Loading AI tools
名古屋の私立大学 ウィキペディアから
南山大学(なんざんだいがく、英語: Nanzan University)は、愛知県名古屋市昭和区山里町18番地に本部を置く日本の私立大学。1946年創立、1949年大学設置。
キリスト教のカトリック修道会神言会が開設し、現在は学校法人南山学園が経営する大学である。日本のカトリック教会系大学である。アメリカ合衆国のジョージタウン大学、ノートルダム大学、イギリスのエディンバラ大学、マンチェスター大学、オーストラリアのオーストラリア国立大学、韓国の延世大学、台湾の輔仁大学、香港の香港中文大学など世界の126大学と協定を結んでいる[1]。
南山大学の起源は、明治末期に来日した神言会ドイツ人宣教師ヨゼフ・ライネルスが1932年に設立した旧制南山中学校に始まり、1946年に設立された旧制南山外国語専門学校を経て、1949年に南山大学となる。1995年に修道会を通して兄弟関係にあった名古屋聖霊短期大学を併合。
2024年(令和6年)時点で、大学に8学部、大学院に6研究科を設置する総合大学となっている[2]。
南山大学において、神言会士やカトリック信者の教員は少なくはないが、カトリックとほぼ無縁の生活を送る学生や教員も多い。ただし、キリスト教学科の学生でなくても、聖書やキリスト教に関して信仰や理解を深めたり、教会などで祈りを捧げたりすることは可能である。日本国外からの留学生も宗教に関わらず、キリスト教他派教徒、仏教徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒など多様性に富んでいる。南山大学の教員は、カトリック信徒もしくはキリスト者であることは要件とされていない。
「THE世界大学ランキング日本版2023」(2023年度版から「THE 日本大学ランキング」へ改称)では、日本の271大学中、同点56位(関西外国語大学と同順位)にランクインしている[3]。これは、私立大学としては同点17位にあたる。
南山大学は、中部地区を含む西日本で唯一のカトリック総合大学で「キリスト教世界観に基づく学校教育を行う」をその建学の理念とし、この建学理念に具体的な方向性を与える為に、本学は「Hominis Dignitati(人間の尊厳のために)」という教育モットーを掲げている。
キリスト教では、人間は神に創造されたものとして侵すことのできない「尊厳」つまり人間としてのかけがえのない価値や権利を持っている、と教えられる。 このような人間の尊厳をしっかりと把握し、これを尊重しつつ生きていく人間になるように、という願いが込められているのである。
国際的な校風を標榜しており、留学生の誘致にも積極的で、多数の外国人学生が在籍している。
同じカトリック系大学である上智大学とは姉妹校関係にあり、1960年6月より、体育会系を中心として年に一度「上智大学・南山大学総合対抗運動競技大会」(上南戦)が行われており、2024年で第65回となる[注 1]。また、両校の吹奏楽団による合同演奏会(上南交歓演奏会)は、2023年で62回を数える。近年は受験生を対象にした合同入試相談会を実施するなど、さまざまな交流が盛んに行われている。
人文学部キリスト教学科(旧文学部神学科)はカトリック司祭養成課程でもある。
大学発祥の五軒家町周辺の山林地が「南山(みなみやま)」と呼ばれていたことに由来する。それに加えて、音のつながりの良い「なんざん」は、李白の春日行や詩経に散見される「南山」「南山寿」などにも通じるため、南山大学では、「南山」「
南山大学の沿革については、以下のとおりである[5]。
2024年5月1日時点[11]
南山大学では、学生交流協定校をはじめとして学位が授与される4年制の大学であれば、世界中どこにでも留学することができる。留学の種類は下記に記す。
休学による留学も可能である。
その他に総合政策学部が独自に実施する短期海外研修プログラム「南山短期アジア留学プログラム:Nanzan Asia Program (NAP)」や理工学研究科の実施する国際化推進事業などがある。
スポーツ系クラブと文化系クラブがあり、学生向けの会計士講座と学生交流センターもあり、さらに姉妹校同士であり、カトリック系ミッションスクール間の連帯を強める目的として、上智大学・南山大学総合対抗運動競技大会(上南戦)が1960年以降毎年開催され、各体育会を中心に競技されている。第61回・第62回上南戦は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止となったが[13][14]、2022年の第63回大会は南山大学を主会場として3年ぶりに開催された[15]。また、カトリック系大学としての特色を活かした課外活動団体も存在する(野外宗教劇と聖歌隊 南山大学スコラ・カントールム)。
「大学祭」と呼ばれており、毎年11月に行われている。また、南山ゆかたフェスとLLC(降誕祭)もあり、毎年7月と12月に行われている。
南山大学の同窓会は「南山大学同窓会」と称する。「会員相互の親睦を図ること」及び「本会ならびに南山大学の発展に寄与すること」を目的としている。地域、職域、学部別など、様々な同窓会が存在する。現在、全国に15支部(東京・三重・関西・岐阜・東三河・長崎・西三河・静岡・北陸・福岡・東北・中四国・北海道・名古屋第一・長野)あり、大学から学長や副学長も参加してもらう総会をはじめとして、さまざまな活動を行い、会員同士の親睦を深めている。
土地139,318 m3、建物109,159 m3
1964年、昭和区五軒家町から現在地へ移転した。米国人建築家アントニン・レーモンドが設計し、打放しコンクリート仕上げで高層化を避けた校舎群が形成されている[16]。1964年に日本建築学会賞を受賞、2003年には「日本におけるDOCOMOMO100選」に選ばれている。
低予算での土地造成や自然調和を図る目的から、東山丘陵[注 2]の南北の尾根に沿うようにキャンパスが作られている[16]。南北に縦断するメインストリートに沿って校舎が立ち並び、キャンパスの東端に神言会の宣教師養成施設「神言神学院」が置かれている。2003年~2007年にかけて、東地区にA棟(法科大学院棟)、B棟、C棟が完成するなど増改築も行われ、2011年には南山短期大学の短期大学部変更に伴いR棟が、2015年には理工学部、理工学研究科の瀬戸キャンパスから名古屋キャンパスへの移転に伴いS棟がそれぞれ増築された。
周辺は名古屋大学などの教育、研究機関が集まっており、名古屋市から文教地区の指定を受けている。
構内への入口は、正門、山手通門(東門)、西門、北門の4か所がある。ただし、北門は現在閉鎖されている。地下鉄八事日赤駅からは正門、名古屋大学駅からは山手通門、いりなか駅からは西門の利用が便利である。駐輪場は西門前とA棟前にある。
南山学園の各単位校の主催する団体行事、ゼミナール等の教育活動、 課外活動や職員の研修、職員・学生・生徒の家族の福利厚生を目的とした施設。三重県伊勢市大湊町497番地1に所在する。
南山大学には多様な文化背景を持った学生達が共同生活を通じてお互いに学び合い、異文化理解を深めることを目的とし、外国人留学生と日本人の学生が共に生活する「交流会館」と呼ばれる学生寮が存在する。
※日本カトリック大学連盟の加盟校としてカトリック校との教育連携を図っている。
南山大学は、ASEACCU(=Association of Southeast and East Asian Catholic Colleges and Universities)に参加している。これは、オーストラリア、インドネシア、フィリピン、タイ、台湾、韓国、日本のカトリック系大学連盟であり、日本からは南山大学のほかに上智大学を含む7校が参加している。
南山大学には、附属校を含めて、以下の系列校がある。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.