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大相撲令和7年9月場所

2025年9月に開催された大相撲の本場所 ウィキペディアから

大相撲令和7年9月場所
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大相撲令和7年9月場所(おおずもうれいわ7ねん7がつばしょ)は、2025年(令和7年)9月14日から9月28日までの15日間、日本東京都墨田区国技館(両国国技館)で開催された大相撲本場所である。

概要 基本情報, 会場 ...

番付・星取表

赤文字は優勝力士の成績。

幕内

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十両

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優勝争い

横綱・豊昇龍が初日から8連勝。自身初の中日勝ち越しを決めた。

10日目終了時点で、全勝は豊昇龍、1敗で追うのは、横綱・大の里のみ。2敗で、小結・安青錦、平幕・隆の勝正代竜電の4人が追う展開であった。

11日目、2敗勢は直接対決が組まれ、隆の勝と竜電の対戦は、隆の勝が叩き込みで勝利。安青錦と正代の対戦は、正代が寄り倒しで勝利した。豊昇龍は霧島を圧倒、大の里は高安に土俵際まで押し込まれるも、おっつけからのいなしで逆転、突き出しで勝利した。この時点で全勝・豊昇龍を、1敗・大の里、2敗・隆の勝、正代が追う展開に変わった。

12日目、正代は平幕・竜電と対戦、竜電に右上手を取られ、寄り切りで敗れた。

隆の勝は、大関・琴櫻との対戦が組まれた。琴櫻の攻めを残した隆の勝がのど輪で逆襲、押し出しで勝利。

大の里は関脇・霧島をよく見て、押し出し。豊昇龍は小結・安青錦に突っ張りで起こそうとするも、安青錦がしのぎ、左下手を取った。豊昇龍が小手投げをするも、外掛けで残し、そのまま切り返しで安青錦が勝利した。これにより、豊昇龍の連勝は11で止まり、1敗で両横綱が並び、2敗で隆の勝が追う展開に変わった。

13日目、隆の勝は安青錦と対戦、隆の勝が必死の突きをみせるも、それをかいくぐった安青錦が渡し込みで勝利。隆の勝は3敗に後退した。豊昇龍は大関・琴櫻と対戦、寄り切りで敗れ、2敗に後退した。大の里は若隆景と対戦、若隆景に上手を許すも、身体を寄せ、寄り切りで勝利。これにより、大の里が1敗で単独トップに立った。

14日目は琴櫻が膝の負傷で休場となり、大の里が1敗をキープ。豊昇龍は若隆景に立ち合い右に動いての勝利。これにより、千秋楽結びの一番に幕内優勝の行方が委ねられることとなった。

千秋楽、豊昇龍は諸手突きの立ち合いで、大の里を起こし、そのまま押し出しで勝利。13勝2敗で両横綱が並ぶこととなった。

優勝決定戦。豊昇龍は立ち合いすぐに上手をとるも、大の里は右をのぞかせ、そのまま左溜りにもたれ込んで、寄り倒しで軍配をもらう。その後、大の里の足が返っていたのではないかと物言いがつくも、返っておらず軍配通り。大の里が2場所ぶり5回目、横綱としては初優勝を掴むこととなった。

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備考

  • 東関脇の若隆景は直近2場所で三役の地位で2桁勝利を挙げており、この場所が大関昇進のかかる場所だった[1]。しかし結果は6勝9敗の負け越しに終わり、大関取りは振り出しに戻った[2]
  • 西小結の安青錦は、年6場所制となった1958年以降では最速となる、前相撲から所要12場所での新三役昇進となった。ウクライナ出身者としても初めての三役昇進である[3]
  • この場所は高砂部屋から3人の十両昇進者(朝白龍朝翠龍朝乃山)が誕生した。同部屋から3人同時の昇進は1979年9月場所佐渡ヶ嶽部屋琴の龍琴千歳琴立山)以来、46年ぶり[4]
  • 再十両の朝乃山は史上初めて、2度目となる三段目転落からの十両復帰を果たした[5]
  • この場所後の9月29日限りで17代大嶽(元十両・大竜1960年9月30日生まれ)が停年(定年)を迎えるため、大嶽部屋の所属力士はこの場所が17代大嶽の弟子として臨む最後の本場所になった[6]
  • この場所6日目の9月19日に、元幕内で西幕下7枚目の水戸龍が現役を引退した[7]
  • 三賞は、殊勲賞を4日目に大の里から金星を獲得した伯桜鵬が、敢闘賞を終盤まで優勝争いに加わって12勝を挙げた隆の勝が、技能賞を新三役で11勝を挙げた安青錦が、それぞれ受賞した[8]。また、豊昇龍の初日からの連勝を11で止めた安青錦が豊昇龍優勝を条件に殊勲賞受賞対象となったが、こちらは大の里が優勝したため、受賞することはできなかった。
  • この場所後、17代大嶽改め18代熊ヶ谷(9月29日付で名跡変更)[6]、19代陣幕(元幕内・富士乃真[9]、特等床山床中[10]の3人が停年を迎えた。
  • 横綱同士での対戦は、令和2年3月場所白鵬鶴竜以来、実に5年半ぶりのことである。また、横綱同士の優勝決定戦は、平成21年秋場所の白鵬対朝青龍以来、16年ぶりである。
  • 十両は、12日目を終えて、10勝2敗で朝白龍朝乃山の2人が先頭。3敗で追うのは、欧勝海錦富士であった。13日目、朝白龍は欧勝海と対戦し、寄り倒しで勝利。 朝乃山は錦富士と対戦するも、錦富士の会心の当たりからの上手投げに屈し、3敗に後退した。14日目は2敗の朝白龍、3敗の錦富士、朝乃山の3人は揃って白星。千秋楽、朝乃山が三田を破り、3敗をキープ。その後の朝白龍と錦富士の直接対決次第で、優勝決定巴戦の可能性もあったが、朝白龍は錦富士を寄り切りで破り、13勝2敗で十両優勝を決めた。
  • 14日目終了時点、大の里は今年の幕内勝利数が60勝に到達。この時点で年間最多勝受賞が確定した。千秋楽には、大の里は本割で敗れるも、勝利数で後続であった若隆景霧島安青錦がいずれも敗れ、星の差が16となったこともあり、単独での年間最多勝受賞も確定した。横綱の年間最多勝受賞は、2021年の照ノ富士以来のことである。
  • 玉鷲は、今場所中に通算出場回数が1733回に到達。魁皇を超えて、歴代5位に到達した。幕内出場回数は1437回に到達。こちらは高見山を超えて、歴代3位となった。
  • 場所後の10月1日に、元関脇で東十両12枚目の宝富士が現役を引退し、年寄・桐山を襲名した[11]
  • 裏方については、場所後に行司呼出・床山合計10人の昇進が発表され、十両格以上の行司と、番付に掲載される範囲の呼出・床山に関して言えば、木村光之助(十両格行司→幕内格行司)、式守一輝(幕下格行司→十両格行司)、克之副立呼出立呼出)、志朗三役呼出→副立呼出)、床好(一等床山→特等床山)が対象となり、2026年1月場所より適用される予定である[12]

脚注

外部リンク

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