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桑谷夏子

日本の女性声優 (1978-) ウィキペディアから

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桑谷 夏子(くわたに なつこ、1978年8月8日[1] - )は、日本女性声優東京都青梅市出身。フリー[6]

概要 くわたに なつこ桑谷 夏子, プロフィール ...

経歴

要約
視点

生い立ち

小学校の頃から国語の授業で音読が得意な子供だった[7]。皆恥ずかしがって嫌がったり、教師から目をそらしたりしていたなか、「面白いのになぁ」と思っていた[7]。教科書の音読で皆がつっかえながら読むのが不思議だった[7]。桑谷はすらすらと読めるほうだったため、「どうしてつっかえちゃうんだろう?」とそういう意味では何かを読んだり、表現したりすることは得意だったかも知れないという[7]。その頃、児童会役員をしていた関係で、マイクパフォーマンスをする機会も多くあり、それも楽しんでしていた[7]。しかしその当時はマイクパフォーマンスが楽しくて好き、という気持ち=演じたい、というわけではなかったという[7]

昔からアニメが好きだったが、小学5年生の時に日髙のり子が『タッチ』の浅倉南や『らんま1/2』の天道あかねを演じていることを知った[7][8]。他にも探し始めたところ、林原めぐみも何役も演じていたりしており、その後は色々な作品を観るようになり、職業としての声優を意識し始めた[7][8]。しかし当時は憧れの職業の一つという感じであり、小学校の卒業文集では絵本挿絵画家漫画家、声優という感じで3つの将来の夢を書いていた[7]

昔からイラストを描くことは好きで、大体はアニメや漫画の模写であった[7]。クラスメイトに「絵を描くのが好き」という人物が多かったため「絵を描くこと」=「オタク」と受け取られずに、純粋に「すごーい、上手!」という風に見てくれたため、たくさん描いては友人に見せていたという[7][9]

外で遊ぶことも好きで、スポーツも得意であった[9]。勉強はあまり好きではなかったが、体育は好きで、水泳やリレーの選手に選ばれ、運動で目立つ子供であったという[9]

通っていた小学校は、1年ごとに学芸会と展覧会をしていたため、演技を人前でする機会はその時くらいであった[9]。その時には、結構マニアックな役に挑戦していた[9]。オーディションで配役が決まるが、希望するのはヒロインではなく、ヒロインのお付きの婆のような、いつもとは違った表現を求められる役をやりたがっていたという[9]

一番好きなのは絵を描くこと、その次に好きなのは声を出して表現することだったが、歌だけは苦手であった[9]。子供時代には、カラオケが今ほど浸透しておらず、人前で歌う機会自体あまりなく、音楽の授業で1学期に1回、皆の前で歌を歌う試験だけは、緊張して嫌であった[9]。歌うこと自体は好きで、友人同士でリサイタルごっこのようなことをして遊んだりはしておたという[9]

小学校時代はバドミントン部、中学校に進学してからは水彩油絵だけではなくアニメのようなセル画を制作していたため、美術部に所属していた。

セル画を描いていた時は性格がおおざっぱであり、感性で描きたい方だったため、緻密に頭を使って計算しながら描くことが苦手だった[9]。そのため「アニメーターには絶対になれない!」と感じていた[9]。絵を描くこと自体は好きで美術の成績は良かったため、美術大学付属高校の受験をするために冬期講習にまで参加していた[9]。冬期講習に参加していたところ、「ああしなさい」「こうしなさい」という指導や、「抽象画とはこういうものだ」といった制約の元に絵を描くことが楽しいとは思えず、描いても面白くなかったため、普通の高校を受験した[9]。両親は、「そう思うなら、好きにしろ」という感じで、桑谷に任せてくれた[9]。「冬期講習に行きたい」という希望にも、「美術系に進むのを辞める」という進路変更にも「いいんじゃない」と受け入れて、2011年時点でも見守ってくれた母には感謝しているという[9]

中学時代の図書館に置かれていた神谷明の著書を読んで「だったらいい大学を出て、いい企業に勤めて、堅実な道を歩んだ方がいいのではないか」と職業としての声優を遠ざかっていた時期もあった[9]。しかし美術部にはアニメ好きな友人もたくさんいたため、その影響で中学3年生くらいまで見ていたという[9]

大学進学を目指せる環境で漠然と自転車で通える高校を選んだが、学力テスト直前で風邪を引いたこと、悲惨な点数を取って「もう勉強はいやだ! 好きなことをやろう!!」と思い、アルバイトを始める[10]

高校1年生の時は応援団を経験[10]。その頃、漫画家を目指し、2年生の時から2ヶ月に1本くらいのペースで、32ページから42ページくらいの作品を商業誌に投稿していた[10]。同学年で学生漫画家をしており、「やるだけのことをやって、芽が出なかったら早めに踏ん切りをつけて次にいこう」と賞を受賞もしながら投稿生活を続けて、高校3年生の1月に最初で最後の出版社持ち込みに挑戦[10]。しかし、持ち込んでもいても同じような結果しか得られなかったことから結局は断念[10]。卒業後、「自分がやってみたいことにチャレンジしよう」と声優を目指すことになった[10]。一度は断念していたが、「その世界へ何もチャレンジしないまま断念しまうのもな」と思うようになったという[10]。1、2年上の先輩たちが就職氷河期世代で、目の当たりにしていたため、「大学で4年の時間をかけても就職できるかどうかは賭けなんだな」、「同じ賭けをするなら、好きなことをして、自分に賭けてみたい」と思ったという[10]。教師には「簡単になれるものじゃないのよ」と言われたという[8]。『魔法少女リリカルなのは』シリーズのイベントでは、イラストを披露していたが、同席していた女性声優一同から「うまーい!!」と絶賛されたエピソードもある[11]

専門学校時代は午後のクラスに通っていたため、午前中にアルバイトをして午後は学校へ通っていた[4]

児童会をしていたり、応援団をしていたりと人前でパフォーマンスをすることには比較的慣れていたため、それほどは緊張していなかった[4]。ただし、相変わらず歌だけは苦手であった[4]。自主練習はあまりしていなかった[4]。特定の先生に言われたことを熱心にやりすぎるということはあまりしたくなく、あくまで一意見として聞いて、「参考にしていけばいいのかな」、「変なクセをつけたくないな」と思っていたという[4]

地声は好きではないが、演技をした時の声は褒めてもらうことがあり、そういう時に、「コンプレックスだったものが声の出し方次第で評価されることもあるんだ」と気付いて、「おもしろい」と感じるようになった[4]

代々木アニメーション学院[12]日本ナレーション演技研究所を経て、アーツビジョンに所属[13]。『彼氏彼女の事情』の少女A役でデビュー。桑谷本人が漫画雑誌の一般募集に応募したことによる[4][5]

キャリア

『彼氏彼女の事情』は、出演者のほとんどが若手で「この作品がデビューなんです」という人物もおり、比較的リラックスして現場に挑むことができていた[4]。先輩には「あなた、本当にこれがデビューなの?」、「本当に落ち着いてるね」とよく言われていた[4]。緊張が顔に出ないタイプで弱っていても、なかなか周囲に気づいてくれないため、マネージャーにもよく「損するタイプだよね」と言われているという[4]

週1回のレッスンに2年間通い、通い始めた当時は『彼氏彼女の事情』の現場と、時々来るオーディションを受けたりしながらアルバイトをしていた[4]

漫画家を目指していた時のように桑谷の中では26歳までしてみて、芽が出なかったら辞めようとリミットを決めていた[4][14]。それまでは「精一杯頑張ってみよう」と思っていたという[14]

母は「女子が手に職を持つ」ということに賛成してくれるため、そういう意味では「本当によかったわね」と言ってくれた[14]。2011年時点ではどういう仕事をしているのかよく分かっていないようだが、親や弟[15][16][17]だけには、どれだけ声色を変えてもすぐに「桑谷が演じている」と言い当てられてしまうという[14]。弟にも「僕がなっちゃんの声を間違えるようになったら、一人前って認めてあげる」と言われているという[14]

初主演は2001年の『シスター・プリンセス』の可憐役となる[8]。「可憐ちゃんと自分が似てるところは?」とよく聞かれるが、「まったくないんです」といい、「強いて挙げれば、身長が同じくらいなこと」だと語る[8]。初対面の人物によく大人しそうに見られるが、女の子のグループの中では一番お喋りしていると語り、可憐は女の子のなかの女の子のため尊敬してしまうという[8]

2003年8月から2005年8月まで、雑誌『電撃アニマガ』で、イラスト付きコラム「なっちゃんのたあいもない話」を書いていた。イラストには自筆の文章も含まれている。

2008年3月1日付けで、アーツビジョンから、アイムエンタープライズ[13]に移籍。

現在まで

2013年5月、ウイルス性の声帯の治療のため、一時活動を休止する[18]。同年6月に復帰[19]

2021年8月27日、TwitterアカウントとYouTubeチャンネルを開設[20]

2023年9月30日、アイムエンタープライズを退所し、フリーになった[6]

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人物

特色

アニメ、ゲーム、歌手、ラジオなど様々な分野で活躍[5]

役柄としては、可憐な女の子役から勝気な少女役まで幅広く演じている[5]。2018年時点では、少しずつ母親役を演じることが増えている[21]

