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榊英雄

日本の俳優、映画監督 (1970-) ウィキペディアから

榊英雄
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榊 英雄(さかき ひでお、1970年6月4日[1] - )は、日本俳優映画監督

概要 さかき ひでお 榊 英雄, 生年月日 ...

長崎県福江市(現在の五島市)出身[2]で、自ら代表取締役を務めるファミリーツリーに所属する。

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人物

大学進学を機に福江島から福岡へ転居[2]した。ディスコでアルバイトを務めてダンスに興味を持ち、4年間ダンスに没頭[2]した。福岡ヒップホップダンスチームに所属経験があり、公式プロフィールで特技をダンスと記している。

大学卒業後に上京[2]し、雑誌ぴあで見つけた古厩智之監督の映画『この窓は君のもの』のオーディションに合格[2]して主演でデビューする。その後は俳優業に恵まれず、片岡礼子から「自分で脚本を書いて監督をしたら主役ができる」[2]と諭され、1996年に自主映画『“R”unch Time』を監督すると第1回目『インディーズムービー・フェスティバル』で入選した。クロージングパーティーで出会った北村龍平に要請されて参加した『VERSUS[2]が評判となり俳優業に勤しむ。

2012年に「スーパー戦隊シリーズ」『特命戦隊ゴーバスターズ』に司令官・黒木タケシ役でレギュラー出演中の8月24日に、書店で盗撮行為を行っていた男性を取り押さえて犯人逮捕に貢献した。メディアは「(『ゴーバスターズ』の)司令官が盗撮犯を取り押さえた」[3]と報じ、8月28日の『スーパーJチャンネル』は『ゴーバスターズ』の映像を使用して報じた。

後述の性行為強要により、2022年からは実質的に活動停止状態にある。2024年2月20日、準強制性交容疑で逮捕された[4]

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性行為強要・強姦容疑

2022年

3月9日
週刊文春文春オンラインにおいて、榊の作品に出演したりワークショップに参加した女優4人が性的行為を強要されたと訴えている、と報じる記事を配信した[5]。4人の訴えは「榊が映画の出演をうかがわせて性的行為を強要して関係した」というものだった[6]
上記の週刊文春の記事では、榊が女優1人について「肉体関係があったことはない」と否定し、他の3人については肉体関係があったことを認めつつも「不倫行為については妻にも謝罪し、許してもらっております。(女優らに)性行為を強要した事実はありません」と述べたこと[6]や、『蜜月』『コクウ』『裸のアゲハ』など榊が監督を務めた映画作品の撮影を担当した早坂伸が、週刊文春の取材に「主演の佐津川愛美さんをはじめ、役者さんは皆、素晴らしい演技をしてくれました。しかし榊さんの性暴力が事実だとすれば擁護する余地はなく、ペナルティを受けるべきだと思います」[5]と応えたことも伝えられた。
また、同記事では、映画『蜜月』の脚本を担当した港岳彦が週刊文春の取材に応じ、騒動を知り、榊、映画製作委員会幹事社の名古屋テレビ放送、供給会社のアークエンタテインメント、それぞれに見解を問いただすメールを送信していたことを明かしたうえ[5]、「私は脚本家として、大勢の人が関わったこの映画に責任を持つ立場ですから、『上映してはならない』とは言えません。一方で、被害者の方は『榊英雄』という名前を見るだけでフラッシュバックするといいます。それを聞くと、やはり上映してはいけないのではないかと気持ちが揺れるんです」[5]と応えたことが報じられた。
同日
港は自身のTwitterアカウントで週刊文春の記事に補足説明する形で、榊と『蜜月』の製作陣に問い合わせた際、無回答だったことも明かした[7]。さらに榊が週刊文春へ応じた上記のコメントについて、「今回の報道の始まりは、被害にあったとされる女性の告発だったことをはっきりさせておきたい。そうしたリスクを引き受けてまで、あえて被害を告発する行為は、大変に重く、大きな勇気を必要とするもののはずです。それを別の事象にすり替える榊氏のコメントは、性被害の甚大さを矮小化しています」[8]と改めて批判した。
同日夜
報道を受けて『蜜月』の製作委員会は、2022年3月25日に公開予定だった同作品の公開をいったん中止して今後の公開予定も全て未定とした[9]。榊も所属事務所を通じ、「今回の記事上で、事実の是非に関わらず渦中の人とされてしまった相手の方々にも、大変申し訳ない。事実であることと、事実ではない事が含まれて書かれておりますが、過去のことをなかった事には出来ません。猛省し悔い改めることを誓い、日々を大事に生きていきたい」[10]とのコメントを出した。
3月10日
前出の早坂は、この榊のコメントをうけ、自己のブログで「大きな違和感を覚えました」と述べ、「謝罪しているのは映画の関係者、家族の順で、最後に『事実の是非に関わらず渦中の人とされてしまった相手の方々』で、謝意も順に薄くなっています。当然ながら謝罪するのは第一に被害者であるべきです。また『過去のことをなかった事にはできません』とあります。過去を軽視しているような表現ですが、『性被害者』がどれくらい苦しみ悩むか全く想像ができていないように感じます。そもそも『性被害者』と認めていない点で『肝に銘じる』ことも『これからの先へ猛進』することも許されないと考えます」との見解を表明した[11]
同日
週刊女性PRIMEが3月9日に配信された文春オンラインの上記記事に言及しつつ、元女優の石川優実が同10日に更新したブログで《榊英雄氏に関する週刊文春の報道を受けて》とのタイトルで、『週刊文春』の取材を受けたことを明かしたと指摘。石川について、「榊氏の被害者であることを勇気を持って名乗り出た形だ」と評した[12]
3月14日
『蜜月』と同じく榊が監督を担当し、2022年4月15日に公開予定だった映画『ハザードランプ』の製作委員会は、「当初の予定通り公開する」と表明した[13]
3月26日
報道を受け、榊の所属するファミリーツリーと業務提携していたRuby・sueが業務提携を解消することを発表した[14][15]
3月31日
上記のように14日に「当初の予定通り公開する」と表明していた映画『ハザードランプ』の製作委員会も前言を撤回し、公開中止を発表した[16]
4月2日
女優の睡蓮みどりが『図書新聞』に連載している記事の中で、榊から性被害を受けたことを告発した[17]
4月11日
榊の妻でシンガーソングライターのが自身の公式ホームページで、榊と離婚に向け、別居、協議を進めていることを明かした。それと共に、榊が週刊文春の取材に「妻から許してもらっている」と応えたことについて、「一度も榊を許したことはありません。 それを『妻から許してもらっている』とコメントするようなことに象徴される、耐え難い行き違いがありました。わたしも被害者なのです」と榊を非難している[18]。その後、5月末に離婚が成立したと報じられた[19]
5月4日
『蜜月』の主演女優だった佐津川愛美幻冬舎plus上の連載「いつまで自分でせいいっぱい?」で、『蜜月』が公開中止になったことについて、「公開中止という結果が今後の映画界、エンタメ界をより良くする何かのきっかけになってくれたら、それでいい。そうしていくのは、私たちです」との見解を表明した[20]
12月18日
自身のインスタグラムに投稿を再開。投稿によると活動を再開したとみられる。

