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ホセ・イグレシアス
キューバのプロ野球選手 (1990-) ウィキペディアから
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ホセ・アントニオ・イグレシアス・アレマン(José Antonio Iglesias Alemán, 1990年1月5日 - )は、キューバのハバナ出身のプロ野球選手(遊撃手)。右投右打。MLBのサンディエゴ・パドレス所属。愛称はカンデリータ(Candelita)[2]。
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経歴
要約
視点
キューバ時代 - 亡命
キューバでは国内リーグ"セリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル"のバケーロス・デ・ラ・アバナに所属していた。
2008年7月、第23回AAA世界野球選手権大会のジュニアナショナルチーム代表の一員としてカナダのエドモントンに滞在中に投手のノエル・アルゲレスと共に亡命した。
その後、ドミニカ共和国で居住権を確立した。
レッドソックス時代
2009年9月30日にMLBのボストン・レッドソックスと4年総額825万ドルの契約を結び[3]、入団した。
2010年はシーズン途中で傘下のマイナーリーグAA級ポートランド・シードッグスに昇格し、トータルでの打率は.295を記録。オフにはベースボール・アメリカ誌の有望株ランキングにおいて、ケイシー・ケリーに次いでチーム2位、マイナーリーグ全体では52位の評価を受けた[4]。
2011年5月8日に故障者リスト入りしたマルコ・スクータロの代役としてメジャーに初昇格し[5]、代走や守備固めを中心に10試合に出場した。
2012年は8月25日にマイク・アビレスのバックアップ要員として昇格し、以後は多くの試合に先発出場した。
2013年は開幕から6試合に出場して、打率.450を記録したが、シーズンオフにオークランド・アスレチックスから移籍してきたスティーブン・ドリューが故障者リストから復帰したためにAAA級ポータケット・レッドソックスへ降格した[6]。5月24日に正三塁手のウィル・ミドルブルックスの腰痛による15日間の故障者リスト入りに伴い、再昇格を果たした[7][8]。再昇格後は主に正三塁手として起用され、6月は月間打率.395を記録して月間新人賞を受賞するほどの打撃好調ぶりを発揮。出番が少なくなったミドルブルックスは6月25日にAAA級ポータケットに降格した[9]。7月に入ると調子を落としたが、前半戦を打率.367で折り返した。奇しくも直後にデトロイト・タイガースへのトレードが決定し、2013年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズでは古巣レッドソックスと対戦することになる。
タイガース時代
2013年7月30日にデトロイト・タイガースのブライアン・ビヤレアル、アビサイル・ガルシアやシカゴ・ホワイトソックスのジェイク・ピービーらとの三角トレードが成立し、タイガースへ移籍した[10]。8月5日にタイガースの正遊撃手、ジョニー・ペラルタがバイオジェネシス・スキャンダルに関連して50試合の出場停止処分を受ける事が決まり[11][12]、イグレシアスが離脱期間中の穴埋めを担当した。
2014年1月8日にタイガースと1年契約で合意した[13]。3月30日に脛の疲労骨折で、60日間の故障者リスト入りした。この故障の影響で、2014年はメジャーで試合に出場しなかった。

(2015年7月30日)
2015年はメジャーに復帰し、タイガースで遊撃のレギュラーとして起用された。この年は初めてオールスターに選出された。好調を維持し、120試合で打率.300を記録した[14]。走塁面では、自身初の2桁盗塁となる11盗塁を記録したが、成功率は58%と低かった。遊撃の守備は、119試合で守りに就いて11失策、守備率.977、DRS-3という成績を残した[14]。
2016年はキャリアハイの137試合に出場し、初めて規定打席に到達。前年ほどの打力は発揮出来なかったが、打率.255、4本塁打、32打点、7盗塁という成績を記録した。持ち前の遊撃守備は、136試合で守って5失策、守備率.991、DRS+3という好成績に加え、アメリカンリーグ4位となる92回の併殺に絡む活躍を見せた。
2017年8月25日に前日のニューヨーク・ヤンキース戦での乱闘の件で罰金処分が科せられた[15]。
レッズ時代
2019年2月23日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[16]。3月28日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[14]。オフの10月31日にFAとなった[17]。
オリオールズ時代
2020年1月7日にボルチモア・オリオールズと300万ドルの1年契約(2021年のオプション付き)を結んだ[18]。短縮シーズンの39試合の出場ではあったが打率.373、OPS.956は自己最高だった[14]。
エンゼルス時代
