春)」が遺作となった。
明確な解散宣言は出していないが、吉村の死後はブッチャーズ名義でのライブ出演や新作の発表は行われず、前述のアルバム「youth(青春)」の発売をもって活動終了した。
過去共演した海外アーティストとしてフガジ(3回の来日すべて)、Rocket From The Crypt、Beck、ザ・フレーミング・リップス、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、J・マスシスがいる。フジロックフェスティバル等、フェスティバルへも毎年のように参加している常連であった。
活動終了後の2016年に発売20周年を記念し新たに未発表曲「kocorono」を収録、84ページ豪華ブックレット等を同梱した「kocorono最終盤」を発売。
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サウンドと評価
バンド初期はノイジーでカオティックなギターサウンドが特徴で、「SHE'S BREAK」、「korekara dohshiyo」などダイナソーJr.やソニック・ユースを彷彿とさせる楽曲が顕著にみられる。
吉村の使用するチューニング・ギターのコードはオリジナルが殆どであるが、直感で作っているため本人ですら理解しきれておらず、再現するのは困難を極める。使用ギターはフェンダー・ジャズマスター、フェンダー・テレキャスターなどシングルコイルのギターが多く、特に本人はジャズマスターを好んで使用していた。シングルコイル特有の繊細なクリーントーンと、ファズによる大音量に歪んだ音を使い分け、ブッチャーズ特有の「静と動」を表現していた。
ボーカリストとしては音程が不安定かつ線が細く、聞く人を選ぶこともあるが、日本語による抽象的な歌詞と相まってブッチャーズ特有の哀愁を生み出している。
射守矢の使用ベースはほぼ一貫してフェンダー・ムスタングベースである。ムスタングベースを大音量に歪ませ、ルート音に加え3度や5度の音を加えたコード弾きやアルペジオを多用する。吉村曰く「ブッチャーズのバンド・サウンドにおいて中心に据えているのはベース。ギターはそこに乗っけただけっていう感じ」。
その唯一無二のサウンドのため、トリビュート・アルバムが発売される際、多くのミュージシャンが再現するのに困ったという。
また向井秀徳は「私が大変昔から尊敬するバンド」としてあげている[8]。BECKやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンからは指名されて共演[9]。フガジのイアン・マッケイから「グレイトなバンドだ」と賞賛され、會田茂一は「音楽的に大変尊敬している」と述べている。このように、国内外においてミュージシャンからの人気が高く、それを示すように早い時期にトリビュート・アルバムがメジャー、インディーズからそれぞれ発売されている。また一部のアルバムは台湾でもリリースされている。
2013年、吉村秀樹の訃報を聞きつけたアーティストからは多くの追悼の声が寄せられた[10]。スペースシャワーTVは吉村への追悼の意を表して、同年5月31日に30分間の追悼番組『bloodthirsty butchers 吉村秀樹 追悼ミュージックビデオ集』を放送した[11]。
作品
要約
視点
シングル
アルバム
その他アルバム
トリビュート・アルバム
参加作品
関連映像作品
BOX
書籍
- bloodthirsty butchers 「青春」(2013年11月14日)
- bloodthirsty butchers Rooftop Anthology 1999~2014(bloodthirsty butchers Rooftop Anthology 1999~2014)
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ミュージックビデオ
監督 | 曲名 |
新井順一 | 「方位」 |
生野将人 & 茉川ヒロヲ | 「サンザン」 |
イシバシミツユキ×長田悠幸 | 「JACK NICOLSON」 |
UGICHIN | 「August/8月」 |
大沢昌史 | 「lucky man」 |
川口潤(JUN KAWAGUCHI) | 「nagisanite」「サラバ世界君主」「デストロイヤー」 |
川口くんとbtb | 「yeah#1」 |
MASAZUMI KONISHI/bloodthirsty butchers&JUN KAWAGUCHI | 「happy end」 |
JIMBO MATISON | 「ディストーション」 |
遠間善一 | 「birdy」 |
山根真樹 | 「CHROMATIC(bloodthirsty butchers vs +/- {PLUS/MINUS})」 |
ReguRegu | 「curve」「ocean」「youth パラレルなユニゾン」 |
不明 | 「「△」サンカク」 |
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主なライブ
ワンマンライブ・主催イベント
- 1993年 - アメリカ西海岸ツアー
- 1994年 - アメリカ・ツアー
- 1994年 - 全国ツアー
- 1999年 - 「未完成でいいのだ」ツアー
