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全米録音資料登録簿

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全米録音資料登録簿
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全米録音資料登録簿(ぜんべいろくおんしりょうとうろくぼ、National Recording Registry)は、米国議会図書館が登録している、将来にわたって保存すべき米国の録音資料のリストである。全米録音資料保存委員会(National Recording Preservation Board)によって毎年選出される。

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マーティン・ルーサー・キング・ジュニアによる、1963年の演説 "I Have a Dream" は、全米録音資料登録簿が始まった最初の年の2002年に、50件の録音の一つとして保存された。

概要

2000年の録音資料保存法(National Recording Preservation Board, NRPB)は、アメリカの録音遺産を保護するための全国的なプログラムを確立した。この法律により、全米録音資料登録簿、全米記録保存委員会、および資金調達を行う財団が設立された。登録の目的は、文化的、歴史的、または審美的に重要な録音およびそのコレクションを維持および保存することである。

2003年1月27日、最初の50の録音が米国議会図書館長のジェームズ・H・ビリントンによって発表された[1]。最初の4年はそれぞれ50件が選ばれた。2006年以降は毎年25の録音が選ばれている。

2022年の時点で、合計600の録音がレジストリに保存されている[2]。毎年、その年の選考リストに含まれる公募が受け付けられ、翌春に発表される。

登録された作品は原本またはコピーであり、米国議会図書館のパッカード・キャンパス(国立視聴覚保護センター, Packard Campus for Audio Video Conservation)に保管されている。毎年のリストには通常、アメリカ国立公文書館の視聴覚コレクションの所蔵に収めるために選択された録音が含まれている。全米録音資料登録簿に登録されている政治的な性質を持つ録音は、アメリカ国立公文書館の視聴覚コレクションと重複する傾向がある。

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選定基準

選択基準は次のとおりである。

  • 選択された録音は「文化的、歴史的、または審美的に重要」であり、および/または米国の文化を伝え、反映するものである。
  • 録音のコピーが存在しない場合、録音は全米録音資料登録簿に含まれると見なされない。
  • 録音後10年が経過するまでは登録される資格はない[3]

統計

2025年現在、リストにある最も古い録音は、1850年代にさかのぼるエドゥアール・レオン・スコット・ド・マルタンヴィルフォノトグラフである。最新のものは、ミュージカル『ハミルトン』の2015年のオリジナル・ブロードウェイ・キャスト・アルバムがある。

録音時間は作品によって大きく異なる。初期のエジソンの録音とリンク・レイによるインストゥルメンタルの「ランブル」、ビル・ヘイリーとヒズ・コメッツによる「ロック・アラウンド・ザ・クロック」は、3分未満で記録された。エジソンの「おしゃべり人形」シリンダーの長さはわずか17秒であり、スコット・ド・マーティンビルのフォノトグラフのいくつかも同様に短い。一方、ゲオルク・ショルティによるワーグナーの『ニーベルングの指環』全曲の録音は約15時間であり、アレクサンダー・スコービイによる欽定訳聖書の朗読は80時間以上、リンドン・B・ジョンソンの録音は850時間近くにも及ぶ。

録音資料はアメリカ出身でなくても登録簿に載ることができる。録画音資料が米国での生活に大きな影響を与えたり、反映させたりした場合は、それを考慮する。現在までのところ、近藤浩治が作曲・演奏したスーパーマリオブラザーズの地上BGMは、登録簿で日本人が作った唯一の録画音である。日本で演奏・録音された外国人アーティストによる2つの録音は、サラ・ヴォーン中野サンプラザで演奏したアルバム『ライヴ・イン・ジャパン』と、チープ・トリック日本武道館で演奏したアルバム『チープ・トリックat武道館』である。

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要約
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関連項目

外部リンク

脚注

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