2020年12月2日にジーン・ピント、ギャレット・スタリングスとのトレードで、ロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[19]。
2021年は度々華麗な守備を見せたもののDRSは-21とMLB最低クラスに終わり、114試合でOPS.670と打撃も振るわなかったことから、9月3日に自由契約となった[20]。
レッドソックス復帰
2021年9月6日に古巣のレッドソックスとメジャー契約を結んだ[21]。23試合で打率.356、OPS.915とエンゼルス時代に反して絶好調だった[14]。レギュラーシーズン終了後の10月6日にマイナー契約で傘下のAAA級ウースター・レッドソックス[22]へ配属された[23]。なお、レッドソックスには9月に加入したため、ポストシーズンのロースターには入らなかった(ポストシーズンに出場するためには8月31日までに当該球団と契約し、チームに帯同していなくてはならないという規則がある。)が、コーチ的存在及び応援団長としてチームへの影響力の大きさを評価されてタクシー・スクワッド(予備登録選手)に名を連ね、ベンチ入りしている[24]。オフの11月7日にFAとなった[14]。
ロッキーズ時代
2022年3月16日にコロラド・ロッキーズと500万ドルの1年契約を結んだ[25]。オフの11月6日にFAとなった[26]。
マーリンズ傘下時代
2023年3月9日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[27]。開幕はAAA級ジャクソンビル・ジャンボシュリンプで迎えたが、4月20日に契約のオプトアウト条項を行使してFAとなった[28]。
パドレス傘下時代
2023年4月25日にサンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだ[14]。5月27日に一旦自由契約となったが、5月30日にマイナー契約を結び直して再契約した[14]。傘下AAA級エルパソ・チワワズでは打率.317、出塁率.354、OPS.893という成績を残したが、6月19日にオプトアウトを選択し、FAとなった[29]。
メッツ時代
2023年12月5日にニューヨーク・メッツとマイナー契約を結び、2024年のスプリングトレーニングに招待選手として参加した[30]。
2024年5月31日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。それ以降は完全にメジャーに定着して85試合に出場して打率.337、4本塁打、26打点、6盗塁を記録したが、オフの10月31日にFAとなった。また、同年は2013年のタイガース時代以来となるポストシーズンのロースター入りを果たし、12試合に出場した。
パドレス復帰
2025年3月5日にパドレスと最大300万ドルの出来高付きのマイナー契約を結び、2年ぶりにAAA級エルパソに復帰することになった[31]。3月27日にメジャー契約を結び、開幕ロースター入りした[32]。
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選手としての特徴
往年の名遊撃手であるオジー・スミスやオマー・ビスケルらと比較されるほどの抜群の守備力を持つ[3][33]。柔らかいグラブさばきで身のこなしが軽く、体勢を崩しても素早く的確なスローイングができる。
一方で、打撃面では長打力に欠け、多くのキューバ出身選手と同様に早いカウントから積極的に打っていく傾向があるため、四球は少なめである[34]。
人物
エンゼルス時代の同僚だった大谷翔平とは仲が良く、大谷が本塁打を放った際にはベンチ前で一番乗りに祝福するのが恒例となっていた[35]。また、日本語通訳の水原一平とも親しい間柄であった[35][36]。
また愛称「カンデリータ」の名前で歌手デビューを果たしており、デビュー曲『OMG』を2024年のオールスターゲームで披露した。なおメッツ在籍時にはチームメイトが本塁打を打った際に『OMG』を形どったボードを掲げるセレブレーションを行うのが恒例になっている。[37]
詳細情報
要約
視点
年度別打撃成績
- 2024年度シーズン終了時
- キューバで通常用いられる個人通算成績は、プレーオフや選抜リーグなども合算するため、この表の合計とは一致しない
MLBポストシーズン打撃成績
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
- 2024年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
表彰
- ルーキー・オブ・ザ・マンス:1回(2013年6月)
記録
- MLBオールスターゲーム選出:1回(2015年)
背番号
- 68(2011年 - 同年途中)
- 76(2011年途中 - 同年終了)
- 58(2012年)
- 10(2013年 - 同年途中)
- 1(2013年途中 - 2018年)
- 4(2019年、2021年 - 同年途中)
- 11(2020年、2022年、2024年)
- 12(2021年途中 - 同年終了)
- 7(2025年 - )
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脚注
関連項目
外部リンク
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