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大町市

長野県の市 ウィキペディアから

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大町市(おおまちし)は、長野県の北西部にある立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口として有名。1954年(昭和29年)市制施行。

概要 おおまちし 大町市, 国 ...
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概要

市の北部には仁科三湖と呼ばれる3つの構造湖が南北に連なっており、糸魚川静岡構造線活断層系が走っていると考えられている。 大町・北安曇地区の唯一の市であり、政治・経済の都市機能が集積している。

地理

要約
視点
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大町市中心部周辺の空中写真。1977年撮影の8枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
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後立山連峰仁科三湖及び市郊外を流れる高瀬川

長野県の北西部に位置し[1]、市の面積の88パーセントは森林である[2]

位置

信濃川の最上流部にあり[2]、市の西部には標高3,000メートルの広大な北アルプス、東部には1,000メートル近い山々がそれぞれ連なる山岳文化都市である[1]富山県長野県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の長野県側の玄関口である[3]。 山に挟まれた盆地高瀬川が南北に縦断している。

地形

地質

北アルプスから流れる鹿島川と高瀬川の扇状地にある[4][5]。糸魚川静岡線に沿った断層谷を中心に広がる地にあり、多くの地下水が集まって湧出し、冬が長い豪雪地帯でもあるため雪解け水にも恵まれる[4][6]。古来、これら豊富な水資源を利用した稲作・そばなどの産業が発展した[4]

山岳

2008年(平成30年)、鹿島槍ヶ岳のカクネ雪渓が日本で4カ所目、長野県内では初めての「氷河」と認定された[2]

主な山

河川・湖沼

北アルプスから出る高瀬川や鹿島川など豊富な水量を誇る複数の河川と、天然の湖である仁科三湖のほか、水力発電のために人工的に造られたダム湖「高瀬ダム」「七倉ダム」「大町ダム」などがある[2]。仁科三湖は湖沼からの湧水を主な水源として天然のため池の役割を果たし、ここで温められた水は農具川によって下流の耕地を潤した[5]。農具川沿いでの稲作は約2000年前に始まったとみられる。市街地には生活用水を供給する呑堰(のみぜき)が巡らされており、町川が流入する要所地には「水分神(みくまりのかみ)」として若一王子神社を祀っている[5]

主な河川
主な湖

人口

  • DID人口比は19.6%、安曇野市への通勤率は7.9%(いずれも平成27年国勢調査)。
  • 長野県内の市では飯山市に次いで2番目に人口が少なく、また箕輪町のそれを下回っている。
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"大町市"と全国の年齢別人口分布(2005年) "大町市"の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― "大町市"
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
"大町市"(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 35,817人
1975年(昭和50年) 37,311人
1980年(昭和55年) 36,083人
1985年(昭和60年) 35,460人
1990年(平成2年) 34,300人
1995年(平成7年) 33,655人
2000年(平成12年) 33,550人
2005年(平成17年) 32,145人
2010年(平成22年) 29,801人
2015年(平成27年) 28,041人
2020年(令和2年) 26,029人
総務省統計局 国勢調査より

隣接自治体

長野県の旗長野県
富山県の旗富山県
岐阜県の旗岐阜県
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気候

要約
視点

寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。旧八坂村地域を除き、豪雪地帯に指定されている。冬季は-15℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。

さらに見る 大町(1991-2020)の気候, 月 ...

歴史

古代

青木湖周辺では約1万5000年前から人々が暮らした[8]。 古城遺跡からは弥生時代の土器が発見されている[8]。 現在の大町市街の一帯は『高根』と呼ばれていた[9]

中世

平安時代
鎌倉時代
  • 仁科氏の城館「天正寺館」を中心に京に倣った都市計画が進められ市場町が形成される(現在の大町市街の原型)。この頃より『大町』と呼ばれるようになる[9]

近世

江戸時代

近現代

大正時代
昭和時代

現代

平成時代
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行政

市のシンボルマークは、オオヤマザクラカタクリカモシカライチョウである[11]。ライチョウは市の汚水マンホールのデザインに採用されている。「きらり輝く大町市」をキャッチフレーズに、「まちづくりフォーラム」や「ひとが輝くまちづくり事業」の公開審査などを通して、市民による様々な活動を推奨している[12]

2013年(平成25年)、移住促進のため「定住促進ビジョン」を掲げた。2012年(平成24年)度には1桁だった移住者の世帯数は、2019年(令和元年)度には年間8倍以上に増加する効果をあげている[13]

市長

  • 市長:牛越徹(2006年7月14日就任、5期目)
歴代市長
さらに見る 代, 氏名 ...

県政機関

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議会

市議会

大町市議会
  • 第19期
  • 定数:16人
  • 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
  • 議長:二條 孝夫
  • 副議長:太田 昭司
さらに見る 会派名, 議席数 ...

県議会

  • 選挙区:大町市選挙区
  • 定数:1人
  • 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
  • 投票日:2023年4月9日
  • 当日有権者数:22,155人[14]
  • 投票率:48.54%
さらに見る 候補者名, 当落 ...

