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サンリオのキャラクター ウィキペディアから
マイメロディ(My Melody)は、日本のサンリオによるキャラクター。1975年にキャラクター開発。主人公のメロディ(Melody)は、ウサギをモチーフに赤ずきん風に擬人化。通称は「マイメロ」。
マイメロディ My Melody | |
---|---|
船橋駅に設置されているちば興銀のコラボATMコーナー | |
モチーフ | ウサギ |
発売年 | 1975年 |
デザイナー |
松本よう子(初代) 小林久美子[1](7代目) |
キャラクター大賞順位 | 1位(第25回・第26回・第29回) |
いちご新聞初見 | 1975年9月15日号(11号)[2] |
愛称 |
メロディちゃん マイメロ |
関連キャラクター |
リズム フラット マイスウィートピアノ クロミ リトルフォレストフェロォ |
出演 |
マイメロディの赤ずきん マイメロディのオオカミさんにきをつけて おねがいマイメロディシリーズ ハローキティのスタンプヴィレッジ |
誕生日 | 1月18日 |
公式サイト | マイメロディプロフィール |
日本ではハローキティと肩を並べるサンリオの人気キャラクターである。ハローキティのシンボリック性の高さに対し、赤ずきんをベースにしているマイメロディはリトルツインスターズと並び、サンリオキャラクターとして数少ない物語性のあるキャラクターである[3][4]。また、日本国外でもグッズ展開が行われている。
1975年にキャラクター開発[5]。第1号グッズの販売は同年末。
当初はハローキティと同様、女子児童向けキャラクターであったが、現在では幅広い世代に人気があり、大人向けのグッズも多数販売されている。
最初期は「赤ずきん」の登場人物(赤ずきん、おばあさん)を動物に置き換えたキャラクターと位置付けられており、「Little Red Riding Hood(赤ずきんちゃん)」と呼ばれていた[6][7][8][2]。1976年に「マイメロディ」と命名され[7]、以後はキャラクター設定において「赤ずきん」との直接な繋がりはあまり無くなり、その分「友達」の動物たちが登場するようになった[6]。なお2000年には「赤ずきんちゃん」時代のグッズの復刻版が発売された。
初期のマイメロディグッズは被っている頭巾が赤いものしかなかったが、1977年にピンクの頭巾を被ったグッズが発売された[9]。その後長らくピンクのものが主流となっていた。
1980年代後半には、洋服を着たマイメロディのグッズが発売された[9]。
マイメロディの人気が低迷していた1980年代後半頃には、誕生当時から継続して発売されていたグッズは菓子類程度しかなかった時期があったが、1996年9月[10]の『いちご新聞』の読者投票企画「サンリオキャラクター大賞」でマイメロディが上位に登場したのを機に、1997年3月[10]に本格的な商品展開を再開。このとき発売されたグッズは赤い頭巾のものであった(ピンクを使用しなかったのは当時人気のハローキティグッズにピンクを基調としたものが多かったため[11]とされている)。1999年にはピンクの頭巾のグッズも発売再開[11]。2000年以後は、赤・ピンク以外にも様々な色の頭巾を被ったグッズが販売されている[9]。
1997年頃から、ハローキティと共に10歳代の女子を中心にブームとなった(ただし、「サンリオキャラクター大賞」で1位を獲得したのは、2010年~2011年と[12]、2014年の3回に留まっている。このうち、2010年は、1998年から続いてきたハローキティの連続1位獲得を12年で止めたものである)[12]。
マイメロディのキャラクターグッズは多くの場合赤やピンクを基調としているが、2001年、青を基調とした「マイメロディ ブルー」が発売された。[13]クロミのキャラクターグッズは多くの場合黒を基調としている。
2004年、サンリオピューロランドの「夜を楽しまナイト!」限定ユニットとして、ウサハナ、マロンクリームと共にウサギユニット「バーニーズ」(Barnies)を結成。松田聖子のカバー曲『赤いスイートピー』をリリースした。マイメロディ名義では他にも『夢見るシャンソン人形』や『オトメロディ』など多くの歌をレコーディングしている。
2010年9月15日、サンリオ創業50周年を記念して商品シリーズ「ゴールデンメモリーズ」を発売し、マイメロディのほか、「ハローキティ」や「パティ&ジミー」や「リトルツインスターズ」の1970年代-1980年代前半のデザインを使用して新規に企画した商品、もしくは当時の商品を模した商品を発売した。マイメロディからは26アイテムが発売された[14]。
生誕40周年を記念して2016年に、バンダイから超合金が[15]、タカラトミーからキュートランスフォーマーのシリーズ[16]としてそれぞれリリースされた。
