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魔法ワールド
アメリカのメディア・フランチャイズ ウィキペディアから
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魔法ワールド(まほうワールド、英語: Wizarding World(ウィザーディング・ワールド))とは、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズを原作とした映画シリーズを含む一連の作品群(ファンタジー・メディア・フランチャイズ)、及びその世界観(シェアード・ユニバ―ス)[1]。
映画は2000年から製作されており、これまでに「ハリー・ポッター」シリーズが8作、「ファンタスティック・ビースト」シリーズが3作が公開されており、後者今後数年間でさらに多くの映画が製作される予定。これらの作品は、ワーナー・ブラザースが所有・配給しており、さらに2作品が制作されている。シリーズ全体の世界興行収入は92億ドルを超え、マーベル・シネマティック・ユニバース、スター・ウォーズに次ぐ歴代3位の興行収入を記録している。
このフランチャイズには、舞台作品、電子出版物、ビデオゲームレーベル、世界各地のユニバーサル・パークス&リゾーツにあるアトラクション「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」などが含まれる。
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概要
デヴィッド・ハイマンと彼の会社であるヘイデイ・フィルムズは、「魔法ワールド」シリーズの全作品を製作している。クリス・コロンバスとマーク・ラドクリフは『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』までの製作を務め、デヴィッド・バロンは2007年の『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』から2011年の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』までの作品を製作を務め、ローリングはハリー・ポッターシリーズの最後の2作品の製作を務めた。ヘイマン、ローリング、スティーヴ・クローヴス、ライオネル・ウィグラムは、『ファンタスティック・ビースト』シリーズの2作品の製作を務めている。映画は複数の個人が脚本と監督を担当し、大規模な、しばしばアンサンブルのキャストを起用している。ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、トム・フェルトン、マイケル・ガンボン、レイフ・ファインズ、アラン・リックマン、マギー・スミス、ヘレナ・ボナム=カーター、ゲイリー・オールドマン、エディ・レッドメイン、キャサリン・ウォーターストン、アリソン・スドル、ダン・フォグラー、ジョニー・デップなど、多くの俳優が多数の映画に出演している。また、各作品のサウンドトラックアルバムも発売されている。
魔法ワールドの第1作目は『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001年)で、その後、2002年の『ハリー・ポッターと秘密の部屋』から、第1作目の公開から約10年後の2011年の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』まで、7本の『ハリー・ポッター』の続編が製作された。『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)は、スピンオフ/前日譚の『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第1作目。続編の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が2018年に公開された。3作の続編が計画されており、3作目は2022年4月15日に公開された。また、HBO Maxで公開される魔法ワールドを舞台にしたドラマシリーズも計画されている。

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ハリー・ポッター映画
要約
視点
→「ハリー・ポッター (映画シリーズ)」も参照

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年)
→詳細は「ハリー・ポッターと賢者の石 (映画)」を参照


1998年10月、ワーナー・ブラザースはデヴィッド・ハイマンによる売り込みのあと、「ハリー・ポッター」シリーズの最初の4作の映画化権を7桁の金額で購入した[2][3]。ワーナー・ブラザースは、ローリングとの契約に際してローリングの希望や考えを聞いた。ローリングが必要とした条件のひとつはイギリス撮影で、すべてのキャストをイギリス人にすることだった[4]。2000年8月8日、ほとんど無名のダニエル・ラドクリフと、新人のルパート・グリント、エマ・ワトソンが、ハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーを演じることに決まった[5]。監督はクリス・コロンバス、脚本はスティーヴ・クローヴスに選ばれた[6]。撮影は、イギリスのリーブスデン・スタジオで2000年9月29日から2001年3月23日まで行なわれた[7]。主要撮影は2000年10月2日にイギリス、ノース・ヨークシャーのゴースランド駅で行なわれた。2001年7月4日に公開予定だったが延期され、2001年11月16日にイギリス、アメリカで公開された。
ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年)
→詳細は「ハリー・ポッターと秘密の部屋 (映画)」を参照
コロンバスとクローヴスはそれぞれ監督と脚本をふたたび務めた[8]。前作の公開から3日後の2001年11月19日、本作の製作が開始された[9]。サリーを始めとするイギリスの各地とリーブスデン・スタジオで撮影が行なわれ[10]、主要撮影は2002年の夏に終わった[10]。映画は10月上旬まで編集された[11]。2002年11月3日にイギリスで初演が行なわれ、11月15日にイギリス 、アメリカで公開された[12]。
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年)
→詳細は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (映画)」を参照
前2作で監督を務めたコロンバスは、3作目の監督を務めないことを決めてていたが[8]、ヘイマンとともにプロデューサーとして残った[13]。ワーナー・ブラザースは、コロンバスの代わりに、カーリー・クーリー、ケネス・ブラナー、そして最終的な監督のアルフォンソ・キュアロンをリストアップした[14]。キュアロンはこれまでの作品を知らなかったため、断るつもりだったが、彼の盟友、ギレルモ・デル・トロが原作を読むことを勧め、原作を読んで感銘を受けたキュアロンは監督になることを決めた[15]。主要撮影は、2003年2月24日から10月までリーブスデン・スタジオで行なわれた[16]。2004年5月23日にニューヨークで初演、5月31日にイギリスで、6月4日にアメリカで公開された[17]。また、シリーズで初めてIMAXシアターで上映された[18]。
ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年)
→詳細は「ハリー・ポッターと炎のゴブレット (映画)」を参照
2003年8月、前作の監督、キュアロンが監督を続投しないと発表したあと、初のイギリス人監督のマイク・ニューウェルが監督に選ばれた。ヘイマンはプロデューサーに戻り、クローヴスはふたたび脚本を書いた[19]。主要撮影は、2004年6月25日に始まり、主要キャストを含むシーンは6月25日にリーブスデン・スタジオで始まった[20]。2005年11月6日にロンドンで初演、11月18日にイギリス、アメリカで公開された[21]。本作は、シリーズで初めてPG-13指定された。
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年)
→詳細は「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (映画)」を参照