2023年

1月23日
週刊女性PRIMEが榊の近況を伝える記事を配信した。記事によると、榊は“再始動”の第一歩となるワークショップの募集のメールに、本人のコメントとして、《今年は自主映画時代に戻って、原点回帰で、作品を夏イン目標で準備することにしました。予算は小さいですが、志は高く作品創りをします》と記載していたという。また、同誌の取材に応じた映画関係者が「彼は性加害の過ちから心機一転するため、“今後は『榊シンイチ』に名前を変えて活動していく”と語っていました」とコメントしたといい[21]、また同ワークショップ終了後の打ち上げに参加者の女性が参加できないと知ると肩を落として落胆していたとも報じられた。
7月11日
週刊女性PRIMEが再び榊の近況を伝える記事を配信した。記事によると、映画製作等の活動は確認されていない。この記事の配信以前、榊がデリバリー配達員や中華料理屋で勤務している等の情報が流れたが、同サイトが改めて取材したところ、榊は都内のラーメン店で修行中であることが確認されたという[22]
12月08日
日本外国特派員協会で「映画業界の性加害・性暴力をなくす会」のメンバー3人(加賀賢三睡蓮早坂)が記者会見を行なった。その中で早坂は榊の現場で一緒に仕事をしていながら、裏で行われていた性被害に対して何もできなかった後悔から「なくす会」のメンバーとなったといい、「榊のケースも7〜8件が表に出ているが、情報の数としては、その5倍以上。被害者の立場もあるし、物証もないことから、それらをすべて表沙汰にするわけにもいかない。われわれは話を聞くことしかできないので、本来なら委員会のような機関があれば適切な対応がなされるのだが……。」として公的機関による実効性のある第三者機関の必要性を訴えた[23]

