代々木上原駅
東京都渋谷区西原にある小田急電鉄・東京地下鉄の駅 ウィキペディアから
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代々木上原駅(よよぎうえはらえき)は、東京都渋谷区西原三丁目にある、小田急電鉄・東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。駅番号は小田急電鉄がOH 05、東京メトロがC 01。
代々木上原駅[* 1] | |
---|---|
南口(2012年2月) | |
よよぎうえはら Yoyogi-Uehara[* 2] Yoyogi-uehara[* 3] | |
所在地 | 東京都渋谷区西原三丁目8-5 |
所属事業者 |
小田急電鉄 東京地下鉄(東京メトロ) |
電報略号 |
ヨハ(東京メトロ) (小田急では電報略号は非採用) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗降人員 -統計年度- |
(小田急電鉄)-2023年- [小田急 1]257,017[* 4]人/日 (東京メトロ)-2023年- [メトロ 1]267,748[* 4]人/日 |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)4月1日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■小田急小田原線[* 5] |
駅番号 | OH05 |
キロ程 | 3.5 km(新宿起点) |
所属路線 | ●[1]東京メトロ千代田線[* 5] |
駅番号 | C01[1] |
キロ程 | 24.0 km(北綾瀬起点) |
備考 | 共同使用駅(小田急電鉄管轄駅)[2] |
小田急電鉄の小田原線と、東京メトロの千代田線が乗り入れている。千代田線は当駅が終点であるが、一部列車が当駅を介して小田原線と相互直通運転を行っている。当駅は両社の共同使用駅であり、小田急電鉄の管轄駅である。
小田急電鉄の駅長所在駅であり、「新宿管区代々木上原管内」として、参宮橋駅 - 当駅間を管理している[2]。なお、東京メトロの駅としては、表参道駅務管区明治神宮前地域の被管理駅である[3]。
駅開設当時の「代々幡上原」は、当時の地名(東京府豊多摩郡代々幡村大字上原)に由来するものである。
現在の「代々木上原」は、1932年(昭和7年)10月10日、東京市15区に隣接する5郡82町村の東京市への編入によって、渋谷町、千駄ヶ谷町、代々幡町が合併して東京市渋谷区が成立した際に変更された住所である「東京府東京市渋谷区代々木上原町」から後日変更したものである。
島式ホーム2面4線を有する高架駅。千代田線は内側2線を使用し、上り方面では小田急から千代田線に、下り方面では千代田線から小田急に直通できる設計になっている。
前述の通り、駅管理は小田急が行っているため駅名標は全ホーム小田急仕様であるが、千代田線列車が発着する2・3番ホームは帯色が千代田線ラインカラーである緑色となっている。また、3番ホームのみ東京メトロ仕様の発車標と、車掌が取扱う発車ブザーボタンが設置されている。
東北沢側に千代田線折返しのための引き上げ線が2線ある。2016年(平成28年)3月26日よりJR東日本車両(E233系)による小田急線乗入が開始された(同時に小田急車両もJR線乗入開始)が[14][注釈 1]、かつて千代田線に乗入れていたJR東日本209系や207系、203系はそれ以降も小田急線への乗入れが出来ないため、この引き上げ線を使って必ず当駅で折返していた。かつて、特急ロマンスカー「あさぎり」号にJR東海371系が運用されていた頃は、私鉄の駅ながらJR東日本車両とJR東海車両がホームを挟んで並ぶことがあった。また、小田急4000形にも小田急に乗り入れない代々木上原止まりの運用が多くあり、その場合もこの留置線を使う。
当駅の代々木公園寄りの高架下には「代々木技術区」の事務所があり、中通路を挟んだ左右に各技術区の事務所があるほか、地上から高架線への階段と荷物用リフトが設けられている[15]。現在は千代田線工務区代々木分室、千代田線電機区代々木分室、千代田線信通区代々木分室が配置されている[3]。東北沢寄りの高架下には、千代田線の車掌・運転士が所属する代々木車掌事務室、代々木運転事務室(ほかに綾瀬駅に綾瀬車掌事務室・綾瀬運転事務室がある)が配置されている[3]。
また、小田原線は当駅から西隣の東北沢駅までは複々線になっており、東北沢まで電留線を含めて6本の線路が平行していたが、当駅 - 梅ヶ丘駅間地下化複々線化工事のため急行線使用を休止し、暫定的に緩行線のみで運行していた。2013年(平成25年)3月23日の地下化後は急行線のみで運行していたが[16]、工事が2018年(平成30年)3月3日に完成したため緩行線使用を再開し、複々線に戻った[13]。当駅 - 東北沢駅間は、工事進捗に伴い、北側より列挙すると、以下のように使用する線路を変更している(この他、2009年(平成21年)から地下化の間に5回線路を変更している)。
