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新西国三十三箇所

日本の霊場 ウィキペディアから

新西国三十三箇所
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新西国三十三箇所(しんさいごくさんじゅうさんかしょ)は、観音巡礼の一つ。正式には新西国霊場である。観音菩薩(一部例外あり)を祀る近畿地方の三十三箇所の寺院からなる観音霊場西国三十三所に含まれないものを巡る。1932年昭和7年)制定の下記の巡礼ルートを指す。

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第1番 四天王寺

歴史

西国三十三所に隣接する観音奉安寺院を同巡礼の途上で参拝すること自体は、江戸時代から行われていた。しかし、正式に「新西国三十三箇所」としてまとめられたのは1932年昭和7年)になってからである。大阪時事新報(現・産経新聞)、神戸新聞、京都日日新聞(現・京都新聞)の三都新聞連合の企画により、聖徳太子の「和の道」を基調とし、読者の人気投票に基づいて33箇所の観音霊場が選定され、新たに「新西国三十三箇所」が成立した。このため、聖徳太子霊跡の寺院である四天王寺橘寺飛鳥寺斑鳩寺などが含まれている。ただ、前述の3新聞の読者により人気投票が行われたために、兵庫県大阪府に特に霊場が集中することになった。

1932年(昭和7年)の選定当初は各種の周知活動や催し物により注目されたが、太平洋戦争の開戦、そして終戦により一旦廃れてしまう。

1967年(昭和42年)、四天王寺と道成寺が中心となりようやく再興の機運が高まる。この時に霊場を辞退した寺院に代わって新たに2寺院を補充するとともに、5寺院を客番として加え、合計38箇所の霊場巡りとして再出発することとなった。

それでも1932年(昭和7年)の発足当時の人気には遠く、「西国のおまけ」といわれるほどになっていたが、近年は寺院がツアーを企画するなどの努力をし[1]、また朱印ブームもあって一般の旅行会社の巡礼ツアーも増加しつつある。

新西国三十三箇所には、日本における巡礼の最初とされる西国三十三所に定められている寺院は含まれていない。ただし、四天王寺については西国三十三所満願時のお礼参り霊場、あるいは番外霊場として扱われることもあるにはあるが、新西国三十三箇所に含まれている。

概要 全ての座標を示した地図 - OSM ...
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霊場一覧

さらに見る No., 注 ...
  • ○印の寺院は札所本尊及び納経所が有料拝観区域にある寺院。
  • ●印の寺院は札所本尊は拝観が有料の堂内にあるが、納経所は無料拝観区域にあり、堂外からの参拝は無料の寺院。
  • △印の寺院は、境内に有料拝観区域があるが、札所本尊および納経所は無料拝観区域にある寺院。
  • 注1の神峯山寺は紅葉期のみ境内全体が拝観料を要する。なお、内陣内の拝観は有料の事前予約制である。
  • 注2の楊谷寺はあじさい期や紅葉期と平常期で拝観料が異なる。なお、毎月17日の午前や紅葉期などの特定日に別料金で上書院が公開されるが、札所本尊及び納経所とは無関係である。
  • 注3の伽耶院は入山料として「草ひき十本」のボランティアが求められる。なお、内陣内の拝観は有料の事前予約制である。
  • 注4の浄土寺は境内には無料で入ることができるが、納経所は有料の浄土堂内部にある。浄土堂は12時から13時までは拝観停止となるので、この間は朱印の押印もできない。
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脚注

関連項目

外部リンク

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