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有頂天家族
森見登美彦による小説 ウィキペディアから
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『有頂天家族』(うちょうてんかぞく)は、森見登美彦による日本の小説。のちにラジオドラマ、テレビアニメ、漫画、舞台、人形芝居など幅広いメディアミックスがなされている。
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概要
森見作品初の動物が主人公の小説で、2017年3月時点でシリーズ累計発行部数は55万部を記録している[1]。
2008年にラジオドラマ化、2013年にテレビアニメ化され、テレビアニメは2017年に続編が放送された。2013年には漫画化されている。
2014年と2024年に二度舞台化され、2015年と2021年に二度人形芝居が上演されている。
有頂天家族(概要)
文芸誌『papyrus』(幻冬舎)2号(2005年10月号)から10号(2007年2月号)まで掲載され、全面改稿したものに書き下ろしを加え、同社より2007年9月25日に単行本が刊行された[2]。本作は3部作となる予定の「たぬきシリーズ」の第1部に当たり、森見から「毛深い五男」と呼ばれている[3][注 1]。
有頂天家族 二代目の帰朝(概要)
文芸誌『papyrus』(幻冬舎)15号(2007年10月号)から23号(2009年2月号)まで「有頂天家族 第二部」として掲載され、全面改稿したものに書き下ろしを加え、『有頂天家族 二代目の帰朝』(うちょうてんかぞく にだいめのきちょう)のタイトルで同社より2015年2月26日に単行本が刊行された[6]。
2017年4月5日に幻冬舎文庫版が刊行された[7]。「たぬきシリーズ」の第2部に当たり、巻末に第3部の予告がなされている。
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制作背景
要約
視点
有頂天家族(制作背景)
物語の統一感を損なうという理由から削除してしまったが、森見はデビュー作『太陽の塔』の原型に主人公の前に惚れた女性に化けた狸が現れるという設定を取り入れていた[8]。
『太陽の塔』が評価され、日本ファンタジーノベル大賞を受賞した後も、森見は狸をモチーフにした作品を書きたいという思いを抱き続けていたが、複数の出版社との打ち合わせでその案は受け入れられず、編集者からは『太陽の塔』のような「腐れ大学生もの」への継続を求められ、『四畳半神話大系』や『夜は短し歩けよ乙女』『【新釈】走れメロス 他四篇』などを執筆している[9]。その後、ようやく幻冬舎との出会いで、新雑誌への寄稿として狸をめぐる物語の執筆が実現する[10]。
プロデビュー後の作品すべてで「京都の大学生」が主人公となっていた森見は、自身の作風の限界に危機感を抱いており、似非近代文学風の文体を維持しつつも、大学生以外の語り手を模索し、その解決策として狸という存在にたどり着いている[11]。しかし狸と人間だけでは物語の厚みが足りないと感じていたところ、黒田硫黄の漫画『大日本天狗党絵詞』と出会い、それに触発され物語に天狗を登場させる発想を得て作品世界を拡張する[12]。
「大学生ものからの脱却」と「明確な起伏を持つ物語構造」という二つの課題を掲げ、狸や天狗が跳梁跋扈する自由な京都の舞台設定の中で、自身の創作スタイルを活かしつつ、初めて本格的なストーリー性を持つ小説を完成させたという手応えを森見は感じている[11]。
有頂天家族 二代目の帰朝(制作背景)
雑誌連載時、第二部の内容が第一部で作った設定上で登場人物たちを転がしているだけで、作品世界が広がった実感がないことに森見は不満を抱き、単行本化に際し全面改稿を行っている[13]。
第二部が自著初の純然たる「続編」であること、第一部を踏まえる必要があること、第一部がアニメ化で注目を浴びていることなど、いろいろな意味でプレッシャーが大きかったが、森見は2011年の休筆からの前線復帰を焦り『聖なる怠け者の冒険』、本作、『夜行』を「デビュー10周年記念作品」と銘打ち2013年の出版を企てる。しかし結局はプレッシャーに敗北して執筆はますます難航し、出版は翌々年に延期されることになった[13][14]。
第二部では手探りではなく、あらかじめ第一部よりも大きな世界を構築しておき、その構想に沿って書き上げたものである[13]。それができたのは小説家としての「成長」と言えぬこともないが、森見は構想に縛られすぎた不完全燃焼感を残したと回顧している[13]。
2011年に連載を中断した作品の中で、後日完成させたものは上記の「デビュー10周年記念作品」3作品と『熱帯』の計4作品のみで、これらの完成をもって2011年の後始末がようやく終わったと語る[15][注 2]。
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あらすじ
有頂天家族(あらすじ)
千年の都・京都。ここでは古来より、人に化けた狸と天狗が、人間社会に紛れて暮らしていた。糺ノ森に住む狸の名門・下鴨家の父であり、狸界の頭領「偽右衛門」でもあった総一郎は、ある年の瀬に人間達に狸鍋にされ、帰らぬ狸となってしまった。
遺された「下鴨四兄弟」の三男で「面白く生きる」がモットーの矢三郎は、天狗の赤玉先生の世話をしつつ弁天の美しさに魅かれ、夷川家の金閣・銀閣と張り合うなど退屈する暇もない。長男・矢一郎は次期「偽右衛門」を目指す。しかし下鴨家は、父を狸鍋にした金曜倶楽部に狙われる。
父の死に秘められた真実が明らかになり、下鴨家の逆転劇が始まる。
二代目の帰朝(あらすじ)
赤玉先生の跡継ぎである二代目が、英国から帰朝する。かつて赤玉先生と争い、敗れ去った二代目の登場に狸達もざわめく。
矢一郎は南禅寺家主催の狸将棋大会を復活させ、将棋好きの南禅寺玉瀾と親しくなる。矢二郎は祖母の薬で、化ける能力を取り戻し旅に出る。矢三郎は有馬温泉で夷川早雲の最期を見届ける。
夷川家の長男・呉一郎が帰還、下鴨家と和解するが、それは恐るべき陰謀であり、下鴨家は窮地に陥る。
そして、ついに二代目と弁天の死力を尽くした決闘が始まった。
登場キャラクター
要約
視点
声の項で特記なきものはテレビアニメのキャスト。
狸
下鴨家
- 下鴨 矢三郎
- 声 - 河相我聞 (ラジオドラマ版)/ 櫻井孝宏、能登麻美子(幼少期)
- 主人公。下鴨家三男。
- 父の残した「面白きことは良きことなり!」の言葉を身上に勝手気ままに暮らしている。父の近年まれに見る化け力を兄弟の中でもっとも受け継いでおり、女子高生から達磨まで様々なものに化けることができるが、海星の前では化けの皮が剥がれることに長い間気付いていなかった。普段は男子大学生に化けている。また、「我々のみに許されたこの力で面白おかしく世を渡って何が悪いのか」とも思っている。
- かつて初恋の相手・弁天と共謀し「魔王杉の事件」を起こしたが、そのことで赤玉先生には負い目を感じ、それ以来はなにかと身の回りの世話をしている。赤玉先生や矢二郎によると四兄弟の中では父に一番買われていたらしい。
- 下鴨 矢一郎
- 声 - 棚橋真典(ラジオドラマ版) / 諏訪部順一
- 下鴨家長男。
- 生真面目な性格。矢三郎に負けないくらいの化け力を持っており、特に虎によく化け「鴨虎」の通り名を持つ。普段は和服姿の若旦那風に化けている。また、父から受け継いだ絡繰り式の人力車を操ることができる。長男としての自覚が強く、亡き父のような立派な狸になるべく努力してはいるが、融通が利かない上に、緊急時になると慌てふためいて混乱してしまうなど土壇場に弱い。
- 亡き父の遺志を継ぐべく次期「偽右衛門」選挙に出馬している。それゆえ弟たちの不甲斐なさと(特に矢三郎の)奇行に悩まされており、揉め事を好まないが、家族を侮辱されると見境なく激怒する。
- 下鴨 矢二郎
- 声 - 知嶋大貴(ラジオドラマ版) / 吉野裕行
- 下鴨家次男。
- 普段はやる気を見せない怠け者。現在では六道珍皇寺の境内の古井戸で蛙となって隠居生活しており、井戸にこもってからは多くの天狗や狸の悩みや愚痴の聞き相手となっている。そのため、引きこもりながらも情報通であり、矢三郎の知らない情報を知っていることもある。
- 父親とは兄弟の中で一番仲が良く、かつては大好物の偽電気ブランを飲んで「偽叡山電車」に化け父とともに大暴れしたが、ある時酔って偽叡山電車に化けて洛中を一回りした後、自分が父を置いて先に帰宅したために父が金曜倶楽部に捕らわれてしまったことに責任を感じ、以来蛙に化けて井戸に引きこもるようになり、偽電気ブランも一度も飲んでいない。父の最後の言葉を思い出せずにいたが、矢四郎から偽電気ブランを飲まされ、再び偽叡山電車に化けて父の言葉も思い出した。
- 下鴨 矢四郎
- 声 - 伊藤圭基(ラジオドラマ版) / 中原麻衣
- 下鴨家四男。
- 普段は少年姿に化けているが、化け力を悉く兄に取られたと言われるほど化けるのが苦手で気が弱く、恐怖を感じるとすぐ狸の姿に戻ってしまう。
- 携帯電話の充電ができるという特技を持つ。通り名は「しっぽ丸出し君」。修業のため偽電気ブラン工場で働いており、そこで金閣・銀閣によくいじめられているが、本人はこれも修行だと割り切っている。
- 母(下鴨 桃仙)
- 声 - 山下容莉枝(ラジオドラマ版) / 井上喜久子
- 狸四兄弟の母。
- 宝塚歌劇に心酔し、「美青年には優雅な玉突きがふさわしい」という独自の観念から、タカラヅカ風美青年に変じてはビリヤード場に通う。通り名は「黒服の王子」。雷を非常に苦手としている。息子たちを心から愛しており、立派な狸であると信じて疑わない。
- 父(下鴨 総一郎)
- 声 - 鈴木林蔵(ラジオドラマ版) / 石原凡
- 狸四兄弟の父。
- 山に化けることができるほどの非凡の化け力を持っており、赤玉先生をして「狸にしておくには惜しい人物」と言わしめた。
- その化け力と器の大きさから狸のみならず天狗からも一目置かれる狸であり、長年京都狸界の頭領「偽右衛門」(にせ・えもん)として狸界を束ねた偉大な狸であったが、なぜか弁天を見ると化けの皮がはがれ狸に戻ってしまう。矢三郎には「阿呆さ」、矢一郎には「責任感」、矢次郎には「呑気さ」、矢四郎には「純真さ」を多く受け継いだとされている。数年前に金曜倶楽部によって狸鍋にされて急逝した。
夷川家
下鴨家と並ぶ名門で、偽電気ブランの卸元。下鴨家とはライバル関係にある。
- 夷川 早雲
- 声 - 多田木亮佑(ラジオドラマ版) / 飛田展男
- 夷川家の頭領。総一郎の実弟で矢三郎たちの叔父にあたり、本名は「総二郎」。
- 下鴨家から夷川家に婿入りしているが、下鴨家の母や矢一郎によれば、元々は彼と総一郎の父(矢三郎たちの祖父)が下鴨家と夷川家の確執解消を提案した際に事前に夷川家と示し合わせる形で婿入りしたという。実兄総一郎とは数年前から仲たがいしており、以来下鴨家とは犬猿の仲である。意地の悪い性格。次期「偽右衛門」選挙に出馬しており、偽電気ブランの卸元という立場を利用して狸界で幅をきかせている。自分の子供達に対する情はそれなりにあるものの、性格が悪い上に悪趣味なため、評判は余り良くない。
- 次期「偽右衛門」選挙での一連の暗躍が公になったことで失踪していたが、半年後に淀川の後任として金曜倶楽部に迎え入れられる形で姿を見せる。しかし金曜倶楽部の会席で、弁天の策略で矢三郎に布袋の座を奪われたことで逆上、鬼に化けるも天満屋に狙撃され、矢三郎に看取られながら息絶えた。
- しかし狙撃から絶命までの流れはすべて天満屋と結託して偽装した自作自演であり、以降は息子の呉一郎の姿で京都に滞在していた。しかし、下鴨家との和解や天満屋と密会しているところを海星に目撃され、さらに二代目の空気銃を矢四郎に譲渡した彼の実験室に置き、下鴨家に自分の暗殺の罪を擦り付けようとし、矢一郎の偽右衛門就任を阻止しようとするも直前に正体が露呈、天満屋から買い取った空気銃が偽物だったこともあり居合わせた天満屋に怒りをぶつけるも、弁天が地獄絵から呼び出した鬼によって、2人揃って地獄へ落とされた。
- 金閣・銀閣
- 声 - 長尾武典(金閣)、貞方秀紀(銀閣)(ラジオドラマ版) / 西地修哉(金閣)、畠山航輔(銀閣)
- 早雲の双子の息子で、矢三郎たちの従兄弟。本名を呉二郎・呉三郎というが、専ら金閣・銀閣と呼ばれ、本名で呼ばれることはない。金閣が兄で銀閣が弟。銀閣は兄を非常に慕っている。
- 親同様に意地が悪く、意味をよく理解せずに厳めしそうな四字熟語の書かれた物を身につけていて、本人達はそれが格好いいと思っている。あまり頭が回らず、矢一郎や矢三郎にやり込められることもしばしば。
- 海星
- 声 - 宮嶋麻衣(ラジオドラマ版) / 佐倉綾音
- 早雲の娘で金閣・銀閣の妹。
- 一時期矢三郎の許嫁であり、四兄弟の母からも気に入られていたが、総一郎の死後、早雲によって縁談は一方的に破棄された。なぜか矢三郎の前に姿を現そうとしないが、『二代目の帰朝』で矢三郎の化けの皮が剥がれるのを気付かせないためと明かされた。弁天が大嫌いである(本人曰く「あんな生天狗の言うことを聞くくらいなら死んだほうがマシだ」)。非常に口が悪く矢三郎にはいつも罵声を浴びせているが、父親や兄たちと違って性格はよく、文句を言いながらも何らかの形で矢三郎たちに力を貸すことが多い。そのせいか過去の出来事で夷川家を憎んでいる筈の下鴨兄弟の母も、彼女のことだけは今現在もお気に入りのようである。
- その姿は原作では明確な描写がなされていないが、アニメでは化け姿が描かれた。
- 呉一郎(くれいちろう)
- 声 - 中村悠一
- 早雲の長男。
- 繊細でおとなしい性格だったため、父親と折り合いが悪く出奔していた。
