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ドリームキャストのゲームタイトル一覧

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ドリームキャストのゲームタイトル一覧(ドリームキャストのゲームタイトルいちらん)では、ドリームキャスト対応として全世界で発売されたゲームソフトを発売順に、および非売品、非ライセンスタイトル、発売されなかったタイトルを列記する。なお追加要素などを含まない廉価版は除く。また一部のタイトルは初回限定版と通常版の2種類用意されているが、限定版しか出荷されず通常版が出荷されていない可能性があるソフトがある[1]


発売ソフトの形態・変遷

要約
視点
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ドリームキャスト本体及びコントローラ(北米版)
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周辺機器の一つであるビジュアルメモリには、メモリーカードのほかに携帯ゲーム機としての側面もあった

ドリームキャストは1998年11月27日に日本で発売され、1999年9月9日には北米で、それから約1か月後の10月14日には欧州でも発売された[2]

ドリームキャストはアーケードゲームと同等の性能を持ち、アーケードゲーム基板NAOMIと互換性があった[3]。例えば、テクモの対戦型格闘ゲーム『デッド オア アライブ2』は原作となるアーケード版の稼働から2か月後にドリームキャストへの移植を実現した[4]。また、アーケードゲームとの連携機能を有した作品もあり、たとえばカプコン製のアーケードゲームの筐体には、ドリームキャストのセーブ媒体であるビジュアルメモリの差込口があり、ビジュアルメモリ内のプレイデータを通じてプレイポイントを獲得し、隠しキャラクターの解放などに使われた[5]。加えて、独自規格GD-ROMを採用したことで、CD-ROMを上回る約1GBのメディア容量を確保していた[6]

また、本体にはインターネットを用いた通信機能が標準搭載された[7]。ネットワークを介してゲームを行うことは前世代機のセガサターン、その前のメガドライブでも可能であったが、サービスを利用した時間に応じて料金が課される、従量課金制などの理由で普及には至らなかった(メガドライブのゲームタイトル一覧セガサターンのゲームタイトル一覧を参照)。その一方、ドリームキャストが展開されていた当時はテレホーダイという料金定額制サービスが普及しており、その結果リアルタイムでコミュニケーションが図れる『あつまれ!ぐるぐる温泉』や家庭用オンラインゲームの先駆けである『ファンタシースターオンライン』などが好評を博した[8][5]。とはいえ、アナログ回線からISDNへの移行期だったことに加え、大半の通信事業者は従量課金制を採用していたため、爆発的な普及にはいたらなかった[9]

さらに、セガサターンの反省から、ソフトメーカーが参加しやすい環境づくりが図られ、ライバルであるPlayStationのソフトが頭打ちになったこともあり、セガサターン立ち上げ時の2倍となる約320社からドリームキャスト開発の賛同を取り付けることができた[10]。こうして、前世代機(セガサターン、PlayStationNINTENDO 64)の中で、ドリームキャストは次世代機としていち早く登場したものの、発売初期は3DCGの要となるチップ「PowerVR2」の供給が追い付かなかったため初回出荷台数を減らさざるを得ず、主要ソフトの発売延期が相次いだ[11]。その中で1998年12月に発売された『ソニックアドベンチャー』において主人公ソニック・ザ・ヘッジホッグのデザインがドリームキャスト向けに大幅に変更された。同作は30万本の売り上げを記録し、このソニックは「モダンソニック」とよばれ、のちのシリーズの方向性のきっかけとなった[12]

1999年には114本のソフトが日本で発売された[13]。7月に発売された『シーマン 〜禁断のペット〜』はコントローラに接続したマイクを用いて人面魚「シーマン」とコミュニケーションをとる内容であり、太々しいキャラクター性[注 1]が話題を呼び[15][注 2]、ついには第3回文化庁メディア芸術祭デジタルアート(インタラクティブ)部門優秀賞を受賞した[16]。年末商戦に投じられた『シェンムー 一章 横須賀』はオープンワールドゲームの先駆けとして知られるようになった[17]

