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第23回東京国際映画祭

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第23回東京国際映画祭は、2010年10月23日)から10月31日)の9日間に開催された東京国際映画祭

概要 オープニング, クロージング ...

概要

東京六本木で開催された。六本木が主要会場になるのは、第17回2004年)から7回連続。六本木のみで開催されるのは、第22回2009年)に続いて2回目。会場にはTOHOシネマズ六本木ヒルズシネマート六本木の2つの映画館が使われた。

公式オープニング作品は『ソーシャル・ネットワーク』、公式クロージング作品は『ザ・タウン』。オープニング・イベントは、第21回(2008年)~第22回2009年)同様にグリーンカーペットがレッドカーペットの代わりに用いられた。

オープニング・イベント開始直前に、中国代表団から台湾の表記について抗議があり(後述)、台湾映画のキャスト・スタッフがグリーンカーペットに登場できない事態が起きた。なお、アジアの風部門での台湾映画特集などは問題なく行われた。

この第23回からぴあフィルムフェスティバル (PFF) との提携企画として、その年のPFFグランプリ受賞作品を「日本映画・ある視点」部門で上映するようになった。

第22回(2009年)まで、映画祭開催期間中に毎日発行され会場で配布されていた映画祭新聞(フリーペーパー)が、この第23回から発行されなくなった。ハリウッド・リポーターによる The Tokyo Daily が作られた。

第19回 - 第22回同様に、すべての上映で当日券が販売された(前売券が完売した回も含む)。

コンペティション部門のプログラミング・ディレクターは矢田部吉彦。アジアの風部門は石坂健治。

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上映作品

要約
視点

ワールド・プレミアは世界初上映、インターナショナル・プレミアは本国以外で初上映、アジアン・プレミアはアジアにて初上映となったことを意味する。

個々の作品詳細・画像については、「第23回東京国際映画祭公式サイト 上映作品一覧サイトページ」[1]または「第23回東京国際映画祭公式サイト 上映作品 部門紹介サイトページ」[2]から参照することができる。

コンペティション部門

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特別招待作品

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アジアの風

アジア中東パノラマ

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台湾電影ルネッサンス2010〜美麗新世代

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躍進トルコ映画の旗手 レハ・エルデム監督全集

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生誕70年記念〜ブルース・リーから未来へ

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ディスカバー亜州電影 生誕100年記念~KUROSAWA魂 in アジア中東

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日本映画・ある視点

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WORLD CINEMA

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natural TIFF

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特別上映

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共催企画

映画人の視点

東京国際映画祭と文化庁映画週間の共催企画[4]

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文化庁映画週間 -Here&There

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みなと上映会

  • プログラムA [5]
    • まいごのペンギン LOST AND FOUND (24分、2009年、イギリス)
    • わたしゴリラ? Gorilla (10分、2009年、フィンランド)
    • ジョアンニの自慢のパパ The King of the Island (16分、2009年、イタリア)
    • ふたりのプリンセスといじわるな魔女 Two Princesses (9分、2009年、ロシア)
    • こま撮りえいが こまねこ Komaneko (5分、2005年、日本)
  • プログラムB [5]
    • 小さなバイキング ビッケ Wickie the Mighty Viking (85分、2009年、ドイツ)
    • ぼく、ねむくないもん! SIXTEN (4分、2009年、スウェーデン)
  • プログラムC [5]

日本映画監督協会新人賞、上映とシンポジウム

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映団連セミナー

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受賞結果

コンペティション
  • 東京サクラグランプリ: 『僕の心の奥の文法』(監督:ニル・ベルグマン)
  • 審査員特別グランプリ: 『一枚のハガキ』(監督:新藤兼人
  • 最優秀監督賞: ジル・パケ=ブレネール(『サラの鍵』)
  • 最優秀女優賞: ファン・ビンビン(『ブッダ・マウンテン』)
  • 最優秀男優賞: ワン・チエンユエン(『鋼のピアノ』)
  • 最優秀芸術貢献賞: 『ブッダ・マウンテン』
  • 観客賞: 『サラの鍵』(監督:ジル・パケ=ブレネール)
TOYOTA Earth Grand Prix
  • グランプリ: 『水の惑星 ウォーターライフ』(監督:ケヴィン・マクマホン)
  • 審査員特別賞: 『断崖のふたり』(監督:ヨゼフ・フィルスマイアー、劇場公開題『ヒマラヤ 運命の山』)
アジアの風
  • 最優秀アジア映画賞: 『虹』(監督:シン・スウォン(신수원 申秀媛))
  • スペシャル・メンション: 『タイガー・ファクトリー』(監督:ウー・ミンジン)
日本映画・ある視点
フレンドシップアワード

