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PlayStation Home

かつてソニー・コンピュータエンタテインメントが提供していた仮想空間サービス ウィキペディアから

PlayStation Home
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PlayStation Home(プレイステーション ホーム、略: PS Home)は、かつてソニー・コンピュータエンタテインメント(略: SCE)がPlayStation Network (PSN) を通じて提供していたPlayStation 3 (PS3) 向けのメタバース

概要 ジャンル, 対応機種 ...
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概要

アバターを作成して仮想世界にログインして、リアルタイムコミュニケーション、ショッピングが可能な他、自分に割り当てられた部屋の改装、ゲーム等ができる。3次元コンピュータグラフィックスによってTVを通して、まるで窓から外を覗き込んでいるような風景が作られている。

ログインにはPSNのIDが必要。PS3からPSNにサインアップした後にPS3を再起動すると、XMBのPSN列にPS Homeのアイコンが追加されるのでそこから起動する。

初期状態では最低限の機能しかインストールされておらず、ユーザの行動に応じて必要な機能が追加ダウンロードされるSaaS型サービスとなっている。

利用者同士の交流場所であるホームスクエア(最大64人まで接続可能)に始まり、ゲームスペース、シアター、マーケットプレイス、ホームカフェへと繋がる。ゲームスペースではボウリングやビリヤードなどが楽しめ、アーケードゲームの筐体に向えばビデオゲームが楽しめる。マーケットプレイスではアバターに着せる服やパーソナルスペースに置く家具などを買う事が出来る。他にシアターでは最新ゲームのトレーラーを見ることができる。

悪質なユーザーについてはPS3を機能的にネットワーク上から切断する事が可能で、その場合サブアカウントも使えなくなる[1]

欧州時間2008年12月11日にクローズドβテストは終了し、全ユーザーに開放された(日本はメンテナンス延長で12日)。日本国外では同日にオープンβを開始とのアナウンスがされ、日本での発表とは異なる。しかし日本版であっても実際にクライアント起動時のタイトル画面にはBETAの表記がある。

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サービス終了

2013年8月30日、アジア諸国での新規コンテンツの配信を終了することが発表された[2]。日本では2013年9月、日本以外のアジア諸国では2014年3月で終了している。さらに、2015年3月末をもって日本及びアジア地域でのサービスを終了することが発表され[3]、2015年3月31日に予定通りサービス終了。4月以降に起動すると終了をアナウンスする表示が出るのみとなった。

アバター

アバターとはHome内での自分の分身にあたり、ジェスチャーによって決まった動きを与えることも可能。ダンスも出来る。

性別規制は無く、ユーザー本人の実際の性別に関係なくアバターの性別を決められる。外見は写実的で、顔についても顔形、色など調整が可能。ただし結果的にどこか西洋風に限定される。体型もある程度調整できる。女性の場合は顔のメイクについても調整可能。さらにショップで入手した服装やリワードアイテムによる着せ替えもできる。これらの外見は自由にいつでも切り替えられる。9パターンのセーブが可能になっており、そのデータをロードして一斉に変更可能。バージョン1.40より、使わない服飾品を格納できる倉庫が追加された。

台詞の入力はソフトキーボードおよびキーボードなどの外部入力機器で行う。入力した台詞は吹出しで表示されると共に、テキストウィンドウのログにも保持される。

頭上にはユーザーのオンラインIDが表示されている。オンラインネームではないので注意。表示色は設定で選択でき、吹出しの色にも反映される。フレンドの場合はフレンドマークが付く。このアバターラベルと呼ばれるものは設定で表示の有無が切り替え可能。(ただし表示の有無が反映されるのは自分の画面だけで、他人からは常時見える)

他のユーザーのアバターに接触すると、プロフィールやトロフィーの閲覧、フレンド登録やメッセージの送信が可能。

3分間、無操作の場合は離席中表示になり、その状態で一定時間無操作が続くと自動的にログアウトする。

アバターステータス

バージョン1.40よりステータス表示が追加された。これにより心理的状態や状況などを明示できるようになった。ステータスの状態によっては表情や立っている時のアニメーションに変化を与えるものもある。

  • なし
  • 楽しい
  • 悲しい
  • 怒っている
  • 分からない
  • 取り込み中
  • 助けて欲しい
  • チャットがしたい
  • ゲームがしたい

チャット

アバター同士で会話が出来るようになっていて、文字入力によるものとマイクを使ったボイスチャットの二通りが可能になっている。文字入力の場合はチャットログだけでなく吹き出しでも表示される。

チャットチャンネルが3つ有りそれぞれメッセージが聞こえる(届く)範囲が決まっている。

  • トーク
同じラウンジのすぐ近くの人達に聞こえる。パーソナルスペースやクラブハウス以外はボイスチャット非対応。文字色は白。
  • グループ
同じグループに属する人達に聞こえる。ラウンジや距離関係なし。文字色は薄紫。
  • クラブ
同じクラブに属する人達に聞こえる。ラウンジや距離関係なし。文字色は緑。
  • プライベート
指定したIDのみに聞こえる。ラウンジや距離関係なし。文字色は赤紫。
  • アクティビティ
同じミニゲームの参加者に聞こえる。このチャンネルが使えるのは一部の多人数参加ゲームのみ。距離に関係なし。文字は橙色。

グループ

グループとはバージョン1.40から追加された、最大8人までのプレイヤー集団。特定集団というよりは一時的な集まりに近い。ログアウトするか解散するまで保持される。グループには同時に1つまで参加できる。

グループリーダー

最初に他人を勧誘してグループを作った人がリーダーになる。王冠のアイコンがアバターラベルに付く。

グループリーダーはメンバーをグループから削除したり、メンバーにリーダーを移譲させることが出来る。 グループリーダーがログアウトした時は残るメンバーの誰かにリーダーが自動的に移る。

パーソナルスペース

要約
視点

ユーザーごとに割り当てられている個室。手持ちの家具を自由に配置できる。フレンドを招待することも可能。「ベーシック」タイプが無償で割り当てられるが、別荘を購入することもできる。

デフォルトになっているものがホームスクエアにあるパーソナルスペースの建物入り口から入った時に選択される。

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ラウンジ

要約
視点

ラウンジとは空間単位の名称で、Home内には幾つかのラウンジが用意されている。

Homeラウンジ

Homeにおける中心的な公共ラウンジ群。

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特設ラウンジ

ナビゲーター経由で別のラウンジ群に移動できる。また、Home内で独自のラウンジを公開している企業も多数いる。一部ラウンジには年齢制限がかけられており、対象となるラウンジは背景色を変えている。(CEROの基準に倣い12歳以上は、15歳以上は、17歳以上はオレンジ、18歳以上はとする。)すでに公開が終了したラウンジは斜体表記とする。また、EAの全ラウンジは現在一時撤去中。

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グローバルラウンジ

グローバルラウンジでは日本以外の海外Homeユーザーとラウンジが共通となっており、海外ユーザーと触れ合うことができる。なお、テキストチャットは発言したユーザーの言語で表示されるが、簡易チャットでの発言は相手ユーザーの言語に翻訳されて表示される。

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インスタンス

ラウンジ単位で64人という上限を設けて、リアルタイムで同じラウンジを増減させてラウンジ内の混雑回避をしている。

無論、本当に1ラウンジ64人に制限すればアクセスしてくる全員を収容するのは不可能なので、実際には同一のラウンジを必要個数分用意する。このラウンジの複製単位をインスタンスと呼ぶ[8]

このインスタンスは各ラウンジ内の人数によって動的に増減される。またインスタンスを見分ける方法はユーザーには無い。

従って、たとえ同じラウンジに居ても各インスタンスは独立しているので、インスタンス違いで会えない可能性がある。この場合は「フレンドのところに行く」、「フレンドを呼ぶ」コマンドやクラブハウスを使えば同じインスタンスに割り当てられるので、会う事が出来るようになる。

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クラブ

ユーザーがクラブを作ることができる。クラブには専用の個室であるクラブハウス「ベーシック」が与えられ(将来は別売りのプレミアムクラブハウスも提供する予定)、そのクラブのメンバーのみが入室できる。ホームスクエア内にクラブハウスの建物は無く、メニューパッド内のクラブメニューから移動する。

クラブの最大人数は32人。ユーザーは最大5つまで掛け持ちでクラブに参加できる。

課金

クラブ開設者はリーダーとなり、30日毎に500円の開設料が掛かる。なお、開設権購入の自動引き落としは無く、更新期限までに継続手続きと支払いが無ければ自動的に解散となる。ただし、継続の課金については現在は見送られている。クラブの課金形態については引き続き検討し、決定次第課金開始まで90日の猶予を持って公表される。

継続課金の経緯

  • オープンβ開始時
オープンβ開始記念として初回の開設権購入で2009年春まで無料継続。
  • 2009年春
何も発表無く、そのまま無料継続が続行。
  • 2009年6月18日
少なくとも2009年中の継続課金はしない旨発表。
  • 2009年12月4日
2010年3月31日までは継続課金をしない旨発表。
  • 2010年3月29日
継続課金はしばらく行わない旨と継続課金開始決定時の猶予期間の発表。

リーダー、サブリーダー

開設料を支払ったクラブのオーナーは自動的にリーダーに指名される。リーダーになれるのは1つのクラブのみで、それは自分が開設する事ができるのも同時には1つである事も意味する。

リーダーはメンバーからサブリーダーを4名まで指名することが出来る。サブリーダーを辞めるには、リーダーが降格させる必要がある。

リーダーがクラブを辞めるには解散するしか方法が無く、他のユーザーへの譲渡はできない。

クラブへの招待状を送ったり、除名も可能。

クラブハウスにはメッセージボードが置かれていて、リーダーとサブリーダーがメッセージを書き残すことが可能。メッセージは16個まで保持される。クラブハウスから強制退出させる事も可能。リーダーはクラブハウスに家具を設置出来る。