2000年には『バイオハザード CODE:Veronica』といった大作や、前述の『ファンタシースターオンライン』をはじめとするオンラインゲームなど、多様な作品群を展開してきた[18]。また、2000年10月5日にはゲームソフトを安価で販売し、序盤まで遊んだ後に解除キーを追加で購入する「@barai」(あっとばらい)というサービスが開始された[19]。2000年8月の発表時点では15タイトルが対応する予定だった[19]が、実際は『エターナルアルカディア』(2000年10月発売[19])と『ハンドレッドソード』(2001年発売)の2作にとどまり、ソフトの発売から1年半後の2002年3月31日に解除キーの販売およびキーの再ダウンロードサービスを終了した[20]

結局、PlayStationのシェアを奪うことはできず、DVD-ROMを擁した次世代機のPlayStation 2が登場すると完全に差をつけられた[21][11]。メディア容量の面においても、PlayStation 2に採用されたDVD-ROMは約4.7GBと、ドリームキャストに採用されたGD-ROMの5倍近くもあった[22]。このため、『バイオハザード CODE:Veronica』や『シェンムー』といった大作では2枚以上のディスクで構成されることが増えた[22]

2001年1月31日にセガは記者会見を開き、ハードウェアビジネスとソフトウェアビジネスの維持困難を理由に、同年3月31日をもってドリームキャスト本体の製造を中止し、サードパーティへ転向することを宣言した[23][24][注 3]。その際、同社は自社のドリームキャスト用ソフトの一部を、PlayStation 2とゲームボーイアドバンスにそれぞれ投入することを明言した[24]。この報道を受け、サードパーティの中にはドリームキャスト向けに開発していた作品をPlayStation 2へ移行したところもあった[26]。その後、同年6月にも記者会見が行われ、ラインナップの見直しによりオンラインゲーム『ファーネーション 』といったタイトルがお蔵入りとなった[27]

本体製造中止宣言後も新規タイトルの供給は続いた。2002年に日本で発売されたタイトルは49本であり、その中にはドリームキャストにおける最後のサクラ大戦シリーズとなった『サクラ大戦4~恋せよ乙女~』もあった[28]。発売本数が減ったこともあり、パソコン向け美少女ゲームからの移植が増えた[28]。そのさなか、このようなゲームで普及していたエンジン・NScripterの作者である高橋直樹を中心に、NScripter採用作品をドリームキャストに移植する動きがあり、紆余曲折の末に第1弾として『風の唄』が2004年4月に発売されたが、GD-ROMの読み込みや動作音が問題視され、ドリームキャスト版NScripterの普及には至らなかった[29]。また、ライターの大塚祐一は雑誌「ゲームラボ2020発夏」において、ドリームキャストにおける表現規制はPlayStationよりもゆるいとしつつも、作品やブランドによっては性的描写の許容範囲に差があったとのべている[30]

2000年代半ばに入るとドリームキャストの市場は終焉を迎え、ドリームキャスト向けに美少女ゲームやギャルゲーを作っていたメーカーがPlayStation 2へと流入していった[31]。それでも、「ドリームキャスト最後のソフト」を謳うソフトが何度か登場した結果、日本におけるライセンスタイトルとしては2007年3月8日発売の『カラス』まで新作タイトルが供給された[32]


プラットフォームとしての展開終了後、ドリームキャストのゲームタイトルは、日本においてはPlayStation NetworkXbox LIVEといったダウンロード配信サービスを通じて展開された[33]。一方でオンラインサービスの終了に伴い、追加コンテンツがダウンロードできなくなってしまった作品もあった[34]。また、人気の多寡にかかわらず長年にわたりなかなか移植がなされない作品もあり、GD-ROMを移植の障壁として指摘する声もある[35]

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発売されたタイトル

要約
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本節の「発売されたタイトル一覧表」には合計で「630」のゲームタイトルを発売日・発売元とともに列記している。また「地域ごとの発売年一覧表」には1998年から2007年に発売されたゲームタイトル数を地域および年に分けて列記している。

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非売品

  • 1999年11月25日 ハローキティのガーデンパニック(セガ) - 「Hello Kitty ドリームキャストセット」に付属[378]
  • 1999年~2000年 Dreamcast Generator Vol. 1: Playable Bits and Video Clips - デモ集、アメリカ国内向けのメールオーダーを通じて配布された[379]

非ライセンスタイトル

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発売されなかったタイトル

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脚注

参考文献

関連項目

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