2024年

2月20日
演技指導名目で女性にわいせつな行為をしたとして準強姦容疑で警視庁に逮捕された[4]。榊は「冤罪です」と否認している[4]。警視庁によると、2016年5月23日、ワークショップで知り合った女性と2人で飲食した後、榊が「もう少し演技のことを話そう」とマンションに誘い、映画出演をほのめかし「タトゥーがあったら大変だから裸を確認したい」などと言って服を脱がせわいせつな行為をしたという[24]
2月21日
榊から性被害を受けたと2年前に週刊誌で訴えていた元俳優の石川優実が、同日放送の「イット!」(フジテレビ)で、「声を上げてよかったという気持ち。今回の逮捕で自分がしたことに向き合って、本当に同意が取れていたのかをしっかり自分で考え直してもらいたい」と話した[25]
2月25日
榊から性被害を受けたことを告発していた睡蓮みどりが東スポの取材に対し、榊を逮捕した警察の捜査に協力していたことを明らかにした。「担当した女性警察官は親身に話を聞いてくれました。被害を話すのは本当につらくて。泣きそうになった時には一緒に涙ぐんでいて。『何とか逮捕できるように頑張る』とおっしゃってくれて、気持ちをくんでくれました」と振り返り、「どうしても実刑を受けてほしい気持ちがあります」などと語った[26]
3月11日
さらに別の女性に対する準強姦容疑で警視庁に再逮捕された。こちらは2015年3月19日、榊が監督する映画に出演予定だった女性に「初めての出演で不安だろうから練習しよう」とマンションに誘い、演技指導と称して性的暴行を加えたとされるが、榊は黙秘している[27]。2023年7月に押収されたSDカードに暴行の様子が記録されており、さらに別の複数の女性も写っていることから、警視庁は他にも被害者がいるとみている[27]
3月29日
準強姦罪で東京地方検察庁に起訴された[28]
5月14日
別の女性に対する準強姦容疑で警視庁に再逮捕された。女性は榊が制作したテレビドラマに出演。2016年7月に「撮影御礼」の名目で誘われた居酒屋で「売れるためには覚悟を見せろ」と言われ、被害に遭ったという。 翌月にもマンションに呼び出され、「映画出演のため、表情をビデオを撮らせてほしい」として撮影されながらわいせつ被害を受けたという[29]
5月29日
東京地裁(安永健次裁判長)で20代の女性に対する準強姦罪の初公判が開かれ、榊は認否について留保すると発言。検察側は《被告が演技指導と装って性的行為をビデオカメラで撮影した》と指摘。また、《女性は「役を降ろされたくない」気持ちから、稽古の一環と捉えるようにしたが、別の女性への被告の行動などが報道され、自身の性的被害を認識するようになった》とも供述している[30]
7月8日
5月の逮捕容疑と同じ女性に対する準強姦の疑いで再逮捕された。逮捕容疑は2016年7月25日と9月30日、東京都港区のマンション一室で、映画監督の立場を利用して、当時20代の女性にわいせつな行為をした疑い[31]
10月16日
東京地裁(安永健次裁判長)で20代の女性に対する準強姦罪の公判が開かれ、榊は起訴内容について、「男女の関係であったことは認めますが、立場を利用したことはありません」と否認した。一方、検察の取り調べで、《カメラで撮影することに興奮を覚える。映画監督の性かもしれない。監督と女優という持ってはいけない関係に背徳感を感じる。雑に女優を扱うことに興奮を覚える》と供述していたことが明かされた[32]

2025年

7月3日
東京地裁で被告人質問が行われ、「監督の立場を利用したことはないし、一方的ということは絶対にないです」と、これまでの主張を繰り返した。2016年に被害に遭った女性の証言については「傷つけてしまったとは思っているが、なぜ今こうなるのか不思議でショック」と発言した[33]
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出演

テレビドラマ

映画

オリジナルビデオ

  • 帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ(2013年、東映)- 黒木タケシ /ブラックピューマ
  • 実録・義戦 高松ヤクザ戦争(2003年)
  • 実録・なにわ女侠伝(2003年)
  • 実録・東北(みちのく)やくざ戦争 覇桜の道(2013年)- 城東組 関山一家 田畑組組員 的場次郎
  • 実録・ぼったくり 風営法全史(2013年)- 主演・北岡大介
  • 真・兎 野性の闘牌(2014年)- 風間巌(園長)
  • 報復(かえし)(2017年)- 三宅(組長)
  • 日本抗争烈島 三極志(2019年)- 清武義虎(竜門会清武組組長実子)

WEBドラマ

  • 暴力無双-サブリミナル・ウォー-(2021年、東映Xstream46)- デザートイーグル

ラジオ

CM

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監督作品

映画(監督)

テレビドラマ(監督)

配信ドラマ(監督)

ラジオドラマ(監督)

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脚注

外部リンク

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