トップQs
タイムライン
チャット
視点

ウェイド・デービス (野球)

アメリカの野球選手 (1985 - ) ウィキペディアから

ウェイド・デービス (野球)
Remove ads

ウェイド・アレン・デービスWade Allen Davis, 1985年9月7日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州ポーク郡レイクウェールズ英語版出身の元プロ野球選手投手)。右投右打。愛称はウェダー[1]

概要 基本情報, 国籍 ...

親戚に捕手としてシカゴ・カブスアトランタ・ブレーブスでプレーしたジョディ・デービスがいる[2]

ライアン・デンプスターと並んで、カブスの26試合連続セーブ成功の球団記録を持つ[3]

Remove ads

経歴

要約
視点

プロ入りとレイズ時代

2004年MLBドラフト3巡目(全体75位)でタンパベイ・デビルレイズから指名され、プロ入り。

2007年はA+級ベロビーチ・デビルレイズとAA級モンゴメリー・ビスケッツの2球団合計で27試合の先発登板で10勝3敗、デビルレイズ傘下1位となる防御率2.50を記録し、デビルレイズ傘下の最優秀投手に選出された[4]

2009年9月6日のデトロイト・タイガース戦でメジャーデビュー。デービスは7回を1失点に抑え、勝利投手の権利を持って降板したが、チームは5-3で敗れた。この試合でデービスは球団新記録となるメジャーデビュー戦で9奪三振を記録し、1962年以降では史上3人目となるデビュー戦での先頭打者から4者連続三振を記録した[5]

2010年アンディ・ソナンスタインとの先発投手5番手争いを制し、開幕から先発ローテーション入りを果たした[6]。7月には新人選手最多の4勝を記録し、ルーキー・オブ・ザ・マンスに選出された[7]。通年では12勝を記録して、新人王の投票では4位に入った。自身初めてとなったポストシーズンでは、ディビジョンシリーズの第4戦で先発登板し、5回を2失点で勝利投手となったが、チームは5試合の末に敗退した。

2011年3月31日にレイズと総額1260万ドルの4年契約[8](2015年・700万ドル、2016年・800万ドル、2017年・1000万ドルの球団オプション付き)を結んだ[9][10]

Thumb
タンパベイ・レイズでの現役時代
(2012年9月13日)

2012年は、先発からリリーフになったことで速球の威力が増し、前年の奪三振率が5.1から11.1へと倍増した。

ロイヤルズ時代

2012年12月9日にウィル・マイヤーズジェイク・オドリッジマイク・モンゴメリーパトリック・レナード英語版とのトレードで、ジェームズ・シールズ後日発表選手エリオット・ジョンソンと共にカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した[11]

2013年は先発ローテーション4番手だったが不振を極め、8月末にリリーフに配置転換された。リリーフ転向後は7試合(10イニング)で1失点という活躍だった。

2014年セットアッパーとして自己最多の71試合に登板し、防御率1.00という大活躍であり、109奪三振は救援投手としての球団記録を更新した。6月27日から9月15日にかけて33試合連続無失点も記録した。7回のケルビン・ヘレーラ、8回のデービス、9回のグレッグ・ホランドの必勝リレー「HDH」が注目を集めた。クローザーのホランドも防御率1.44、ヘレーラも防御率1.41と大活躍し、史上初となる同一チーム同一シーズンに防御率1.5以下のリリーフ投手(60イニング以上)が3人いるチームができた[12]。チームにとって29年ぶりとなったポストシーズンでも12試合(14.1イニング)に登板して、自責点がわずかに1と、ワールドシリーズ進出に大きく貢献した。オフの11月3日にロイヤルズが700万ドルの球団オプションを行使した[13]

2015年も主にセットアッパーして登板し、6月2日に初めて失点するまで22試合連続無失点を記録した。オールスターに初選出された。以後も好投を続け、69試合に投げて防御率は前年より更に優れた0.94という素晴らしい内容だった。シーズン終盤にクローザーのホランドが故障で離脱したためその代役を務め、ニューヨーク・メッツとのワールドシリーズでは最後を締め括って日本でいう「胴上げ投手」となる[14]など、30年ぶりのシリーズ優勝に大きく貢献した。ポストシーズン全体では8試合に登板して1勝4セーブ、10.2イニングを投げて無失点、18奪三振の活躍であり、ワールドシリーズではベーブ・ルース賞を受賞した。

2016年も概ね好投を続け、2年連続でオールスターに選出された。7月には右腕の不調で故障者リスト入りした[15]が、シーズン全体では45試合に登板して2勝1敗27セーブ、防御率1.87、(アメリカンリーグ10位)、WHIP1.13と、クローザーの役割を務め上げた。

カブス時代

2016年12月7日にホルヘ・ソレアとのトレードで、シカゴ・カブスへ移籍した[16]

Thumb
シカゴ・カブスでの現役時代
(2017年7月14日)

2017年はクローザーを任され、オールスターにもカブスから唯一選出された。8月19日のトロント・ブルージェイズ戦でセーブを記録し、ライアン・デンプスターの26試合連続セーブ成功の球団記録に並んだ[3]。最終的には59試合で4勝2敗32セーブ、防御率2.30と新天地でもクローザーの役割を全うした[17]。オフの11月2日にFAとなった[18]。球団はクオリファイング・オファーを提示した[19]が、11月16日に拒否した[20]

ロッキーズ時代

2017年12月29日にコロラド・ロッキーズと3年総額5200万ドルの契約を結んだ[21]。契約には4年目の2021年に1500万ドルの相互選択オプションが含まれているが、2020年に30試合交代完了した場合は選手側のみの選択権に変更となり、双方の合意に至らない場合は100万ドルを受け取ってFAとなる。

2018年は開幕から抑えに配置され、前半戦を終えて27セーブ、防御率3.72の成績を記録した。最終的には球団新記録となる43セーブを記録し、自身初となる最多セーブのタイトルを獲得。防御率4.13の成績を残した。

2019年は50試合の登板で1勝6敗、防御率8.65、15セーブと深刻な不振に陥った。2015年には平均95.9mph(約154km/h)だった球速が、この年は93.2mph(約150km/h)にまで落ち、42.2イニングで29四球と制球も良いとは言いづらい内容だった[22]

2020年も開幕から精彩を欠き、9月19日にDFAとなり[23]、21日にFAとなった[24]

ロイヤルズ復帰

2021年1月20日に古巣のロイヤルズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[25]。3月28日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[26]

2021年シーズンは4月1日のテキサス・レンジャーズとの開幕戦に登板し、ロイヤルズでは2016年9月28日以来のセーブを記録した[27]。オフの11月3日にFAとなり[28]、24日に現役引退を表明した[29]

Remove ads

選手としての特徴

最速99.5mph(約160.1km/h、2015年8月16日計測)、平均球速153km/hのフォーシームツーシーム、平均球速149km/hのカッター、変化球は平均球速132km/hのナックルカーブという4球種で高い奪三振率を誇っていた。

先発投手時代の2011年まではカーブスライダーを持ち球としていたが、それぞれナックルカーブ、カッターに変えている。また、平均球速138km/hのチェンジアップも武器としていたが、2013年を最後に投げなくなった。ちょうど、リリーフ転向期だった2012年~2013年頃から成績が飛躍的に伸びている。

詳細情報

年度別投手成績

さらに見る 年 度, 球団 ...
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

さらに見る 年 度, 球 団 ...
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

表彰

記録

背番号

  • 58(2009年)
  • 40(2010年 - 2012年)
  • 22(2013年)
  • 17(2014年 - 2016年)
  • 71(2017年 - 2021年)

脚注

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads