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生まれ来る子供たちのために
日本のオフコースの楽曲 ウィキペディアから
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「生まれ来る子供たちのために / この海に誓って」(うまれくるこどもたちのために このうみにちかって)は、1980年3月5日 に発売されたオフコース通算18枚目のシングル。
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解説
「生まれ来る子供たちのために」は、アルバム『Three and Two』[注釈 1]からのシングルカットで、アルバム収録曲と同内容。後にベスト・アルバム『SELECTION 1978-81』[注釈 2]にビル・シュネーによるミキシングで収録されたほか、ライヴ・ヴァージョンがライブ・アルバム『LIVE』[注釈 3]に収録された。
この曲は後に小田和正がシングル「たしかなこと」[注釈 4]のカップリング曲としてセルフ・カヴァーした。ヒットした「さよなら」[注釈 5]の次のシングルとして、この曲を発表した経緯を小田はリリースの頃、インタビューで以下のように発言している。
- 「こういう曲をシングルにするっていうのはやっぱり、盛り上がったときにしかできないでしょ? 普通のときに出していたら、良い曲だけど地味だ、っていわれるだけ。そう何回も何回もラジオなんかでかかるっていう曲じゃないしね」
- 「で、この時期にそういう曲を出して、次の活動につなげていきたいんだよね」
- 「これはオフコースのテーマ、というか、僕自身のテーマなんだよね。日本はどうなっちゃうんだろう、という危機感って、前々からあるでしょ?」
- 「でも、結局、公害どうのこうのっていっても、そんな騒ぎはすぐ下火になっちゃう。それで公害が実際に下火になってるか、というと逆にエスカレートしてるわけだよね。日本人って、そういう部分で飽きちゃうんだ。それをね、やっぱり自分自身でも意識しているべきだと思うんだ。そんな意味で出しかったのね。みんなが、これを言葉でどういうふうに理解するかわかんないけどね」[1][注釈 6]
1979年 秋のコンサート・ツアー“Three and Two”では、この曲の演奏中、ヨットのイメージ・フィルムがバックに映写され、その一コマが『SELECTION 1978-81』[注釈 2]封入のブックレットに掲載された。
B面「この海に誓って」は、1978年8月 にレコーディングされていた松尾一彦のリード・ヴォーカル曲。この曲が、彼にとってオフコースへの初提供曲となる。ライブではそれ以前から松尾や清水仁のリード・ヴォーカル曲は披露されていたが、小田と鈴木康博以外のメンバーのリード・ヴォーカル曲が音源化されるのは今回が初となった。間奏とコーダには松尾自身の演奏によるハーモニカが収録されているが、松尾によれば、ブルースハープを少し歪ませてのプレイだという。この曲はオリジナル・アルバムには未収録だが、2017年 にリリースされた、松尾のハーモニカ・プレイに焦点を当てた2枚組コンピレーション・アルバム『MY HARP LIFE 〜Kazuhiko Matsuo Best Harmonica Works』[注釈 7]に収録された。
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パッケージ、アートワーク
ジャケットはハードケース仕様で、裏面には上半分に「生まれ来る子供たちのために」の歌詞、下半分にメンバーの集合写真がそれぞれ掲載され、「この海に誓って」の歌詞は掲載されていない。また、シングルでは本作からジャケット裏面に、音楽出版社のフジパシフィックミュージックとフェアウェイミュージックが、クレジットされるようになった。
収録曲
SIDE A
- 生まれ来る子供たちのために UMAREKURU KODOMOTACHI NO TAMENI – (4'53")
SIDE B
- この海に誓って KONO UMI NI CHIKATTE – (4'56")
クレジット
- プロデュース:オフコース
- © 1979 Pacific Music Publishing Co., Ltd. & FAIRWAY MUSIC Co., LTD.