- 早雲の死後(アニメ版では早雲の失踪中)、僧侶姿で夷川家に戻り、これまでの非礼を詫びて下鴨家と和解するが、実は早雲の化けた姿であり、当人は四国の金長一門の下に身を寄せていた。四国を訪れた矢二郎と対面して自分の偽物が京都にいることを知り、彼とともに帰還した。一連の騒動終結後は京都に留まっており、金閣・銀閣を鍛え直している。
その他の狸
- 八坂 平太郎
- 声 - 小川真司(アニメ1期)、津田英三(アニメ2期)[16]
- 現「偽右衛門」。総一郎の死後、その後を継いで狸界をまとめてきた大狸。
- 「偽右衛門」の座を後進に譲って自身は南の国へ旅立ちたいと考えており、「偽右衛門」を引退する前からもうアロハシャツ姿でいる。
- 店主
- 声 - 保村真
- 赤玉先生や下鴨家の狸たちが贔屓にしている飲み屋「朱硝子」の店主。
- 弁天を非常に恐れていて、弁天としばしば行動を共にする矢三郎を心配している。
- 夷川親衛隊
- ただで飲める偽電気ブランに惹かれて夷川家につき従っている狸たち。
- もっとも親衛隊とは名ばかりで何かあるとすぐに逃げてしまう。
- へそ石様
- 紫雲山頂法寺にある「へそ石」と呼ばれる六角形の石に、何百年も化け続けているとされる古狸。狸の化け力を象徴する存在として古くから信仰されている。
- あまりに我慢強く化け続けているために、近年ではただの石ではないかと軽んじられていたが、子供の頃の矢三郎のいたずら(煙で燻した)によって真に狸であることが証明され、また熱心に訪ねられるようになった。
- 長老たち
- 京都市中の狸の長老たち。その姿はほとんど毛玉で見分けがつかない。
- 原作では高齢のため化ける力を失ってしまっているとされているが、アニメでは化けた姿を見せている。偽右衛門は彼ら長老たちの選挙によって決定される。
- 南禅寺 正二郎[17]
- 声 - 野島裕史
- 南禅寺家の総領。「偽右衛門」選挙では矢一郎側を支援している。
- 南禅寺 玉瀾(ぎょくらん)
- 声 - 日笠陽子
- 南禅寺家総領の妹。
- 赤玉先生門下の狸の中でも優秀で、かつては矢一郎と先生の助手を務めていた。無類の将棋好きで、狸将棋大会では矢二郎と対局。その後矢一郎と交際をはじめるが、二人の仲は一向に進展せず周囲をやきもきさせる。赤玉先生の強引な仲介でやっと婚約、偽右衛門選挙後に結婚に至る。
- 園城寺権三郎
- 声 - 山本格
- 菖蒲池画伯の庭に住む狸。
- 狸谷の祖母
- 声 - 小山茉美
- 下鴨家の母の実母で、矢三郎たちの祖母。
- 狸の姿ではなく純白の毛玉になっている。盲目だが、少女のように無邪気な話し方をする。
- 桃一郎
- 声 - 木下浩之
- 狸谷に住む、桃仙の兄で矢三郎たちの母方の伯父。
- 金長
- 声 - 星野充昭
- 四国の金長一門の頭領。下鴨家とは総一郎が存命の頃より交流がある。
- 星瀾
- 声 - M・A・O
- 金長の一人娘。穴掘りが趣味。以前偽叡山電車に乗ったことがある。
- アニメでは、褐色の肌をした少女の姿をしている。
- 鷹
- 声 - イッキ
- 金長の側近。
天狗
- 赤玉先生(如意ヶ嶽薬師坊)
- 声 - 石田太郎(ラジオドラマ版) / 梅津秀行
- 大天狗のひとり。
- 如意ヶ嶽を治めていた絶大な力を持つ大天狗だったが、「魔王杉の事件」がきっかけで落ちぶれてしまい、 鞍馬天狗達に如意ヶ嶽を追われ、現在では出町桝形商店街裏のアパートで逼塞している。
- かつては狸たち相手に教鞭をとっており、下鴨家の四兄弟やその父や母、夷川の面々もその教え子であり、特に総一郎とは盟友であった。非常に傲慢でありのべつまくなく周囲を見下すが、弁天に恋焦がれ、彼女の帰りをずっと待ち続けている。また、持っていた天狗道具はことごとく弁天に貢いでしまっており、周囲からもあきれられている。世話を焼いてくる矢三郎にも傲岸な態度をとり続けているが、内心では彼のことを気に入っている。赤玉という名は「赤玉ポートワイン」を好んで飲んでいることに由来する。
- 神通力を失って以降空を飛ぶことさえも出来なくなり、本人の戦闘力はほぼ皆無だが、天狗道具は普通に使いこなすことができる。
- 息子にあたる二代目とは喧嘩別れしていたが、『二代目の帰朝』終盤では温かい言葉をかけている。
- 岩屋山金光坊
- 声 - 清川元夢
- 大天狗のひとり。
- 赤玉先生の旧友で天狗としては珍しく穏やかな性格をしている。現在では岩屋山天狗の地位を二代目に譲り、日本橋で中古カメラ屋を営んでいる。
- 鞍馬天狗
- 声 - 樫井笙人(多間坊)、家中宏(霊山坊)、金尾哲夫(帝金坊)、相馬康一(日輪坊)、杉崎亮(月輪坊)
- 鞍馬山を根城としている天狗たちで赤玉先生とは犬猿の仲。リーダーは鞍馬山僧正坊。
- 赤玉先生が落ちぶれてからは如意ヶ嶽を占拠しており、現在は弁天に従っている。
人間
金曜倶楽部
- 弁天(鈴木 聡美)
- 声 - 馬渕英俚可(ラジオドラマ版) / 能登麻美子
- 「金曜倶楽部」のメンバーの一人。本名は鈴木聡美といい、弁天という名は金曜倶楽部に加入した時に授かった。
- 赤玉先生に一目惚れされ、琵琶湖湖畔から攫われて天狗の術を教え込まれた。そのため人間でありながら空を飛んだり天候を操ることができる。
- 最初は純粋な少女だったが、だんだんと自由奔放に振る舞うようになり、ついには矢三郎をけしかけて「魔王杉事件」を引き起こし、赤玉先生を追い落とすと先生の下から離れていった。現在は天狗よりも天狗らしいと言われ、その冷徹で妖艶な姿にはかつての面影は感じられない。矢三郎の事を「食べちゃいたいほど好きなのだもの」と口にすることがある。二代目のことを激しく嫌っている。
- 寿老人
- 声 - 天野鎮雄(ラジオドラマ版) / 間宮康弘
- 「金曜倶楽部」のメンバーで、高利貸しをしている老人。金曜倶楽部の最長老で中心人物的存在。
- 弁天を新メンバーとして推挙した人物でもあり、怪しげな技を使う。
- 自家用電車や生業から著者の作品である『夜は短し歩けよ乙女』に登場する李白と同一人物だと思われる。ただし、アニメ版有頂天家族の彼は長髪なのに対して、マンガ版『夜は短し歩けよ乙女』やアニメ版の『四畳半神話大系』OVAの彼は禿頭である。
- 布袋(淀川 長太郎)
- 声 - 伊沢勉(ラジオドラマ版) / 樋口武彦
- 「金曜倶楽部」のメンバーで、大学の農学部教授[18]。非常に食いしん坊だが、心優しい人物でもある。
- 食べるからには旨く食ってやらなければ失礼であるという考えから、「食べるということは愛するということである」を身上にしており、世界各地で様々なものを食べてきている。学生時代は詭弁論部に所属していた。
- 狸をこよなく愛するが、本人曰く「狸を食べることも愛」であるといって狸鍋も喜んで食べている。しかし、金曜倶楽部の忘年会に持ち込まれた狸が自分が昔助けた狸と気づき拒絶、会を除名された。その後、金曜倶楽部に対抗して木曜倶楽部を名乗り、狸鍋反対運動をしている。
- 『四畳半王国見聞録』にも登場しており、爬虫類が大の苦手らしく、それをネタに生徒にしぶしぶ追試をしてやっている。
- 大黒
- 声 - 高橋良吉
- 「金曜倶楽部」のメンバーで、京料理「千歳屋」の主人。
- 著者の作品である『夜は短し歩けよ乙女』の千歳屋の若い旦那と同一人物である。
- 毘沙門
- 声 - 青山穣
- 恵比寿
- 声 - 斧アツシ
- 福禄寿
- 声 - 山岸治雄
その他の人間
- スズキ君
- 声 - 天﨑滉平
- 淀川の研究室に所属する男子学生。
- 二代目
- 声 - 間島淳司
- シルクハットに三つ揃いの黒い背広、蝶ネクタイ姿(アニメ版では白いシルクハット、グレーと白のストライプのネクタイ、白いフロックコート)の英国紳士風の男性。
- 明治時代長崎から赤玉先生に攫われた少年で、赤玉先生の二代目として育てられた。大正時代、「廿世紀ホテル」の令嬢と恋仲になるが、ちょっかいを出した赤玉先生と三日三晩の大喧嘩の末敗北。令嬢は「×」と書かれた手紙を残して外国に渡り、失意の二代目は日本から姿を消す。百年後突然帰朝する。英国で令嬢そっくりな弁天と出会うが、彼女とも赤玉先生に絡んだ因縁で決裂・対立することとなり、以来両者とは憎しみ合う関係にある。
- 英国から持ち帰った様々な家具や調度品とポケットからわきでるナポレオン金貨で優雅な生活をしている。借りを作ることを好まないが、とある一件に協力した矢三郎に借りを作ったまま懇意になる。帰朝の目的は弁天及び赤玉先生との因縁に決着を着けるためで、弁天との決闘には勝利するが、矢三郎の活躍もあって赤玉先生には勝てないと自覚し、最終的には身を引いた。
- 度々「私は天狗にはならない」「二代目を継ぐ気はない」と宣言しているが、天狗の神通力を躊躇なく日常生活にも用いていることに加え、赤玉先生顔負けの天狗らしい言動と立ち振る舞い、周囲からの「二代目」呼びを特に咎めることもなく、狸たちの懇願を聞き入れて渋々ながらも赤玉先生の代理を引き受ける意外な面倒見の良さから、矢三郎たちからは一貫して「二代目」扱いを受けている。
- 天満屋(てんまや)
- 声 - 島田敏
- 寺町通りアーケードの上の小屋でラーメン屋「天満屋」を営む謎の幻術師。化け比べで矢三郎を打ち負かすほどの実力を有する。
- 実は寿老人の元部下で、寿老人の勘気を蒙り地獄絵内の地獄に落とされていたが、菖蒲池画伯が仏を加筆したことによって解放された人物。弁天のことを慕っているが、当人からは毛嫌いされている。後に寿老人に取り入って部下に返り咲きつつ呉一郎に化けた早雲とも結託するも、弁天によって早雲と共に再び地獄に落とされた。
- 菖蒲池画伯(あやめいけがはく)
- 声 - 麦人
- 園城寺近くの住宅街に夫人(声 - 堀越真己)と居を構える画家。狸の絵を描いており、淀川教授に絶賛されている。寿老人の依頼を受け、彼の所有する地獄絵に狸顔の仏を書き足した。
- 清水忠二郎
- 声 - 林和良
- 寺町通りの骨董店(アニメ版では「まみあな古美術店」)の店主。
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用語
- 狸
- 作中に登場する狸たちは人間をはじめとして様々なものに化けることができ、人間に交じって暮らしている。ただし、化けるためにはある程度の心の落ち着きと集中力が必要で、苦手なものを前にしたり不測の事態に陥るなどして心の余裕を失うと、化けが解けたり化けられなくなる。
- 人間とは異なる独自の伝統や風習を持っており、中でも下鴨家と夷川家は名門とされている。
- 偽右衛門
- 京都市内に住む狸たちを取りまとめる頭領の位。
- 空白となるたびに立候補者を募り、その中から長老たちによる選挙によって決定される。先代の偽右衛門は四兄弟の父であった下鴨総一郎であり、彼の亡き後は八坂平太郎が後を継いでいる。
- 作中ではその平太郎の隠居に伴い再び立候補者が募られ、下鴨矢一郎と夷川早雲が立候補している。
- 天狗
- 様々な神通力を持ち、空を飛んだり天候を操ったりすることができる。様々な派閥が存在し、互いにいがみ合っているが、総じて気位が高く、他を見下す傾向にある。なお、天狗の持つ神通力は学べば人間でも使うことができる。
- 『夜は短し歩けよ乙女』での樋口いわく、「俗世を捨てることで天狗へとなれる」模様。
- 『新釈、走れメロス』では、天狗へとなった人間は下界に降りられないとされている。
- 魔王杉の事件
- 西方で起きた大きな地震(阪神・淡路大震災であることが示唆されている)で困った人間を嘲笑いに行くという赤玉先生に腹を立てた矢三郎が、弁天にけしかけられて赤玉先生が休憩に使う魔王杉に化けた事件。
- 矢三郎はちょっと困らせてやろうという程度の軽い気持ちで行ったが、赤玉先生は騙されまいと思案するうちに力尽きて転落し、それがきっかけで天狗としての力のほとんどを失ってしまった。
- アニメでは詳しく描写されず、矢三郎と弁天の会話で取り上げられるのみにとどまった。
- 如意ヶ嶽
- 京都に実在する山。
- 赤玉先生が昔から支配していたが、先生が落ちぶれて追い落とされてからは鞍馬天狗が代わって支配している。
- 偽如意ヶ嶽事件
- 鞍馬天狗と勢力争いをしていた赤玉先生に生前の総一郎が手を貸し、如意ヶ嶽に化けた事件。
- 事の発端は愛宕山での会見の場にて赤玉先生が鞍馬天狗を侮辱したことから発生した諍いで、その場は愛宕山太郎坊の介入で収まったものの、報復として鞍馬天狗が如意ヶ嶽に潜入して荒らし回るようになった。しかし、偽の山に足を踏み入れてしまった鞍馬天狗は完全に化かされ撤退。赤玉先生が勢力争いに勝利し、総一郎はさらに名をあげることとなった。狸達にとっては快挙として、鞍馬天狗達にとっては屈辱としてその記憶に残っている。
- 金曜倶楽部
- 京都に大正時代から存在するといわれる秘密結社。
- 席数は常に7つと決まっていて、メンバーはそれぞれ七福神の名を持っている。活動自体は月に1回寄り集まって宴会を開くだけだが、伝統的に忘年会では必ず狸鍋を食べるため、狸たちの間では非常に恐れられ、嫌われている。ルールに違反すると除名処分となり、それは大変不名誉とされている。なお、弁天以外の現在のメンバーは狸が化けられるということは知らないようである。
- 『聖なる怠け者の冒険』では格下の組織のようで、土曜倶楽部や日曜倶楽部などの上位組織の言うことには逆らえない。
- 風神雷神の扇
- 表に風神、裏に雷神が描かれた扇。
- 風神の面で仰げば大風を、雷神の面で仰げば雷雨を引き起こすが、加減がかなり難しい。もとは赤玉先生の持ち物だったが、弁天にあげてしまった。
- 薬師坊の奥座敷
- 小さな茶室の形をした天狗の乗り物。
- 真ん中に配置された茶釜がエンジンであり、赤玉ポートワインを燃料にして空を飛べるが、ポートワイン以外は受け付けない。もとは赤玉先生の持ち物であったが、弁天にあげてしまった。
- 偽電気ブラン
- 狸の間で広く飲まれている、電気ブランをもとに作られている酒。
- 人間にも愛好者がおり、夷川家が卸元としてその製造販売を統括している。密造酒であるため、詳しいことはあまり言えないらしい。著者の他作品『夜は短し歩けよ乙女』や『聖なる怠け者の冒険』にも登場する。別名「天狗ブラン」。