工事前 | 工事開始当初 | 2006年7月頃 | 2008年3月頃 | 地下化直前 | 地下化後 | 工事後 |
---|---|---|---|---|---|---|
小田急小田原線上り線(緩行線) | 小田急小田原線上り線 | 工事のため休止(トンネル建設) | 小田急小田原線仮上り線 | 工事のため休止 | 小田急小田原線上り線 | 小田急小田原線上り線(急行線) |
小田急小田原線上り線(急行線) | 工事のため休止 | 工事のため休止(トンネル建設) | 小田急小田原線上り線 | 工事のため休止 | 小田急小田原線上り線(緩行線) | |
東京メトロ千代田線電留線(山側) | 東京メトロ千代田線電留線 | 小田急小田原線仮上り線 | 工事のため休止 | 東京メトロ千代田線電留線 | ||
東京メトロ千代田線電留線(海側) | 東京メトロ千代田線仮電留線 | |||||
小田急小田原線下り線(急行線) | 工事のため休止 | 小田急小田原線下り線 | 工事のため休止 | 小田急小田原線下り線(緩行線) | ||
小田急小田原線下り線(緩行線) | 小田急小田原線下り線 | 工事のため休止 | 小田急小田原線下り線 | 小田急小田原線下り線(急行線) |
(出典:東京メトロ:構内図)
当駅 - 東北沢駅間は工事区間のため揺れる区間があった。
各ホームに階段が2か所ずつ計4か所あり、小田急10両編成6・8号車付近となる。エスカレーターは駅構内には存在しない(改札外には存在する)。各ホームにエレベーターが1か所ずつ計2か所あり、小田急10両編成7号車付近となる。
売店は、3・4番ホームに東京メトロ系のものがある。かつては1・2番ホームに小田急系売店があったが2018年(平成30年)に廃止され、2020年(令和2年)2月時点では自販機スペースとなっている。
ホームドアは千代田線ホームで2019年(令和元年)10月12日、小田急線ホームで2020年(令和2年)3月22日の初電から使用開始した。
近年の1日平均乗降人員の推移は以下の通り。
年度 | 小田急電鉄 | 小田原線 千代田線 直通人員 |
営団 / 東京メトロ | ||
---|---|---|---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
増加率 | 1日平均 乗降人員 |
増加率 | ||
1928年(昭和 | 3年)2,168 | 未直通 | 未開業 | ||
1930年(昭和 | 5年)3,315 | ||||
1935年(昭和10年) | 3,545 | ||||
1940年(昭和15年) | 5,696 | ||||
1946年(昭和21年) | 6,314 | ||||
1950年(昭和25年) | 9,978 | ||||
1955年(昭和30年) | 12,794 | ||||
1960年(昭和35年) | 17,131 | ||||
1965年(昭和40年) | 18,087 | ||||
1970年(昭和45年) | 18,479 | ||||
1972年(昭和47年) | 18,250 | ||||
1975年(昭和50年) | 15,802 | ||||
1977年(昭和52年) | 14,660 | ||||
1978年(昭和53年) | [備考 1]91,593 | ||||
1980年(昭和55年) | 131,490 | 117,517 | |||
1985年(昭和60年) | 161,274 | 168,675 | |||
1990年(平成 | 2年)175,583 | 185,306 | |||
1991年(平成 | 3年)185,506 | 0.1% | |||
1992年(平成 | 4年)174,943 | 181,626 | −2.1% | ||
1993年(平成 | 5年)179,146 | −1.4% | |||
1994年(平成 | 6年)175,794 | −1.9% | |||
1995年(平成 | 7年)163,205 | 173,066 | −1.6% | ||
1996年(平成 | 8年)171,693 | −0.8% | |||
1997年(平成 | 9年)170,437 | −0.7% | |||
1998年(平成10年) | 171,592 | 0.7% | |||
1999年(平成11年) | 171,092 | −0.3% | |||
2000年(平成12年) | 171,288 | 170,886 | −0.1% | ||
2001年(平成13年) | 174,478 | 2.1% | |||
2002年(平成14年) | 176,411 | 138,219 | 177,139 | 1.5% | |
2003年(平成15年) | 178,237 | 1.0% | 140,053 | 176,548 | −0.3% |
2004年(平成16年) | 175,404 | −1.6% | 142,556 | 175,563 | −0.6% |
2005年(平成17年) | 182,257 | 3.9% | 149,165 | 182,036 | 3.7% |
