トップQs
タイムライン
チャット
視点
新安郡
大韓民国・全羅南道にある郡 ウィキペディアから
Remove ads
新安郡(シナンぐん)は、大韓民国全羅南道西部の黄海上に浮かぶ島嶼からなる郡。
この項目では、かつてほぼ同じ区域に存在した智島郡についても述べる。
Remove ads
地理
朝鮮半島の西南海上にある1004の島(有人島72、無人島932)から構成される。東に務安郡・木浦市・霊岩郡・海南郡と接し、南には珍島郡がある。黄海海上の大黒山島や可居島(小黒山島)などの離島も郡域としている。曽島は韓国最大級の塩田、および広大な干潟があることで有名で、生態系が保存されている。
新安郡の多島海は2009年にユネスコの生物圏保護区に登録され[2]、長島の高層湿地と曽島の干潟の2カ所はラムサール条約登録地である[3][4]。郡内の植生は多様で、温帯常緑広葉樹林、常緑針葉樹林および海岸砂丘、干潟の植生がある。常緑広葉樹林の優占種はツブラジイ、モクレン属とツバキ属の種で、常緑針葉樹林の優占種はクロマツである。草本植物も多く、常緑広葉樹林にはヤブコウジ、キヅタ、ハリギリ、砂丘にはケカモノハシ、オニシバ、ハマゴウ、ハマヒルガオ、スナビキソウ、コウボウムギ、ヨシ、干潟にはヨシと塩生植物がそれぞれ生えている[2]。動物相も多様で、針葉樹林と海岸砂丘にはアオスジアゲハ、クロアゲハなどの昆虫、珪藻とプランクトンが豊富な干潟には多くの貝類と無脊椎動物[2]、干潟と湿地にはムツゴロウ、トビハゼなどの魚類、カラシラサギ、トモエガモ、ホウロクシギ、ヘラサギ、ウチヤマセンニュウ、ハヤブサなどの鳥類、ユーラシアカワウソなどの哺乳類が生息している[3][4]。
Remove ads
歴史
多島海と称されるこの付近の海は東アジア地域の海上交易の舞台となった。14世紀に中国(元)の寧波から日本の博多に向かう途中、道徳島(現・曽島面所属)沖で遭難・沈没した大型交易船が1976年に発掘されている。新安沈没船と言われるこの船からの発掘物は、船舶史・中世交易史をたどる上で貴重な資料となっている。
1969年、務安郡から分離して新安郡となった。
年表
智島郡
- 郡内面、蝉島面、沙玉面、押海面、荏子面、慈恩面、黒山面、荷衣面、長山面、安昌面、箕佐面、者羅面、岩泰面、落月面、蝟島面、古群山面
新安郡
- 1969年1月1日 - 務安郡智島面・荏子面・慈恩面・飛禽面・都草面・黒山面・荷衣面・長山面・安佐面・岩泰面・押海面の区域をもって新安郡を編成。[6]郡の名前である新安は「新しい務安」の意味。(11面)
- 1980年12月1日 - 智島面が智島邑に昇格。[7](1邑10面)
- 1983年2月15日(1邑13面)
- 智島邑の一部を曽島面として分離。
- 荷衣面上下台島出張所を新衣面に昇格・改称。
- 安佐面の一部を八禽面として分離。
- 珍島郡鳥島面晩才島里が黒山面に編入。
- 珍島郡鳥島面高平沙島里が新衣面に編入。
- 1990年8月1日 - 長山面の一部(小楮島・斫刀島・松島・骨島・戯魚島)が珍島郡珍島邑に編入。(1邑13面)
- 2011年4月25日 - 新安郡庁が木浦市木原洞から新安郡押海面に移転。
- 2012年1月1日 - 押海面が押海邑に昇格。(2邑12面)
Remove ads
行政

2邑12面から構成される。郡庁舎はかつては木浦市に置かれていたが、2011年4月25日に押海邑へ移転した。郡守は朴禹良(박우량)。
警察
- 木浦警察署
- 黒山派出所
- 荷衣派出所
- 安佐派出所
- 八禽派出所
- 智島派出所
- 押海派出所
- 飛禽派出所
- 都草派出所
- 長山派出所
- 荏子派出所
- 慈恩派出所
- 可居派出所
- 岩泰派出所
- 曽島派出所
- 新衣派出所
消防
- 木浦消防署
- 智島119安全センター
交通
木浦市などから船便がある。いくつかの島は橋で結ばれている。
観光
- 多島海海上国立公園
- 黒山島・紅島(黒山諸島)
- 長島湿地 - ラムサール条約登録湿地(韓国のラムサール条約登録地一覧参照)
施設
- 荷衣塩の展示館
- 荷衣三島農民運動記念館
姉妹都市
大韓民国内
大韓民国外
出身者
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads