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難破船 (曲)

加藤登紀子の楽曲 ウィキペディアから

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難破船」(なんぱせん)は、1984年加藤登紀子が発表した楽曲。1987年中森明菜がカバーし、19枚目のシングルとしてリリースした。

概要 「難破船」, 加藤登紀子の楽曲 ...

概要

1984年12月1日ポリドールより発売された、加藤登紀子のスタジオ・アルバム『最後のダンスパーティ』 (LP: 28MX-1196, CD: H33P-20002)に収録された。同曲は加藤から中森明菜に提供され、1987年9月30日に、19枚目のシングルとしてリリースした(ワーナー・パイオニア / リプリーズ・レコード,EP: L-1755)。

背景

「難破船」は、加藤が作詞と作曲を手掛け、自身が歌唱した楽曲で、ムーンライダーズ白井良明が編曲を担当し、同メンバーの武川雅寛によりストリングス・アレンジが施された[1][2][3]。この楽曲は、アレンジを手掛けた白井プロデュースによるスタジオ・アルバム『最後のダンスパーティ』の収録曲として発表された[2][4][5]。「難破船」を含むこのアルバムのレコーディングは1984年秋に行われ、同年12月1日にポリドールより、LP (28MX-1196)とCD (H33P-20002)の2形態でこのアルバムは発売された[2][4]。加藤のこの楽曲は自身の複数のアルバムに収録された。その後加藤は中森明菜にこの楽曲を提供、1987年9月30日に中森のシングルとしてリリースされた[6][7]。1991年11月には『TOKIKO SONGS』の収録曲として「難破船」を新録音し、2001年11月には『MY BEST ALBUM Tokiko Today』にてこの楽曲を新たにセルフカバーした[8][9]。2010年4月21日には、スペシャル・アルバム『iTunes Originals: 加藤登紀子』をiTunes限定でリリースし、加藤が中森に楽曲提供した「難破船」についてのインタビューも収められた[5][10]

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収録曲

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中森明菜による歌唱盤

要約
視点
概要 「難破船」, 中森明菜 の シングル ...

1987年9月30日に、中森明菜の19枚目のシングルとして「難破船」がリリースされた[20][7]

加藤登紀子からの既存曲の提供で[6][21][20]、加藤は中森に楽曲のテープを送り、「明菜ちゃんに歌わせたい」と切望したという[14][20]。加藤は中森の22歳の誕生日祝いがテレビ番組で放映されているのを見て、この楽曲のシーンと中森の雰囲気がぴったりであると思い、加藤は中森に「しばらくこの歌を歌うのを止めるから、あなたが歌ったほうがいい」と、楽曲を送ったと明かしている[22]

編曲は若草恵が担当した[23]。中森は同年末に行われた『第38回NHK紅白歌合戦』でもこの楽曲を歌唱した[24]。本曲は後の中森の作品でも新録され、1995年12月にリリースしたベスト・アルバムtrue album akina 95 best』と、2007年3月にリリースしたベスト・アルバム『バラード・ベスト 〜25th Anniversary Selection〜』にそれぞれ収録された[25][26][23]

B面として発表された「恋路」は、来生えつこ作詞、林哲司作曲、萩田光雄による編曲で、中森の初期作品から馴染みのある作家陣となった[23][20]

批評

『CDジャーナル』は「難破船」について、「ロマンティシズムあふれる逸品」であり、なだらかな弦楽奏が劇的に高まっていく楽曲と指摘した上で、中森の低音部を発揮させた歌唱が伝わり、典雅の極みであると批評した[21]

チャート成績

この楽曲は、TBS系音楽番組ザ・ベストテン』では1987年10月22日から1987年11月19日の5週連続で最高順位1位を記録し、1987年度の年間ベストテンでは、第7位を記録した[27]オリコン週間シングルチャートでは、1987年10月12日付で初登場・最高順位ともに1位を記録した[7]。同チャートの100位以内においては、計19週に渡ってランクインしている[7]。また、1987年度のオリコン年間シングルチャートでは、6位を記録した[7]。トータルセールスでは、1987年のオリコン年間シングルチャートで2位を記録した「TANGO NOIR」を上回っている[7]

収録曲

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規格

クレジット

収録アルバム

難破船
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その他のアーティストによるカバー

  • 女優の桃井かおりが、1993年10月21日に発表したカバー・アルバム『MORE STANDARD』でカバーした[34]
  • 歌手の華原朋美が、2014年10月1日に発表したカバー・アルバム『MEMORIES 2 -Kahara All Time Covers-』でカバー。映画『喰女-クイメ-』のイメージソングとしても使用された。
  • 香港の歌手のヨリンダ・ヤンが、1988年に発表したアルバム『無伴的舞』で広東語詞でカバーした。
  • 香港の歌手のアニタ・ムイが、1988年に発表したアルバム『夢裡共酔』で広東語詞で「無人願愛我」としてカバー。映画『猟鷹計画』の主題歌としても使用された。
  • 歌手の島津亜矢が、2017年9月20日に発表したカバーアルバム『SINGER 4』でカバーした。
  • 歌手の中孝介が、2019年4月10日に発表したアルバム『愛者 ~Kanasha~』でカバーした。
  • ものまねシンガー荒牧陽子が、2019年11月15日に発表したカバー・アルバム『リスペクト!~私が昭和を歌ったらこんな感じ!~』でカバーした。
  • 歌手のMs.OOJAが、2020年8月26日に発表したカバーアルバム『流しのOOJA 〜VINTAGE SONG COVERS〜』でカバーした。
  • 歌手のおかゆが、2021年2月10日に発表したカバーアルバム『おかゆウタ ~カバーソングス~』でカバーした。
  • クレイジーケンバンドが、2021年9月8日に発表したカバーアルバム『好きなんだよ』でカバーした。
  • 歌手の坂本冬美が、2021年10月27日に発表したカバーアルバム『Love Emotion』でカバーした。
  • 声優の雨宮天が、2023年6月21日に発表したカバーアルバム『COVERSⅡ -Sora Amamiya favorite songs-』でカバーした。
  • 2023年-水月ひかり(CV:礒部花凜)配信シングル。
  • 歌手の中島美嘉が、2025年5月1日に発売予定のトリビュートアルバム『中森明菜 Tribute Album “明響”』でカバーする。
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参照

外部リンク

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