2006年(平成18年) | 192,704 | 5.7% | 158,952 | 193,793 | 6.5% |
2007年(平成19年) | 214,530 | 11.3% | 179,270 | 220,239 | 13.6% |
2008年(平成20年) | 223,176 | 4.0% | 191,218 | 225,348 | 2.3% |
2009年(平成21年) | 224,465 | 0.6% | 194,403 | 228,994 | 1.6% |
2010年(平成22年) | 224,032 | −0.2% | 195,130 | 227,020 | −0.9% |
2011年(平成23年) | 222,249 | −0.8% | 193,068 | 225,658 | −0.6% |
2012年(平成24年) | 230,242 | 3.6% | 200,186 | 234,945 | 4.1% |
2013年(平成25年) | 240,639 | 4.5% | 209,814 | 246,749 | 5.0% |
2014年(平成26年) | 243,222 | 1.1% | 212,507 | 250,439 | 1.5% |
2015年(平成27年) | 251,439 | 3.4% | 220,103 | 259,259 | 3.5% |
2016年(平成28年) | 255,378 | 1.6% | 223,172 | 268,742 | 3.7% |
2017年(平成29年) | 262,708 | 2.9% | 230,123 | 278,836 | 3.8% |
2018年(平成30年) | 276,210 | 5.1% | 242,246 | 292,774 | 5.0% |
2019年(令和元年) | 283,238 | 2.5% | 249,333 | 301,234 | 2.9% |
2020年(令和 | 2年)190,176 | −32.9% | [メトロ 2]199,709 | −33.7% | |
2021年(令和 | 3年)[小田急 2]207,581 | 9.2% | [メトロ 3]215,269 | 7.8% | |
2022年(令和 | 4年)[小田急 3]237,023 | 14.2% | [メトロ 4]245,740 | 14.2% | |
2023年(令和 | 5年)[小田急 1]257,017 | 8.4% | [メトロ 1]267,748 | 9.0% |
年度 | 小田急電鉄 | 営団 | 出典 |
---|---|---|---|
1956年(昭和31年) | 6,904 | 未 開 業 |
[東京都統計 1] |
1957年(昭和32年) | 7,245 | [東京都統計 2] | |
1958年(昭和33年) | 7,684 | [東京都統計 3] | |
1959年(昭和34年) | 7,843 | [東京都統計 4] | |
1960年(昭和35年) | 8,358 | [東京都統計 5] | |
1961年(昭和36年) | 8,662 | [東京都統計 6] | |
1962年(昭和37年) | 8,911 | [東京都統計 7] | |
1963年(昭和38年) | 8,868 | [東京都統計 8] | |
1964年(昭和39年) | 8,856 | [東京都統計 9] | |
1965年(昭和40年) | 8,857 | [東京都統計 10] | |
1966年(昭和41年) | 8,863 | [東京都統計 11] | |
1967年(昭和42年) | 8,916 | [東京都統計 12] | |
1968年(昭和43年) | 9,019 | [東京都統計 13] | |
1969年(昭和44年) | 9,021 | [東京都統計 14] | |
1970年(昭和45年) | 8,918 | [東京都統計 15] | |
1971年(昭和46年) | 9,049 | [東京都統計 16] | |
1972年(昭和47年) | 8,740 | [東京都統計 17] | |
1973年(昭和48年) | 8,055 | [東京都統計 18] | |
1974年(昭和49年) | 8,288 | [東京都統計 19] | |
1975年(昭和50年) | 7,495 | [東京都統計 20] | |
1976年(昭和51年) | 6,471 | [東京都統計 21] | |
1977年(昭和52年) | [備考 1]6,288 | [備考 3] | [東京都統計 22] |
1978年(昭和53年) | 43,312 | 46,159 | [東京都統計 23] |
1979年(昭和54年) | 54,402 | 59,314 | [東京都統計 24] |
1980年(昭和55年) | 58,693 | 64,071 | [東京都統計 25] |
1981年(昭和56年) | 62,901 | 68,904 | [東京都統計 26] |
1982年(昭和57年) | 66,351 | 73,060 | [東京都統計 27] |
1983年(昭和58年) | 69,443 | 76,986 | [東京都統計 28] |
