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女の勲章
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『女の勲章』(おんなのくんしょう)は、1961年に発表された山崎豊子による小説。『毎日新聞』に連載された。同年、中央公論社にて単行本が2巻で刊行され、翌年に新装版が刊行された。1962年には同社で文庫化され、1965年には新潮文庫版が全1冊で刊行された(のち、2005年に上下2分冊で再刊された)。
1961年には大映(東京撮影所)製作で映画化された。1962年と1976年、2017年に、いずれもフジテレビ系でテレビドラマ化された。
概要
ファッション界を舞台に、服飾デザイナーを目指す大庭式子が虚栄心をもつ3人の女弟子達と欲望をめぐる八代銀四郎との中で、女の生き方を描く。
原作者・山崎豊子の作品としては、初の新聞連載小説である。必ず取材をしてから小説に取り掛かる山崎だが、本作では連載中に体調不良であったため、パリとポルトガルの取材に行くことが出来ず、パリの描写は畳2帖大の地図のみで書いたという(実際にパリに出かけた所、町並みの描写が殆ど相違がないくらいだったという)。ただ、初版ではサンタ・マリア僧院では、シトー派修道院であるにもかかわらず、ステンドグラスという間違った描写をしてしまったため、加筆、訂正を加えて刊行から翌年に新装版が刊行された。著者の作品で唯一取材をせずに書いた小説である。
参考にしたのは、戦後の関西ファション界を牽引した二人のファッション・デザイナー、上田安子服飾専門学校創設者の上田安子(1906年 - 1996年)と大阪・船場生まれで大阪・東京で店舗展開した近藤年子(1920年 - 2018年)と言われるが、話そのものは創作[1][2]で、山崎は足しげく近藤の元に通い、取材を重ねたという[2]。
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書籍情報
- 単行本
- 『女の勲章』上・下(1961年、中央公論社)
- 『女の勲章(新装版)』上・下(1962年、中央公論社)
- 文庫
- 『女の勲章』上・下(1962年、中央公論社)
- 『女の勲章』(1965年、新潮社)
- 『女の勲章』上・下(2005年、新潮社)※2冊にまとめたもの。活字が大幅に拡大。
- 全集
- 『山崎豊子全作品』第3巻(1985年、新潮社)
- 『山崎豊子全集』第3巻(2004年、新潮社)
映画
キャスト
スタッフ
テレビドラマ
要約
視点
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1962年版
1962年4月4日から8月29日の毎週水曜20時30分 - 21時に、フジテレビ系にて放送された。日清紡績(現:日清紡ホールディングス)の一社提供。歴代では唯一、在阪準キー局の関西テレビが制作している。
キャスト(1962年版)
スタッフ(1962年版)
- 脚本:田中澄江
- 音楽:土田啓四郎
- 演出:野添泰男
1976年版
1976年8月4日から12月1日に水曜ドラマシリーズ枠で、1962年版と同じくフジテレビにて放送された。全18回。
キャスト(1976年版)
スタッフ(1976年版)
- 脚本:鈴木尚之
- 演出:大野木直之、河村雄太郎
2017年版
2017年4月15・16日にフジテレビ系でスペシャルドラマとして2夜連続放送された(第1夜は『土曜プレミアム』枠を15分後拡大して放送された)。主演は松嶋菜々子[3]。視聴率は第1夜に8.1%、第2夜に6.2%をそれぞれ記録した(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)[4]。
キャスト(2017年版)
スタッフ(2017年版)
- 脚本:浅野妙子
- 演出:西浦正記
- 音楽:得田真裕
- 主題歌:薬師丸ひろ子「追憶」(『Cinema Songs』)[6]
- 衣装デザイン:中井英一朗
- 帽子デザイン:石田欧子
- ペンダントデザイン:森下まゆり
- 技術協力:ビデオスタッフ、共同テレビジョン、ブル
- 美術協力:京映アーツ
- 照明協力:嵯峨映画
- 制作管理:インナップ
- スタジオ:緑山スタジオ・シティ、東映東京撮影所
- ロケ協力:光明寺 (鎌倉市)、川口市立グリーンセンター、明治村、ワープステーション江戸、埼玉県立深谷商業高等学校、東京女子大学 ほか
- 企画協力:新潮社、山崎定樹、野上孝子
- フランスロケ制作:アベイユ・フィルム
- プロデュース:太田大、中山ケイ子(FCC)
- 制作協力:FCC
- 制作著作:フジテレビ
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脚注
外部リンク
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