衆議院

さらに見る 当落, 候補者名 ...
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出先機関・施設

国家機関

厚生労働省

国土交通省

  • 北陸地方整備局 大町ダム管理所
  • 北陸地方整備局 松本砂防事務所高瀬川出張所

財務省

国税庁

農林水産省

法務省

検察庁

裁判所

家庭裁判所
簡易裁判所

施設

警察

本部
交番
  • 信濃大町駅前交番(大町市大町)
駐在所
  • 平駐在所(大町市平)
  • 常盤駐在所(大町市常盤)
  • 八坂駐在所(大町市八坂)
  • 美麻駐在所(大町市美麻)

消防

本部
消防署
  • 大町消防署

医療

主な病院

郵便局

集配業務は旧八坂村域のみ生坂郵便局(生坂村)が担当し、それ以外は大町郵便局が担当する。

集配郵便局大町郵便局
無集配郵便局一本木郵便局、大町北郵便局、平郵便局、美麻郵便局、八坂郵便局
簡易郵便局大町俵町簡易郵便局、大町南原簡易郵便局、大町宮田簡易郵便局、矢下簡易郵便局

文化施設

図書館
博物館・史料館
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対外関係

姉妹都市・提携都市

国内

姉妹都市
さらに見る 都市名, 地方 ...

海外

姉妹都市
さらに見る 都市名, 国名 ...

経済

第一次産業

農業

第二次産業

工業

豊かな水と広大な土地を活かした水力発電などにより早期から工業が発達した。工場数では食料関係が多いが、出荷額では窯業や電子にかかわる分野が圧倒的に多い[15] 一般的に窯業とは陶磁器生産のことを指すが、大町市ではレゾナック・ホールディングス(旧 昭和電工)が製造する炭素棒の黒鉛電極のことを言う[16] 水道水源の余剰水や豊富で良質な地下水を有効利用したミネラルウォーターを出荷する各飲料メーカーの製造工場が複数進出している。同じく、良質な地下水を利用した地酒の造り酒屋が3件あり、地ビール工場も新設された。[17]

市内に工場を持つ主な企業
工業ダム

[18]

市内に本社を置く企業

金融機関

本所、社支所、ときわ支所、大町支所、平支所

情報・生活

マスメディア

放送局

中継局

ライフライン

電力

電信

組合

教育

高等学校

県立

中学校

市立

小中学校

小学校

2026年度から大町市立大町北部小学校と大町市大町立南部小学校に再編予定[19]

市立
  • 大町市立大町西小学校
  • 大町市立大町北小学校
  • 大町市立大町東小学校
  • 大町市立大町南小学校

自動車学校

  • 大町自動車教習所

山村留学発祥の地

八坂・美麻地区は山村留学制度の発祥地である。

東京の小学校教師・青木孝安が長野県で夏休みに小中学生対象の教育キャンプを実施したが、

  • 年齢に合わせた無理のない活動
  • 地域住民の指導・協力のもと山村の生活文化をじっくり体験することを重視

するなど当時としては画期的なプログラムが参加者に好評で、長期滞在を希望する声が上がったことからスタートした。

八坂・美麻地区で共用している山村留学センターと地区ごとの山村農家を併用する方式で行われている。

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交通

要約
視点
Thumb
信濃大町駅

鉄道

鉄道路線

東日本旅客鉄道(JR東日本)
かつては簗場駅 - 南神城駅間にヤナバスキー場前駅があった。

バス

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扇沢駅

関電トンネル電気バス(旧トロリーバス)

関西電力

路線バス

信濃大町駅を起点に市内多方面に運行している。

池田町方面から市境付近にある正科バス停まで運行しており大町市民バスと乗り継ぐことができる時間帯もある。

    • 信濃大町周遊バス ぐるりん号(季節運行)

ANAホリデイ・インリゾー信濃大町くろよん - 大町温泉郷 - 信濃大町駅 - 市立大町山岳博物館 - 塩の道ちょうじゃや流鏑馬会館 - 国営アルプスあづみの公園(大町・松川地区) サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場 - 安曇野ちひろ美術館 - ラ・カスタ ナチュラルヒーリングガーデン - 仁科神明宮 - 信濃大町駅 - 大町温泉郷 - ANAホリデイ・インリゾー信濃大町くろよん

高速バス

タクシー

タクシーの営業区域北アルプスあづみの交通圏で、安曇野市北安曇郡東筑摩郡北部などと同じエリアとなっている。

  • 乗合タクシー

栂池高原信州まつもと空港を結ぶシャトル便(予約制)が大町温泉郷信濃大町駅から利用可能である。

道路

高速道路

2021年現在、市内に高速道路地域高規格道路は通っていない。最寄ICは長野道安曇野インターチェンジ上信越道長野インターチェンジなど。
地域高規格道路
市内では高瀬川右岸堤防道路の長野県道306号を活用し、上一北交差点付近から木崎湖トンネル付近まで新設区間となる予定である。新設区間は途中にインターチェンジは中間4ヶ所計画されている。
有料道路

国道

県道

道の駅

道の駅

観光

名所・旧跡

主な城郭
主な神社
主な寺院
街道

観光スポット

宿泊施設

文化・名物

名産・特産

登山

大町登山案内者組合

「大町登山案内者組合」は1917年(大正6年)6月、日本初の登山ガイド組織。発足100周年を迎える。 旅館「対山館(たいざんかん)」の経営者百瀬慎太郎(1894年 - 1949年)が質の高い案内人を安定的に提供するため、地元の猟師ら山で働く人を中心に22人をガイドとしてまとめた。定額料金を導入したり、心得や規約を作ったりし、資質の向上に努め、針ノ木小屋建設など針ノ木岳周辺の環境整備にも尽力。こういった活動は模範となり、各地に同様の組合ができた。 百瀬は対山館を訪れる著名な登山家らと交流する中で、新しい海外の登山文化などを取り入れていた。組合の拠点だった対山館はサロンのような山の情報の交流・発信場になり、近代登山の発達に影響を与えた。[20]

出身関連著名人

作品

大町市を舞台とした作品

小説

アニメ

脚注

関連項目

外部リンク

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