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受賞・候補歴
書誌情報
- 『有頂天家族』
- 単行本:幻冬舎、2007年9月25日[2]、ISBN 978-4-344-01384-1
- 文庫本:幻冬舎文庫、2010年8月2日[5]、ISBN 978-4-344-41526-3
2018年8月26日よりAudibleから岡本寛志が朗読するオーディオブックが配信されている[25]。
- 『有頂天家族 二代目の帰朝』
- 単行本:幻冬舎、2015年2月26日 、ISBN 978-4-344-02727-5[6]
- 文庫本:幻冬舎文庫、2017年4月5日、ISBN 978-4-344-42582-8[7]
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ラジオドラマ
NHK-FM放送の「青春アドベンチャー」にて、2008年11月3日から11月14日までラジオドラマが放送された(名古屋局制作)[31]。全10回。また、2010年6月21日から6月25日、6月28日から7月2日に再放送された。
スタッフ(ラジオドラマ)
漫画
『コミックバーズ』(幻冬舍)2013年6月号より2015年5月号まで小説を原作とした漫画が連載された[32]。
- 森見登美彦(原作)、岡田祐(作画)、久米田康治(キャラクター原案)『夜行』幻冬舎〈幻冬舎コミックス〉、全4巻
- 2013年9月24日[33]、ISBN 978-4-344-82913-8
- 2014年3月24日[34]、ISBN 978-4-344-82913-8
- 2014年11月21日[35]、ISBN 978-4-344-83258-9
- 2015年6月24日[36]、ISBN 978-4-344-83456-9
テレビアニメ
要約
視点
2013年3月21日にテレビアニメ化が発表され、同年7月より9月まで、TOKYO MX、KBS京都、サンテレビほかにて放送された。また、バンダイチャンネルでも通常放送分が配信された[37]うえ、本放送の30分前である毎週日曜21:30には前話おさらいが配信された。久米田康治が自分の作品以外のキャラクター原案を務めることや、「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」「東のエデン」で副監督を務めた吉原正行がテレビアニメの監督を務めることは、それぞれ本作が初である[38]。
京都市、京都府、KBS京都が「協力」としてクレジットされている。
2013年12月、第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門で優秀賞を受賞した[39][40]。
2016年9月18日に京都国際マンガ・アニメフェア2016にて原作第2部のアニメ化となる第2期『有頂天家族2』(うちょうてんかぞくツー)の製作が発表された[41]。2017年4月より6月まで放送された[42]。
イベント(テレビアニメ)
2013年6月16日には、テレビアニメ第1話の先行上映イベントが南座で開催された[32]。司会の岩崎和夫と南かおりのほか、主要声優陣や原作者の森見、監督の吉原やプロデューサーの堀川が登壇した[32]。南座でアニメ作品のイベントが開催されたのは、設立以来初のことである [43]。なお、同劇場は一部の放送局では番組スポンサーとして名を連ねていた。
2014年2月9日には、関東地区初のイベント『有頂天祭'14』が森のホール21で開催された[44]。
2014年9月21日には、弁天関係回の上映イベント『「有頂天家族」トーク&上映会〜弁天セレクション〜』が京都コンピュータ学院・京都駅前校大ホールで開催された。出演は能登麻美子・森見登美彦・吉原正行監督・堀川憲司プロデューサー[45]。
2017年1月12日には、京都の下鴨神社にて『「有頂天家族2」成功祈願!下鴨神社糺(ただす)の森たぬきの集い』が開催された。出演者は櫻井孝宏、能登麻美子、当日二代目役として発表された間島淳司、原作の森見登美彦、吉原正行監督、堀川憲司プロデューサー、司会としてフリーアナウンサーの三崎智子。他に門川大作京都市長も参加し、アニメ「有頂天家族」を「京都特別親善大使」に任命した[46][47]。
タイアップ(テレビアニメ)
劇中に「偽叡山電車」が登場した縁から、叡山電鉄は2014年秋に「京都国際マンガ・アニメフェア」と連動する形で、鞍馬駅に展示保存されているデナ21形のカットボディを使ったイベント企画や記念乗車券発売、デオ720形を使ったラッピング電車など、各種タイアップ企画を実施している[48][49][50]。