リリース日一覧
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カヴァー
生まれ来る子供たちのために
→詳細は「オフコースのカバー一覧 § 生まれ来る子供たちのために」を参照
佐藤竹善のカヴァー
要約
視点
「生まれ来る子供たちのために」は、2002年11月20日に発売された佐藤竹善通算5作目のシングル。後にコラボレート・カヴァー・アルバム『CORNERSTONES 2』[注釈 9]にも収録された。
解説
2002年8月 にリリースされたSKOOPとのカヴァー・コラボレート・シングル「amanogawa」に続いてリリースされたカヴァー・コラボレート・シングル第2弾。
本作では作者である小田和正をプロデューサーに迎え、1996年のPLUS ONE以来の本格的なコラボレートとなった。この曲ではセリフパートに松たか子、ハーモニカにトゥーツ・シールマンスがそれぞれ参加した。
1979年当時、高校2年生だった佐藤は、友達の家に集まっては夜中まで「生まれ来る子供たちのために」をよく聴いていたという。この曲について佐藤は「当時の僕は洋楽を聴きつつ、邦楽はオフコース一色でした。いわゆる恋愛の歌が多いオフコースの中で、ここまで直接的なメッセージソングというのは初めてだったんで、すごくハマってしまったんです。オフコースで好きな曲はたくさんあるけど、これは、その中でもベストに入る曲ですね」と、この曲への思いをインタビューで語っている。
この曲をカヴァーするきっかけは前年2001年の全米同時多発テロで、そのとき真っ先に思い浮かんだ曲が、スティーヴィー・ワンダーの「ある愛の伝説 (Love's in Need of Love Today)」と「生まれ来る子供たちのために」だったからだという。「小田さんがこの曲で歌ったことは、日本でも世界でもいまだに実現されているとは言えないじゃないですか。だから、より一層力を持った曲にもなっていると思うし、いつかカヴァーしたいと思っていたんですよね」。そして、この想いを直接小田に伝えたところ、プロデュースも引き受けてくれることになったという。
ヴォーカルダビングに際し、マイクの前では「子供たちに向けて、ひたすら唄っていた」と言い、「テロの問題でも、僕の中では子供対大人みたいなところがあって、最終的に犠牲になっているのは子供たちだと思うんです。精神的にも子供たちがジワジワと犠牲になっていく。『世の中はこういうものなんだ!』と無意識に植え付けていく大人の意識で、子供たちが踏みにじられていくのを最近強く感じるんです。この歌を唄ったことで、今の自分の憤りだったり、逆に子供たちに対する想いが非常に強くなりましたね。そこの部分を、この歌で伝えたいというのはありました」と、この曲に託した思いについて語っていた。
収録曲
クレジット
生まれ来る子供たちのために
- Produced and arranged by Kazumasa Oda
- Vocals:Chikuzen Satõ
- Chorus:Kazumasa Oda
- Bass:Kaoru Yamauchi
- Guitars:Yoshiyuki Sahashi
- Percussions:Mansaku Kimura
- Harmonica:Toots Thielemans
- Strings:Chieko Kinbara Strings
- Violins:Chieko Kinbara, Haruko Yano, Noriyo Obayashi, Hitomi Konno, Yoshihiko Eida, Nagisa Kiriyama, Yuriko Iwato, Osamu Iyoku
- Violas:Hirohito Furukawa, Sachie Onuma
- Violoncello:Masami Horikawa, Ayano Kasahara
- Contrabass:Kazuki Chiba, Takashi Taninaka
- Programming:Hideki Mochizuki
- Speaking:Takako Matsu
- Mixed by Bill Schnee at Bill Schnee Studios(L.A, CA)
- Recorded by Yoshihide Mikami, Mizuo Miura and Ben Holt at Bunkamura Studio, On Air Azabu and Quad Recording Studios (NYC)
- 2nd Engineer:Kazutaka Mori, Jay Spears and Ryen Pedrie
- Kazumasa Oda appears by the courtesy of BMG FUNHOUSE, INC.
真夜中のギター、雨のバラード
- Vocal:Chikuzen Satõ
- Guitar:Yoshito Tanaka
- Recorded and Mixed by Masashi Hashimoto at BAYBRIDGE STUDIO
- 2nd Engineer:Hisayoshi Kondo
スタッフ
- Mastered by Ted Jensen at STERLING SOUND (NYC)
- US Production Management:Cobra Endo, Jerry McBee (Mugen Enterprises)
- 生まれ来る子供たちのために 1979 by FUJIPACIFIC MUSIC INC.
- 真夜中のギター ※ 新録音(楽曲協力:コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社)
- Creative Direction:Tomoe Onishi (mili)
- Art Direction & Design:Megumi Ukisu (TIDE DESIGN)
- Photograph (Chikuzen):Kentaro Shibuya
- Hair & Make up:Takehiko Yamada
- Styling:Naoteru Ikeda
- Originally Released in 2002/11/20 as UNIVERSAL J ⁄ UNIVERSAL-MUSIC K.K. UPCH-5136
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Bank Bandのカヴァー
「生まれ来る子供たちのために」(うまれくるこどもたちのために)は、日本のバンド・Bank Bandの1作目の配信限定シングル。2005年11月1日から同年11月30日までiTunes Store限定で発売された。収益金の一部はap bankの環境プロジェクト支援のために使用される[2]。
収録曲
生まれ来る子供たちのために [5:16]
- 日本テレビ系『ドラマ・コンプレックス』終戦六十年スペシャルドラマ『火垂るの墓 -ほたるのはか-』エンディングテーマ[3]。
- 前年に行なわれたライブ『BGM Vol.2 〜沿志奏逢』で演奏されていた楽曲。主題歌起用を受けて新たにスタジオレコーディングされた[4]。
- 2006年7月19日to U」にカップリング曲として収録され[3]、初CD化となった。 発売のシングル「
- ミュージック・ビデオが制作されており、監督を務めた丹下紘希の映像作品集『TANGE KOUKI VIDEO COLLECTION』に収録されている。
テレビ出演
ライブ映像作品
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RED RIBBON Spiritual Song 〜生まれ来る子供たちのために〜
「RED RIBBON Spiritual Song 〜生まれ来る子供たちのために〜」(レッド・リボン・スピリチュアル・ソング うまれくるこどもたちのために)は、日本のチャリティーユニット・AIDS チャリティ Projectのシングル。2007年11月28日にワーナーミュージック・ジャパンより発売された[7]。
通常盤のみの1形態で発売。2008年5月までの期間限定生産。ラジオDJの山本シュウの呼びかけに賛同したミュージシャンによって制作されたチャリティーソング。12月1日の世界エイズデーに先駆けて制作され、売上利益は日本エイズストップ基金に寄付された[7]。アートディレクターは中島康雄が担当。
収録曲
- プロデュース:山本シュウ
参加ミュージシャン
脚注
外部リンク
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