審査員

コンペティション

TOYOTA Earth Grand Prix

  • 緒方明(映画監督)
  • チャリダー・ウアバムルンチット(タイ映画基金プロジェクトディレクター)
  • 大澤信亮(文芸批評家)

アジアの風

  • カメン・カレフ(映画監督)
  • 柏原寛司(脚本家/社団法人シナリオ作家協会会長)
  • 北小路隆志(映画評論家)

日本映画・ある視点

  • 髙野悦子(東京国際女性映画祭ジェネラル・プロデューサー)
  • 別所哲也(俳優/ショートショートフィルムフェスティバル代表)
  • 依田巽(東京国際映画祭チェアマン)

台湾表記問題

10月26日の開幕式直前に、中華人民共和国の江平監督が、パンフレットに台湾との記載があることを取り上げ、「台湾は中国の一部であり、台湾の出席者に台湾の名称が使われているのは不適切だ」と主催者側に詰め寄り、「中国台湾か、中華台北を使用しなければボイコットする」と主張した。

また、中華民国(台湾)の陳氏に対し、「あなたたちは中国人だろう」と大声で詰め寄ったが、「私は台湾人だ」と返した。さらに、中華人民共和国側は、尖閣諸島問題を持ち出し、中台の映画関係者が連帯して開幕式を歩く提起をしたり、「台湾の映画を中国に売りたくないのか」などと脅した。

そして、主催者側と含めて、話し合いをしたが、双方とも一歩も引かず、俳優ら56人が式への参加を取りやめた。しかし、開幕式の翌日からは中台両代表団ともに各種イベントに参加して予定通りに進んだ。

その後、江平監督は、責任は台湾の代表団にはなく、主催者側にあるとし、「台湾の同胞とは関係がない。東京の主催者の間違いだ」と主張し、”一つの中国”の原則をうやむやにしたため、抗議のために、映画祭の全活動に関与しないことを決めた。

中国の反応

  • 国務院台湾事務弁公室の報道官は、「当事者間の意思疎通の不足」が原因とした。そして、「我々も望まない事態」とし、「今回の問題が中台映画人の今後の協力に影響を与えないと信じている」と述べた。
  • インターネットでの反応
    • 中華民国(台湾)出身の女優、ビビアン・スーは、東京国際映画祭の件をブログで綴ると、ネットの大手電子掲示板では、8割以上のユーザーが、中国本土での芸能活動排斥を支持すると反発した。
    • ネット上では、日本が中国と台湾に軋轢をもたらしたとして、日本を非難した声が高まった。

台湾の反応

  • 呉敦義行政院長(首相)は、「我々はいかなる横暴な物言いにも影響されない。国家主権の尊厳を守り、代表団が屈辱を受けないようにしなければならない」とし、「明らかに、中国代表団の団長は重大な間違いを犯した。われわれはこれまで何年も台湾の名称で、東京も含めた映画祭に参加している」と語った。 また、台湾メディアも大きく報じ、与野党共に反発した。
  • 国家安全会議の胡為真秘書長は、中国が、「当事者間の意思疎通の不足」と語ったことに対し、「両岸関係の平和的発展という大局に基づいた発言」と語った
  • ネットの反応
    • 江平監督作品の主演者で台湾出身の俳優アレック・スーが、中国側のパーティーに、台湾側から唯一出席した為、ネットユーザーから激しく非難された。

主催者の反応

  • 主催者の都島事務局長は、「なぜ今年に限ってこんなことを言い出したのか、正直言って困惑している。来年以降も台湾の呼称を変えるつもりはない」と語った[7][8][9][10][11][12][13][14]
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脚注

外部リンク

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