1984年(昭和59年) | 72,934 | 80,222 | [東京都統計 29] |
1985年(昭和60年) | 75,899 | 83,978 | [東京都統計 30] |
1986年(昭和61年) | 79,115 | 87,847 | [東京都統計 31] |
1987年(昭和62年) | 80,298 | 91,667 | [東京都統計 32] |
1988年(昭和63年) | 80,918 | 93,129 | [東京都統計 33] |
1989年(平成元年) | 81,118 | 92,723 | [東京都統計 34] |
1990年(平成 | 2年)81,871 | 92,529 | [東京都統計 35] |
1991年(平成 | 3年)81,262 | 91,984 | [東京都統計 36] |
1992年(平成 | 4年)80,104 | 90,556 | [東京都統計 37] |
1993年(平成 | 5年)78,274 | 88,833 | [東京都統計 38] |
1994年(平成 | 6年)76,575 | 87,334 | [東京都統計 39] |
1995年(平成 | 7年)75,055 | 86,087 | [東京都統計 40] |
1996年(平成 | 8年)74,641 | 85,501 | [東京都統計 41] |
1997年(平成 | 9年)74,027 | 85,329 | [東京都統計 42] |
1998年(平成10年) | 73,940 | 86,148 | [東京都統計 43] |
1999年(平成11年) | 74,216 | 85,694 | [東京都統計 44] |
2000年(平成12年) | 74,677 | 86,216 | [東京都統計 45] |
近年の1日平均乗車人員は下表の通り。
年度 | 小田急電鉄 | 営団 / 東京メトロ | 出典 |
---|---|---|---|
2001年(平成13年) | 76,904 | 87,937 | [東京都統計 46] |
2002年(平成14年) | 78,501 | 89,266 | [東京都統計 47] |
2003年(平成15年) | 80,459 | 90,232 | [東京都統計 48] |
2004年(平成16年) | 81,995 | 90,490 | [東京都統計 49] |
2005年(平成17年) | 85,449 | 93,918 | [東京都統計 50] |
2006年(平成18年) | 90,685 | 99,874 | [東京都統計 51] |
2007年(平成19年) | 101,347 | 112,825 | [東京都統計 52] |
2008年(平成20年) | 106,425 | 116,318 | [東京都統計 53] |
2009年(平成21年) | 107,668 | 116,953 | [東京都統計 54] |
2010年(平成22年) | 107,468 | 116,860 | [東京都統計 55] |
2011年(平成23年) | 106,749 | 115,885 | [東京都統計 56] |
2012年(平成24年) | 110,726 | 120,633 | [東京都統計 57] |
2013年(平成25年) | 115,888 | 126,758 | [東京都統計 58] |
2014年(平成26年) | 117,138 | 129,133 | [東京都統計 59] |
2015年(平成27年) | 121,251 | 133,577 | [東京都統計 60] |
2016年(平成28年) | 123,249 | 138,403 | [東京都統計 61] |
2017年(平成29年) | 126,984 | 143,411 | [東京都統計 62] |
2018年(平成30年) | 133,904 | 150,288 | [東京都統計 63] |
2019年(令和元年) | 154,383 | 137,566 | [東京都統計 64] |
2020年(令和2年) | 92,904 | [東京都統計 65] | |
2021年(令和3年) | 110,170 |
ホーム下にあるacorde(アコルデ)代々木上原は耐震補強のためのリニューアル工事を実施した。2009年(平成21年)2月26日に文教堂書店やサンマルクカフェ、なか卯などの一部店舗がオープンし、改札側は2011年(平成23年)6月23日にリニューアルオープンした。
駅近くの井の頭通りに「代々木上原駅」停留所があり、京王バス路線が発着する。
2010年(平成22年)7月1日より渋谷区コミュニティバス「ハチ公バス」が乗入れ、西原児童遊園地付近に乗り場が設置されている。
2008年(平成20年)3月15日より、特急ロマンスカー(60000形 MSE)による千代田線・有楽町線への直通運転を開始した。当駅には乗務員交代のために運転停車するが、乗客の乗降は行わない。また、東京メトロ線内のみの乗車はできない。詳しくは小田急ロマンスカーを参照。
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