- 1999年 - NUMBER GIRLスプリット・ツアー
- 2000年 - NUMBER GIRLスプリット・ツアー「HARAKIRI KOCORONO TOUR」
- 2001年 - R-3 #yamane Tour 01
- 2001年 - NUMBER GIRLスプリット・ツアー「HARAKIRI KOCORONO TOUR」
- 2002年 - official bootleg
- 2002年 - half spring→half summerを抜けて
- 2004年 - birdy tour
- 2004年 - the band apartとのWネームツアー『official bootleg vol.004 & Smooth like butter tour』
- 2005年 - tour 05 bunging the drum
- 2005年 - official bootleg vol.006
- 2007年 - 全国ワンマンツアー
- 2009年 - 少年ナイフとの合同ツアー『SPACE bootleg X’MAS TOUR 2009』
- 2010年 - 無題ナノダ
- 2010年 - 無題ナノナノダ
- 2011年 - never mind the kocorono
- 2012年 - 【HMV GET BACK SESSION】bloodthirsty butchers「未完成」LIVE
- 2012年 - 血に飢えた四半世紀ツアー
- 2012年 - WALK INN(bloodthirsty)butchers
出演イベント
- 1994年 - YO YO A GO GO Fes.
- 1997年 - YO YO A GO GO Fes.
- 1997年 - 日本三景
- 1999年08月21日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 1999 in EZO
- 2000年07月30日 - FUJI ROCK FESTIVAL '00
- 2000年08月26日 - AIR JAM 2000
- 2001年08月03日 - ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2001
- 2003年07月27日 - FUJI ROCK FESTIVAL '03
- 2003年08月15日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2003 in EZO
- 2004年12月30日 - COUNTDOWN JAPAN 04/05
- 2005年04月28日 - ARABAKI ROCK FEST.04292005 荒吐宵祭/前夜
- 2006年08月05日 - ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2006
- 2007年11月25日 - BEAT CRUSADERS Tour "EPop MAKING SENSE 2007"
- 2008年08月15日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO
- 2010年07月17日 - KESEN ROCK FESTIVAL'10
- 2010年07月31日 - FUJI ROCK FESTIVAL '10
- 2010年08月13日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO
- 2011年07月17日 - AOMORI ROCK FESTIVAL '11 ~夏の魔物~
- 2012年02月25日 - DEVILOCK NIGHT THE FINAL
- 2012年05月19日 - エレキ大浴場
- 2012年06月08日 - ASIAN KUNG-FU GENERATION presents NANO-MUGEN CIRCUIT 2012
- 2012年06月18日・20日・21日 - bloodthirsty butchers/MONOBRIGHT
- 2012年07月21日 - KESEN ROCK FESTIVAL'12
- 2012年09月22日 - AOMORI ROCK FESTIVAL '12 ~夏の魔物~
- 2012年11月03日 - FUCK ON THE HILL
- 2012年12月07日 - "S.G.C.×あきのうたげ×遊星より愛を込めて"2
- 2013年01月20日 - official bootleg vol.027
- 2013年02月16日 - 2.16 渋谷ロック革命
- 2013年07月13日 - KESEN ROCK FESTIVAL'13
- 2013年04月29日 - SOUL CRAZE 2013 @F.A.D YOKOHAMA w / LOSTAGE / cinema staff / Qomolangma Tomato
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脚注
外部リンク
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