2019年4月7日より、デジタルラジオ放送TS ONEにて「マイメロディのマイメロセラピー」(後述)のパーソナリティを担当[17]。
※設定は変更されることがある。
テレビアニメ『おねがいマイメロディ』シリーズにおけるマイメロディについては、マイメロディ (おねがいマイメロディ)も参照。
いつもやさしくメロディとリズムくんをかわいがってくれる包容カのあるおとうさん。 ぶどうやいちごを育てている。[27][28]
手芸が大好きでおうちのカーテンやテーブルクロスは、すべておかあさんの手作り。 おとうさんが育てたぶどうやいちごでジャムやケーキを作るのが上手。[27][28]
ちょっぴりやんちゃでかわいい弟。お姉ちゃんっこで、メロディと一緒に遊ぶのが大好き。[27][28]
冒険が大好きで、若いころはいろいろな国を旅したことも。とても寛大な心の持ち主。[27][28]
おとうさんやおかあさんの知らないことも教えてくれるとっても物知りなおばあちゃん。 昔話や童話を聞かせてくれることも。[27][28]
森のことはなんでも知っている。ちょっぴりはにかみやさん。もこもこの前髪と大きなしっぽがチャームポイント。好物はどんぐりで好きな遊びはぶらんこ。特技はみんなでピクニックに行くときに案内役になること。[24]フラットくんと仲良し[27][32]。
力持ちで食いしんぼ。いつでも、みんなを励ましてくれるおおらかな心の持ち主。[27][32]
おもしろい遊びを考えるのが得意。でも、おっちょこちょいで、ときどき失敗をすることも。[27][32]
細かいところまでよく気がまわる。とっても、キレイ好き。[27][32]
水浴びをするのが大好き。みんなのお兄さん的存在。[27][32]
のんびりしていて遊びがあまり上手ではないけど、いつも一生懸命。好物はマロンタルト。好きな遊びはかくれんぼ。特技はみんなの心をいやすこと。[24][30] 誕生日:10月1日[30][36]
控えめな性格だけど、本当はとってもがんばりや。[27][32]
マリーランドのことならなんでも知ってる物知りおじさん。[27][32]
とても心やさしい。 チャームポイントは澄んだ声。好物はさくらんぼ。特技は歌。みんなが悲しいときは歌声でなぐさめ、うれしいときには一緒に喜んであげる。[24][30] 誕生日:4月21日[30]
お花畑への案内役。お花の名前もたくさん知っている。[27][32]
クロミ(Kuromi)、バク(Baku)はテレビアニメ『おねがいマイメロディ』シリーズに登場する、自称メロディのライバルである[37]。
2005年にキャラクター開発。アニメから独立したキャラクターとしてキャラクターグッズが発売され人気を集めているほか、サンリオピューロランドにも登場するなど、幅広い展開が行われている。メイド喫茶とのコラボレーションにより、サンリオのキャラクターとして初めて、秋葉原でのイベント展開も行われている。
2006年6月にはテレビアニメに登場するクロミをリーダーとするレディース「クロミーズ5」(Kuromi's 5)のマスコットホルダーの発売を開始した。クロミーズ5は、ネコのニャンミ(Nyanmi)、イヌのワンミ(Wanmi)、ネズミのチュウミ(Chūmi。「チューミ」とも)、キツネのコンミ(Konmi)とクロミの5人組で構成されている。
『いちご新聞』の読者投票企画「サンリオキャラクター大賞」では第21回(2006年)および第25回(2010年)の1位が歴代最高である。マイメロディのサンリオキャラクター大賞及びキャラクター大賞いちご新聞ランキングの順位は以下の順位表の通り。2012年以降の括弧内は、総合ランキング(サンリオキャラクター大賞)とは別に、いちご新聞に届いた票だけの順位(キャラクター大賞いちご新聞ランキング)である。 「マイメロディ」はサンリオキャラクター大賞の前身である「サンリオキャラクター人気コンテスト」[12]の第1回(1975年)から「赤ずきんちゃん」としてノミネートしている。ちなみに第1回のノミネートは外部版権(オラーシオなど)を含めた10キャラクターで、その結果は「赤ずきんちゃん」は6位であった。因みにトップ3はスヌーピー(1位)、パティ&ジミー(2位)、ハローキティ(3位)であった[12][45]。1998年(第13回)から2002年(第17回)まで5年連続で2位を達成するものの、ハローキティが分厚い壁となりなかなか1位になれなかったが、2010年(第25回)悲願の1位を獲得した[46]。
2013年サンリオキャラクター大賞2位[47]。2013年サンリオキャラクター大賞の特別企画である「これやります宣言」で、「1位になったら東北にお花を植えに行きます」と宣言していたが[48]、中間発表で1位を獲得するも、最終結果でハローキティに逆転され、惜しくも実現とはならなかった。単独で初ノミネートの「マイスウィートピアノ」も「80位以下なら毛刈りされちゃう」と発言していたが、中間発表で15位、最終結果が16位となかなかの好成績であったため、毛を刈られずに済んだ。
2014年では、全100種のキャラクターをA〜Eグループの5グループに分けて1stステージ(予選)が行われ、各グループの上位4種、全20種のキャラクターからファイナルステージ(決戦)が行われ順位が決定されたため、21位以下が存在しない。マイメロディはAグループ、マイ スウィートピアノはDグループ(ともに1stステージ1位通過)にノミネートしていた[49]。また、マイメロディは総合順位は1位だが、ネット投票のみを集計した結果は4位[注釈 4]であった[50]。また、「マイスウィートピアノ」がマイメロディに大きく貢献した理由から「助演キャラクター賞」を受賞した[51]。
2015年は総合順位は5位だが、コラボ部門ではゴーちゃん。とコラボしたマイメロディが1位を獲得したほか、ぷらクマくんとコラボしたマイメロディが5位、東日本放送 ぐりりとコラボしたマイメロディが6位を獲得した[52]。また、今回新設された「キャラクターパフ部門」では得票数2,410票を集め2位を獲得した[53]。
2016年では、サンリオショップからの得票数が最も多かったキャラクターがマイメロディであったため「いちご新聞サンリオショップアワード」を受賞した[54][55] 。また、キャラクターをなでると1票が入る「なでる投票」が実施され、スマートフォン上に表示されたキャラクターを指でなでる「なでる投票」では、「マイメロディ」はなでられた時間が2151時間40分30秒で5位にランクインした[56]。
2019年は総合順位は4位だが、中国では2位を獲得した[57]。また、コラボ部門ではココシエルちゃんとコラボしたマイメロディが5位を獲得したほか、スージー・ズーとコラボしたマイメロディがエントリーした。 また、いちご新聞ランキングが昨年は6位、今年は7位と順位が低下傾向で電話取材したところ、マイメロディ曰く、ラジオのパーソナリティやカフェ、看護師など仕事で大忙しだったとのこと[58]。
2020年は、新型コロナウイルス感染症によるサンリオショップの臨時休業が相次ぎ、サンリオショップ店頭からの投票企画(チップde投票)の実行が困難となった。そのため、サンリオキャラクター大賞終了後の6月12日から30日にかけて、スピンアウト企画の 「チップde投票リターンズ」がサンリオショップ各店舗で開催された[59]。なお、サンリオショップのひとつであるハーモニーランドにおける結果は「マイメロディ」は3位であった[60][注釈 5]。
2021年は総合順位は4位だが、ブラジルでは3位を獲得した[61]。 またハーモニーランドでの「チップde投票」では1位を獲得した[62]。
2022年の総合順位は5位。一方でクロミは3位を獲得しており、2006年以来初めて順位が逆転する結果となった[63]。
年 | 順位 | 年 | 順位 | 年 | 順位 | 年 | 順位 | 年 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1991年 | 2001年 | 2 | 2011年 | 1[64] | 2021年 | 4(4[65]) | |||
1992年 | 2002年 | 2 | 2012年 | 2(3)[66] | 2022年 | 5[63](3[67]) | |||
1993年 | 2003年 | 4 | 2013年 | 2(2) | 2023年 | 6 | |||
1994年 | 2004年 | 4 | 2014年 | 1(2[68])[51][69] | 2024年 | 6 | |||
1995年 | 2005年 | 5 | 2015年 | 5(1[70])[71] | |||||
1986年 | [注釈 6] | 1996年 | 13[72] | 2006年 | 4 | 2016年 | 3(2[73]) | ||
1987年 | 1997年 | 5[12] | 2007年 | 3 | 2017年 | 3(5[74]) | |||
1988年 | 1998年 | 2 | 2008年 | 2 | 2018年 | 5(6[75]) | |||
1989年 | 1999年 | 2 | 2009年 | 3[12] | 2019年 | 4(7[76]) | |||
1990年 | 2000年 | 2 | 2010年 | 1[77] | 2020年 | 4(2[78]) |
2016年よりいちご新聞オリジナル企画で「サブキャラコンテスト」が開催されている。 第1回(2016年)の「サブキャラコンテスト」では「フラットくん」が2位、「めろぉ」[注釈 7]が10位、「りすちゃん」が19位にランキングされた[79]。第2回(2017年)の「サブキャラコンテスト」では「リズムくん」が9位、「ぞうさん」が14位にランキングされた[80]。第3回(2018年)は「りすくん」が19位、「くまくん」が20位にランキングされた[81]。第4回(2019年)は2016年〜2018年までの上位20キャラクター同士の決戦コンテストで、「リズムくん」が12位、「フラットくん」が23位、「ぞうさん」が33位、「くまくん」が54位、「りすちゃん」が56位、「りすくん」は最下位(60位)であった[82]。仕切り直しとなる第5回(2020年)は「リズムくん」が2位、「ゾウさん」が22位にランクインされた[83]。第6回(2021年)は「リズムくん」が8位、「フラットくん」が16位、「ぞうさん」が27位にランクインされた[84]。第7回(2022年)は「リズムくん」が9位、「りすくん」が20位にランクインされた[85]。
