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オズの魔法使い (テレビアニメ)
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『オズの魔法使い』(オズのまほうつかい)は、テレビ東京系列ほかで放送されていた、ライマン・フランク・ボーム著作の『オズ』シリーズを原作とするテレビアニメである。全52話。テレビ東京系列では1986年10月6日から1987年9月28日まで放送。
概要
本作はシリーズ第1作から第3作および第6作を原作としている。『オズの魔法使い』(第1話 - 第17話)、『オズの虹の国』(第18話 - 第30話)、『オズのオズマ姫』(第31話 - 第41話)、『オズのエメラルドの都』(第42話 - 第52話)が順に描かれている。なお、第4作『オズと不思議な地下の国』と第5作『オズへつづく道』は省略されている。
前半部分は原作小説に比較的忠実であるが、後半からはいくつかの相違点が見られる。例えば、ドロシーは本来第2作には登場しないが、本作では常に登場している。オズマは第3作の冒険に参加しており、そのタイトルにもなっているが、シリーズ第3部では登場しない。小説では、ドロシーは叔父叔母やトトとともにオズの国へ移り住むが、アニメ版の最終回では永遠に故郷へ戻る結末となっている。また、複数の登場人物が削除されたり、改変されたりしている。
商社の伊藤萬とアニメスタジオのパンメディアが共同製作した作品。両者の倒産後にはエノキフイルムに権利が渡っている。
イタリアでは、日本での放送に先立ち1か月早い1986年9月8日に放送が開始された。第22話以降は日本での放送が先行したが、第39話以降は再びイタリアでの放送が日本よりも先行し、最終回は約3か月早い1987年7月9日に放送された[1][2]。
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あらすじ
激しい竜巻の後、孤児のドロシーと犬のトトは不思議なオズの国へと飛ばされる。彼女は、家に帰る方法を知っているのはオズの魔法使いだけだと知らされる。しかし、魔法使いはエメラルドの都に住んでいるため、そこへ向かう長い旅に出ることになる。道中でドロシーはかかし、ブリキの木こり、ライオンに出会い、彼らも旅に同行する。仲間たちにも魔法使いに叶えてほしい願いがあり、ブリキの木こりは心を、かかしは知恵を、ライオンは勇気を求めていた。
登場人物
主要人物
- ドロシー
- 声 - 島本須美
- 主人公。孤児だったが、アメリカ・カンサス州の荒野(プレーリー)で農場を営むヘンリーとエム夫婦に引き取られ、後にヘンリーが貰ってきた子犬のトトと共に仲良く暮らしていた。だがある日、農場を襲った竜巻に家ごと巻き込まれ、トトと一緒にオズの国へ来てしまう。
- トト
- ドロシーの飼い犬。
- かかし
- 声 - 安原義人
- エメラルドの都に向かう途中、ドロシーがトウモロコシ畑で出会ったカカシ。脳が無いので考えることができないらしく、ドロシーから偉大なオズ大王の話を聞き、脳を貰いたいという願いのもと、彼女の旅に同行する。
- 木こり
- 声 - 神山卓三
- かかしと共に旅をするドロシーが、森で出会ったブリキの木こり。急に降ってきた雨によって体が錆付いてしまい、長い間動けなくなっていた。元は人間だったが、東の国の魔女に恋人との仲を妬まれ、ブリキにされてしまい、心を失ったらしい。かかしと同じくオズ大王の話を聞き、心が欲しいという願いのもと、ドロシー達の旅に同行する。
- ライオン
- 声 - 永井一郎
- 木こりと出会った森の出口で、蝶と戯れていたライオン。非常に臆病で、生まれつき勇気が無いらしい。かかし、木こりと同様にオズ大王に勇気を貰いたいという願いのもと、旅に同行する。
その他
- チップ
- 声 - 野沢雅子
- モンビと共に北の国からやってきた少年。赤ん坊の頃に捨てられていたところを、モンビに拾われて育てられた。13歳。モンビはあまり好きではないが、育ててくれたことへの恩と情はある模様。第二部で彼の出生には秘密があることが分かる。
- モンビ
- 声 - 北川智絵
- 魔法使いに憧れており、魔女に一つ魔法を教わるため、西の国へやってきた老婆。しかし、遠路はるばるやって来たにもかかわらず、魔女はドロシーによって倒された後だったため、魔女の持ち物だった魔法の帽子を奪うべく猫になって屋敷に侵入する。魔法は使えないが、薬を作る腕前はかなりのもので、前述の猫への変身はその薬によるもの。
- グリンダ
- 声 - 此島愛子
- 南の国の良い魔女。美しい容姿の女性で性格も優しく、穏やかだが、同時に威圧感も併せ持っている。非常に強い魔法を使えるが、ドロシーをカンサスに帰すことはできないとのこと。だがその後、再びドロシーがオズの国へ来てしまった時には、無事にカンサスへと帰していた。理由は作中では言及・解明されていない。
ゲスト
- 第1話 「ドロシーとたつまき」
- 第2話 「黄色い道」
- 第3話 「希望への旅立ち」
- ブリキのフィアンセ - 篠原さなえ
- 東の魔女 - 野沢雅子
- 第5話 「黒い花」
- 第6話 「エメラルドの都」
- 第7話 「西の国の魔女」
- 第8話 「ウインキーの戦い」
- 第9話 「魔女の館」
- 西の魔女 - 京田尚子
- 監督 - 辻村真人
- 番兵 - キートン山田
- 奴隷A - 龍田直樹
- 奴隷B - 菅原淳一
- 兵士A - 島田敏
- 兵士B - 速水奨
- 第10話 「ねらわれた靴」
- 第11話 「モンビとチップ」
- 第12話 「新しい王様」
- 矢田稔
- 松岡文雄
- キートン山田
- 門番 - 千葉順二
- 梨羽由記子
- 龍田直樹
- 兼本新吾
- 北川智絵
- 島田敏
- 第13話 「オズ大王の正体」
- 大王の声 - 加藤精三
- 大王 - 二見忠男
- 兵士 - 加藤治
- 門番 - 千葉順二
- 市民A - キートン山田
- 市民B - 鈴木三枝
- 第14話 「とり残されて」
- 大王 - 二見忠男
- 兼本新吾
- 島田敏
- 市民A - キートン山田
- 吉田信幸
- 西宏子
- 真柴摩利
- 河口宏
- 木所幹雄
- 第15話 「南への旅」
- 兵士 - 加藤治
- 門番 - 千葉順二
- 隊長 - 藤城裕士
- 鈴木清信
- 橋本晃一
- 肝付兼太
- 向殿あさみ
- 高木早苗
- 羽村京子
- 第16話 「魔女グリンダの城」
- 第17話 「グリンダ」
- 女兵士 - 鵜飼るみ子
- 第18話 「カンザス」
- エム - 北浜晴子
- ヘンリー - 依田英助
- オズ大王 - 二見忠男
- 男 - 池田勝
- 男 - 塩屋浩三
- 第19話 「再びオズへ」
- ヘンリー - 依田英助
- エム - 北浜晴子
- 第20話 「チップはお父さん」
- 第21話 「ジンジャー将軍」
- 第22話 「かかし王逃げだす」
- かぼちゃくん - 青木和代
- 木挽き台の馬 - 野島昭生
- 門番 - 千葉順二
- 兵士 - 加藤治
- 召使い - 吉田理保子
- ジンジャー - あきやまひかり
- 娘A - 原えりこ
- 娘B - 松井菜桜子
- 羽村京子
- 第23話 「木こりは王様」
- かぼちゃくん - 青木和代
- 第24話 「モンビの魔法」
- かぼちゃくん - 青木和代
- 第25話 「力を合わせて」
- かぼちゃくん - 青木和代
- 第26話 「ガンプ」
- かぼちゃくん - 青木和代
- 第27話 「助けを求めて」
- かぼちゃくん - 青木和代
- 木挽き台の馬 - 野島昭生
- 門番 - 鵜飼るみ子
- 第28話 「再びエメラルド」
- かぼちゃくん - 青木和代
- 第29話 「魔法使いモンビ?」
- かぼちゃくん - 青木和代
- ジンジャー - あきやまひかり
- 娘 - 原えりこ
- 娘 - 松井菜桜子
- 街の人 - 島田敏
- 第30話 「チップの秘密」
- かぼちゃくん - 青木和代
- ジンジャー - あきやまひかり
- 第31話 「ドロシーとチックタック」
- チックタック - 三ツ矢雄二
- クルマ族 - 辻村真人
- クルマ族 - 北村弘一
- クルマ族 - 肝付兼太
- 第32話 「ラングディアの城」
- 第33話 「砂漠の旅」
- チックタック - 三ツ矢雄二
- 第34話 「砂漠のめんどり」
- チックタック - 三ツ矢雄二
- ビリーナ - 吉田理保子
- 第35話 「オズのさい果て」
- 第36話 「地底のノーム」
- チックタック - 三ツ矢雄二
- ノーム王 - 阪脩
- ノーム - 佐藤正治
- ノーム - 塩屋浩三
- 第37話 「王様の難題」
- チックタック - 三ツ矢雄二
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- ノーム - 佐藤正治
- ノーム - 塩屋浩三
- 第38話 「王様の好きなもの」
- チックタック - 三ツ矢雄二
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- ノーム - 佐藤正治
- ノーム - 塩屋浩三
- エヴ王子 - 山田栄子
- 第39話 「恐ろしい部屋」
- チックタック - 三ツ矢雄二
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- エヴ王子 - 山田栄子