リーダーはブラックリストで特定ユーザーをクラブへの参加禁止にする事が出来る。

クラブ名

正式名称を全角21文字まで、略称(タグ)を半角英数字で8文字まで設定出来る。連続した7つ以上の数字も禁止。

一度使われたクラブ名は将来にわたって重複禁止であり、解散後であっても二度と使う事が出来ない。

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ゲームセッション

ゲーム側が対応していれば、Home内でセッションを組んでオンライン対戦などが出来る。無論、セッションに参加する人全員がそのゲームソフトを持っている必要がある。セッションに対応しているゲームは現在以下の通り。

他にもHome内からゲームの起動が出来るものもある。

リワードアイテム

Home内やゲームの中には、条件達成などでHome用アイテムがもらえる事がある。これを「リワードアイテム」と呼ぶ。リワード (reward) とは報酬、褒美という意味。リワードアイテムは、パーソナルスペースに飾れる物やアバター用の衣装など種類も多岐にわたっており、取得可能期間に制限が設けられるアイテムもある。その他、個別ゲームソフトをプレイする事で手に入るアイテムもある(例:バイオハザード5を1回クリアでアルバート・ウェスカーのサングラスが手に入る 等)。

ナビゲーター

バージョン1.35で、ワールドマップが廃止されてナビゲーターに置き換わった。

ナビゲーターはログイン直後の最初の画面になり、最初に移動するラウンジを選択出来る。またメニューパッドからもナビゲーターに切り替え可能。

移動先のラウンジ選択には以下のカテゴリーが有る。

  • お気に入り
「お気に入り」に登録されているラウンジが表示される。
  • おすすめ
イベント開催中など、Home運営がお薦めとして紹介するラウンジ一覧。内容は定期的に更新。
  • プライベートラウンジ
パーソナルスペースや所属クラブのクラブハウス一覧。
  • パブリックラウンジ
Home内の全てのラウンジ一覧。旧ワールドマップ相当。
  • フレンド
フレンド一覧。フレンドがHomeアクセス中ならば、存在場所が表示される。フレンドが居る所がパーソナルスペースならメッセージ送信可能で、ラウンジなら同じラウンジに移動出来る。

ナビゲーター使用中にラウンジのバックグラウンドダウンロードも可能。お気に入りラウンジの追加、削除も出来る。

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PS Home運営チーム係員

HomeJapan○○というIDで、イベントのサポート等で運営の係員がHomeに実際にアクセスしてくる事がある。IDの○○は数字。外見は統一されており、犬の頭になっている。容姿は「イブの時間劇場版スペシャルトーク」や「照英兄貴のGAME CAMP!! PS Home特別編」を参照。

開発環境

  • Home Development Kitはβテストより前に、既にバージョン1.4となっていた。
  • ナビゲーターを経由してサードパーティーなどのラウンジに移動出来るようになっているため、バーチャルワールド全体の整合性は拡張後も保たれるようになっている(パーソナルスペースやクラブハウスの出入り、ラウンジ群間の行き来等に見られるように必ずしも地理的整合性にはこだわっていない)。
  • Homeサーバー内のスクリプト言語はLuaが採用された。
  • SCEはサードパーティーなどが作成したスクリプトをHomeサーバーに反映する前に事前検証すると表明している。
  • Homeには基本的な物理演算機能が搭載されているため、3Dモデルに対して積み上げるなどといった挙動に対応して積み上がったようにモデルが位置調整されたりするなど自動的にリアルタイムで力学的な動きを見せる。
  • PS3の秘密兵器「Playstation Home」の開発ツールを公開 も参照。

歴史

要約
視点

ソニーの3Dチャットの歴史

  • 1996年:VRMLマルチユーザースイートのCommunity Placeが発売される。
  • 1997年2月6日:Community Placeを利用したさぱりが開始される。
  • 1998年5月12日:Community Placeを利用したPAWが開始される。
  • 2000年12月18日:こみゅー3DがSo-netにより開始される。
  • 2001年3月2日:ソニーマーケティングが、3次元空間で動画をストリーミング再生させられるSpaceStreamを発表。

PlayStation Homeの歴史

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問題

  • β版のサービスが始まって早々、女性アバターに対しセクハラや嫌がらせが一部のユーザーによって行われているということがユーザー報告で分かった。SCEは「いまだにオープンβの段階であるため対策は検討しており、これは直ちに解決しなければならない問題だ」としており、ボイスチャット機能の利用制限や運営への通報機能などが強化された。
  • ユーザーの得たリワードアイテムの一部または全部が、無条件で消失してしまう不具合が存在し、過去複数回に渡り、数多くのユーザーのリワードアイテムが消失した経緯がある。これに対してSCEは2010年10月15日に「ホームリワードが消失しないような対策を施し、また、可能な限り復旧したホームリワードデータを、現状のデータに統合させる」との見解と、今後の更新予定を公示した。
  • PlayStation Homeはラウンジの読み込みでバックグラウンドダウンロードを用いる為、Home起動中はtorneでの録画が実行できない。

脚注

関連項目

外部リンク

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