ダニエル・ラドクリフは2005年5月に、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、マシュー・ルイス、ボニー・ライトは11月に再演することが確認された[22]。2006年2月、ベラトリックス・レストレンジ役としてキャスティングされたヘレン・マックロリーが彼女の妊娠によって脱落、5月に彼女の代わりとしてヘレナ・ボナム=カーターがキャスティングされた[23]。主要撮影は、2006年2月7日から2006年12月まで行なわれ、5月から2か月間の休みを取ったので、ダニエル・ラドクリフはASレベル、エマ・ワトソンはGCSEテストを受けることができた[24]。2007年6月27日に東京で初演、7月11日にアメリカ、7月12日にイギリスで公開された[25]。
ハリー・ポッターと謎のプリンス(2009年)
→詳細は「ハリー・ポッターと謎のプリンス (映画)」を参照
前作に引き続き、デヴィッド・イェーツが監督を務め、スティーヴ・クローヴスが脚本をふたたび務めた。エマ・ワトソンはふたたび参加することはないとしていたが、ワーナー・ブラザースが彼女の試験の日程に合わせ、撮影スケジュールに変えたことによって参加した[26]。主要撮影は、2007年9月24日から2008年5月17日まで行なわれた[27]。2009年7月6日に東京で初演、7月15日にアメリカ、イギリスで公開された[28]。
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年)
→詳細は「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」を参照
もともとは、2008年に単独作品として公開される予定であったが、細かい描写や設定を削ることは難しく、1作にまとめるのは難しいため二部作に分かれることが発表された。前2作で監督を務めたイェーツと前作で脚本を務めたクローヴスが続投した[29]。シリーズで初めて、原作者のローリングがプロデューサーとしてクレジットされた[30]。製作は2009年1月26日から始まり、主要撮影は2月16日より開始した[31]。2010年11月11日にロンドンのレスター・スクエアで初演、11月19日にイギリス、アメリカで公開された。
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年)
→詳細は「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」を参照
2008年3月、「ハリー・ポッターと死の秘宝」二部作の2作目として発表された。引き続き、イェーツが監督、クローヴスが脚本を務めた[29]。PART1とは、製作中はバック・ツー・バックで1つの作品として扱われた[32]。2010年12月21日、リーブスデン・スタジオで最後の撮影が行なわれ、ハリー・ポッターシリーズ10年の歴史を締めくくった[33]。2Dで撮影されたが、3Dに変換されRealD3DとIMAX3Dとしてシリーズで初めて3D上映された[34]。2011年7月7日にロンドンのトラファルガー広場で初演、ニューヨークのリンカーン・センターで米国初演、7月15日にイギリス、アメリカで公開された[35]。
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ファンタスティック・ビースト映画
要約
視点
→「ファンタスティック・ビーストシリーズ」も参照
『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフとして、「幻の動物とその生息地」の著者であるニュート・スキャマンダーを主人公とする。当初は、三部作として公開予定だったが、五部作に変更された[36]。作中は1926年から1945年が舞台となり[37]、作品ごとに違う都市が舞台となる[38]。
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年)
→詳細は「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」を参照
メインキャスト達(左から)エディ・レッドメイン(ニュート・スキャマンダー)、キャサリン・ウォーターストン、(ティナ・ゴールドスタイン)、ジョニー・デップ(ゲラート・グリンデルバルド)、ジュード・ロウ(アルバス・ダンブルドア)。

2013年9月12日、ワーナー・ブラザースはJ・K・ローリングが「幻の動物とその生息地」の架空の著者、ニュート・スキャマンダーを主人公に「ハリー・ポッター」の70年前を舞台とした映画の脚本を書いていることを発表した。ローリングの脚本デビューと新シリーズの1作目として計画された[39]。ローリングによれば、ワーナー・ブラザースの提案のあと、12日間で脚本の原案を書いた。2014年3月、三部作になり最初の作品がニューヨークが舞台になることが計画された[40]。プロデューサーとして、ハリー・ポッターシリーズからデヴィット・ハイマンとスティーブ・クローブヴスが務めることになった[41]。2015年6月、主人公のニュート・スキャマンダーをエディ・レッドメインが演じることが決まった[42]。主要撮影は、2015年8月17日にリーブスデン・スタジオで始まった[43]。2か月後に撮影はリヴァプールのセント・ジョージ・ホールに移され、1920年代のニューヨークが再現された[44]。2016年10月、シリーズを五部作に変更したことを発表した[45]。2016年11月18日、アメリカ、イギリスで公開された。
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年)
→詳細は「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」を参照
シリーズの2作目として2014年3月に発表された[40]。2016年10月には、イェーツとローリングがふたたび監督、脚本を務めることが分かった。2016年11月には、ジョニー・デップがゲラート・グリンデルバルドとして1作目から引き続き登場することが分かった。また、アルバス・ダンブルドアがふたたび登場することが分かった[46]。2017年4月、ジュード・ロウがダンブルドアを演じることが分かった[47]。舞台はイギリスとパリになる[48]。主要撮影は、2017年7月3日から12月20日までリーブスデン・スタジオで行なわれた[49][50]。2018年11月16日にアメリカ、イギリスで公開した。
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年)
→詳細は「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」を参照
2021年11月12日の公開を予定していたが、2022年7月15日に変更され、2021年9月には、2022年4月15日に決定した。舞台はブラジル リオデジャネイロになる。2019年11月、これまで「ハリー・ポッター」作品の脚本家を務めていたスティーブ・クローヴスが共同脚本家としてプロジェクトに参加することが発表された[51]。2020年11月、ジョニー・デップが家庭内暴力関連の名誉毀損訴訟で敗訴した影響で降板し、後任としてマッツ・ミケルセンがキャスティングされた[52]。2020年3月16日に主要撮影を開始する予定だったが、新型コロナウイルスのパンデミックにより、9月20日から開始され、2021年2月末に終了した[53]。2022年4月15日にアメリカで公開。
舞台劇
→詳細は「ハリー・ポッターと呪いの子」を参照