- ビリーナ - 吉田理保子
- ノーム - 佐藤正治
- ノーム - 塩屋浩三
- ノーム - 菅原淳一
- 第40話 「明りを求めて」
- チックタック - 三ツ矢雄二
- ノーム王 - 阪脩
- エヴ王子 - 山田栄子
- ブランディ - 大木民夫
- ノーム - 塩屋浩三
- ノーム - 菅原淳一
- ノーム - 小野健一
- 第41話 「再び地上へ」
- チックタック - 三ツ矢雄二
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- エヴ王子 - 山田栄子
- ビリーナ - 吉田理保子
- ノーム - 佐藤正治
- ノーム - 菅原淳一
- 第42話 「ノームの反撃」
- オズマ姫 - 野沢雅子
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- ガフ - 八奈見乗児
- 侍女 - 吉田理保子
- ノーム - 小野健一
- 第43話 「エメラルドの秘密」
- オズマ姫 - 野沢雅子
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- ガフ - 八奈見乗児
- 侍女 - 吉田理保子
- 女 - 峰あつ子
- 男 - 塩屋浩三
- 第44話 「チョッキンペットの国」
- 第45話 「オズの国の刈り入れ」
- オズマ姫 - 野沢雅子
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- 第46話 「忘れの泉」
- 第47話 「バケクビ暴れる」
- オズマ姫 - 野沢雅子
- ノーム王 - 阪脩
- 第48話 「ガフ善人になる」
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- ガフ - 八奈見乗児
- バケクビ - 水鳥鉄夫
- 男 - 塩屋浩三
- 第49話 「戴冠式」
- オズマ姫 - 野沢雅子
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- ガフ - 八奈見乗児
- バケクビ - 水鳥鉄夫
- 第50話 「ノーム王の勝利」
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- ガフ - 八奈見乗児
- 第51話 「ドロシーがんばる」
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
- バケクビ - 水鳥鉄夫
- 第52話 「なつかしのカンサス」
- オズマ姫 - 野沢雅子
- ノーム王 - 阪脩
- ブランディ - 大木民夫
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スタッフ
- 企画 - 根来昭
- 制作 - 大場伊紘
- 原作 - ライマン・フランク・ボーム
- 演出 - 殿河内勝(第1 - 41回) → 斉藤博(第42 - 最終回)
- プロデューサー - 熊瀬哲郎
- 音楽 - K.S YOSHIMURA、直居隆雄
- キャラクターデザイン - 関修一
- 設定 - 西田稔
- 美術 - 門野真理子
- 撮影 - 古林一太(旭プロダクション)
- 編集 - 小島俊彦(岡安プロモーション)
- 録音 - オーディオ・プランニング・ユー
- オーディオディレクター - 浦上靖夫
- 効果 - 柏原満
- 整音 - 中戸川次男
- スタジオ - A.P.U Studio
- タイトル - 南家講二
- 製作 - 伊藤萬(※ノンクレジット)、PANMEDIA CO.,LTD.
主題歌
- オープニングテーマ - 『ファンシーガール』
- 作詞・作曲 - 小坂明子 / 編曲 - 京田誠一 / 歌 - 山野さと子
- エンディングテーマ - 『魔法のクレヨン』
- 作詞・作曲 - 小坂明子 / 編曲 - 京田誠一 / 歌 - 大杉久美子、大杉恵麻
シングルレコードの発売元は、2曲とも日本コロムビアである。
各話リスト
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放送局
放送日時は1987年9月終了時点(テレビ岩手、ミヤギテレビ、静岡第一テレビ、石川テレビ、日本海テレビ、広島ホームテレビ、沖縄テレビについては1988年2月時点で放送されていた日時)、放送系列は放送当時のものとする[3]。
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脚注
外部リンク
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