1989年、『マイメロディの赤ずきん』としてアニメーション映画化された。1989年7月22日[86]〜9月1日、全国東宝洋画系58館で公開[87]。上映時間27分[注釈 8]。
「サンリオアニメフェスティバル」で『ハローキティのシンデレラ』、『キキとララの青い鳥』と同時上映。マイメロディがグリム童話における赤ずきんの主人公となって演じている。
キャスト
スタッフ
2005年4月3日からテレビ東京系列で放送(制作はその後の作品を含めてテレビ大阪)。本作が放送開始された2005年は、マイメロディの誕生から30周年を迎える節目の年となる[88]。詳細は『おねがいマイメロディ』を参照のこと。
格闘家の北岡悟が本作にちなんだ技を披露するなど、その人気は広範囲に広まり、その好評ぶりから続編も制作された[89]。続編として『おねがいマイメロディ 〜くるくるシャッフル!〜』『おねがいマイメロディ すっきり♪[注釈 9]』『おねがい♪マイメロディ きららっ★』が、テレビ東京系列で2009年3月29日まで放送された。
2012年2月7日、『おねがいマイメロディ 友&愛』のタイトルで『映画ジュエルペット スウィーツダンスプリンセス』の同時上映作品として映画化されることが決定し、同年8月11日に公開[90]。
その他にも、1994年発表のOVA作品「マイメロディのオオカミさんにきをつけて」(リトルツインスターズの「キキとララのパパとママにあいたい」とのカップリング:ISBN 4-387-93232-5 )がある。友達のバースデーパーティーにケーキを届けるメロディーを、オオカミがあの手この手でケーキを横取りしようとする約10分のアクションコメディーアニメである。
キャスト
スタッフ
2019年4月7日より、TS ONEにて「マイメロディのマイメロセラピー」の名前で放送された。
メロディがDJを担当し、ストレス社会に生きる女性たちの心に寄り添い、心の安定をもたらす「マイメロセラピー」を届ける番組。
マリーランドの中の「おんがくの森」から、お友だち(リスナー)から届く悩み相談にメロディからの言葉と音楽を贈る構成となっている。
同局でサンリオキャラクターがパーソナリティを担当する番組は、『めろぉのフレンズソング』に続き2番組目となる[注釈 10]。本番組の第1回放送日である4月7日には、同日放送のめろぉのフレンズ内でメロディからのボイスメッセージによる告知が放送された。[92]。
TS ONEの閉局に伴い2019年9月29日(リピート放送は9月30日)をもって同局での放送を終了[93]。10月1日からはTOKYO FMに移動し、『ホメラニアン』内の1コーナーとして放送開始。2020年3月30日からは19:48からの放送枠に移動。
2020年10月2日からはFM大阪でも毎週金曜日20:55からの5分枠で、TOKYO FMで放送する内容とは別内容で放送開始。
2022年1月17日には番組内で紹介された相談をまとめた書籍が発売された[94]。
2022年6月末の放送をもってTOKYO FM、FM大阪ともに終了した。
2022年10月より「マイメロディとひみつの小部屋」に改名してTOKYO FM『Roomie Roomie!』内にて放送開始。
両局バージョンともマイメロディ出演部分のみ、AuDeeアプリ(放送終了後)及び番組YouTubeチャンネル(毎週金曜日更新)にて配信される。
2013年3月8日にはテレビアニメ『おねがいマイメロディ』シリーズ(第三弾まで)の3年後の設定で、テレビアニメのシリーズ構成を担当した山田隆司によるノベライズ作品『おねがいマイメロディ はいすく〜る』が、2014年4月12日には『おねがいマイメロディ ふぉ〜えば〜』が発売された(両作品ともイラストは宮川知子が担当、PHP研究所・スマッシュ文庫)。その他の小説作品としては、2014年3月15日に『マイメロディ マリーランドの不思議な旅』(作:はせがわみやび、絵:ぴよな、角川つばさ文庫)が発売された。
2014年12月5日に哲学本『論語』を題材にした書物『マイメロディの『論語』 心豊かに生きるための言葉』(朝日新聞出版)が発売された。
2019年12月5日に「マイメロディカフェ」が初の常設店として大阪梅田のHEP FIVE(ヘップファイブ)にオープンした[95]。
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