「京都特別親善大使」就任にともない「おもしろき古都は、良きことなり」キャンペーン第1弾として叡山電車「有頂天家族号」が運行する。期間は2017年2月1日(水) - 5月30日(火)[47]。
スタッフ(テレビアニメ)
主題歌(テレビアニメ)
各話リスト(テレビアニメ)
第1期
第2期
放送局
BD / DVD
関連書籍(テレビアニメ)
- 『有頂天家族 上 フィルムコミック』、2014年2月4日発売[58]、幻冬舎、ISBN 978-4-34-402527-1
- 『有頂天家族 下 フィルムコミック』、2014年3月18日発売[59]、幻冬舎、ISBN 978-4-34-402552-3
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舞台
要約
視点
アトリエ・ダンカン版
2014年に『七変化音楽劇 有頂天家族』のタイトルで、東京、京都の2都市で上演された。『詭弁・走れメロス』に続く、アトリエ・ダンカンプロデュースによるシリーズ第2弾。
企画制作を担当したアトリエ・ダンカンが京都劇場公演直前の2月1日付で自己破産申請をしたが、公演は予定通り行われた。
キャスト(舞台2014年)
スタッフ(舞台2014年)
- 原作 - 森見登美彦「有頂天家族」(幻冬舎文庫刊)
- 脚本・演出 - 松村武
- 音楽 - 土屋玲子
- 美術 - 中根聡子
- 人形制作 - KINO4TA(バジリコFバジオ)
- 照明 - 林之弘
- 音響 - 堀江潤
- 衣装 - 山下和美
- ヘアメイク - 木村久美
- 演出助手 - 矢本翼子
- 舞台監督 - 佐川明紀
- 宣伝美術 - 山下浩介
- 宣伝写真 - 引地信彦
- 宣伝衣装 - 花谷律子
- 宣伝ヘアメイク - 黒木翔、菊池彩香
- 宣伝協力 - アッパース、東宝舞台、車杏里
- 票券 - 後藤まどか
- アシスタントプロデューサー - 蓬田恵美子
- プロデューサー - 池田道彦
- 主催 - イープラス
- 企画・製作 - アトリエ・ダンカン
公演日程(舞台2014年)
- ☆:終演後、アフタートークあり
松竹版
2024年に松竹の製作により、東京、京都、名古屋の3都市で上演された。主役の下鴨矢三郎役は中村鷹之資と濱田龍臣のWキャストで演じられた[60]。
キャスト(舞台2024年)
- 下鴨矢三郎 - 中村鷹之資 / 濱田龍臣(Wキャスト)[60]
- 弁天 - 若月佑美[60]
- 下鴨矢一郎 - 渡部秀[60]
- 下鴨総一郎 / 夷川早雲 - 池田成志[60]
- 赤玉先生 - 相島一之[60]
- 下鴨桃仙 - 檀れい[60]
- 寿老人 / 金光坊 - 有川マコト[60]
- 金閣 - 盛隆二[60]
- 銀閣 - 谷山知宏[60]
- 淀川教授 - 林田一高[60]
- 夷川海星 - 鹿野真央[60]
- 下鴨矢二郎 - 佛淵和哉[60]
- 下鴨矢四郎 - 橋本偉成 / 徳山なお(Wキャスト)[60]
- 山口将太朗[60]、森川次朗[60]、罍陽子[60]、森本さくら[60]、仁田晶凱[60]、長谷川暢[60]、木原浩太[60]、河内優太郎[60]
スタッフ(舞台2024年)
公演日程(舞台2024年)
- ☆:中村鷹之資 出演、★: 濱田龍臣 出演[61]
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人形芝居
要約
視点
人形劇団クラルテにより、2015年に第1作「有頂天家族」を原作とする全8回公演の人形芝居が大阪、神戸、京都の3会場で上演された[62][63]。
2021年には第2作「有頂天家族 二代目の帰朝」を原作とする全12回公演の人形芝居が大阪で上演された[64][65]。
キャスト(人形芝居)
下鴨家
- 矢一郎(長男) - 宮本敦[63]
- 矢次郎(次男) - 奥村佳子[63]
- 矢三郎(三男) - 鶴巻靖子[63]
- 矢四朗(四男) - 竹内裕子[63]
- 母 - 永島梨枝子[63]
- 父・総一郎 - 西村和子[63]
夷川家
金曜倶楽部
- 弁天 - 荒木千尋[63]
- 寿老人 - 三木孝信[63]
- 恵比寿 - 梶川唱太[63]
- 大黒 - 宮本敦[63]
- 福禄寿 - 高平和子[63]
- 毘沙門 - 奥村佳子[63]
- 布袋(淀川教授) - 松原康弘[63]
天狗
- 如意ヶ嶽薬師坊 - 三木孝信[63]
スタッフ(人形芝居)
公演日程(人形芝居)
関連項目
脚注
外部リンク
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