2013年12月、J・K・ローリングは、ハリー・ポッターを題材にした舞台を制作していることを発表し[54]、2015年6月には正式に『ハリー・ポッターと呪いの子』(Harry Potter and the Cursed Child)というタイトルが付けられた[55]。2部構成のウェスト・エンドの舞台は、イギリスの劇作家ジャック・ソーンが執筆し、ソーン、ジョン・ティファニー、ローリングによるオリジナルストーリーに基づいている。演出はティファニー、振付はスティーヴン・ホゲット、セットデザインはクリスティン・ジョーンズ、衣装デザインはカトリーナ・リンゼイ、照明デザインはニール・オースティン、音楽はイモージェン・ヒープ、音響デザインはガレス・フライが担当している。物語は『死の秘宝』の出来事から19年後に始まり、現在は魔法省の職員であるハリー・ポッターと、ホグワーツへの入学を控えた次男のアルバス・セブルス・ポッターが描かれている。2015年12月20日、ジェイミー・パーカー、ノマ・ドゥメズウェニ、ポール・ソーンリーがそれぞれハリー・ポッター、ハーマイオニー・グレンジャー、ロン・ウィーズリーを演じることが発表された。劇は2016年6月7日にロンドンのパレス・シアターでプレビューデビューし、7月30日に正式開演した。 脚本は劇の世界初演の翌日に書籍として発売された。劇はブロードウェイで2018年4月22日にニューヨークのリリック・シアターでリニューアル開演した。パーカー、ドゥメズウェニ、ソーンリーはブロードウェイで役を再演した。
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テレビシリーズ
2021年1月、ワーナー・ブラザーズは、HBO Maxで公開する魔法ワールドを舞台にしたシリーズを計画していると報じられた[56]。
キャストとキャラクター
要約
視点
→詳細は「ハリー・ポッターシリーズの登場人物一覧」を参照
以下は複数の「魔法ワールド」作品に登場するキャラクター
- 濃灰色の空白セル: 存在しないか、確認されていない役
- V: 音声のみの出演
- Y: 幼少期、青年期役での出演
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評価
要約
視点
興行収入
批評
受賞
アカデミー賞
英国アカデミー賞
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その他のメディア
要約
視点
ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター
→詳細は「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」を参照

ユニバーサル・スタジオのテーマパークに作られた『ハリー・ポッター』の世界を再現したアトラクション。ホグワーツ城とホグズミート村などが再現されている。アイランズ・オブ・アドベンチャー、ユニバーサル・スタジオ・フロリダ、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドに設置されている。
ポッターモア
→詳細は「ポッターモア」を参照

2011年6月、ローリングは「ポッターモア」という今後のプロジェクトを告知するウェブサイトを立ち上げた。ここには今後のすべてのハリー・ポッターのプロジェクト、そしてすべての電子ダウンロードが集約されている
2018年7月31日、魔法ワールド公式サイトにて「Pottermore」の日本語版コンテンツが配信された[111]。
ビデオゲーム
ポートキー・ゲームズ
→詳細は「ポートキー・ゲームズ」を参照
ポートキー・ゲームズ(Portkey Games)は、ワーナー・ブラザースによって作られるスマートフォンゲームの新しいレーベル[112]。プレイヤーはJ・K・ローリングの創り出した「魔法ワールド」で魔法と冒険を体験することができる[113]。
書籍
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脚注
外部リンク
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