役作りは完全に感性タイプであるが、今までは運良くオーディションで決まった役も指名で貰った役も自分に近いものであり、制作サイドとの見解の違いをあまり経験したことがなく、役に恵まれていると語る[14]

『魔法少女リリカルなのは』に出演して以降は、新房昭之が監督を務めるアニメ作品に出演している[22]。普段はあまりアニメの監督の名前を意識することはないが、『魔法少女リリカルなのは』に出演して、「このアニメを作った新房監督って、どんな人なんだろう?」とはっきり思ったという[22]

PCゲーム『鳥篭の向こうがわ』ではルティア・ブーランジェ役として、フランス語でセリフを喋っている。今までのお気に入りの役柄として、『キディ・グレイド』シリーズのトゥイードゥルディ役を挙げている。

趣味・嗜好

プライベートでは、サングラスを愛用している[23]

趣味・スポーツ水泳スノーボードイラスト[13]

永野護の『ファイブスター物語』が好きであり、映画版から見て、音楽と結城信輝のキャラクターデザインの美しさに感銘を受ける[22]。そこから原作を読むようになり、小学4年生から『ファイブスター物語』を追っていったという[22]。ラキシス役の川村万梨阿に憧れて、事務所はアーツビジョンを選んだ[22]。しかし、桑谷がアールビジョンに所属してからすぐに川村はアーツビジョンを退所してフリーになったため、交わることはなかった[22]。『ファイブスター物語』が声優としての原点であり、2023年のインタビューでは「『ファイブスター物語』のようなスペースオペラに出演したい」と語る[22]

嫌いなものとしては、全般が大の苦手である。また本人が8月生まれで名前は「夏子」であるが、は苦手である[2][24]

交友・対人関係

友人は中原麻衣斎藤千和石毛佐和小林由美子釘宮理恵高橋美佳子力丸乃りこ野川さくら堀江由衣田村ゆかりなどがいる。また、清水香里植田佳奈と三姉妹を自称している。

涼宮ハルヒの憂鬱シリーズ、『長門有希ちゃんの消失』で共演した杉田智和からは「小さな巨人」と呼ばれ、頼りになる存在とされている。

『シスター・プリンセス』シリーズで共演した望月久代小林由美子水樹奈々と共に「Prits(プリッツ)」というユニットを結成していた。

ラジオ『VOICE CREW』では、番組の放送延長を記念して、一緒にパーソナリティを務めた斎藤千和とともに「coopeeクーピー)」を結成していた。

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出演

要約
視点

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1998年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2022年

劇場アニメ

OVA

2002年
2003年
2005年
2006年
2008年
2009年
2010年
2011年
2013年
  • 夜桜四重奏 〜ツキニナク〜(士夏彦八重)※コミック第14巻DVD付き限定版
2014年
2015年
2016年
2017年

Webアニメ

ゲーム

2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
  • ザクセスヘブン(天地怜美、倉科椿姫[64]
2016年
2017年
2018年
2020年
2021年
2023年

同人ゲーム

吹き替え

映画

ドラマ

アニメ

特撮

ビデオ・DVD

  • シスター・プリンセス-the Eve-
  • 魔法先生ネギま!麻帆良学園中等部2-A:一学期終業式
  • 魔法先生ネギま! 麻帆良学園 大麻帆良祭
  • ネギま!?3-A 1学期始業式
  • ネギま!? Princess Festival DVD
  • カンださん☆アイぽんのネギまほビデお!? vol.1
  • 涼宮ハルヒの激奏
  • 双恋 バレンタイン・パニック DVD(2005年6月22日)

ラジオ

ラジオドラマ

デジタルコミック

ドラマCD

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ディスコグラフィ

キャラクターソング

さらに見る 発売日, 商品名 ...
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その他

ラジオCD

CM

  • TV東京系 CM「告白“決めてよ!”」PV 顔出し出演(Pritsとして)
  • 週刊少年マガジン 魔法先生ネギま!(2006年11月 - 12月度)
  • 魔法先生ネギま! 麻帆良学園 大麻帆良祭 CM (顔出し出演、綾瀬夕映役として)

パチンコ・パチスロ

その他

  • Sister princess Valentine Party
  • シスター・プリンセス20周年VTuberプロジェクト( VTuber可憐)
  • NHK教育TV「新日曜美術館」(PRITSとして、顔出しのみで出演)
  • 東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ) 新豊洲駅 構内案内ナレーション担当
  • 水樹奈々『Song Communication』バックグラウンドボーカル(21stシングル『PHANTOM MINDS』収録)
  • ときドキ時計(アリシア・セントレア〈姫〉)
  • 幻想郷御伽草子 〜Witches gathering〜(アリス・マーガトロイド)
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脚注

外部リンク

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